創部100周年に向けた第一歩!新主将が来年度への意気込みを語る

ア式蹴球男子

 6日、リーガロイヤル東京にて2014年度早稲田大学WMWクラブ・ア式蹴球部総会・納会が行われた。創部100周年に向けての1年目ということで例年よりも盛大に行われ、日本サッカー協会の専務理事を務める原博実氏(昭56教卒=栃木・矢板東)も出席。現役選手、OB含め多くの出席者が見られ、壮大な会となった。

卒部生あいさつをする近藤洋

 冒頭、岩井方男部長のあいさつに始まり、現役選手のことし1年間の活躍を褒め、引退する4年生へはねぎらいの言葉を掛けた。乾杯後は現役選手とOBが和やかに歓談する姿も見られ、非常に明るい雰囲気で会は進み、ここで100周年プロジェクト「ア式 Vision 100」を発表。概要を説明し、プロジェクトアドバイザーである岡田武史氏(昭55政経卒=大阪・天王寺)、相馬直樹氏(平6人卒=静岡・清水東)らによるビデオメッセージも上映され、会場をさらに盛り上げる。会も終盤に差し掛かると古賀聡監督(平4教卒=東京・早実)が1年間の戦いを振り返り、来年度のタイトル獲得への強い思いを語った。卒部生あいさつでは4年生が自身の卒業後の進路と感謝の意を述べ、OBは惜しみない拍手でそれに応える。そして最後は新主将のDF金澤拓真主将(スポ3=横浜F・マリノスユース)が壇上に上がり、関東大学リーグ戦(リーグ戦)優勝という目標を掲げ、来年度への抱負を述べた。

真剣な表情でビデオを見る選手たち

 創部100周年に向け、新たに動き始めたア式蹴球部。その1年目となることしは、周りの期待も増しプレッシャーも重くのしかかるだろう。だが、これは新たな歴史を刻むチャンスでもあるはずだ。この絶好の機会を生かせるか。大きな一歩を、いま、踏み出した。

(記事 佐藤凌輔、写真 豊田光司、桝田大暉)

※ア式 Vision 100:創部100周年に向けてこの先10年間の活動理念の基礎となるためのヴィジョンであり、組織全体が目標に向けベクトルを合わせることで、学生は「競技力」「学生力」「人間力」を向上させ、クラブ(組織)は「ブランド力」を向上させることを目指すプロジェクト

会見コメント要約

古賀聡監督(平4教卒=東京・早実)

古賀監督 2015年度、ア式蹴球部の監督を務めさせていただきます古賀です。どうぞよろしくお願いいたします。ことし、6シーズン目の指揮を取らせていただいています。過去5年間、チームの指揮を取らせていただいておりますが、ア式蹴球部が頂点に立つことができたのは、2012年のアミノバイタルカップ(アミノ杯)優勝と、全日本大学選手権(インカレ)の優勝のわずかな2回だけです。そうした結果からして、私自身ことしがOB、OGの皆様方の熱き思いを背負って戦える最後のチャンスでもあると捉えております。また自分自身の人生において、これだけ多くのすばらしい学生たちと共に戦える、共に感受性を磨き合える、人としての成長を競い合える、そのような機会は二度とない、このように考えております。そうした意味で、ことしこの学生たちと共になにがなんでもタイトルをつかみ取る、そしてこの学生たちと共にこの組織の土壌を大きく進化させさらに高めること、この2つのア式蹴球部の監督に課された使命を完遂することをここで誓わせていただきます。昨年度、チームはMF近藤洋史(スポ4=名古屋グランパスU-18)を中心として、まじめでひたむきにまとまりのあるチームとして成長を遂げました。また社会貢献リーダーFW堂本(大輝、スポ4=兵庫・三田学園)を中心に、例年以上に社会貢献活動に積極的に取り組み、多くの方々に喜んでいただき、これまで以上にたくさんの方々にチームを応援していただけるようになりました。しかし、チームは小さくこじんまりとまとまったにすぎず、勝つための大きな爆発的なエネルギーを出すには至っておりません。ことし、部員一人一人の個性が激しくぶつかり合う、人間くさい骨太な組織へと変貌を遂げ、悲願であるリーグ戦優勝を成し遂げてみせます。そして100周年へ向けて、三冠達成という目標が掲げられておりますが、いま、91周目のことしこそどの大学も成したことのない、総理大臣杯全日本大学トーナメント優勝、リーグ戦優勝、インカレ優勝、この三冠を達成すべく、戦ってまいりますので、どうぞ引き続きご指導ご支援のほどお願い申し上げます。ありがとうございました。

金澤

金澤 本年度、男子部で主将を務めることになりました、スポーツ科学部の金澤拓真です。本日はお忙しい中、足を運んでいただき、また日頃から温かいご支援をしていただきまことにありがとうございます。昨シーズン、90周年という記念すべき年であったにも関わらず、自分たち現役部員が結果を残せなかったことに深く自分たちの責任を感じています。本年度は、関東大学リーグ戦(リーグ戦)優勝を掲げ全員が強い決意を持って、私個人としましては100周年に向けたプロジェクト、その初年度の主将として、そこへつなぐ新たな伝統や土壌を築き上げていきたいと思っています。最後になりますが、部員一同みなさまのご期待に応えられるように精進してまいりますので、本年度も温かいご声援ならびにご指導、ご支援のほどよろしくお願い申し上げます。

◆金澤拓真(かなざわ・たくま)

1993年(平5)5月3日生まれ。身長173センチ、体重72キロ。横浜F・マリノスユース出身、スポーツ科学部3年。