今月中旬からインドネシアで開催される第18回アジア競技大会に向けたメンバーが各国から発表されている。早大からはU21日本代表にGK小島亨介(スポ4=名古屋グランパスU18)、U23北朝鮮代表にFW梁賢柱(スポ2=東京朝鮮高)がそれぞれ選出され、4年に一度の『アジア版五輪』に臨むこととなった。
小島は、昨年のU20W杯に出場し「世界のレベル」を経験するなど、長らくこの『東京五輪世代』の守護神として君臨しているGK。全日本大学選抜としても、昨夏の第29回ユニバーシアード競技大会で優勝。今春のデンソーカップ・大学日韓定期戦でも先発に名を連ね、勝利に貢献した。昨季の早大では、代表活動への参加や負傷の影響もあり、昨季の公式戦出場は1年間でわずか9試合にとどまったが、今季はGK笠原駿之介(法3=埼玉・早大本庄)、GK千田奎斗(スポ2=横浜F・マリノスユース)らとのポジション争いを制して正GKを務めている。ここまで、メンバーを落として戦ったアミノバイタルカップ関東大学トーナメント(アミノバイタル杯)の5位決定戦(対専大、◯4-3)を除く公式戦15試合でフル出場。鋭いシュートストップで幾度となく窮地を救い、チームの躍進に大きく貢献している。
安定したプレーでゴールを守る小島
梁は2015年にU17W杯に出場、その翌年にはU19アジア選手権で得点も記録している国際舞台での経験を豊富に持つストライカー。北朝鮮の世代別代表チームには2016年以来2年ぶり、早大入学後初めての選出となった。早大では、ルーキーイヤーの昨季、アミノバイタル杯で初出場初得点を記録し、順風満帆なスタートを切ったように思われたが、その後出場機会は伸ばせず。しかし、今季は開幕からコンスタントにベンチ入りを続けており、6月には関東大学リーグ戦(リーグ戦)で初得点した。7月のアミノバイタル杯で公式戦初先発を果たすなど、その存在感が徐々に増してきているところだ。「ワセダの代表として行くので、今年(ア式蹴球部で)掲げている『日本一を超える存在になる』を体現して、日本中に、世界に、在日朝鮮人がここでこういうプレーをしているんだということを示したい」と、意気込み十分にインドネシアに向かう。
6月の国士舘大戦(第9節、◯4-0)でリーグ戦初得点を決める梁
早大ア式蹴球部在籍選手のアジア競技大会出場は、2010年のFW富山貴光(平25スポ卒=現大宮アルディージャ)以来、2大会ぶりとなる。その2010年大会に続く2度目の優勝を目指す日本と、初の単独優勝を狙う前回大会2位の北朝鮮。両チームの上位進出と、二選手の活躍に期待だ。
(記事、写真 守屋郁宏)
第18回アジア競技大会U21日本代表 試合日程 | |||
試合 | 日にち | 時間(日本時間) | 対戦相手 |
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グループステージD組第1節 | 8月14日(火) | 21:00 | ネパール |
グループステージD組第2節 | 8月16日(木) | 18:00 | パキスタン |
グループステージD組第3節 | 8月19日(日) | 18:00 | ベトナム |
※グループステージの結果に応じ、8月23日(木)以降のノックアウトステージに進む |
第18回アジア競技大会U23北朝鮮代表 試合日程 | |||
試合 | 日にち | 時間(日本時間) | 対戦相手 |
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グループステージF組第1節 | 8月15日(水) | 21:00 | ミャンマー |
グループステージF組第2節 | 8月17日(金) | 18:00 | イラン |
グループステージF組第3節 | 8月20日(月) | 18:00 | サウジアラビア |
※グループステージの結果に応じ、8月23日(木)以降のノックアウトステージに進む |