『らしさ』を欠き3回戦敗退、真価問われる一戦へ

ア式蹴球男子

 試合終了のホイッスルが鳴り響く。エンジのイレブンはその場で大きくうなだれると、下を向いたまましばらく動くことができなかった。アミノバイタルカップ2014(アミノ杯)3回戦は国士舘大との一戦。ワセダは立ち上がりから『らしさ』を欠き、相手のペースで試合を進められてしまう。31分に失点を喫するとその10分後にもPKを与え、追加点を献上する。2点のビハインドを最後まで跳ね返すことができず0―2で敗戦。優勝を目指していただけに、悔しさだけが残った。

 鋭い弾道のシュートがゴール左隅へと突き刺さる。ワセダが見せた一瞬の隙だった。大切にしたい前半の滑り出し。しかし空中での競り合い、一対一や球際での強さを欠き、応戦一方の展開となる。それでも29分、ロングフィードにMF近藤貴司(教4=三菱養和SCユース)が抜け出し、グラウンダーのクロス。これにFW宮本拓弥(スポ3=千葉・流通経大柏)がボレーで合わせるもうまくミートできず得点を奪えない。迎えた31分、国士舘大に中央への突破を許す。MF園田慎一郎(社4=東京・早実)がスライディングを試みるもうまくかわされ、ボールはフリーで待つFW平松宗へ。マークにつく選手は誰もいない。相手ストライカーにとっては簡単な局面だった。右足を振りぬくと、ボールは飛びついたGK松澤香輝副将(スポ4=千葉・流通経大柏)の横をすり抜けゴールネットを揺らした。その10分後にはエリア内で相手を倒しPKを献上してしまう。これを決められ、0―2。ワセダは2点のビハインドで前半を終える。

今季初スタメンとなった金澤

 「試合に出られなくて見ているやつに、こんなみっともないプレー見せていいのかよ!もっとやれるだろ!」。ハーフタイムのグランドにげきが飛ぶ。声を上げていたのは監督でもコーチでもなく、ゴールマウスを守る守護神だった。ここで負けるわけにはいかない。「後悔だけはしたくなかった」(DF新井純平、スポ2=浦和レッズユース)、「後半必ず逆転する」(MF近藤洋史主将、スポ4=名古屋グランパスU-18)と選手たちは決意の表情でピッチへと散っていった。早い時間帯に1点を返したいワセダは61分。ワンツーから近藤洋がピンポイントクロスを上げると近藤貴がヘディングで合わせる。しかしこのボールは惜しくもクロスバーを直撃。その後も攻撃的な選手を立て続けに投入し、勝負に出る。84分には新井のクロスに途中出場のFW中山雄希(スポ2=大宮アルディージャユース)が反応しシュートもわずかに枠をとらえきれず。後半は数多くの決定機をつくりながらも、最後まで国士舘大の牙城を崩すことはできなかった。

チーム最多のシュートを放った近藤貴

 試合後の選手たちにいまのチームに足りないものを尋ねたところ、「戦う姿勢」(松澤)、「チャレンジする気持ち」(宮本)といった言葉が聞かれた。きょうの敗戦でアミノ杯での優勝がなくなったワセダ。順位決定戦へと進み、次戦は総理大臣杯全日本大学トーナメントの出場権を懸け、法大と対戦する。下を向いている暇などない。前を向き、『ワセダらしさ』を見せてほしい。また次戦は近藤洋主将が警告累積で出場停止となる。追い詰められたときに人は、チームはどこまで戦えるのか。この一戦で早稲田大学ア式蹴球部の真価が問われる。

(記事 市川祐樹、写真 栗田麻里奈)

スターティングメンバ―

アミノバイタル三回戦
早大 0-2
0-0
国士舘大
【得点者】(国)31、41平松 
早大メンバー
ポジション 背番号 名前 学部学年 前所属
GK 松澤香輝 スポ4 千葉・流通経大柏
DF 22 新井純平 スポ2 浦和レッズユース
DF 金澤拓真 スポ3 横浜F・マリノスユース
DF 田中進之介 スポ4 湘南ベルマーレユース
DF 13 西山航平 スポ3 浦和レッズユース
DF →85分 八角大智 社3 千葉・流通経大柏
MF 23 園田慎一郎 社4 東京・早実
FW →64分 山内寛史 商2 東京・国学院久我山
MF ◎6 近藤洋史 スポ4 名古屋グランパスU-18
MF 近藤貴司 教4 三菱養和SCユース
MF 14 堀田稜 商3 浦和レッズユース
FW →79分 中山雄希 スポ2 大宮アルディージャユース
FW 宮本拓弥 スポ3 千葉・流通経大柏
FW 15 上形洋介 スポ4 東京・早実
◎はゲームキャプテン
監督は古賀聡(平4教卒=東京・早実)
コメント

MF近藤洋史主将(スポ4=名古屋グランパスU-18)

――いまの率直なお気持ちは

申し訳ないというか、自分たちが代表としてピッチに立ってる中で全然自分たちのサッカーを表現できなくて悔しいです。

――前半の入りはいかがでしたか

エネルギー出してやっていこうと共有してたんですけど、そういうのが出せず無駄にしてしまったと思います。

――国士舘大の印象は前回の対戦の時とは違いはありましたか

そんなに変わってなかったと思います。11番の平松(宗)にボールが収まったり、そこからボランチだったりがいい距離でサポートしていて、チーム全体でうまくボールを動かしてきてるなという印象でした。

――ハーフタイムで話し合ったことは

前半全然駄目だったので、このままでいいのかということを話し、後半必ず逆転するということを再確認しました。

――後半はMF近藤貴司(教4=三菱養和SCユース)選手との関係から何度かチャンスをつくってましたが、後半の攻撃の手応えは

気持ちの部分では攻めてたかもしれませんけど、実際質がどうだったかと言われればそうでもなかったと思いますし、点が取れないというのは個人の質だと思います。

――ここまで200分間得点がありません

個人の問題だと思います。攻撃からリズムをつくれてないのがチームの現状だと思いますし、キープもできなく奪われてしまうので、攻撃に関してすごく課題を感じます。

――次戦は累積警告により出場停止となりました

大事な試合に出れないということですごく申し訳ないです。ただ自分ができることをやるしかないので、メンバーには入れませんけど、自分のできる精一杯のサポートをしたいと思います。

――チームメートにどんな言葉を掛けますか

言葉というよりは自分ができることを精一杯するだけですし、全国の切符をつかんでくれることを信じます。

――次戦に向けて主将として、ア式蹴球部の意気込みをお願いします

自分たちは大阪に行かなくてはいけないと思ってます。支えてくれる方のためにも全国に行かなくてはいけないので、本当に勝利をつかみにいきたいです。

GK松澤香輝副将(スポ4=千葉・流通経大柏)

――0ー2という結果に終わりましたが、勝てなかった要因は何ですか

勝ちたいという気持ちが足りなかったと思います。前半を見たら分かるように、あの戦いぶりをしていたら、どんなにうまくてもどんなに走れても、勝てないのではないかと思います。

――きょうの2失点に関してはいかがですか

1点取られたときのダメージは、チームにとって大きかったと思いますし、その中で流れを変えられずにPKで2失点目をして、チームとして非常に苦しい状況になりました。2失点目からの状況を変えられなかったということが、いけなかったと思います。

――今試合、GKとしての自分の役割を果たすことができましたか

1試合目と2試合目で無失点というところに関して、守備陣としては最低限のノルマ、目標は達成できて、その中でのPK戦では1本防いでチームを救えた、というところに関しては良かったのかもしれないですが、結局こういう互いに勝負が懸った中でチームを救うプレーができなかったということは、いまの自分の力がそこまでだったということだと思いますし、自分自身の力のなさが出た試合だったと思います。

――ハーフタイムでは、げきを飛ばされていましたが、何を伝えたのですか

自分たちは優勝を目指している以上は、もっとできるだろうということは伝えましたし、軽いプレーをしていたわけではないとは思いますが、実際にきつい中でも何とかとかして動かそうという意識がなく、簡単に1対1で抜かれたりだとか、そういったシーンも目立ちましたし、そのプレーをスタンドでみているチームメートだったり、今回メンバーに入れなかった選手がどう思うのだろうか、と伝えました。このまま負けたら後悔するぞということをチームに伝えて、そこから後半取り返そうと思ったのですが、結局力及ばずという感じだったと思います。

――いまチームに足りないものは何ですか

試合の中で成長しようとする姿勢であったり、チャレンジというのが、まだまだこのチームには足りないのではないかと思います。自分たちの実力がない分、緊迫したゲームの中で、チャレンジすることで成長できると思いますし、そういう緊張感のある試合の中で勝つことで、プレーヤーとしても成長できると思うので、技術などももちろん足りないですが、戦う姿勢というものが足りないと思います。

――次戦、総理大臣杯全日本大学トーナメント出場に向けて大事な試合となりますが、意気込みをお願いします

勝つしかないので、ぼく自身人生がかかった1番大事なゲームになると捉えているので、死に物狂いで戦って、何としてでも出場権を獲得したいと思います。

MF近藤貴司(教4=三菱養和SCユース)

――いまの率直なお気持ちは

自分が決めてれば勝ってたので、申し訳ない気持ちでいっぱいです。

――前半振り返って

前半もチャンスはありましたし、失点の場面も防げたとこだったのでもったいない前半でした。

――ハーフタイムには厳しいげきも飛んでましたが

このままじゃ駄目だと、点取って勝たなくちゃいけないということを確認しました。

――積極的にシュートを打ちにいってましたが、個人のプレーはいかがでしたか

最悪でしたし、ゴールを決めなければ自分は評価されないんで全然駄目でした。

――押し込んだ中でも得点が取れない要因は

自分が決めてれば、というだけです。本当に責任を感じてます。

――次の法大戦に向けて意気込みを

自分が決めてれば必ず勝てると思いますし、またあしたから高めていい状態で試合に臨みたいと思います。

DF金澤拓真(スポ3=横浜Fマリノスユース)

――今試合、今季初スタメン出場となりましたが、どのような意気込みで臨まれましたか

出られなかったことに対して悔しさというか、そういうものをずっと持っていたので、それを全てぶつけようという気持ちで臨みました。

――DF奥山政幸(スポ3=名古屋グランパスUー18)選手との交代となりましたが、何か言われたことなどはありましたか

特に大きく指示とかはなかったですし、元々きょねんはDF田中進之介(スポ4=湘南ベルマーレユース)くんとは一緒にやっていたりしたので、特に大きな打ちわせや指示などはなく、自分の特徴をただ出そうと、自分の中で整理して臨みました。

――きょうの試合の結果に関しては、振り返ってみていかがですか

チームとしても個人としても、特に前半は強みというか、やりたいことを表現できませんでしたし、それがそのまま前半の0ー2という結果につながってしまったと思いますし、そこからハーフタイムを経て、エネルギーを持ってやっていたと思うのですが、そこからでは遅かったですし、自分自身自分の積極性や良さがだせずに前半が終わってしまって失点につながったというか、チームのエネルギーのなさにつながってしまって、本当に自分としては苦い、悔いの残る試合となりました。

――具体的にどのようなプレーをやりたかったですか

どんどんボールを奪いに、前から行くべきでしたし、そのためには後ろから前に押し出して、リスクを犯してというか、裏のスペースが大きくなりますが、それでもボランチの選手であったり、サイドハーフの選手であったり、全体を前に押し出すことで前向きにボールを奪えたりだとか、相手が余裕を持ってボールを回せる時間ではなかったと思います。それが後半ある程度相手陣地でプレーし続けるという結果につながったのと同じように、ああいったエネルギーというか、相手のボールを奪いにいくエネルギーだったり、ゴールに向かうエネルギーというものを、前半の最初からやらなければならなかったですし、それができなかったことが敗戦につながったのかなと感じました。

――相手の選手11番(平松宗)とのマッチアップはいかがでしたか

きょねんもリーグ戦(関東大学リーグ戦)で対戦して、ヘディングとかも1番強いという印象を自分は持っていましたし、その選手に対して、自分自身も長所のひとつとして捉えていて、そこに対してはどんどんチャレンジしていきましたけど、勝てる場面もありましたけど、負ける場面もあったので、自分自身としては7割8割は当たり前に勝てなければいけなかったですし、そこで1本勝てるか勝てないかで自分たちが優位に進めるか進めないかのひとつのポイントとなると思うので、ああいった選手に打ち勝てるだけの自分自身の能力は上げていかなければならないと思いました。

――次の試合に向けて意気込みをお願いします

こうなってしまったことは、どうにもできないので、いまできる最高の準備をして、次の試合勝って大阪行きの切符をを勝ち取ることだけだと思うので、そのためにあした、あさってと準備していきたいです。

FW宮本拓弥(スポ3=千葉・流通経大柏)

――前半の2失点が最後まで重くのしかかりました。試合を振り返っていかがですか

前半自分たちのやるべきこと、攻守の切り替えであったり前へのエネルギーだったりをおろそかにしてしまって。エネルギーがない状態で相手のエネルギーにやられてしまって、自分たちのミスで1失点目を献上してしまいました。自分たちのミス、エネルギーのなさからだったので。そこは本当に反省すべきかと思います。

――前半は宮本選手自身もプレーに迷いや難しいプレーを選択してしまっていた印象が強かったのですが

前半、自分は淡々とやってしまったかなと。チームの流れに乗っかっちゃって、自分が一人ずば抜けてエネルギーを出せばよかったのですけれど淡々とやってしまったので。そこがきょうは駄目だったかなと思います。

――その中で惜しいシュートシーンも2本ありました。あの場面はいかがですか

あれは本当に貴司くん(MF近藤貴司、教4=三菱養和SCユース)からいいクロスが来たので。あとは決めるだけだったのですけれど。決め切れないというのはいまの僕の実力だと思うので。そこは本当に練習からやっていかないといけないと思います。

――後半に入るにあたって意識したことは何でしょう

後半は前半があんな感じだったので、取り返してそれ以上のエネルギーを出すつもりでやっていました。

――後半の中盤以降はボランチとしてプレーしていました。ボランチに入るにあたって意識したことは

ボランチでも狙えるところは狙って。ミドルシュートも狙っていこうと思って。後ろからの方が僕はやりやすいので。ボランチに入ってよかったかなと思います。

――後半はボールキープや空中戦、パスの部分などで宮本選手らしさが出ていたように感じました。後半のプレーはいかがでしたか

前半があれだけだったので、後半ああいうかたちで良くなるのは当たり前だったので。それをいかに結果につなげるかというところがまだまだ自分の力のなさなので。そこは本当にいくらでも変えられると思うので。そこは変えていきたいと思います。

――これで2試合連続の無得点となりました。1本のシュートを決めるために足りないものは何だとお考えですか

最後の大胆さ、積極性とかチャレンジする気持ちの足りなさがまだプレー中の迷いに表れているのではないかなと思います。別に相手を全部かわさなくてもいいので、空いていたら(シュートを)打つとか、そこの振り切る力というのがまだ足りていないのかなと思います。

――アミノバイタルカップの優勝はなくなりましたが中1日で総理大臣杯全日本大学トーナメントの出場権を懸けた法大戦が待っています。そちらに向けて意気込みを聞かせてください

本当にまだまだ大阪への切符というのは断たれたわけではないので。そこは勝てるように、まず大阪行きを決められるようにやっていきたいと思います。

DF新井純平(スポ2=浦和レッズユース)

――結果的には前半の2失点が響いてしまったかたちになりました。どういった意識で試合に臨まれましたか

意識的にはいつも通り入るというのが自分の中ではあったのですが、やはりどこかで硬さというか、いつも通りには入っていないなというのがあって。そう感じたときにすぐにでも立て直せたらよかったのですけれど、前半ではズルズルと。自分たちのペースでもなく相手がやりたいことをやらせてしまったというのがやはり前半の印象だったので。そこに関しては最初からうまく入るのが一番ではありますが、それができなかったときに後ろからの声掛けや、まず前に大きく出してから自分たちがいつもやろうとしているサッカーをできるように。前に速くとか、前への強さというところを出せないといけなかったなというのが前半の印象です。

――ディフェンスラインのラインコントロールから失点してしまった印象があります、その部分で難しさはありましたか

いつもよりもラインが下がってしまっていたのではないかなというのが印象的で。相手がやりたいサッカーというのが11番(FW平松宗)の身体の大きい選手に入れてからそこで起点を作って後ろから出てくるというもので。それに対して自分たちはラインを下げることで相手の11番に簡単に収められてしまったというのがズルズルと下がってディフェンスラインでやられてしまったという原因だったと思います。もっと人数を余らせずに相手の11番に一発、ファウルまがいでもいいからガツンとやらないと。相手はやりたいことをやってきていましたし、そこでの修正というところがまだ甘かったのかなと思います。

――前半は28番の選手(MF荒木翔)とマッチアップしていました

相手の28番は1年生の左利きの人で、どんな選手か分からない状況の中で本当にうまい選手だなというのは最初から感じてました。左利きというところで左足のシュートは警戒しないといけないなというのはあったので。その選手がFKも蹴っていたので、シュートの能力であるとかキックの能力は高い選手だなというのは大体わかっていて。左足で振らせないことだけを考えていたので。相手に1本シュートを打たれてからシュートブロックに入ったシーンもありましたけど、そういった中でそんなにやられたという印象はなくて、いい対応ができたのではないかなというのは自分自身感じています。

――ハーフタイムのGK松澤香輝副将(スポ4=千葉・流通経大柏)からのげきを正面で向き合って聞き入れている姿が印象的でした。その言葉をどう受け止めていましたか

松くん(松澤)の言っていたことは本当に間違っていないですし、自分も試合中は前半の中でも「もっとやれよ!」とか自分が内で感じていることを周りにさらけだしてはいたのですけれど。ああいうかたちでハーフタイムに松くんが言ったことで、チームが引き締まったと思いますし。本当に松くんが言ったことで、自分ももっとやらなきゃと思いました。松くんが後悔するなと言っていたのですけれど本当に後悔だけはしたくなかったので。その時点では前半終わってしまって仕方ないことだったので。後半何が何でもやってやるという気持ちは本当にありました。

――ハーフタイムには涙も見せていましたが後半はどういうふうにチームを鼓舞しようと意識していましたか

自分が感じていることを口にして、一番後ろのディフェンスラインから前の選手に迫力だとか、自分が鼓舞することで強さを出せるような声掛けをしたいと思っていました。もっともっと自分の得意な攻撃参加をして、少しでも0-2から点を返せるようにという気持ちで後半は入ったのですけれど。それがうまくいかなかったというか叶わなかったのが本当に悔しいです。

――2試合連続で無得点となりました。1点を取るために足りない部分は

惜しいシーンは前半も自分のクロスから貴司くん(MF近藤貴司、教4=三菱養和SCユース)だったり、惜しいシーンというのはありましたけど。でもやはり最後のフィニッシュのところで相手は確実に決めてきていましたし。そういったところのフィニッシュの質の差が出てしまったのではないかなというのはあります。後半に関しては自分も何度かクロスを上げましたけど、高くて遅いクロスを上げてしまったことでキーパーにキャッチされてしまう面、対応されてしまうという部分が結構多かったので。そういったところでまだまだ自分の能力不足かなと。悔やむ部分の多い試合でした。

――アミノ杯(アミノバイタルカップ2014)での優勝がなくなり、すべてのタイトルを獲るという目標は破れてしまいました。どう捉えていらっしゃいますか

本当にこの大会は優勝だけを目指してやっていましたし、きょうの試合も本気で勝ちたくてやっていたのですけれど。こうやって負けて優勝が途絶えてしまって。でも終わったことですし、もう切り替えるしかないと思うので。次の試合で絶対に試合の入りが悪いとか後悔がないようにやっていきたいと思っています。

――中1日で総理大臣杯全日本大学トーナメントへの出場権を懸けた法大戦となります。疲労もあると思いますが負けられない一戦に向けて意気込みを聞かせてください

疲れている状況はみんな同じですし、身体がきついとか疲労があるとか言っている場合ではないと思うので。次の試合も勝ちだけを目指して。絶対勝ちたいです。勝てるようにやっていきたいです。