中山の劇的決勝弾で接戦を制し、暫定首位に浮上!

ア式蹴球男子

 関東大学リーグ戦(リーグ戦)後期第13節が行われ、連勝を狙うワセダは強豪・明大と対戦した。試合は両チームの攻守の切り替えの早さと積極的なプレッシングが目立ち、中盤で激しくボールを奪い合う展開となる。ゲームの主導権を握りたいワセダは36分、MF堀田稜(商4=浦和レッズユース)からのクロスをFW山内寛史(商3=東京・国学院久我山)が流し込み、公式戦6試合連続となるゴールを決めた。しかしその7分後、相手に見事な突破からミドルシュートを決められ追いつかれてしまう。同点のまま迎えた後半も互いに集中力を切らさず、両者一歩も譲らない。このまま終わるかと思われた85分、途中出場のFW中山雄希(スポ3=大宮アルディージャユース)が値千金の決勝ゴールを奪い、勝ち越しに成功。そのまま逃げ切ったワセダが開幕2連勝を達成し、ついに暫定首位に躍り出た。

先制点のアシストをした堀田

 「明治に勝てなければ優勝はないとみんなで言い続けてきた」(山内)。目標に掲げるリーグ優勝へ近づくため、何が何でも勝ちたいこの試合。エンジイレブンはいつも通りの粘り強いチェイスと抜群の連動制を披露し、相手に決定機を与えない。攻めては堀田、MF田中太郎(商4=静岡・藤枝東)の両サイドハーフのスピードに加え、DF八角大智(社4=千葉・流通経大柏)、DF新井純平(スポ3=浦和レッズユース)の両サイドバックの積極的なオーバーラップを生かし、明大ゴールに迫る。そして迎えた36分、頼れる背番号10がチームに貴重な先制点をもたらす。左サイドを突破した堀田が相手DFとGKの間に絶妙なグラウンダーのクロスを上げると、そこに走りこんだ山内がゴール右に流し込んだ。このままリードして前半を終えたいところだったが直後の43分、相手MFのドリブル突破を止められず、バイタルエリアからシュートを放たれてしまう。これをGK後藤雅明(スポ3=東京・国学院久我山)が懸命に腕を伸ばして弾いたものの、ボールはそのままゴールイン。試合は1-1のままハーフタイムへ突入した。

 後半に入っても高い位置で相手からボールを奪い、素早くフィニッシュへ持ち込む姿勢を見せ続ける。しかし、得点につなげることができず、時計の針だけが進んでいく。そんな嫌なムードに終止符を打ったのは、83分から途中出場でピッチに立った中山だった。85分、DF金澤拓真主将(スポ4=横浜F・マリノスユース)からのFKをエリア内のFW宮本拓弥(スポ4=千葉・流通経大柏)が後ろにヘディングでそらすと、走りこんだ中山が相手GKと交錯しながらも頭で押し込んだ。再びリードを得たワセダは、キャプテン金澤を中心とした守りで最後の最後まで相手に隙を与えず。最終スコア2-1で接戦をものにした。

自らの頭で試合を決めた中山

 この勝利で今季初となる首位の座を手にしたワセダ。一部のチームに比べて消化試合が1試合多いため、暫定的なものではあるものの、チームがこれまでになく勢いに乗っていることは間違いない。そんなエンジイレブンが次に迎え撃つのは、前回の対戦で屈辱の完敗(前期第3節、●1-4)を喫した中大だ。宿敵へのリベンジを達成し、さらに連勝を伸ばすことができるか。次節はこれまでになく熱い戦いが見られそうだ。

(記事 栗村智弘、写真 大森葵)

スターティングメンバー

関東大学リーグ戦第13節
早大 1-1
1-0
明大
【得点者】(早)36山内、85中山(明)43瀬川
早大メンバー
ポジション 背番号 名前 学部学年 前所属
GK 後藤雅明 スポ3 東京・国学院久我山
DF 新井純平 スポ3 浦和レッズユース
DF 奥山政幸 スポ4 名古屋グランパスU-18
DF ◎4 金澤拓真 スポ4 横浜F・マリノスユース
DF 12 八角大智 社4 千葉・流通経大柏
MF 平澤俊輔 スポ3 JFAアカデミー福島
MF 14 小林大地 スポ3 千葉・流通経大柏
MF 田中太郎 商4 静岡・藤枝東
MF →71分 相馬勇紀 スポ1 三菱養和SCユース
MF 堀田稜 商4 浦和レッズユース
MF →76分 秋山陽介 スポ2 千葉・流通経大柏
FW 宮本拓弥 スポ4 千葉・流通経大柏
FW 10 山内寛史 商3 東京・国学院久我山
FW →83分 中山雄希 スポ3 大宮アルディージャユース
◎はゲームキャプテン
監督は古賀聡(平4教卒=東京・早実)
関東大学リーグ戦1部リーグ順位表
順位 校名 勝点 試合数 得点 失点 得失差
早大 24 13 14 13
法大 22 13 21 17
国士舘大 21 12 24 14 10
慶大 20 12 20 15
流通経大 19 12 16 12
順大 18 12 17 13
明大 18 13 19 19
駒大 17 13 18 18
専大 14 13 14 13
10 中大 11 13 18 30 -12
11 桐蔭横浜大 11 12 14 26 -12
12 神奈川大 10 12 13 -5
※13節終了時点
※上位5校は全日本大学選手権の出場権獲得
※6位は北信越大学リーグ2位のチームとプレーオフ
※下位2校は関東大学リーグ戦2部に自動降格
コメント

DF金澤拓真主将(スポ4=横浜F・マリノスユース)

――関東大学リーグ戦(リーグ戦)優勝に大きく近づく一勝になったのではないでしょうか

前期の勝てなかった時期を取り戻したに過ぎないのかなと思います。初めて暫定首位に立ったということで、そういう意味では過去にない成果を上げられたっていう現状ですけど、全体としては混戦でまだまだ先の読めないリーグ戦になると思うので、これからどれだけ危機感を持ってチームとして戦えるかがこの先の順位を左右するんじゃないかなと思います。

――後半の苦しい場面で追加点を奪うことかできましたが、チームとして成果しているという手応えもあるのではないでしょうか

個人個人がタフになったかなとは感じています。(得点を)取った後取り返されて、いままでだったら気持ちの面でも体力的な面でもなかなかタフに戦え切れなかったのが前期でした。そこから一人一人が人間的に自立して強い気持ちで戦い続けられたからこそ、あのラストの時間帯に相手を上回って得点を奪えるほどになれたと思うので、体力面の肉体的なこともそうですけど精神的な成長もあるのかなって思います。

――失点シーンは明大の個の強さを見せ付けられることとなりましたが、振り返っていかがですか

むしろ自分たちの緩さが出たかなと感じています。実際に先週のトレーニングの中でもああいった個人の突破に対して、ファーストディフェンダーやセカンドディフェンダーが緩くなって失点するっていう場面がありました。そういった意味ではトレーニングで出てた課題が改善されないまま試合でも出てしまったと思うので、トレーニングのところから突き詰めていく必要があるのかなと思いました。

――交代の選手が入ってから、再びチームの勢いも増したように感じましたが

中山(FW中山雄希、スポ3=大宮アルディージャユース)に関しては、夏に継続して高いパフォーマンスを示していましたし、スタメン代わってもいいんじゃないかってくらいでした。そうやって腐らずに高め続けてくれたからこそああやって短い時間でも結果を出してくれたと思うので、そういった意味ではいまはAサブの選手も力付けてくれてますし競争の部分ではチームにとってプラスに作用していると思います。

――2点目のシーンでのFKは少し蹴るのをためらうようにも見えましたが

いや、本当にあの場面はきつかったっていうのが率直な感想です(笑)。ただあれだけ宮本(FW宮本拓弥、スポ4=千葉・流通経大柏)が競り合いに強いですし、チャンスだと思って集中して蹴りました。本当に体的にはきつかったんですけど、得点につながってよかったと思います。

――最後の得点シーンを振り返っていかがですか

宮本を信じて蹴りました。雄希も宮本が競り勝つのを信じて走り込んだと思うので、そういった信頼関係が結果に結びついたんだと思いますし、一人一人の強みが発揮された場面だったかなと思います。

――次節の中大戦もまた厳しい戦いになることが予想されますが

みんなにも伝えたのは、これからはワセダを上に見て強いエネルギー持って意識してやってくると思いますし、厳しい戦いになるのはこれからだと言いました。中大は自分たちも前期大敗しているので、そういった意味ではすごい大きなカベとして自分たちに立ちはだかると思うので、あと一週間どれだけ危機感を持ってやれるかだと思います。

――さらに強い気持ちが必要になるということでしょうか

そうですね。また個の力が特徴の選手もいますし、それに対してどれだけ個で戦えるのかだと思います。

DF奥山政幸副将(スポ4=名古屋グランパスU-18)D

――専大に続いて強豪・明大も破る結果となりました。この結果についていかがですか

チームとしても後期開幕前から意識していた2チームなのでここを連勝で乗り切れたっていうのは大きいことだと思いますし、そういう勝負所で負けていた過去があるので、そこでしっかり勝ち切れたっていうのがいままでと違うところかなと思います。

――リーグ戦優勝が現実味を帯びる一勝になったのではないでしょうか

確かに大きな一歩ではあると思いますけど、まだまだ先は長いのでまずは一戦一戦勝つことにこだわってやりたいと思います

――先制点を挙げた直後に失点してしまいましたが、あの場面を振り返っていかがですか

全体的に緩くなってしまったというか、集中が一瞬途切れたところを相手が突いてきたという印象です。あれはいらない失点だと思いますし、ああいう失点を無くしていかないと、今後優勝争いが激しくなっていく中で勝ち切ることにはつながらないと思います。

――ハーフタイム直前での失点でしたが、その後のハーフタイムで話し合ったことはありますか

1失点はしましたけど怖じる必要はないということを全体で共有しましたし、逆にあの失点が酋長力を高めるいい刺激になったとポジティブに捉えていたので、切り替えてやっていこうと話しました。

――やはりいまのワセダに勢いというのは感じますか

みんなが優勝という2文字に向けてしっかり取り組めていると思いますし、3年生以下も頼もしい後輩たちばかりなので、そういう選手たちが目の前の勝利だけに貪欲になって戦っている姿を見て自分も刺激になります。それと自分たち4年生がもっと活躍しないといけないなとは思っています。

――最後に次節の中大戦への意気込みをお願いします

いまは連勝している状況ですけど前期大敗している相手で、この2連戦と重みは全く変わらないと思うので、一戦一戦戦うためにこの一週間積み上げたいと思います。

MF堀田稜(商4=浦和レッズユース)

――2―1での勝利となりましたがいまのお気持ちは

この夏もずっとトレーニングをしている中で、後期の開幕戦である専大戦と明大戦で勝利することが自分たちが優勝を目指す上で絶対条件だということを全員で共有して臨んだので、苦しい試合でしたけどしっかりと勝ち切ることができてすごく嬉しいです。

――カギとなる明大戦でしたがどのような意気込みで臨みましたか

明大は個の質が非常に高くてその選手たちが真面目に豊富な運動量で戦ってくるということもあって、自分たちとしても個と個のぶつかり合いの中でしっかりと勝たなければいけないということもありましたし、苦しい状況が想定された中でタフに戦おうということを意識して臨みました。

――試合を振り返っていかがですか

1点目に関して言えば、自分のところで個と個のぶつかり合いで勝ち切るということで、自分のドリブルでのサイドからの突破で必ずチャンスをつくりだそうということを意識していました。なのでそれがひとつかたちになったことは良かったのですが、その後の失点は自分自身で察知してはいたのですが、別の選手との交錯もあってそこで1枚剥がされてしまったので、失点は自分自身の責任かなと思っています。

――攻撃面では前後半を通して良いクロスをあげていた印象がありましたが

この夏、三大得点源ということをチームとしてもこだわり抜いてきて、クロスの部分で自分自身サイドのプレイヤーとしてチームのチャンスを演出しなければいけないというところもあります。ただ、クロスの回数ではなくてそれがどれだけゴールにつながるかというところが自分自身は大切だと思っているので、そういった意味できょうは一本しかつながらなかったので、まだまだかなと思います。

――守備の面では集中して守ることはできましたか

そうですね、後ろの八角(DF大智、社4=千葉•流通経大柏)と拓真(DF金澤主将、スポ4=横浜F•マリノスユース)の方から良い声掛けがあるので、自分は二人を信頼して前から前からプレッシャーをかけていこうという意識はありました。ですが、失点のシーンに関しては自分がしっかりと責任を負い切れずに剥がされてしまったので、集中した守りをいくら続けていてもそのひとつの気の緩みというか、隙をつくってしまえば失点につながるので、もっと引き締めなければいけないなと思っています。

――途中交代となりましたが試合終了時はどのようなお気持ちでしたか

日頃から試合に出ている11人だけではなくてサブに入る選手たちも高いパフォーマンスを発揮してくれていて、今週もバチバチした質の高い競争というのができていました。自分自身足をつって交代となってしまったことに不甲斐なさを感じてはいますけど、途中から出た選手に対しては100%以上の信頼を置いているので、必ず結果を出してくれるということを信じていました。よくやってくれたな、ありがとう、という気持ちで試合終了を迎えました。

――これで後期リーグ戦は2連勝となりましたが良いスタートを切れたのではないでしょうか

そうですね。最初にも話した通り専大戦と明大戦というのが優勝を目指す上でキーとなるゲームだということは全員で共有して臨んだので、それが勝利というかたちで終われたことというのは良かったです。ですがもう終わったことは気にせず、また次は中大という良い相手が待っているので、また一戦一勝ということで目の前の試合に勝利するために準備をするだけだと思っています。

――前期敗北を喫した中大戦への意気込みをお願いします

前期は先制したものの4失点して敗れている相手なので、やはり自分たちが優勝を目指す上では1回敗れた相手にもう一度敗れることはあってはならないと思いますし、引き分けでもだめだと思っています。そういった意味で良い相手ですけど、自分たちらしい戦い方で最後笛がなった時にひとつでも多くゴールを奪って勝ち切ることができればいいなと思っています。

DF新井純平(スポ3=浦和レッズユース)

――大きな勝利をつかみました。いまのお気持ちをお聞かせください

素直にうれしいです。試合の中で厳しい時間が長く続きましたが、内容がどうであれ勝ち点3を取れたのは自信を持っていいことだと思います。

――前節の専大戦の勝利(◯2-1)により、さらにこの試合で勝つことが重要だったのではないでしょうか

シーズン入る前に専大と明大に勝たなくては優勝できないと全員で共有してやってきました。その中で前節専大に勝てても明大に負けてしまえば優勝は遠のくという意識が全員にありました。明大相手に我慢しつつもアグレッシブに決定機を決めることができて勝利につながったのは良かったことだと思います。

――明大にシーズン2勝をあげることができたのはワセダにとって非常に大きいのではないでしょうか

明大には自分自身も特別な思いがあって、何がなんでも勝ちたいという強い思いがあります。その中で一年を通して勝ち切れたのは本当に大きいと感じています。

――明大の瀬川祐輔選手の突破力に対する守備が一つカギだったかと思いますが、どのようなことを意識されましたか

前に練習試合をした時にあの選手は本当に良い選手だなとすごく感じていて、速いしドリブルもうまくて、仕掛けてくるだろうなと自分自身準備できていました。試合では逆サイドでしたが、個の力で打開してクロスを上げるというのがわかったので、逆サイドの準備をすることができました。

――前半途中、守備陣の裏を取られピンチを迎えるも新井選手のカバーリングで危機を防いだ場面を振り返っていかがですか

CBの二人がラインを上げたのはわかったのですが自分の反応が遅れてしまいました。遅れたまま自分もラインを上げたら相手をフリーにしてやられていたので、その判断がすぐできてカバーリングすることができました。結果的に得点させなかったのは良いカバーリングだったのかなと思います。

――その守備も含めて、先制点を与えなかったのは大きかったですね

そうですね、相手に先制点を許すと勢いを与えてしまうというのはサッカー全体を通して言えることだと思います。それでも自分たちが得点してすぐに守れそうで守れなかった失点をしてしまったのは一つ大きな課題です。得点した後の5分から10分の集中力や前後半開始直後、終了間際の時間はいつも以上に集中力を研ぎ澄まさなければいけないとチームとして共有していたので、ああいった失点があったのはだめだったと感じています。きょうのことはもう終わったことでしょうがないので、次の試合にしっかりつなげていけたらなと思います。

――決勝点を決めたFW中山雄希(スポ3=大宮アルディージャユース)選手は同学年ということで、また一つ大きな喜びもあるのではないでしょうか

雄希はいままで途中出場で何回か出ていますが、得点しなきゃだめだという気持ちを強く持ってやっていました。それは練習からすごいエネルギーとして感じていたので、あいつの意識がこの公式戦の大事な一点につながったと思います。自分は同期として「やってくれたな!」と感謝していますし、その分自分も刺激をもらって、チームを勝利に導くプレーをしなければなと並行して感じました。

――お話にもありましたが、ここで専大、明大に連勝できたのは優勝を狙う上で非常に大きいのではないでしょうか

チームてして専大、明大には絶対勝つということ掲げていましたが、この2試合で優勝が決まったわけでなく、これから一戦一戦勝ち続けなければ何の意味もないので、危機感を持って気を引き締めてチームでやっていきたいです。

――次節は前期に大敗を喫した中大との試合になります。抱負をお願いします

相手は「もう負けられない」といままで以上に危機感や強いエネルギーを持って戦ってくるのはわかっているので、自分たちは練習からの雰囲気や緊張感をもう一回つくり直し、きょうの勝利はもう忘れて次に向けてやっていくだけです。

FW中山雄希(スポ3=大宮アルディージャユース)

――見事な決勝ゴールでしたね

本当にチームの勝利に貢献できたことが嬉しいですし、自分自身2年生の時から途中交代で多く出場させてもらっていたのですが、その中で点を決められず、チームにすごく迷惑を掛けてきたので、きょう明大を相手に自分が点を決めて勝利できたことがすごく嬉しいです。

――入ってからのファーストタッチで決めましたね

自分自身ベンチにいる時も、会場に来るまでの間も、自分が点を決めるイメージを常に持つようにしていますし、どういったことにでも対応できるような状態で試合に臨んだつもりだったので、それが結果につながって良かったです。

――交代でピッチに立つ際、古賀聡監督(平4教卒=東京・早実)からは何かお話はありましたか

監督にはいつも結果を残せと言われていて、いつも使ってもらっていた中で結果を残せていなかったので、申し訳ない気持ちだったのですが、きょうこうやって点を決められたのでよかったです。

――専大に続いて明治大にも勝って、開幕2連勝となりました

自分たちは前期に5試合連続で勝てなかった時期があって、まだまだそこで失った勝ち点を取り返す必要があると思っていますし、関東リーグ優勝に向けてもこれからもっと連勝を続けていかなければならないと思うので、気を抜かずというか、もっと高めていくつもりでやっていきたいと思います。

――次節中大戦への意気込みをお願いします

自分は前期の中大戦でスタメン出場したのですが、何もできなかったという後悔があるので、きょうのように結果を残してチームの勝利に貢献したいと思います。

MF平澤俊輔(スポ3=JFAアカデミー福島)

――大きな勝利をつかみました。いまのお気持ちをお聞かせください

チーム全員で対明大ということをシーズン前から意識していて、リーグ戦で2勝できて本当にうれしいです。

――前節の専大戦の勝利(◯2-1)により、さらにこの試合に勝つことが重要だったのではないでしょうか

そうですね。後期の組み合わせが決まってから最初の2試合で2勝しないと目標の優勝には近づけないとチーム全員で共有していたので、そこを2連勝できたのは良かったです。

――お話にもありましたが、明大にシーズンで2勝をあげることができたのも一つ大きな点ではないでしょうか

明大に勝たない限り優勝はないとシーズン前から監督(古賀聡監督、平4教卒=東京・早実)や主将(DF金澤拓真主将、スポ4=横浜F・マリノスユース)から話があり意識していました。なので明大に2勝できたのは良かったです。

――失点の場面では中央での突破を許してしまいましたが

明大が選手間でポジションを取るというのは試合前からわかっていましたが、自分たち中盤がファーストディフェンスを決められずに突破されたので次に向けての課題となります。

――試合を通して、高い位置からボールを奪い相手の攻撃の芽を摘むプレーが目立ちました

そこは自分の持ち味というか強みなので、それを出さないと試合に出る意味がないと思っています。そこの潰す意識をもってやってきたので良かったです。

――同学年のFW中山雄希(スポ3=大宮アルディージャユース)選手が決勝点を決めたということで、喜びもひとしおではないですか

そうですね。雄希がなかなかゴールを決められていなかったですが、ここにきて結果が出たのはすごくうれしいです。雄希自身ずっと努力してきたことがこの結果になったと思うので本当にうれしいです。

――次節は前期に大敗を喫した(⚫︎1-4)中大との試合になります。次節に向けて抱負をお願いします

相手は後期のリーグ戦で勝てていなく、前期にワセダに勝っているということでエネルギー出して向かってくると思います。自分たちはそれ以上のエネルギーを出せるよう準備していきたいです。

FW山内寛史(商3=東京・国学院久我山)

――きょうの試合はいかがでしたか

初戦(専大戦、○1-0)に勝った後から1週間、明大に勝たなければ優勝はないとみんなで言い続けてきましたし、厳しい時間帯もありながら全員で戦って勝ち点3を取れたことも大きいですし、チームとしても個人としても成長できるいい試合だったと思います。

――先制ゴールの場面を振り返っていかがですか

クロスからのシュートというのはオフシーズンからずっと練習してきましたし、堀田君(MF堀田稜、商4=浦和レッズユース)がいいクロスを上げることは、信頼関係の中でわかっていたことだったので、自分もはたいてからためらいなくゴール前までスプリントできましたし、最後はギリギリのところで触れて本当によかったです。

――互いに球際での激しさを見せ、体力の消耗が大きいゲームとなったと思いますが

明大も自分たちも、お互い切り替えや運動量を追求してやってきている中で、こういう戦いになることは必然というか、みんな覚悟してゲームに入ったので、そこに関しては驚きのようなものはなかったのですが、もっと自分たちが切り替えのところで圧倒できたかなと思います。

――交代出場のFW中山雄希(スポ3=大宮アルディージャユース)選手が見事な決勝ゴールを決めましたね

同期でずっとやってきて、あいつが本当にいい選手だってことは知っていましたし、なかなか出場機会を得られず出場時間も短い中であいつが決めて、自分も決めて勝てたってことは本当に嬉しいですし、あいつならやってくれると思っていたので、厳しい試合の中でああいったふうに1点取って勝てたことは本当に大きいと思います。

――前節の専大戦に続いての連勝となりましたが

出てるメンバーだけじゃなくて、外で見てたメンバー全員にも刺激を与えられたと思いますし、優勝が現実味を帯びてきた中で、チーム全体で自分たちが何をすれば優勝できるかを少しずつわかってきていると思いますし、それを徹底してやり続けていって、一戦一戦勝って最後は優勝にたどり着きたいと思います。

――次節は前期に敗れた中大との対戦となりますが、それに向けての意気込みをお願いします

個人的には前回の対戦は累積警告で出場できなくて、自分が出ていればという思いも強いですし、同じ相手に二度負けていたら優勝はできないと思うので、勝って連勝を伸ばしたいと思います。