攻めては5発、守っては完封でリーグ戦3連勝

ア式蹴球男子
JR東日本カップ2020 第94回関東大学リーグ戦 第9節
早大 1-0
4-0
国士舘大
【得点】
(早大)45+3’ 梁 賢柱、67’加藤 拓己、83’丹羽 匠、90+3’宮脇 有夢、90+7’倉持 快

先週開催予定であった順大戦が延期となり、3週間ぶりの開催となった関東大学リーグ(リーグ戦)第9節。早大は国士舘大と対戦した。序盤からボールを握られる時間が続いたが、前半終了間際にMF梁賢柱(スポ4=東京朝鮮)のゴールで先制に成功する。後半にFW加藤拓己(スポ3=山梨学院)がセットプレーから得点をあげると、さらには交代選手が躍動。83分、90+3分、90+7分と立て続けに得点を奪い、終わってみれば5―0の快勝。公式戦3試合ぶりのクリーンシートで、リーグ戦3連勝となった。

やわらかいドリブルで好機を演出する田中

外池大亮監督(平9社卒=東京・早実)は「我々ア式蹴球部の基準をつくっている大きな担い手」と評するMF小野寺拓海(政経4=岩手・専大北上)をスタメンに抜てき。コロナウィルス感染症の影響もあり、満足のいく練習時間が確保できなかった中で、チームの士気を高められる選手の起用を選択した。序盤からボールを支配したのは国士舘大であった。しかしDF杉山耕二主将(スポ4=三菱養和S Cユース)を中心とした守備陣が、局面において球際の強さを見せ決定的な場面は作らせない。17分に小野寺がループシュートでゴールを脅かすなど、カウンターアタックを織り交ぜながら国士舘大のゴールに迫った。すると前半終了間際の45+3分、DF大西翔也(スポ3=浦和レッズユース)からのくさびのパスを小野寺が引き出すと、梁がコンビネーションで左サイドを突破。落ち着いてゴールに流し込み、1点のリードを持って前半を折り返す。

後半もボールをもたれる時間こそあったものの、ブロックの中に侵入を許した際には厳しい守備をみせ、攻めては加藤や梁がフィジカルの強さを生かしたプレーを披露し追加点をうかがう。「きつい中でも走り続けてひたむきに戦い続ける姿勢」(小野寺)をチーム全体で示し続けた。65分、相手CKのクリアボールを途中投入のMF倉持快(人3=神奈川・桐光学園)がゴール前まで運びFKを獲得。キックの瞬間に相手DFの前をとった加藤が、DF柴田徹(スポ2=湘南ベルマーレU18)の正確な右足から繰り出された放物線をニアで逸らし、欲しかった2点目を奪う。

攻守に渡り貢献した鍬先

2点のビハインドを背負った国士舘大はゴール前への圧力を強めるが、焦りに加え猛暑の中での疲労感も伴い、要所要所での精度を欠く。一方の早大は倉持、MF丹羽匠(スポ2=ガンバ大阪ユース)、水野雄太(スポ2=熊本・大津)、FW宮脇有夢(文構3=東京・早実)といった、交代で入ったフレッシュな選手が躍動。83分、GK山田晃士(社4=浦和レッズユース)からのロングフィードに水野が抜け出しクロスを供給する。DFが処理をもたついたところを丹羽が逃さず、ゴールネットを揺らした。ファウルで試合が止まった直後、相手が一瞬緩んだ隙を突いたゴールだ。

一段とリスクをかけて攻める国士舘大に対し90+3分、杉山からのパス1本で宮脇がハイラインの裏を取ることに成功。G Kとの1対1を冷静に決めきって4点目。さらには90+7分、最終ラインからの丁寧なビルドアップでボールを前線まで運ぶ。宮脇の強烈な弾丸ミドルシュートはクロスバーに嫌われるも、跳ね返ったボールが倉持の足元へ。5点目を叩き込んだところでタイムアップの笛が鳴り響き、5−0で勝利を収めた。

今年のア式はひと味違う、これは紛れもない事実だ。リードしていてもビハインドでも、「実直に愚直に」という指揮官の口ぐせが常に体現されている。さらには小野寺や宮脇を筆頭に、なかなか出番の回ってこなかった選手が、チャンスを掴むや必ず活躍を見せる。このようなピッチの上ではもちろんのこと、ピッチの外においてもポジティブな力をもたらすことができているのだ。「ピッチ外での学生たちの活躍も極まっている。ピッチ内ピッチ外の融合がチーム力を上げているなと非常に感じる」と、外池監督は選手を評した。『日本をリードする存在になる』。ア式が掲げた明確なビジョンを、どのような形で実現し、どのように個人個人が貢献し、手応えの持てるような取り組みにしていくかの理解が深められているという。少しずつ、しかし着実に、ア式のチャレンジは結実に向け歩みを進めている。

(記事 橋口遼太郎 写真 榎本紗凡、橋口遼太郎)

※掲載が遅くなり、申し訳ありません。

早大メンバー
ポジション 背番号 名前 学部学年 前所属
GK 山田 晃士 社4 浦和レッズユース
DF 15 柴田 徹 スポ2 湘南ベルマーレユース
DF ◎5 杉山 耕二 スポ4 三菱養和SCユース
DF 22 監物 拓歩 スポ2 清水エスパルスユース
DF 37 大西 翔也 スポ3 浦和レッズユース
MF 田中 雄大 スポ3 神奈川・桐光学園
MF 40 小野寺 拓海 政経4 岩手・専大北上
→57分 11 倉持 快 人3 神奈川・桐光学園
MF 鍬先 祐弥 スポ4 東福岡
→90+1分 30 小倉 陽太 スポ1 横浜FCユース
MF 山下 雄大 スポ2 柏レイソルU18
→41分 28 丹羽 匠 スポ2 ガンバ大阪ユース
MF 梁 賢柱 スポ4 東京朝鮮
→63分 27 水野 雄太 スポ2 熊本・大津
FW 10 加藤 拓己 スポ3 山梨学院
→85分 43 宮脇 有夢 文構3 東京・早実
◎=キャプテン
監督:外池大亮(平9社卒=東京・早実)
関東大学リーグ戦1部 順位表
順位 大学名 勝点 試合数 得点 失点 得失差
明大 21 20 12
早大 18 23 17
桐蔭横浜大 16 12 11
法大 12 16 12
慶大 11 11 13 −2
駒大 17 17
国士舘大 11 −3
順天堂大 −1
立正大 −1
10 筑波大 12 −4
11 専大 11 22 −11
12 中大 18 −12
※第9節終了時点
コメント

外池大亮監督(平9社卒=東京・早実)

――快勝でしたが、前半は相手にボールを持たれる時間もありました。試合を振り返ってください

この2週間、先週はリーグ戦に参加することができず延期という判断をしました。この状況の中で学生たちも非常に苦しかったと思いますし、チームとしても大学組織としても色々試行錯誤をする中でなんとか今週試合をできるという状況まで持ってこられました。9日間活動ができなかったメンバーもいたなかで、コンディション的に15時キックオフという観点からも苦しいななと感じていました。しかしこの2週間で我々が何のために活動させてもらっているのかであったり、どこに向かっていくのか。自分たちはどういう姿勢であるべきなのかといった部分をチーム全体で揃えることができました。前半苦しい時間もあったかなと思いますが、逆にいうとトレーニングマッチもできない中での試合であったので、前半はピッチ内で確認をしながらという内容でした。

――梁選手が劣勢の中でも決めてくれました

ワンプレー目が非常に良かったです。彼も波があるという面がありますが、コンディションや気持ちの部分が整理をされて、今日のワンプレー目が良かったことにより、それを一つの糸口にしたのかと思います。プレーをする中でやれる事を整理して、しっかりと結果で示してくれたのが私としても非常に嬉しかったです。

――守っている時間は杉山選手の存在が大きいと山田選手は語っていました。ピッチ上での杉山選手をどう評価していますか

役割が人を育てるという言葉がありますが、キャプテンを担ってから彼はワンランク、ツーランク、選手としても人間性や選手をまとめる力を含め、成長をしたように感じます。試合前日のメンバー発表の後、キャプテンが話をします。その際に活動できていたBチーム中心の寮外生にリスペクトを示し、そのメンバーたちによって今回試合ができたり、チームのレベルを引き上げてもらったと感謝を述べる場面がありました。チーム全体を見ながらプレーができている、そこがゲーム中の彼のパフォーマンスを上げていると感じます。

――交代選手も得点に絡みました。チャンスの少なかった選手の活躍がチーム力を上げています

今日スタメンで出た小野寺は初めてリーグ戦に関わりました。そういう新しい空気と、変わらずに自分たちが積み上げてきたものというのが、こういった機会を通じて改めて再確認できました。それが今チームとして成長に繋げることができています。それに加えて千田(奎斗、スポ4=横浜F・マリノスユース)などピッチ外での学生たちの活躍なども極まっているなと思います。ピッチ内ピッチ外の融合がチーム力を上げているなと非常に感じています。それが我々らしさ、ア式蹴球部が目指しているところです。日本をリードする存在になる、という我々のビジョンに対して、みんながただ優勝するとか目の前の試合に勝つという一つの目標だけでは無く、それをどういう形で実現しそこにどのような形で個人個人が貢献し、手応えを持てるような取り組みにしていくのかという本質の部分が、こういった状況下で理解が深められるようになっているなと思っています。私自身この試合の勝利は非常に嬉しいです。

――今日の試合も起点となる活躍やゴールという結果も残しました。加藤選手の評価を教えてください

彼のことをミスター元気と呼んでいます。ア式蹴球部には元気というニックネームが付く選手が多くいて、梁は元気坊主。監物はデカ元気。小野寺が元気侍。私はこの18歳から22歳が日本を元気に明るくできるパワーがあって、勢いを持っている世代だと思っています。加藤はオープンマインドだし、プレーでもトレーニング中であっても、色々なところでコミュニケーションを取ることができ、人を感じる力や人と繋がることのできる力があるので、それが今の彼の基盤になっているのではと感じますし、セットプレーの場面でも信じて走れる力がある。ほんの少し彼が勝っているところは、そういった意欲という部分であったり行動的なところ、主体的なところでは無いかなと思います。十分プロでも通用する力があるのではと思います。ああいった選手が日本のリーグ、日本のサッカーを元気にして欲しいです。

――国士舘大戦に向けて、サッカーとして具体的に準備してきたことはありましたか

サッカー的にはあまり手をつけられませんでした。みんなのコンディションとモチベーションの部分の調整でした。この状況下で中断や途中参加となった順天堂大や筑波大が、リーグ戦に入った初戦で勝てていませんでした。そういったところを言い訳にするのは簡単ですが、その状況でも我々がリードをするためには、練習が火曜日からの再開になった中で1日1日をどれだけの積み上げにしていくかというところが重要でした。チーム作りというよりかはマインドセット。心構えとコンディションの積み上げを4日間した。そういう準備だったと思います。

――ア式FCで結果を示していた小野寺選手を今節スタメンに起用しました。小野寺選手に期待をした部分はどんなところですか

彼は実直に愚直にプレーをしていて、新人監督としても素晴らしい1年生との向き合いをしていますし、我々ア式蹴球部のひとつの基準を創っている大きな担い手です。彼のコンディションが上がってきて、今まで一度もAチームに参加はできていなかったのですが、今日のようなゲームこそ彼のような選手をピッチに送り込む。送り込める状態に彼もなっているのが私は嬉しかったですし、我々が勝つためには彼のような選手が躍動することでみんながその接点を、気づきを作り続けてくれる。難しい時間でも彼がいればみんなが頑張ろうと思ってくれると考えていました。よくやってくれたなと思います。

――今節でも小野寺選手や宮脇選手など、チャンスの少なかった選手がチャンスを掴んでいます。試合の延期も出ている中でこの先連戦になることも予想されますが、中々チャンスのなかった選手へ期待したいことはありますか

彼ら2人に限らず、我々は90人で活動しています。ここに来られなかったメンバーは彼ら2人の活躍がすごく大きな刺激になったと思います。この後立正大との試合が延期になり、次の試合は早慶戦になります。そこに対してはいい空気がうまれる土壌が出来たので、さらにここからチーム内でいい競争をしっかりとしていけるような準備をしていきたいなと思います。

――公式戦では3試合ぶりの完封でした。守備陣への評価を教えてください

細かな部分ではなくて、杉山や山田といった4年生を中心にすごく難しいという状況をある意味ちゃんと理解をしながら、リアリティを持って対応していたなという印象が強くあります。頭と心がしっかりと整理をできていれば、一つ一つ乗り越えていける。そこの部分を今の早大の強みにできると思います。結果的にゼロで、結果的に5点を取れたという試合であったと思いますし、出ていたメンバーだけではなくて部全体、早大全体としてのひとつの成果であったのではないかと考えています。

――前半で山下選手の負傷交代がありました。ゲームプランの変更はありましたか

確かに彼の持っているものを考えれば非常に失ったものはあったと思います。ただきょうの試合は全てのメンバーが同じ心構えで臨んでいると思っていました。丹羽もすごく能力は高いですし、田中も本当ならば中のポジションでプレーさせたいところもありますが、サイドでも献身的に前半プレーしてくれていました。小野寺も含めて、そういったみんなの献身性や謙虚さがしっかりと繋がったことで、離脱を感じさせないゲーム展開にすることができたのではないかと思います。

MF小野寺拓海(政経4=岩手・専修大北上)

――やっと迎えた国士舘大戦、どのように準備してきましたか

チーム事情で前節の順大戦が延期になって、トレーニングができる選手とできない選手に分かれてしまって、それぞれコンディションに差がある中で、国士舘大戦を迎えるにあたって、正直ベストな準備は整っていなかったというのは事実としてチームの中にあるのかなと。コンディションの部分では特に。なので、コンディション的にはもしかしたらベストではないかもしれないですけど、自分たちが今出せる力を全て出そうというスタンスでチーム全員が臨んだ試合だったなと思います。

――これまでア式FCで活躍してきた中で、今節今季リーグ戦初出場初スタメンということで、どのような気持ちで試合に臨みましたか

最初スタメンと聞いた時には正直なところ驚きがあって、自分の気持ちが高ぶるような感覚と多少の不安と少なからず緊張もあり、いろんな感情が入り交じるような感覚だったんですけど、一旦気持ちを整理して考えると、まずは本当にいろんな方々の尽力であったりサポートのおかげでこの活動ができているということ、関東リーグが運営できるということ、いろんなことを含めて本当に貴重な機会だなと改めて感じたので、そういった舞台を背負って立つ強い覚悟を持って戦わなければならないなと思って試合に臨みました。

――前半は相手にボールを持たれて苦しい時間が長かったと思うのですが、プレーをしていてどのように感じていましたか

応戦に回る一方だったというか、守備をする時間が長くてなかなか自分たちのボールを回す時間がなかったなというのは正直なところ印象としてあって、やっぱり走らなければならない状況、しっかり体を張らなければならない状況が長い時間あったので、少し疲労を感じつつもワンチャンスを前半でものにできたというのは非常に大きかったなと思いますし、それをきつい中でも走り続けてひたむきに戦い続ける姿勢というのはどんな時でもやっていこうというのは試合の前でも確認して、全体の共通認識としてあったので、きつかったですけど想定内というかそういった気持ちの持ちようでやれたのかなと思います。

――今お話されたように、前半のアディショナルタイムに貴重な先制点がありました。小野寺選手の落としからでしたが、振り返ってみていかがですか

前半同じような形でサイドバックの大西(翔也、スポ3=浦和レッズユース)からボールが入ってくる場面があったんですけど何度かミスしていて、また同じように来たなという感覚があったんですけど、賢柱(梁、スポ4=東京朝鮮)が自分に向かって走ってくるような形だったので、ただ賢柱にボールを置いて、あとはもう賢柱行ってくれという感じでした(笑)。本当にドリブルが得意な奴で、いつも見ている形だったので本当に頼もしいなと(笑)。

――後半には怒涛の4ゴールで結果5−0の大勝でしたが、このスコアに対してどのように感じていますか

前半守備に回る時間が長かったことを踏まえると、結果だけ見て5−0というのは正直そんな妥当な結果ではなくて、交代で入ってきた選手が自分の役割をしっかり認識した上で試合に入って、それこそ早稲田でいう『Drive』の姿勢じゃないですけど、前に前にどんどん運んでいく姿勢を示してくれていた水野(雄太、スポ2=熊本・大津)であったり倉持(快、人科3=神奈川・桐光学園)であったり宮脇(有夢、文構3=東京・早実)といった選手が強い気持ちを持ってプレーしてくれたのかなと思います。

――次節も延期ということで、また少し間は空いてしまいますが、今後のリーグ戦に向けて意気込みを聞かせてください

次は慶應との試合になるんですけど、順大戦が延期になったりというのもあって、本当に次の試合が行われるのかどうかというのは予定としてはありますけど決まっているわけではないという状況が今後も続いていくので、その中で自分たちにできることは今この一瞬、目の前のトレーニングであったり活動というものに対して真摯にひたむきに向き合って毎日積み重ねてやることやっていくだけだなと思うので、来たるべき時の準備をする必要があるなと思います。

FW加藤拓己(スポ3=山梨学院)

――天皇杯予選が終わり、前節の順大戦も延期ということで、やっと迎えた今節。どのような準備をされてきましたか

天皇杯の中大戦からだいぶ時間が空いて、チームの中で改めてもう一度戦術だったりという部分の確認を行いました。外池さん(大亮監督、平9社卒=東京・早実)から、延期をして最初の試合で勝ったチームは今年はないという話をされていて、本当に今回の試合は大切になるというのは口酸っぱく言われていたので、みんなそこに対して向き合いながら準備した一週間ではありました。

――国士舘大を相手に、どのようなプランで試合に入っていかれましたか

まず自分たちがやりたいサッカーをしっかりやるというところで、そこができれば勝てるとは思っていたのでそういうプランでやっていました。相手が自陣に引かれたときになかなか点を取れる可能性も低くなってしまうので、セットプレーであったりそういう一つ一つの部分でしっかり取っていくことをチーム全体としてみんなが同じ意識を持ってやれていたのかなと思います。

――お話にもあったように前半は相手にボールを持たれる時間が長かったと思うのですが、どのように感じていましたか

試合から少し間が空いて、実際練習試合もなかったので、正直試合勘という部分が全員あまりなくて、それが言い訳にはなってしまいますけど、例えばパスが少しずれてしまうとか守備の部分であっても一つ息が合わないだとか、そういう部分が前半に見受けられて、やっぱりはまらないとかボールが持てないシーンがいくつかあったので。でもその中でしっかり自分たちでそういうふうになってしまうという状況を受け入れながらも、中でコミュニケーションを取りながら修正できた部分は良かったですし、その修正が賢柱(梁、スポ4=東京朝鮮)のゴールにつながっていたので、そこはネガティブな部分ではないと思うので。もちろん途中は上手くいかなかったですけど、前半のうちに修正できたのは良かったのかなと思います。

――前半のアディショナルタイムに先制を決めて迎えたハーフタイムではどのようなお話がありましたか

外池さんから全員がやっていることに対してポジティブな声もありましたけど、特に具体的な話というのはなくて、基本的にハーフタイムは監督やベンチの選手というよりも出てた選手同士でコミュニケーションを取っていたので、そこの意思を尊重してくれたというか。前半上手くいかなかったですけどそれを外池さんができている部分を伝えてくれて、改めてやらなければならない部分をそこで確認できたのかなと思います。

――後半に入ってから、柴田選手(徹、スポ2=湘南ベルマーレユース)のFKを頭で合わせてゴールを奪いました。ご自身で振り返ってみていかがですか

セットプレーというのが今節鍵になると思っていたので、1点前半で取って後半なかなか上手くいかずに給水を迎えてというちょっと押し込まれていた中で、あれもコーナーからのこぼれを持ってってファールを受けてというシーンで、なかなかそこの部分がちょっと上手くいかない時間帯だったので、そこでしっかり点が取れたというのは良かったですし、それがセットプレーだったのも良かったと思います。柴田のボールも本当に良かったので、それが結果としてゴールにつながつたのは自分としても良かったですし、ゴールだけじゃなくてチームに対して、あのゴールを皮切りにある程度リズムをつかめたという実感もあるので、それは良かったかなと思います。

――結果として5−0と大量得点で終わりましたが、この5得点をどう捉えていますか

途中から出た有夢(宮脇、文構3=東京・早実)だったり快(倉持、人科3=神奈川・桐光学園) とか水野(雄太、スポ2=熊本・大津) 、丹羽(匠、スポ2=ガンバ大阪U18)もそうですけど、しっかりそういう選手が得点に絡む部分が今節あったのはすごく大きいことで、やっぱりサッカーは出ている11人が良くても、外池さんがいつも言ってますけど早稲田は総力戦でやっているので、代わって入った選手がしっかりそこで結果を残して、もちろん出ている選手もそうですけどスタートの選手が結果を残して、途中から出てきた選手も結果を残すというこの状態はすごく良いですし、チームの中での争いもまた増えていくと思うので、この5得点というのはまたチームに新しいを風を吹かせるんじゃないかなと思います。

――次節も延期ということで、また少し間は空いてしまいますが、今後のリーグ戦に向けて意気込みを聞かせてください

また一週間空きますけど、そこもポジティブに捉えてもう一回チームを作り直す期間として考えて、次は慶應さんとの試合になるので、もちろんどの試合も負けられないですけど特に負けられない試合なので、しっかりそこでチームが勝てるようにこの空いた一週間を上手く使っていければなと。明治さんもなかなか調子が上がらない中なので、しっかりそこで差を付けられるように、そして最終的には優勝できるように一試合一試合頑張って行きたいと思います。

宮脇有夢(文構3=早実)

――チームとしてまた個人としてどのように準備してきましたか

コロナウイルス感染症への対策などもあり、中々チーム全体で満足のいく練習は出来なかったんですけど、そのメンバーですごい良い練習ができて、ほんとにチームで戦えてるってことを実感して、チーム全体で戦おうという気持ちになれました。個人としては、自分が先週までBチームでプレーしていた中でチャンスをもらえたので、このチャンスを絶対逃さないように、掴み取るという気持ちでいました。

――前半はベンチスタートでしたが、見ていて感じたことは何かありますか

そうですね、前半出ていた10番の加藤拓己(スポ3=山梨学院)が、ほんとにチームで今絶対的な存在で、まあ彼が前半だったり後半の途中で点を取っていたりとよい動きをしていたので、彼に代わって入った時自分がどんなプレーをできるかというのをイメージしていました。

――少し不安もあったという感じですかね

そうですね、まあ初めてだったので緊張をかなりしました。

――途中出場において、監督から何か声を掛けられましたか

そうですね、まあ短い時間だったんですけど、まあなんか結果を残せるようにやれみたいな、あと他には、加藤と同じことは求めないけどお前の存在感を示せみたいなことを言われました。

――4点目となったご自身のゴールを振り返っていかがですか

そうですね、DFの裏が空いてるから動き出せっていうのを入る前にスタッフの方に言われていて、それでセンターバックのキャプテンの杉山耕二さん(スポ4=三菱養和SCユース)が持っていたので、思い切って動き出したらきれいに抜けられて、最後決めるところで落ち着いて決められてよかったです。

――次の試合までにまた間が空いてしまいますが、今後の意気込みをお聞かせください

そうですね、まあ先ほども話したんですけど自分は今までBチームでやってた中で、今回チャンスをもらえて試合に出られたんですけど、まあほんとに今回の結果に満足せず、チーム内で良い競争をして、自分自身は関東リーグのメンバーに定着して、試合に出て結果出せるようにやっていきたいです。