関東大学リーグ戦(リーグ戦)の第10節が行われ、首位の早大は前節終了時点で2位の専大との直接対決に臨んだ。前半のうちにMF相馬勇紀(スポ4=三菱養和SCユース)とMF金田拓海(社3=ヴィッセル神戸U18)のコンビで2得点し、1点をリードして前半を終えると、後半は粘り強い戦いで相手に反撃を許さない。最後はFW直江健太郎(商4=東京・早実)が試合を決定づける3点目を決め、今季2度目の4連勝を達成した早大は、リーグ戦の前期を首位で終えることが決まった。
MF相馬勇紀(スポ4=三菱養和SCユース)の推進力を生かしたカウンターが冴えた。4分にMF栗島健太(社3=千葉・流通経大柏)のサイドチェンジから、左サイドの相馬が敵陣深くまでボールを運ぶ。折り返しに走り込んできた金田拓が合わせて決め、早々に先制に成功する。素早い攻守の切り替えをベースに、カウンター時に右から左へ素早く展開し、相馬が勝負するかたちを繰り返した序盤の早大は、専大ゴールを脅かし続けた。一方の専大も、スピードのあるMF氣田亮真(3年)やMF中山克広(4年)を中心とした攻撃で、徐々にシュートまで持ち込むようになると、20分過ぎからはやや押し込まれる展開。それでもGK小島亨介(スポ4=名古屋グランパスU18)が強烈なシュートを3本しのぐなど、耐え抜いた。その後は、目まぐるしく両チームの攻守が入れ替わりながら試合が進んだが、次の1点を奪ったのも早大だった。43分に、相手ボランチへのプレスからボールを奪い、左サイドの相馬が持ち上がる。ゴールライン際で一呼吸置いてからマイナスのボールをボックス内に返すと、再び走り込んできていた金田拓が豪快にニアサイドを抜いた。しかし直後に専大も意地を見せ、左サイドのクロスからFW遠藤翔太(2年)が決め、早大の1点リードで45分間を終えた。
小島を中心とした守りで専大の勢いにのまれることはなかった
後味悪く前半を終えたが、「(この試合のテーマの)『勝者のメンタリティ』にどう向かうかという意味で、この45分間は良い時間にできる」(外池大亮監督、平9社卒=東京・早実)と、それを引きずることなく後半に入った早大。危険なシーンもあったが、我慢強い守備で相手の攻撃をやり過ごし、カウンターを狙い続けた。早大にとって久しぶりの決定機は73分に訪れる。金田拓のスルーパスからMF藤沢和也(商3=東京・早実)が相手GKと1対1になったが、シュートはわずかに枠を外れてしまう。直後に訪れたシュートチャンスも枠に飛ばせず、決定打を繰り出せずにいると、再び専大が攻勢に出た。77分にはクロスの流れからゴール前にボールがこぼれたが、再び小島のセーブで切り抜ける。直後には鋭いグラウンダークロスを入れられ、フリーで走り込まれたが、これは相手が触れずに事なきを得た。相手のシュート精度にも救われながら、この守勢の時間帯を切り抜けると、90分に前線で奮闘を続けてきた背番号15が試合を決める。DF小笠原学(社4=青森山田)のボール奪取を起点に、藤沢を経由し、FW岡田優希主将(スポ4=川崎フロンターレU18)が縦パスを入れる。これをエリア内で受けた直江がターンし、「打つことしか考えていなかった」と振り向きざまに右足を振り抜くと、ボールはゴール左隅に吸い込まれた。
勝利を決定づけるゴールを決め、喜ぶ直江
勝利を決定づける直江の得点は、この日のチームの成功を象徴するシーンのひとつだった。「お前の人生をかけてプレーしてくれ」。そう外池監督に起用され、この試合の『テーマ』となった男は、プレーと結果で応えてみせた。「前半でぶっ倒れるくらいのイメージでできた」と前線で奮闘。「いけるところまで」と送り出された後半も、攻撃の起点として役割を果たし続け、粘り強い守備対応や素早い攻守の切り替えとともに、専大の上げ潮ムードに待ったをかけた。「頑張って収めてつないでというのはやっぱり大きくて、引っ張っていたら85分を過ぎていた」(外池監督)。最後は「足をつっていたが、最後の力を振り絞って」と自らの足で勝利を確実にし、ピッチ上には歓喜の輪が生まれた。「守り切って最後1点取れたということは成長」(金田拓)と試合を追うごとに強かさを見せるチームは、これで2位との勝ち点差を8とし、1試合を残して『前期優勝』を決めた。「いい雰囲気で夏を迎えて、成長できる環境をつくれるように必ず勝つ」(小島)。この勢いを早慶定期戦、そしてアミノバイタルカップへつなげるべく、復調気配を見せる東洋大との一戦でも勝利を狙う。
スターティングイレブン
(記事 守屋郁宏、写真 大山遼佳、秦絵里香)
JR東日本カップ2018 第92回関東大学リーグ戦 第10節 | ||||
---|---|---|---|---|
早大 | 3 | 2-1 1-0 |
1 | 専大 |
【得点】 (早大)04’、43’金田 拓海、90’直江 健太郎 (専大)44’遠藤 翔太 |
早大メンバー | ||||
---|---|---|---|---|
ポジション | 背番号 | 名前 | 学部学年 | 前所属 |
GK | ◎1 | 小島 亨介 | スポ4 | 名古屋グランパスU18 |
DF | 12 | 小笠原 学 | 社4 | 青森山田 |
DF | 23 | 工藤 泰平 | スポ2 | 神奈川・日大藤沢 |
DF | 3 | 大桃 海斗 | スポ3 | 新潟・帝京長岡 |
DF | 20 | 牧野 潤 | スポ3 | JFAアカデミー福島 |
→66分 | 29 | 岡田 優希 | スポ4 | 川崎フロンターレU18 |
MF | 4 | 鍬先 祐弥 | スポ2 | 東福岡 |
MF | 14 | 藤沢 和也 | 商3 | 東京・早実 |
MF | 7 | 金田 拓海 | 社3 | ヴィッセル神戸U18 |
→90+3分 | 39 | 阿部 隼人 | 社2 | 横浜F・マリノスユース |
MF | 8 | 栗島 健太 | 社3 | 千葉・流通経大柏 |
MF | 11 | 相馬 勇紀 | スポ4 | 三菱養和SCユース |
FW | 15 | 直江 健太郎 | 商4 | 東京・早実 |
→90分 | 34 | 宮脇 有夢 | 文構1 | 東京・早実 |
◎=ゲームキャプテン 監督:外池大亮(平9社卒=東京・早実) |
関東大学リーグ戦1部 順位表 | |||||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
順位 | 大学名 | 勝点 | 試合数 | 勝 | 分 | 負 | 得点 | 失点 | 得失差 |
1 | 早大 | 25 | 10 | 8 | 1 | 1 | 24 | 12 | +12 |
2 | 明大 | 17 | 10 | 5 | 2 | 3 | 17 | 9 | +8 |
3 | 法大 | 17 | 10 | 5 | 2 | 3 | 15 | 15 | 0 |
4 | 流通経大 | 16 | 10 | 5 | 1 | 4 | 18 | 19 | -1 |
5 | 専大 | 16 | 10 | 5 | 1 | 4 | 12 | 17 | -5 |
6 | 筑波大 | 15 | 10 | 4 | 3 | 3 | 18 | 14 | +4 |
7 | 順大 | 13 | 10 | 4 | 1 | 5 | 19 | 13 | +6 |
8 | 駒大 | 13 | 10 | 4 | 1 | 5 | 21 | 19 | +2 |
9 | 桐蔭横浜大 | 13 | 10 | 4 | 1 | 5 | 16 | 17 | -1 |
10 | 東洋大 | 12 | 10 | 3 | 3 | 4 | 12 | 16 | -4 |
11 | 東京国際大 | 9 | 10 | 2 | 3 | 5 | 9 | 18 | -9 |
12 | 国士舘大 | 4 | 10 | 1 | 1 | 8 | 9 | 21 | -12 |
※第10節終了時点 |
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コメント
外池大亮監督(平9社卒=東京・早実)
――この試合に向けた準備について教えてください
テーマはいつも3つなんですけど、今日は一つが『勝者のメンタリティを発揮しよう』でした。今までやってきたことの必然の結果として今のポジションがあるし、今日は1位2位対決ということで、それをより示すことができるから、それを意識してやろうということと、変化を受け入れ、自分たちを変化させて成長させるということをやってきたからこそ今があるということで、今日も改めて新しい次元にチャレンジしようということでした。それから『セットプレー』、あともう一つが『直江健太郎』です。いまトップにあまりコマがいなくて、前節の直江(FW直江健太郎、商4=東京・早実)は役割は果たしてはいたものの、あれが本当のパフォーマンスかと言われると、本人としても難しいところがあったと思うんです。(今回は)直江で行くか、岡田(FW岡田優希主将、スポ4=川崎フロンターレU18)や宮脇(FW宮脇有夢、文構1=東京・早実)を先にスタートさせるか、その2パターンを準備していて、本当にずっと悩んで、(チームマネジメントの)蓮川(FW蓮川雄大、スポ4=FC東京U18)と相談したり、コーチの中でもずっと話していました。対専修で(相手に)力があるというのはわかっていたし、うちと似たサッカーをするというのもわかっていたので、序盤にゲームをつくらないと苦しくなるだろうなと思っていました。なのでどちらかというと直江の方が手堅い選択だったんですけど、そこに前向きな、『ドライブ』できるような空気感をつくりたいなと思っていました。その中で昨日、高校時代に「困ったら直江」みたいな話があったと聞いて、これは『テーマ・直江』だなと。直江って今一生懸命やっているけど、もっとチームを背負ってやっていた時があったんだなと知って、彼が持っているものってもっと可能性があるし、やっぱり直江に託そうと思いました。(本人には)「明日スタメンで行くから、お前の人生をかけてプレーしてくれ」と。恐らくプレーヤーとしては今年が最後かもしれない、彼としてはそういう思いはあると思うんですよね。彼が目の前の一つのチャンスに人生をかけるようなゲームにできるんじゃないかと思ったし、みんなをそこに寄り添わせてみたいと思って、テーマにしてみました。直江は今まであまり試合に出ていなかったけど、「『困ったら直江』でいいじゃん」という話をして、彼には「前半をやりきれ、とにかくゲームをつくりさえすればうちのペースになってくるから」という話でいきました。
――試合を振り返っていただけますか
最初の何分かで点も取れたし、前半は本当に彼(直江)の頑張りが起点になっていました。追加点も取れて、その後すぐに1点を取られはしましたけど、ハーフタイムも「2-0で終わったら出来過ぎだったけど、勝者のメンタリティにどう向かうかという意味では、この45分間は良い時間にできるよ」という話をしました。直江も「いけるところまでいこう」ということで、(いつ代えようか)結構迷って、競り合いの中で負けるシーンがあるたびに、次負けたら、収められなかったらと考えたんですけど、彼はそこで踏ん張ったんですよね。頑張って収めてつないでというのはやっぱり大きくて、それで引っ張っていたら(後半の)40分を過ぎていました。岡田とかのサポートもありましたけど、最後にあいつが前を向いて振り切って、点をとってゲームを終われたというのはすごく良かったなと(笑)。率直にそう思いますね。
――前半は相馬選手(MF相馬勇紀、スポ4=三菱養和SCユース)を強調した攻撃で優位に立ったと思いますが
あれは結果的にそうなっただけです。状況的に、向こうとしてはそこを気にしているなというのがあったので、こっちがそこをストロングとして突いていこうということで、それは試合中の僕の指示でした。
――試合の中で何度も苦しい時間帯が訪れましたが、耐えしのぐことができた要因はありますか
サイドの学(DF小笠原学、社4=青森山田)と牧野(DF牧野潤、スポ3=JFAアカデミー福島)のところを入れ替えたというので、いい意味で全体にリフレッシュ感は出せたと思います。相馬と和也(MF藤沢和也、商3=東京・早実)のところも、向こうが変えてきたんでちょっと動かしたりしたんですけど、あれは(相手の)2番(DF古屋誠志郎、3年)と相馬の対面は外したくないなと思っていたので変えました。
――今日の勝利で『前期優勝』が決まりました
超想定外というか、振り返れば開幕前は開幕戦のことで精一杯という中でスタートして、一試合一試合を積み重ねてきました。メンバーも戦い方もそうですけど、常に変化をつけてきたというのは事実としてあるし、真剣に丁寧に、一試合一試合にみんなと向き合って、トレーニングや考え方を進めてきたという時間を共有できているということに意味があると思います。
――この結果に至った要因はどこにあると考えますか
やっぱり強かさというか、やり抜ける強さと変化を受け入れられる強さですかね。僕が投げかけることを、意外とみんなが自分たちの中で噛み砕いてくれていますし、思考の深さと幅は本当に広がったなと思います。当初監督をやるって言った時に、そういう部分を身につけていけば、大学サッカーの価値を高められると思ってきたし、強くなっていけるという確信があったので、思考と行動が合致してきたということは、頼もしいというか、たくましくなったなと思います。
GK小島亨介(スポ4=名古屋グランパスU18)
――試合を振り返っていかがでしたか
立ち上がりの早い時間帯で先制できたことは良かった点で、その後も前半の中で追加点を取れたことはチームが主導権を握れていた証拠だと思います。前半の最後にクロスから一瞬の隙を狙われて失点してしまいましたが、ハーフタイムに後ろで隙を見せないように改善しようと話しました。後半は上手くできていたので最終的には3点目の得点につながったと思います。相手に流れが向いていても、そこからもう一度自分たちの流れに戻せるだけの力をきょうは出せました。
――ハーフタイムは具体的にどのような話をしましたか
後半開始に両サイドバックを変えました。相手の右サイドハーフはスピードがあって縦に仕掛けるタイプだったので、小笠原学を左に入れました。しっかり押さえて前にいる相馬につなげられるように攻守一体となれば自分たちのペースを握れると外池監督も言っていたのですが、それは意識してできたと思います。
――守る時間帯も多くありましたが
まず前半の中盤あたりで一番攻められるシーンがありました。守備陣をはじめ、全員が体を張って守れていたので前半終了間際の失点は特に悔やまれますが、後半の終盤に我慢できたことで3点目を取ることができました。ポジティブにとらえれば、粘り強い守備ができたと思います。
――ご自身のプレーを振り返っていかがでしたか
結果的に止めたことにはなりましたが、その前に味方がコースを限定してくれていて、それに自分が生かされていると思います。自分だけの守りではないので、前回の試合でもそうですが、チームとして守れていると実感しています。今よりも隙を見せないように守りを固めていく必要があると思います。前半、ゴール上にはじいたボールも相手が左足でボールを持っていた時に、味方にファーを切ってもらっていたので自分はニアを守るということで役割がはっきりしていたので守りやすかったです。
――前期リーグ1位となりました
結果的に1位になりましたが、関東リーグで一番難しいのは後期でも勝ち続けることだと思います。1年の終盤になると、(相手も)個人としてもチームとしても成長しているので、自分たちもしっかり成長する必要があります。チャレンジャー精神で相手は来ると思うので、受け身にならずに自分たちも常にチャレンジしていくことを意識していきたいです
――次節に向けて意気込みをお願いします
今4連勝しているので前期最終節も勝って終わりたいです。いい雰囲気で夏を迎えて成長できる環境をつくれるように必ず勝ちます。
FW直江健太郎(スポ4=東京・早実)
――起用にあたって監督から伝えられたことは
90分間もたせるというよりは、前半をチームのために攻守においてやりきるということは強く言われました。自分はもともとずっと出ていた選手ではないんで、スポット的な使い方かもしれないんですけど、それは自分の中でも受け入れることができていたので、とにかくそこを意識して、前半でぶっ倒れるくらいのイメージでできたかなと思っています。
――振り返っていかがですか
やっぱり前半は硬かったかなと思います。シュートチャンスも1本あって、そこを決めきれるだけの力をつけないといけないという課題が出た一方で、体を張るところとか、ボールを収めるところというのは今週1週間やって来た中で、少し成長した部分ではあると思います。
――FWとしては、チームが守勢に回る厳しい時間帯も多かったと思いますが
それこそ高校時代が3年間通して守勢に回るような試合が大半だったということもあって、きつかったんですけど、そこに対してネガティブなイメージというのはなかったです。守り時間が長いぶん、(ボールを)取ったときにはチャンスが来るというのは信じて守備もしていましたし、後ろも信じて前に配球してくれると思うので、そこに対して集中力が切れるというのはなかったと思います。
――その中でも、前線でターゲット役として奮闘しました
これまでいろいろな試合を重ねてきた中で、トップレベルでヘディングが強い相手だったので、競り勝てなかったことに申し訳ない気持ちもあるんですけど、競り勝てないにしても競りに行くことで相手のヘディングの飛距離が短くなって、金田や栗島のところで拾ってくれていたというのがあると思うので、勝ちには行ってましたけど、後ろが拾いやすいようにということは意識して競ってはいました。
――試合を決定づけるゴールがありましたが
今日は試合前のボードに『直江健太郎』って書いてあって、期待や信頼をしてくれて、チーム全体に対して提示してくれているということに感謝もあったし、応えなきゃいけないなという責任もありました。前節は周りを使うことを意識しすぎて、貪欲に、強引に行くところが欠けていたというのが自分自身の課題であったので、昨日監督からも「まずは1対2でも1対3でもとにかく仕掛けろ、前に行く姿勢を見せたら周りが空くから」みたいな話があったので、エリアに入ったら今日はとにかくシュートを打っていこうというイメージがあった中で、あの一瞬相手の集中力が切れて、反転してボールを持てた瞬間には打つことしか考えていなかったです。正直ターンした瞬間に足をつっていたんですけど、ベンチで宮脇が待っているのも見えていたので、最後の力を振り絞って振り切ろうと思いました。全然力はなかったですけど、良いコース飛んで入ってくれて良かったかなと思います。
――チームは好調ですが、個人としてもここから乗っていきたいということになりますね
個人としてはようやく土俵に乗れたかなというところなので、今日の結果に満足することなく、今日1点取れたということで次は2点、3点取ることを目標に、また武田(FW武田太一、スポ3=ガンバ大阪ユース)とかも戻ってくると思うので、その中でも自分らしさを前面に押し出して、チームのために戦っていきたいなと思います。
MF金田拓海(社3=ヴィッセル神戸U18)
――今日の試合の狙いはありましたか
個で打ち勝てれば、球際の勝負だったり良いシーンが作れると思っていたので、強い気持ちを持っていれば結果がついてくるかなって思っていました。相馬くんに(ボールを)入れて、速い攻撃というのも狙っていました。
――個人としてはどんなことを意識されていましたか
サッカーのプレーよりも、今回は気持ちを意識していました。一つ一つの球際で負けないとか、相手より走るとか、当たり前のことですけど、1位と2位の対決で相手も同じようなところを意識しているチームだったので、気持ちを意識するようにしていました。
――試合の流れを振り返って
前半の最初、始まってすぐの時と、終わりの良い時間帯で点が取れたので良かったと思うんですけど、終了間際に失点してしまったのは、甘さが出てしまったと思います。後半は、始まっていつも通り攻められるシーンも多かったんですが、みんなで守り切って、最後に点を取れたのは良いゲーム運びだったと思います。
――点を取りたいとずっと言っていた中での2得点でした
率直に、ほっとしています。相馬くんがボールを持っている時に、しっかり中まで入るとか、入らなくても絶対にマイナスのところでポジションを取ることは今までの試合でもやってきましたし、ずっと練習していたことなので、それをしっかり決められたことは良かったです。
――後半は厳しい展開が長かったですね
正直、いつも通りというか。普段から後半のあの時間帯は攻められることが多いので、不安とかはなかったですし、守り切って最後1点取れたっていうことは成長かなと思います。
――リーグ戦で『前期優勝』が確定しましたが、いかがですか
まだ前期で、これからアミノ(アミノバイタルカップ)とかがあってから後期があるので、成長し続けていかないと、年間通して強いチームにはならないと思うので、これからだと思います。
――次戦への意気込みをお願いします
前期の優勝は決まりましたけど、勝ち点を取って突き放すチャンスでもあるので、最後いいかたちで終われるようにみんなで準備していきたいと思います。