『集中応援日』。それは大学サッカーの活性化を目的に、学連に所属する各大学の部員が試合会場にて様々なイベントを開催する、という企画である。5月9日に控えた関東大学リーグ戦(リーグ戦)第8節は対慶大戦、そう華の早慶戦だが、この日がその『集中応援日』に指定された。現在最下位のワセダにとってこれは浮上を懸けた戦いでもあり、より重みのある試合になるだろう。そんな伝統の一戦をさらに盛り上げるために、当日は様々なイベントが予定されている。
ア式蹴球部グッズの販売やフェイスペイントシールの配布など様々な企画が用意されているが、中でも目を引くのはBIGBEARSによるハーフタイムショーだ。意地とプライドを懸けて戦う選手たちの背中を押す熱い声援と、飛んで跳ねるダイナミックな演技はぜひ生で見ていただきたい。テンションが上がること間違いなしだ。ほかにも早慶両校のユニホームの貸し出しもおこなうなど、イベントは目白押し。観客動員数も通常より多くなることが見込まれ、大学サッカーの現状を知ってもらい興味を持ってもらう絶好の機会にもなるはずだ。
宿敵相手に勝利の花を咲かせられるか
それでは両校のここまでのリーグ戦での戦いぶりを見てみよう。慶大は専大にこそ敗戦を喫したが1部リーグ全12チーム中2位と上位をキープし、いま波に乗っているチームだ。対するワセダは初戦(〇1-0)以降6試合連続で勝ち点3を逃し最下位に沈んでいる。加えてここ3試合は無得点とあり、決定力不足を解消できるかが勝敗を分けるカギになるだろう。これまでの対戦成績だが、2011(平23)年の早慶定期戦から続いてきた対慶大戦の連勝記録は、昨年のリーグ戦最終節(●0-1)で途絶えてしまった。ここで勝利を挙げて、再び新たな歴史の一歩目を踏み出したいところ。そんな見どころがぎっしり詰まった今節。学生らが全力でつくり上げる早慶戦を、ピッチの熱を、ぜひとも足を運んで現地で体感していただきたい。
(記事 佐藤凌輔、写真 高柳龍太郎)
★ア式蹴球部HPはコチラ
MF川井健吾(創理4=東京都市大付)
――まず集中応援日とはどういった企画なのでしょう
本来関東大学リーグ戦22試合ある中で全ての試合でビラ配りやハーフタイムイベントなどを行うことができればいいのですが、それがなかなか難しいので、特定の試合に向けて様々なイベントや集客活動をする日です。
――当日は具体的にどういったイベントがありますか
5月9日の早慶戦は早稲田大学応援部チアリーダーズBIG BEARSによるハーフタイム演技をして頂きます。また5月16日の早明戦では早稲田大学男子チアリーディング部SHOCKERSによるハーフタイムショーがあります。また両日フェイスペイントやエスコートキッズなどもやる予定です。
――早慶戦を目前にしてチームの雰囲気はいかがですか
開幕戦(〇1-0)以来勝利から遠ざかってしまっていますが、早慶戦に勝ちチームに勢いをもたらすためにチーム一丸となってトレーニングしています。
――早慶戦ではどういったところを見てほしいですか
ワセダを背負い戦う選手たちがピッチの中でも外でも慶大を倒すために必死に闘う姿をみていただきたいです。
――当日来場される、あるいは来場する予定の方に向けて一言お願いいたします
当日はピッチの中では泥臭く直向きに闘い、ピッチの外の運営面でも最高のおもてなしをして見に来てくださった皆様の心を揺り動かし、感動してもらえるように部員全員でがんばっていきます。また7月1日には早慶サッカー定期戦があります。そこにも来たいと思っていただけるような一戦にしたいと思っています。当日はぜひご来場ください。お待ちしております。