29日、J2・横浜FCは、FW駒沢直哉副将(スポ4=ツエーゲン金沢U18)が2025シーズンより加入内定したことを発表した。ア式蹴球部(ア式)からはJ1・サンフレッチェ広島に内定しているGKヒル袈依廉(スポ4=鹿児島城西)に続き今季二人目のプロ内定、横浜FCには小倉陽太(令6スポ卒)に続きア式から2シーズン続けての加入となった。
駒沢の持ち味は自身の武器であるスピードやフィジカルを生かした裏抜けやポジショニング、さらには天性のストライカーセンスから構成される得点力だ。大学1年時から試合に出場する機会を得ると、2年時はチームとして苦しい状況の中、シーズン終盤にスタメンに定着し、ラスト7試合で6ゴールを挙げた。昨年は2部リーグで19試合出場14ゴールとリーグ内での得点数1位、今シーズンはここまで6試合5ゴールとコンスタントに得点を記録している。
2024シーズン第6節にて後半に勝ち越しゴールを挙げた駒沢(写真中央)
駒沢が内定した横浜FCは、昨季3度目のJ1昇格を果たしたものの最下位に沈みJ2降格、今季は1年でのJ1復帰を目指している。四方田修平監督体制3年目の今季は、第17節終了時でリーグ最小失点の守備を誇り、ここまで9勝4分4敗で3位と好位置につけている。ここから後半戦で自動昇格圏内の2位、さらにはJ2優勝を懸けて争っていくチームだ。
今回の決断に当たって多くの人に相談したという駒沢。その中で「どこに行くのかではなく、そこで何ができるのか」ということを重視した。そして、駒沢は自らの目標達成の第一歩として横浜FCを選んだ。その理由として駒沢は「得点力も評価してもらえたし、駒沢直哉という人を見て評価してくれたのがうれしかった」ことを挙げた。これから駒沢がプロサッカー選手として目指す先は「誰もが知っている選手」。そうなることが今まで支えてくれた人への恩返しになると話した。
チームのために戦い、自らの得点でチームを勝たせるア式の絶対的エース。誰よりも得点とチームの勝利に貪欲な駒沢が、自身の待ちわびたプロの舞台で得点を量産する姿に期待したい。
(記事 和田昇也)