先制点を奪われ、ペースをつかめず痛い５連敗

　１勝１分５敗と厳しい戦いが続くインディペンデンスリーグ（Ｉリーグ）第８節国士館大戦。前半、ＰＫから先制点を許すと相手にペースを握られてしまう。後半も開始早々に点を奪われ、流れを取り戻すことができない。その後６４分にサイドからの攻撃にＭＦ川井健吾（創理４＝東京都市大付）が合わせて１点を返し、反撃に出ようとするも、相手の人数を掛ける攻撃に苦しみ１―３で試合終了。痛い５連敗となった。

　「連敗が続いていたのでそれを脱出することを意識した」とＤＦ井上純平（商１＝東京・早実）が語るように、勝ち点３を切望するワセダは序盤から敵陣へ果敢に攻め込む。対する国士館大も一歩も引かず、一進一退の攻防が続いた。その均衡を破ったのは国士館大。前半２４分、ワセダは右サイドを崩されＰＡ内で止めに入ったところでファールを取られてしまう。ＰＫで先制を許し、劣勢に立たされるワセダ。その後も運動量の多い相手を前にし、数的不利になる場面が多く、ボールを保持できない時間が続く。同点弾が欲しいワセダは前半３８分、ＦＷ岡田優希（スポ１＝川崎フロンターレＵ−１８）が左サイドを駆け上がりミドルシュートを放つが惜しくも右に外れる。追い付くことのできないまま後半を迎えることとなった。

果敢に攻め込む岡田

　後半に入り流れを引き寄せたいワセダは４８分、ＦＷ岡田のスルーパスがＦＷ直江健太郎（商１＝東京・早実）に通り相手ＧＫと１対１になるもゴールを割ることができない。その直後、左サイドからクロスを上げられ追加点を許してしまう。２点を追いかけるワセダはサイドを中心に攻撃を仕掛けるが得点に結びつかない。そこでＭＦ川井を投入すると６４分、ＭＦ仲谷将樹（社２＝石川・星陵）の左サイド突破に右足で合わせて１点を返す。ここで流れに乗りたいワセダだったが、７１分にサイドからクロスを上げられＤＦ陣のマークの甲斐無く、相手に痛恨の３点目を許してしまう。その後も選手交代を図りチャンスをうかがうが、ネットを揺らすことは出来ず、５連敗を喫する結果に終わった。

左サイドで躍動した仲谷

　先制点を取られたところから流れを相手に奪われ、なかなか自分たちの良さを出すことができずに終わってしまった今節。５戦連続で負けが続き、ＤＦ井上が語るようにまさに「今まで通りじゃ勝てない」状況にある。緻密な追求と練習で早急な立て直しをして、勝ち点３を奪取してくれることに期待したい。

（記事　梶井夏葉、写真　網代祐希）

スターティングメンバ―

コメント

ＤＦ井上純平（商１＝東京・早実）

――どのような点に重点を置いて臨まれましたか

連敗が続いていたのでそれを脱出することと、この後Ａチームが大事な天皇杯東京予選の決勝があるので、自分たちが勝ってそれにつなげようという意識で戦いました。

――人数を掛けて攻められるシーンが多かったですが

学（ＤＦ小笠原学、社１＝青森山田）が食い付いたところの裏が狙われていて、結構蹴ってくるとわかっていたので事前に準備して、学とコミュニケーションを取りながら、裏のケアは意識していました。

――失点から守備の課題点はどのようなところが挙げられますか

練習でやっていることはできていて、そんなに崩されることはないんですけど、つまらないミスだったり、個人の部分でのミスが失点になっているので本当にもったいないかなと。チームとしてやろうとしていることは間違ってなくて、個人のミスを減らしていかないといけないかなと思います。

――５連敗という結果になってしまいました

自分たちが勝ててなくてＡチームにも迷惑を掛けてしまっているのですが、切り替えてしっかり練習から一つ一つ小さいミスなども追求していかないと直らない部分があるし、今まで通りじゃ勝てないので、これ以上やっていくしかないかなと。

――次節に向けて

また強豪とかと当たる試合が続きますけど、しっかり自分たちの良さを出して勝てればいいなと思います。