一番乗りでJリーグ内定を決めたのは、やはりこの男だった。J2・セレッソ大阪はきょう、FW山内寛史副将(商4=東京・国学院久我山)の来季入団内定を発表。エンジイレブンをけん引してきたエースストライカーが、満を持してプロの門をたたく。
山内副将は3年生にして背番号『10』を任された逸材。首脳陣の期待に応え、昨年の関東大学リーグ戦では抜群の決定力を見せた。得意の反転シュートを武器にゴールを量産し、得点ランキング4位タイとなる11得点の活躍でチームを19年ぶりの優勝に導いた。自身もベストイレブンに選ばれ、名実ともにエースストライカーへと成長。一気にスターダムを駆け上がった。
そんなワセダのエースストライカーが活躍の場を移すセレッソ大阪は現在J2を戦っている。一昨年まではJ1所属であり、ことしもプレーオフの結果次第では昇格しうる関西の名門クラブだ。特にFW陣には日本代表経験者の玉田圭司や柿谷曜一朗、杉本健勇らが鎮座しており、ポジション争いはし烈を極める。それでも山内副将はその渦中に飛び込むことを決意した。ワセダの『ヒーロー』が、セレッソ大阪の『ヒーロー』になることができるか。21才の若きストライカーの伸びしろに期待したい。
(記事 佐藤諒、写真 大森葵)
最前線に立ちワセダを引っ張ってきた山内副将
◆山内寛史(やまうち・ひろふみ)
1995年(平7)2月9日生まれ。身長182センチ、体重74キロ。東京・国学院久我山高出身。商学部4年。