ワセダが誇る点取り屋がついにＪリーグへと進出だ！Ｊ２に所属するＶ・ファーレン長崎は１月６日、ＦＷ上形洋介（スポ４＝東京・早実）が２０１５シーズンから加入することを発表。プロ入りを望んでいた上形にとってこれ以上ない新年のスタートとなった。
上形はＦＣ東京の下部組織、早実高時代を経てア式蹴球部へと入部。１年時こそ出場機会はなかったものの、２年時の第６３回早慶サッカー定期戦で一気に飛躍することになる。先制点となるヘディングを決めチームを勝利に導くと、２年時ながらＭＶＰを獲得した。しかしここから待ち受けていたのはケガに苦しめられる選手生活。骨折などにより満足にサッカーもできない日々が続く。３年時には全日本大学選手権（インカレ）への出場もかなわなかった。それでも最終学年、スタメンの座を確保すると強靭なフィジカル、類まれなゴールセンスでチームの勝利に貢献。ワセダにとって欠かせないストライカーとなった。
加入するＶ・ファーレン長崎は２０１２年にＪリーグへの加入が正式決定。初年度となる２０１３シーズンにはいきなりプレーオフ圏内となる６位でフィニッシュ。惜しくも最速でのＪ１昇格とはならなかったが大きな注目を浴びることとなった。しかし今季は総得点が全体の１９番目となる４５得点にとどまるなど低迷。上形には純粋にゴールという結果が求められている。ワセダが誇る『上形華撃団』はＪ２でもさらなる飛躍をみせるのか――。エンジのストライカーの新たな航海から目を離すな。
対慶大５戦４発と『早慶戦男』の名を欲しいがままにした
（記事 増山祐史、写真 芦川葉子）
◆上形洋介（かみがた・ようすけ）
１９９２（平４）年９月２５日生まれ。１８０センチ、７６キロ。東京・早実高出身。スポーツ科学部４年。ポジションはＦＷ。