MF安斎が「古巣・日本高校選抜」相手に得点など デンソーカップ3日目

ア式蹴球男子

 11日、デンソーカップは第3節を迎えた。活躍が際立ったのが日本高校選抜(高校選抜)と対戦したU―20全日本選抜(全日本)のMF安斎颯馬(社2=青森山田)。昨年は高校選抜の一員として同大会に参加したこともあり、古巣対戦となった。左SHとして出場した安斎は、飛び級でU―21日本代表にも選ばれたチェイス・アンリなど、強者がそろう相手DF陣と序盤から激戦を繰り広げる。すると1点リードで迎えた79分、ゴールライン付近でスルーパスを受けた久保征一郎(法大)の折り返しに安斎が反応し、ワンタッチでネットに突き刺した。この追加点で相手を突き放した全日本はこのまま2-0で逃げ切りに成功。グループリーグ最終節にして今大会初白星を挙げグループ3位に。最終日は5位決定戦を戦うことになった。また、この試合には全日本のMF植村洋斗(スポ3=神奈川・日大藤沢)がボランチでスタメン出場した。得意のボール奪取やドリブルの推進力などでチームに流れを呼び込み、攻守で勝利に貢献した。

安斎の動きには終始キレがあった

 そして、この日最も激戦となったのが関東選抜A(関東A)対関西選抜だ。関東Aは決勝進出に向け勝利が絶対条件となった。関西選抜には先月J1デビューを果たしている木村勇大(関学大)や、昨季インカレで早大が苦杯をなめたびわこ成蹊スポーツ大の5選手が所属する。実力が拮抗する両者。55分に関西選抜に先制を許すも、77分に山田新(桐蔭横浜大)がPKを沈め同点に。しかし逆転はできず1ー1で試合は終了し、関東Aは3位決定戦に進んだ。早大からはDF柴田徹主将(スポ4=湘南ベルマーレU18)と、MF西堂久俊(スポ4=千葉・市立船橋)がスタメン出場を果たした。西堂は1点ビハインドの61分、裏に抜け出し相手GKと1対1の局面を迎えた。右足から放ったシュートは惜しくもポストを叩いた。

Jリーグ加入内定者ということもあり、マークが激しいなかでのプレーとなった西堂

 また、MF山下雄大(スポ4=柏レイソルU18)がスタメンに名を連ねた関東選抜B(関東B)は東海選抜に1ー0で勝利した。2勝1分でグループリーグを終えた関東Bは決勝に進出。デンソーカップのタイトルをかけて13日に関西選抜と激突する。早大から関東Bに所属する早大の2選手、山下とGKヒル袈依廉(スポ2=鹿児島城西)の活躍に期待がかかる。

ボール保持時の展開力に定評がある山下。DFラインに下がってビルドアップに参加した

(記事 前田篤宏 写真 前田篤宏、水島梨花)

※学年は来年度のものです。