全日本学生選手権(インカレ)最終日はクロスカントリー女子リレーとクロスカントリー男子リレーが行われた。男女ともにラストまで結果の分からないデッドヒートが繰り広げられ、女子はトップ、男子は2位でゴールした。ここまでの結果から女子団体は総合優勝、男子団体は6位という順位で、熱い戦いが幕を閉じた。
★アンカーの本田がラストで日大を交わし優勝!(クロスカントリー女子リレー)
リレーの優勝で総合優勝もつかみ取った
女子リレーは1人あたり2.5キロのコースを2周、5キロを3人でつなぐ。女子はクラシカル、フリーでともに入賞を果たした本田千佳(スポ3=秋田・花輪)、鎌倉春音(スポ1=長野・白馬)、中島果歩(スポ1=長野・飯山)が出走した。第1走者は中島。反省点があると振り返ったが、ルーキーらしい元気のある走りで「楽しんで、余裕をもって滑ることができた」と語った。中島の走りで早大は2番手で第2走者の鎌倉へとつないだ。鎌倉は2位でつながれたバトンを、トップへと引き上げる軽やかな滑りを見せる。これまでの走りで見せた実力を発揮し、早大は首位に踊り出た。アンカーの本田は圧巻の走りを見せる。2種目で上位入賞を決めた実力はまさに「圧倒的」。2位の日大の選手に10秒以上の差をつける区間タイムで走り抜け、ゴール前に日大の選手とともに登場。そして日大の選手を振り切り、中島、鎌倉が待つゴールへとトップで飛び込んだ。
ゴールした本田に駆け寄る鎌倉と中島
★健闘見せるも悔しい準優勝(クロスカントリー男子リレー)
力走する主将・星野
男子リレーは1人7.5キロを4人でつなぐレース。星野誉貴(スポ4=群馬・利根商)主将、橋本礼徳(スポ3=長野・飯山)、大堰徳(スポ2=岩手・盛岡南)、山崎大翔(スポ2=富山・南砺平)が出場した。第1走者は星野。星野は1周目から先頭で力強い走りを見せる。その後もトップを渡さず、最後のインカレで、最後の種目で、執念の走りを見せ、2走の大堰へとつないだ。大堰は30キロクラシカルで2位入賞を果たした強さを見せるも、同種目で優勝した日体大の選手に抜かれ、早大は2位に順位を下げた。しかしその後は順位を落とすことなく、3走・山崎へと走りをつなぐ。山崎も順位を落とすことなく、ダイナミックな走りを見せた。そしてトップは日体大、2位に早大という順番で勝負はアンカーへとバトンが渡された。早大のアンカーは橋本。橋本の走りで早大は再びトップへと踊り出た。しかしラスト1周を前に、2位の日体大の選手が後ろにピタリと着き、風よけに使われてしまう。橋本は日体大の選手を前に出そうとするが、状況は変わらず。最後まで日体大の選手と競り合うが、最後の最後で交わされ、早大は惜しくも2位でゴールした。
表彰式で笑顔を見せる男子リレーのメンバー
(記事・写真 堀内まさみ)
結果
▽クロスカントリー女子リレー(5キロ×3)
優勝 早大(中島‐鎌倉‐本田)
▽クロスカントリー男子リレー(7.5キロ×4)
2位 早大(星野‐大堰‐山崎‐橋本)
▽女子1部総合
優勝 早大
▽男子1部総合
6位 早大
コメント
中島果歩(スポ1=長野・飯山)
――レース前どのような目標がありましたか
自分の中では1番で渡すことが目標でした。ちょっと厳しかったですね。
――自分の走りを振り返っていかがでしたか
今日は緊張していましたが、すごく楽しみにしていました。すごく楽しんで、余裕をもって滑ることができました。少しごちゃごちゃとしてしまった点があり、そこで慌ててしまい、それが今日の反省点です。
――後ろの本田選手、鎌倉選手の走りはいかがでしたか
千佳さんはもうさすが、というような走りでした。信じていたので安心していた部分もありました。春音は同期ですが、絶対詰めてきてくれると思ってたので、2人のことは信じていました。
――優勝されていかがですか
感謝という気持ちしかないです。
――インカレを振り返っていかがでしたか
成長した部分と悔しい部分と、いろいろな面が見つかりました。スキーが楽しいということが自分の中で分かったので、いい3日間になったと思います。