DF平瀬大のサガン鳥栖への来季加入が内定!

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 12日、J1・サガン鳥栖がDF平瀬大(スポ4=サガン鳥栖U18)の来季新加入内定を発表した。早大の4年生ではDF鈴木俊也(商4=東京・早実)、MF西堂久俊(スポ4=千葉・市船橋)、DF監物拓歩(スポ4=清水エスパルスユース)に続く4人目、早大全体では6人目のプロ内定者となった。

 

アミノバイタルカップ2022専大戦でパスを出す平瀬

 持ち前の明るさで最終ラインから今季の早大を支える平瀬。対人能力の高さに加え、相手のチャンスの芽を摘む守備範囲の広さも兼ね備える。度重なるケガに苦しんだ3年間を乗り越えた今季は、第4節の拓大戦で復帰を果たすと安定したプレーを見せ、以後はリーグ戦フルタイム出場を続けている。

 下部組織から育ったクラブへの帰還となるが、多少なりとも迷いはあったという平瀬。それでも「このエンブレムをつけて、また戦えたら良いな」というクラブへの思い、そしてケガをしていた時も励ましのメッセージをくれた、鳥栖サポーターの温かい声が平瀬の決断を後押しした。

関東リーグ拓大戦で復帰を果たした平瀬は、チームに欠かせない存在になっている

 サガン鳥栖はここまでJ1で9位(23節終了時点)。代名詞とも言える相手に「走り勝つ」サッカーを体現し、今季の1試合あたりの平均走行距離はリーグトップを誇っている。また今季から就任した川井監督の下、緻密なビルドアップから多彩な攻撃を繰り広げるスタイルも持つクラブだ。

  実際に練習参加を経験し「鳥栖は本当に速くて、びっくりしました」とスピード感に圧倒された平瀬。「このスピード感をウチ(早大)でやれって言われたら絶対できない」と大学とプロの違いを口にした。一方で得られたものも大きい。トレーニングの際にGK朴一圭(サガン鳥栖)から足の出し方や動き方といった細かい部分の指示を受けるなど、「もっと基準を高めていかないといけない」と多くの刺激をもらった。

セットプレーでチームに指示を出す平瀬

 平瀬の次なる目標は「鳥栖のサポーターの応援の中で試合に出て勝利をすること」。そして育ててくれたクラブに対し「恩返しができる選手になりたい」と誓う。満員の駅前不動産スタジアムの声援を背に受け、チームの初タイトル獲得に貢献する平瀬の姿が近い将来見られるだろう。

(記事 髙田凜太郎 写真 前田篤宏、宮島真白)

◆平瀬大(ひらせ・だい)

2001年(平13)3月28日生まれ。180センチ、75キロ。佐賀・龍谷高出身。前所属・サガン鳥栖U18。スポーツ科学部4年。関東大学リーグで、1部通算9試合出場(8月5日現在)。

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