多種目で早大が入賞! 安定した実力光る

スキー

 この日はアルペン回転、クロスカントリーフリー、ノルディック複合が行われた。天候により競技が左右される簡単ではない状況であったが、早大の多くの選手が入賞を決めた。

インカレを戦い抜いた早大アルペン勢

★大荒れのアルペン、男女3人が入賞(アルペン回転男女)

2位入賞を果たした佐藤

 アルペン回転には男子から石島裕一郎(スポ4=北海道・札幌第一)、佐藤進太郎(スポ4=新潟・関根学園)、女子から小南綾(スポ4=北海道・双葉)、南芙優花(スポ4=長野・飯山)、石塚結(スポ3=秋田・角館)、広田静空(スポ3=北海道・旭川明成)、田中小晴(スポ1=新潟・新井)の計7人が出場した。この日は天候が不安定で、霧により競技が中断されたり、2本目以降気温が上昇し雪が溶けたりするなど難しい条件での試合となった。そのような状況で多くの選手がDNF(DID NOT FINISH、途中棄権)となってしまう苦しいレースとなった。そんな中でも強さを見せたのは4年の佐藤、3年の石塚、そしてルーキーの田中。佐藤は1本目から3位につける好レースを展開。雪面状況が悪くなった2本目も安定した滑りを見せ、トップと0.66秒差の2位でインカレを終えた。一方の女子は1本目、広田が2位、石塚が3位、田中が8位につける好調ぶりを伺わせる。しかし2本目、雪面コンディションの悪化により広田が惜しくもDNF。2本目も安定した滑りを見せた石塚が3位、田中が9位で競技を終えた。

★山崎が7位入賞!(クロスカントリー男子10キロフリー)

7位入賞の山崎

 クラシカルに引き続き、フリーには星野誉貴(スポ4=群馬・利根商)主将、橋本礼徳(スポ3=長野・飯山)、大堰徳(スポ2=岩手・盛岡南)、山崎大翔(スポ2=富山・南砺平)、小池駿介(スポ1=北海道・富良野)、滝沢育矢(スポ1=新潟・十日町)の6人が出場した。この日、輝きを見せたのは2年の山崎。「30キロのレースの翌日で疲労がすごかった」と語ったが、それを感じさせない力強い走りを見せ、見事7位入賞。この種目で早大からは山崎のみが入賞となった。クラシカルで入賞した大堰と星野は12位と20位。インカレ最終日のリレーに期待が持ち越される結果となった。同じくクラシカルで入賞した滝沢は16位。クラシカルと比べ順位を落とすも、ルーキーとは思えない安定した走りを見せた。滝沢と同じくルーキーの小池は、クラシカルでの不調ぶりを1日で修正し、今後の活躍に期待が高まる走りを見せ、18位でゴールした。3年の橋本は大堰に続く、13位でゴール。前日の26位から大きく順位を上げる走りとなった。

★本田が優勝!クラシカルに続き鎌倉、中島も入賞(クロスカントリー女子5キロフリー)

地元・秋田で優勝した本田

 クロスカントリー女子5キロフリーが行われたこの日、またもや輝きを見せたのは本田千佳(スポ3=秋田・花輪)、鎌倉春音(スポ1=長野・白馬)、中島果歩(スポ1=長野・飯山)の3人。このレースは5キロのコースを1周するというスピードレース。35人の選手が出場し、優勝を争った。このレースで1位の栄冠に輝いたのは、秋田出身の本田。相性のいいコースで抜群の走りを見せつけた。鎌倉、中島も前日に引き続き安定した実力を見せ、入賞。3人が2日連続で入賞を決め、この日早大に18点を持ち帰った。山田智子(スポ1=秋田北鷹)、佐々木美紗(スポ3=北海道・富良野)も粘りのある走りを見せたがあと1歩で入賞を逃し、13位と15位でゴールした。

★宮崎が圧倒的な強さを見せる(ノルディック複合女子オープン)

 ノルディック複合の女子はオープン種目。インカレでチームの得点とはならないが、早大の選手が活躍を見せた。出場したのは宮崎彩音(スポ2=長野・飯山)。クロスカントリー、ジャンプでともに圧倒的な実力を見せつけた。前半のジャンプでは宮崎のみが40メートル台を記録し、2位と30点近い差をつけた。その後行われた5キロのクロスカントリーでは、ジャンプの記録によりスタート時間に差がつけられるため2位に2分近くの差をつけてスタート。その後も快走をみせ、差を広げ2位に約5分の差をつけゴール、優勝を決めた。

(記事・写真 堀内まさみ)

結果

▽アルペン男子回転

2位 佐藤進太郎(スポ4=新潟・関根学園)
DNF 石島裕一郎(スポ4=北海道・札幌第一)

▽アルペン女子回転

3位 石塚結(スポ3=秋田・角館)
9位 田中小晴(スポ1=新潟・新井)
DNF 南芙優花(スポ4=長野・飯山)
DNF 広田静空(スポ3=北海道・旭川明成)
DSQ 小南綾(スポ4=北海道・双葉)

▽クロスカントリー男子10キロフリー

7位 山崎大翔(スポ2=富山・南砺平)
12位 大堰徳(スポ2=岩手・盛岡南)
13位 橋本礼徳(スポ3=長野・飯山)
16位 滝沢育矢(スポ1=新潟・十日町)
18位 小池駿介(スポ1=北海道・富良野)
20位 星野誉貴(スポ4=群馬・利根商)主将

▽クロスカントリー女子5キロフリー

優勝 本田千佳(スポ3=秋田・花輪)
6位 鎌倉春音(スポ1=長野・白馬)
9位 中島果歩(スポ1=長野・飯山)
13位 山田智子(スポ1=秋田北鷹)
15位 佐々木美紗(スポ3=北海道・富良野)

コメント

本田千佳(スポ3=秋田・花輪)

――昨日のレース(15キロクラシカル)は振り返っていかがでしたか

 昨日のレースは最後まで諦めずに滑ったのが結果につながって良かったです。

――昨日はどのような試合展開を考えていましたか

 トップ集団について最後まで行けたらなと思っていました。

――今日のレースプランは何ですか

 前半から攻めて、滑っていこうと考えていました。

――今日の滑りはいかがでしたか

 前半から攻めた滑りができたので良かったです。

――2日間振り返っていかがでしたか

 楽しかったです。

――リレーへの意気込みをお願いします

 みんなで力を合わせて最後まで楽しんで滑りたいです。

山崎大翔(スポ2=富山・南砺平)

――具体的な目標はありましたか

 今日は30キロのレースの翌日で、昨日30キロ走っているので疲労がすごかったですが、とりあえず最低限入賞というのは考えていました。

――クラシカルとフリーだとフリーの方が得意ですか

 そうですね、スケーティングの方が結果が出てます。

――レースプランはどのように考えていましたか

 昨日は1周目に転んでしまって、そこで開いた差をそのまま詰められなかったです。今回は自分の中で疲労があったので、結構抑えていくつもりでした。スタートしてみたら、思った以上に体が動いたので、前半からガツガツ攻めていけたかなと思います。後半、体力的に消耗してまとまりのないレースになってしまいました。

――リレーへの意気込みをお願いします。

 リレーは昨年と違い他の大学も強いので、優勝は簡単ではないですが、それでも優勝を狙ってそこに貢献できるように頑張ります。