6月25日(土)に全日本大学選抜と全韓国大学選抜による日韓(韓日)定期戦が行われた。コロナの影響もあり、3年ぶりの開催となった今大会。早大からはMF植村洋斗(スポ3=神奈川・日大藤沢)が選抜メンバーに選ばれ、スタメン出場を果たした。試合は全日本大学選抜の攻撃陣が爆発。終始流れをつかむと、5得点を奪う大勝で幕を閉じた。
早大では唯一の全日本大学選抜選出となった植村
Jリーグ内定者が7名先発に名を連ねた一戦。試合は、前半から全日本大学選抜ペースで進んだ。10分、クロスのこぼれ球を齋藤聖七(流通経大)が決め幸先よく先制。その後は相手に得点のチャンスをつくらせず1点リードで前半を折り返す。後半に入っても主導権を握り続けた全日本大学選抜。京都サンガFCに内定している木村勇大(関西学院大)のハットトリックや川崎フロンターレに内定している山田新(桐蔭横浜大)のゴールなど、4得点を重ねる。日中は35度を超える酷暑の中、最後まで全員がハードワークを続け、終わってみれば5-0の圧勝。3年ぶりの日韓(韓日)定期戦を見事勝利で飾った。
今試合、植村は守備で輝きを放った
早大から唯一のメンバー入りとなった植村は62分までプレー。「コンビを組んでいた熊澤君(流通経大)とのバランスを見て、今日は後ろ目でやりました。」と振り返るように、守備での活躍が光った。鋭い出足で相手のチャンスの芽を摘むなど、普段からチームを助けているプレーで勝利に貢献した。今回で2度目の全日本大学選抜のメンバー入りとなった植村だが、特に「強度」の部分で手応えを感じたという。この合宿、そして日韓(韓日)定期戦を通じて得た手応えや課題をどうこれからに結びつけるか。後半戦、巻き返しを図るア式蹴球部に「植村洋斗」のさらなる飛躍は欠かせない。
(記事 髙田凜太郎、写真 栗田優大、水島梨花)
日韓(韓日)スターティングイレブン
コメント
植村洋斗(スポ3=神奈川・日大藤沢)
――キャンプ全体を通しての手応えはいかがですか
前回もキャンプがあり、メンバーもあまり変わらない中でチームとして良い雰囲気の中で1週間活動できました。それが今回の結果につながったと思います。すごく濃い時間を過ごせました。
――Jリーグ内定選手の中で一緒にやってみて、どのような部分が課題だと感じましたか
内定している選手は実力が間違いなくあります。その中で、キャンプを通して自分が入って何ができるかというところを意識しました。今日の試合は、自分としては納得していませんが、まず勝てたことが一番大きいと思います。
――逆に、通用したと感じた部分はありましたか
強度の部分です。相手がずる賢い中でどう守備するか、球際の部分だったりは練習から言われていたので、意識していました。そういった部分は通用しました。自分でボールを運んでいく部分であったりは何回かは良さが出ていましたが、まだまだできるかなと感じています。
――今日の試合を振り返っていかがでしたか
前半、相手がすごく勢いがある中で1点しか取れず、なかなかうまくいきませんでした。後半は自分たちで立て直して4点取ることができました。結果的に5ー0と大量得点を取って終われたことは大きいです。また、9月に韓国で活動があるのでそこに向けて、チームに戻り、周りとの違いを見せつけていければ良いなと思います。
――早稲田でプレーをされる時と比べ、今日の試合は、比較的後ろの方にいられました。組み立てなどにも参加されていましたが、監督から指示があったのですか
特に4-4-2でコンビを組んでいた熊澤君(和希、流通経大)とのバランスを見て、今日は後ろ目でやりました。本当はもっと前でプレーする選手だと思うので、自分の良さというものをこの中でも出していきたいです。