Jリーグ湘南ベルマーレ、ファジアーノ岡山にそれぞれ入団が内定しているDF三竿雄斗(スポ4=東京ヴェルディユース)、FW片山瑛一(スポ4=埼玉・川越)が11日、合同記者会見を行った。会見には2選手のほか、古賀聡監督(平4教卒=東京・早実)、岩井方男部長も同席。2選手がJリーグ入団に向け抱負などを語り、最後には応援部からのエールも受けた。
応援部と共に撮影に応じる三竿(中央左)と片山(中央右)
4年間、ワセダの選手としてサッカーをしてきた三竿と片山は、それぞれ支えてきてもらった人々に感謝の辞を述べ、「プロになれたのはワセダでの成長があってこそ」と口々に語った。さらに三竿はゴールに積極的に向かう姿勢や正確な左足でのクロスで、片山は身体能力を生かしたプレーや攻守でのハードワーク、そしてゴールで、それぞれがチームの勝利に貢献することを誓った。古賀監督も両選手のプレー面、精神面での成長を語り、Jの舞台での飛躍を期待する。湘南ベルマーレ、ファジアーノ岡山は共にJ2のクラブ。チームの最大目標はJ1昇格である。三竿、片山の活躍でそれぞれのチームをJ1へと導けるか、両選手がJの舞台で健闘する姿は見逃せない。
(記事 下村龍史、写真 栗田麻里奈)
※記事中に誤りがありました。訂正してお詫び申し上げます。
◆三竿雄斗(みさお・ゆうと)
1991(平3)年4月16日生まれ。174センチ、69キロ。東京・国学院久我山高出身。前所属東京ヴェルディユース。スポーツ科学部4年。
◆片山瑛一(かたやま・えいいち)
1991(平3)年11月30日生まれ。180センチ、72キロ。埼玉・川越高出身。スポーツ科学部4年。ポジションはFW。
会見コメント要約
三竿
三竿 J2・湘南ベルマーレに入団することになりましたスポーツ科学部4年の三竿雄斗と申します。いまの自分があるのはア式蹴球部のおかげです。岩井部長や古賀監督をはじめ、スタッフや仲間、OBの方々、そして両親には感謝の気持ちしかありません。この感謝の気持ちをしっかりと持って、まずはチームのJ1昇格という目標に向かって、少しでも力になれるように日々精進して参りたいと思います。自分の得意なプレーはゴールに積極的に向かう姿勢や左足でのクロスで、それを生かしてチームの勝利に貢献したいです。湘南ベルマーレは自分たちがやろうとしているサッカースタイルを最後まで貫く印象があります。ハードワークもしますし、どのような状況であろうともぶれずに戦い続けるチームだと思います。ただ試合に出なければ何も意味がないので、プロになることに満足するのではなく、日々精進して開幕からスタメンを取りたいです。特別指定選手として昨年、練習参加やナビスコ杯に2試合出させてもらいました。そこで課題として、日本代表経験のある選手などと対峙するなかで、一瞬でも気を抜いたら裏を取られたり、空けてはいけないスペースを空けてしまったり、予測が遅れてしまったりと一瞬一瞬気を抜かないことの大切さを身に沁みて感じました。スタメン奪取、チームの勝利という目標のためにその経験を生かしたいと思います。
片山
片山 J2・ファジアーノ岡山に入団することになりました。子どものころからの夢であったプロサッカー選手になることができて非常にうれしく思っています。それと同時に支えてくれた多くの方々に感謝しています。自分は一般入試で早大に入学しました。(高校時代の)競技成績がなかった自分が、ア式蹴球部で過ごした4年間で選手としても、人としても大きく成長できたと感じています。自分の強みであるスピードやパワーを生かし、攻守にアグレッシブにプレーする点をJリーグの舞台でも存分に発揮していきたいです。ファジアーノには、前線からボールを奪いに行くプレーなどチーム内で共有していることを実現できるように、一人ひとりが毎日精進しているという印象を持ちました。FWとして貪欲にゴールに向かい、チームのJ1昇格につなげられればと思っています。ア式蹴球部には、レベルの高い舞台で自分を磨きたいと強く思って入部をしました。これからさらにレベルの高いJの舞台へ身を投じるのは、本当に楽しみです。大学時代は富山貴光選手(平25スポ卒=現J1・大宮アルディージャ)から多くのことを吸収してきました。岡山に練習参加した際には、島田譲選手(平25スポ卒=現J2・ファジアーノ岡山)から「自分の強みをピッチで表現すれば、必ず結果も良い方向に向かっていける」とアドバイスをいただきました。