『侍』、新天地へ。先日、J2・レノファ山口FCへの入団が決まったDF奥山政幸副将(スポ4=名古屋グランパスU-18)とともに、ワセダの守備を支えた男がまた一人Jの舞台へ挑む。J2・ザスパクサツ群馬がきのう、DF八角大智(社4=千葉・流通経大柏)の入団を発表した。
両足から精度、威力ともに高いキックを放ち、主戦場である左サイドバックだけでなく右サイドバックも器用にこなす。泥くさい守備で粘り強く守り抜き、チャンスと見れば一気にサイドを駆け上がりクロスを供給。さらにはロングスローも大きな武器であり、幾度となくチャンスを演出してきた。堅固な守備が特徴のワセダにおいて、4バックの一角に定着したその実力とそこで残した結果が、ついにこうして実を結んだ。
ザスパクサツ群馬はJ2に所属し、2015シーズンは22チーム中18位に終わった。近年、下位に低迷しているがブラジル人選手や韓国新選手など、外国人選手の獲得で立て直しを図っている。八角の加入がどうチームに作用するのか注目だ。プロの道を進もうと、八角の姿勢は変わらない。『武士道精神』を貫き通し、今度は群馬にその身を捧げる。
(記事 佐藤凌輔、写真 近藤廉一郎)
堅実な守備に加え、積極的な攻め上がりも見せる八角
◆八角大智(はっかく・だいち)
1992年(平4)4月15日生まれ。身長173センチ、体重71キロ。千葉・流通経大柏高出身。社会科学部4年。