杉山!梁!奥田!3発快勝で準決勝進出!

ア式蹴球男子
#atarimaeni CUP 準々決勝
早大 1-0
2-0
甲南大
【得点】
(早大)19’杉山 耕二、61’梁 賢柱、72’奥田 陽琉

 今年度限りの全国大会、『#atarimaeni CUP サッカーができる当たり前に、ありがとう!』(あたり杯)2回戦で3−0での勝利を収めた早大(関東第3代表)は、準々決勝に甲南大学(関西第3代表)を迎えた。またしても中1日での試合となった早大だが、試合開始直後より果敢なプレッシングから攻撃のリズムを作ると、19分にセットプレーからDF杉山耕二主将(スポ4=三菱養和SCユース)のゴールで先制に成功。その後も試合のリズムを明け渡さず、61分にMF梁賢柱(スポ4=東京朝鮮高)、さらに72分にはFW奥田陽琉(スポ1=柏レイソルU18)にゴールが生まれ、3−0で快勝。3戦合計10得点、3戦連続無失点と盤石の戦いぶりで準決勝へと駒を進めた。

先制点を奪った杉山

 序盤からペースを握ったのは早大であった。パスコースを限定した的確なプレッシングでボールを奪い取り、守備から攻撃のリズムを作り出す。4分、6分と立て続けにMF西堂久俊(スポ2=千葉・市立船橋)が股抜き、ヒールパスの華麗なプレーで好機を演出すると、11分には奥田のポストプレーを起点とし、DF柴田徹(スポ2=湘南ベルマーレU18)の供給したクロスにMF鍬先祐弥(スポ4=東福岡)がニアサイドで合わせ、ゴールを脅かす。試合が動いたのは19分。ゴールやや左寄りで得たフリーキックを杉山が頭で合わせ、ゴールネットを揺らす。「(今シーズン)最後決めきるという部分での自分の至らなさを感じていた」と大会前に語った杉山の、貴重な先制ゴールとなった。その後も早大は前線から圧力をかけ、幾度となくショートカウンターを炸裂。梁や柴田が積極的なミドルシュートでゴールに迫るなど、終始試合の主導権を握り続け前半を折り返す。

ゴールを決めた奥田とハイタッチを交わす植村

 後半に入っても早大の圧力が弱まることはなかった。50分、高い位置で柴田がボールを奪い取りチャンスに繋げるなど、得点への意欲を示し続けると、待望の追加点は61分。ここまで2戦で2ゴール1アシスト、PK獲得と大車輪の活躍を見せる西堂が右サイドを突破すると、最後はゴール前で待つ梁がゴールに沈め、スコアは2−0に。さらには72分、MF鍬先祐弥(スポ4=東福岡)が相手選手の間で柴田からボールを引き出すと、敵陣深い位置までドリブルで侵入。甲南大DFの前にポジションを取った奥田が、鍬先からの鋭いクロスを左足で上手く逸らす、技ありのビューティフルゴールで3点目。奥田はあたり杯3戦連続のゴールとなった。試合終盤は起死回生のゴールを狙う甲南大を前に、ボールを保持される時間も増えたが、GK山田晃士(社4=浦和レッズユース)を中心とした守備で付け入る隙を与えず。86分にはDFとしての経験も豊富なFW清水駿(政経4=京都橘)を投入しシャットアウト。3−0で、全国大会準決勝への切符を勝ち取った。

「3試合(会場非公開)勝って東伏見に」(外池大亮監督、平9社卒=東京・早実、1回戦試合後インタビューより)という指揮官の言葉は、選手の胸にも強く抱かれていた思いであろう。今回のあたり杯に際し、感染予防の観点もあり登録メンバー外選手はオフという措置を取られた。今後の状況次第ではあるが、予定通りの開催となれば、準決勝以降は大学サッカーの聖地・味の素フィールド西が丘で、メンバー外選手もスタンドで共に戦うことができる。3戦連続のクリーンシート、3戦合計10得点と、ここまでの戦いに死角はない。チーム一丸となって、頂点を掴み取る。

スターティングイレブン

 

(記事 橋口遼太郎 写真 早稲田大学ア式蹴球部提供)

早大メンバー
ポジション 背番号 名前 学部学年 前所属
GK 山田 晃士 社4 浦和レッズユース
DF 阿部 隼人 社4 横浜F・マリノスユース
→76分 26 鈴木 俊也 商2 東京・早実
DF 柴田 徹 スポ2 湘南ベルマーレU18
→76分 大西 翔也 スポ3 浦和レッズユース
DF ◎5 杉山 耕二 スポ4 三菱養和SCユース
→77分 22 監物 拓歩 スポ2 清水エスパルスユース
DF 17 工藤 泰平 スポ4 神奈川・日大藤沢
MF 鍬先 祐弥 スポ4 東福岡
MF 山下 雄大 スポ2 柏レイソルU18
MF 14 植村 洋斗 スポ1 神奈川・日大藤沢
MF 20 西堂 久俊 スポ2 千葉・市立船橋
MF 梁 賢柱 スポ4 東京朝鮮高
→69分 12 倉持 快 人3 神奈川・桐光学園
FW 19 奥田 陽琉 スポ1 柏レイソルU18
→86分 33 清水 駿 政経4 京都橘
◎=キャプテン
監督:外池大亮(平9社卒=東京・早実)