FW杉田将宏のアルビレックス新潟シンガポールへの来季加入が内定!

ア式蹴球男子

 22日、シンガポールプレミアリーグ(Sリーグ)のアルビレックス新潟シンガポール(アルビS)がFW杉田将宏(スポ4=名古屋グランパスU18)の来季新加入内定を発表した。FW加藤拓己(スポ4=山梨学院)、GK上川琢(スポ4=湘南ベルマーレU18)、MF田中雄大主将(スポ4=神奈川・桐光学園)、MF田部井悠副将(スポ4=群馬・前橋育英)に続き、今季の4年生から5人目のプロ内定となった。また、アルビSへの加入は栗島健太(令2社卒)、鈴木郁也(令3社卒)に続き3年連続となる。

19年早慶クラシコで前線にパスを送る杉田

 杉田の武器は運動量と推進力。90分はおろか、120分ピッチ内を駆け回る無尽蔵のスタミナを生かした、攻守でのアグレッシブなプレーが特徴的である。その実力は下級生時から高く評価され、毎シーズン着実に一定の出場機会を獲得してきた。今季はチーム事情からワントップも務めており、ポジションをいとわずに存在感を示すことができるアタッカーだ。

 魅力はプレー面だけに留まらない。『学年リーダー』を務めるなど、4年生を象徴する人物のひとり。様々な点に目を配り、組織をまとめ、けん引することのできる選手だ。「ハードワークをして、チームのために戦ってくれる選手」と主将の田中。ピッチ内外で献身的な働きができる点も大きな魅力であろう。

今季のリーグ戦ファーストゴールは杉田であった

 杉田にとって、今シーズンは全く順風満帆なものではなかった。開幕戦に先発出場を果たし貴重な先制ゴールを奪うと、その後の試合でも存在感を示した。しかし、自身のコンディション不良に1年生の台頭も重なり、徐々に出場機会を失う。後期リーグでは先発出場しながらも早々の交代が続くなど、苦しい時期も多かった。それでもチームがなんとか勝ち取った全日本大学選手権の舞台において、久々にワントップでの先発出場を果たす。チームは敗れたが、愚直な姿勢を常に体現していたひとりが杉田であった。様々な苦心の末に勝ち取った、夢舞台への挑戦権だ。

今季はゲームキャプテンも務めた

 アルビSはJ2・アルビレックス新潟の下部組織であり、Sリーグに2004年より参加。16年シーズンから18シーズンにはSリーグ3連覇を成し遂げた。過去には栗島や鈴木といったア式OBが在籍したほか、河田篤秀(大宮アルディージャ所属)や稲葉修土(ブラウリッツ秋田所属)、柳育祟(現栃木SC)などもかつて大学卒業後に所属。Jリーグへの『逆輸入』の例も多く、若手選手の登竜門となっているチームである。

 ア式蹴球部において『DRIVE』の姿勢、『愚直・謙虚・泥臭く』といった姿を、常に体現し続けた杉田。異国の地においても、変わらずに『DRIVE』を示し続けるはずだ。

(記事、写真 橋口遼太郎、写真 石井尚紀氏、永田悠人)

◆杉田将宏(スポ4=名古屋グランパスU18)

1999年(平11)年11月24日生まれ。164センチ、64キロ。愛知・天白高出身。前所属・名古屋グランパスU18。スポーツ科学部4年。関東大学リーグ戦で、1部通算46試合出場7得点2アシスト。

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