第2回には、ジャンプ競技の大井栞(スポ2=北海道・札幌日大)と松本祐依(スポ1=北海道・札幌日大)の2人が登場する。去年はこのジャンプ競技は早大スキー部に大井だけであったが、今年から新たに高校の後輩である松本が加入。 インカレでの活躍に期待が高まる2人にお話を伺った。
※この取材は10月18日に行われたものです。
「ジャンプの魅力に惹きつけられた」(大井)
去年のインカレでは惜しくも2位だった大井
――まずは他己紹介をお願いします
大井 松本祐依選手です。北海道の札幌日大出身で、彼女は小学校3年生からスキージャンプをやっています。始めた時から私とずっと所属が一緒で、少年団、高校の部活、大学も今一緒で、部屋も一緒って感じです(笑)
松本 11年目。
大井 小学校の入団した時から私は知っています。彼女は結構楽しいことが好きっていうか、捉え方が自分とは違うなって思うことがあるし、頭もすごくいいので。頭くださいって感じです(笑)
松本 小さいときからどこにいても栞さんと一緒だったので、いないことが考えられないというか。
大井 家族よりも時間過ごしている時が多かったかもしれないですね。高校とか。
――早大スキー部の雰囲気はいかがですか
松本 同期は女子すごいみんな仲良くて。定期的にご飯に行ったりとか、カラオケもみんなで行ったりしますね。先輩もすごく面白くて、でもやっぱり競技を一生懸命やっているというのがすごい伝わってきて。練習の姿勢も、食生活とかの生活の面でも、素晴らしい方たちがいるんだなと思います。
大井 いい意味で、みんなの個性が出ているというか、すごくいいチームだなって思います。なんて言ったらいいのかな。いい意味で仲いいというか、ちゃんと先輩後輩っていう、1から4年生までの上下関係はちゃんとあるのですが、その中でも上と下仲いいというか。1年生が4年生に話しかけられないとかそういうような雰囲気とかではないので。ご飯食べている時とかも、すごいワイワイガヤガヤ食べている感じです(笑)
――高校時代を振り返ってみていかがですか
大井 私は高校生のうちに『ワールドカップの遠征メンバーに入りたい』ってずっと思ってやってきたのですが、なかなか入れなくって。高校1年生から3年生にかけて筋肉もついたというか、体の使い方もだいぶ変わって。すごくいい経験ができたというか、自分の体が変わったらこういう動きになるんだとか、それに対応できない自分のもどかしさとか。悔しい思いも、よかったなって思いもたくさん経験してきたので、今の自分につながっています。私たちのスキー部は監督はいるんですけど、練習メニューとかは自分たちで考えたりするんですけど。そういうの(練習メニュー)も結構(高校時代の経験が)基になっていると思いますね。
松本 小学校の時からずっと早稲田大学のスキー部に入りたいと考えていました。ジャンプの成績と勉強をしっかりやろうと思って中学校から日大という付属校に入ったのですが、そこでインターハイ入賞とかそういう成績を出せるように、自分で家でトレーニングしたり、部活で教わったことをしっかりやったことが、自分の経験になったと思います。自分的には、ジャンプの成績があんまり足りていなくて、すごく不安だったので勉強をかなり重点的にやったのですが、その結果今はそんなに苦労せずに大学の勉強もついていけていると思うので、ジャンプだけでなく勉強もしっかりやったことがよかったと思います。
――早稲田に入ったきっかけは
大井 私は、高校二年の蔵王で行われたワールドカップに、今の早稲田の監督である一戸(剛、平11人卒=青森・弘前工)さんが解説でいらしてて、ジャンプ台が見れるところに解説の特設のブースがあるのですが、そこからちょっと出てきて、『今何年生?』みたいに声かけていただいて。それまであまり大学進学とか考えてなかったというか、どうするんだろう、みたいな。(大学に)行くんだろうなという漠然(としたもの)はあったんですけど、どこっていうのは決めてなくて。そこがきっかけかなと思います。
松本 もともとスポーツトレーナーになりたくて、早稲田のOGの小林諭果さん(平29スポ卒=岩手・盛岡中央)というジャンプの選手がいるのですが、その先輩が早稲田でジャンプをやっているのを見て、もしトレーナーになるなら早稲田のスポ科に入りたいって思って。ずーっとジャンプを始めたくらいから思っていて。(今となっては)実現できたんですけど。すごく悩んだのが、アメリカのメジャーリーグに興味があって。アメリカで大学に通うか、早稲田でトレーナーになるか迷って、でもやっぱりジャンプはこっち(早稲田)でやるほうが自分に合っているというか、こっちで監督の下でやりたいと思ったので、早稲田を選びました。
――スキーを始めたきっかけは
大井 ジャンプを始めたきっかけは、2006年のトリノオリンピックですね。テレビのニュースでやっていて、ヤンネ・アホネンという選手が有名っていうか、活躍していて。フィンランドの選手なんですけど。家族でふざけて『この人の名前、あほやねんみたいだね(笑)』みたいな感じで(言っていた)。『ウケるー』みたいな感じだったんですよ。すごく笑って、それきっかけでジャンプやりたい、みたいな。あんまり詳しくは覚えていないのですが、親はそう言っていました。
松本 元々アルペンスキーをやっていて、それもすごく楽しくて、いろんなスポーツをやっていてどれも楽しくて。特にジャンプがやりたいってなったことはないのですが、多分テレビを見て、女子ジャンプの先輩の特集か何かをやっていたと思うのですが、それを見てやりたいって言ったようです。
一同 (笑)
松本 記憶にはないんですけど(笑)。言ったようです。
――スキーにはアルペンやクロスカントリーなど様々な競技がありますが、ジャンプを選んだのはなぜでしょうか
大井 多分私はジャンプの魅力に惹きつけられたから、他の競技について頭に入っていないというか。アルペンスキー、普通にゲレンデスキーはしていたので、知ってはいたんですけど、それを突き詰めてやりたいとか、習いたいとかはならなかったんじゃないかなと思います。
――他の競技と比べて、ジャンプ競技の魅力はありますか
大井 ここがいいと思うのは、競技人口がクロカンとかアルペンに比べてすごく少ないんですよね。自分の前後3学年くらいは顔と名前が一致するっていうか。所属も言えるくらい。狭い世界って言ったらあれなのですが、そんな感じです。全然喋ったことがない人もいるんですけど、一回合宿とかで一緒になったら結構仲良くなったり、いい意味で仲間感というか、安心感はあります。個人的には(競技人口が)少ないので、少し頑張れば世界が近いというか。すぐ次のステップに進める。他の競技、例えば陸上とかだったらすごく人数が多いじゃないですか。だからインターハイ行くのも地区予選から、っていうようにあるんですけど、私たちはほぼ全員(インターハイに)行けたりするので、そこはいいんじゃないかなって思います。
――逆に悪い点はありますか
大井 寒いとか。
松本 こけたら痛いとか。
――ジャンプするときは怖くないのですか
松本 私は怖いです。
大井 私はそんなに怖くはないです。
――ジャンプ未経験者からしたら、すごく怖そうに思えますが
大井 観てる人はすごくそう感じるんですけど、飛んでる人は意外とそうでもなくて。慣れって怖い(笑)。
松本 それどころじゃないっていうのもあると思うんですけど。
大井 言われたことを意識しているので、怖いっていう要素がそんなに頭の中にない気がします。
松本 けがするのが一番怖いですね。
――やはり、着地に失敗したときですか
大井 はい。けがのリスクは結構あるかな。
松本 一発がでかいですね。
大井 なんか女子選手とかだと、前十字靭帯とかのけがの選手が多いんですけど、着地の衝撃だけで切れちゃったりとかする子もいるので、結構リスクも大きいのかなって思いますね。
――ジャンプ競技で好成績を残すために必要なことは何でしょうか
松本 体重?
大井 私は、ジャンプ台って結構全国に何か所もあるんですけど、マテリアルっていうか、何かが違うんですよね。全部が同じ角度で同じ高さで、っていうのはなくて。全部種類が違うんですよ。なおかつ冬なので、氷の状況とかでも変わってきます。雪の状態が変わってくると、滑りにくかったり、逆にすごく滑りやすかったリするんですよね。だから、そういう対応力は求められるのかなって思います。実際試合期間に入ってから飛べる本数は限られてくるので、その中で今の自分の状態をキープしつつ、いい方向にもっていきつつ、ジャンプ台の状況にも合わせる力、(そういう)能力は結構大事なんじゃないかなって思います。
松本 私は、いつも同じようなジャンプをすることより、一本前よりいいジャンプをしたいので、何がダメだったかをリフトに乗りながら考えるんですけど、それが調子のいいときは何がダメだったのかがわかるのですが、悪いときは本当に自分が今何しているのかもわからなくなったりするので、そこをちゃんと頭でも理解しつつ体でもわかるような。自分の体をしっかりわかっていることは、大事なのかなって思います。
――大井さんも頷かれていましたが
大井 すごくわかります。調子がいいときって、『あ、次ここ直せばいいや』っていうのが結構単純にわかるっていうか、『今ちょっと助走で頭を上げすぎたな』とかがわかるのですが、悪いときって、何が悪くて今こんなジャンプが起きているのかっていうのが全然わかんなくなってしまうんですよね。頭の中軽くパニックみたいな。それでも、コーチは客観的に『いや、多分重心が遅れてると思う』とか『タイミングがずれてると思う』とか、言って下さるのですが、自分で(タイミングが)ずれてるつもりはないから、『なんでなんで』ってなります。なんかすごい、もどかしさを感じるよね。/p>
松本 何言われても、全然わからなくなります。
――今年の調子は
大井 例年夏があんまりよくないっていうか、夏の試合の成績が結構ひどいんですけど、今年はまあまあです。それ(例年)に比べたら。自分の目標としているところまでは届かなかったんですけど。去年よりは成長できたのかなって思ってて。結構技術面とか、道具も変えたので、これから合わせていくというか、すり合わせていくのが大事かなって思います。
松本 3月にけがをして。まだリハビリしつつ、ジャンプも飛んでる感じです。新しい監督、今の一戸さんに変わってから、ジャンプに対する気持ちの入り方というか、練習の時の考え方っていうのも少し変わって。自分ではすごいいいほうに進んでいて、ジャンプもよくなっているんですけど、なかなか周りの人と比べてしまうと自分のレベルの低さが出てしまいます。例年よりはジャンプはいいのですが、成績を見るとよくはないかなと思います。
――3月にしたけがはどのようなものですか
松本 着地で転倒して、剥離骨折と靭帯なんですけど。
――完全に治るのはいつ頃ですか
松本 もう靭帯と骨は大丈夫なんですけど、うまく治らなかったというか、ちょっと固いのが残ってしまって、間接が当たったりとかするので、多分もう少しだとは思うんですけど。
――オフシーズンはどのような練習をされていますか
大井 ジャンプって、冬ももちろんシーズンではあるのですが、夏も七月二週目くらいから大会が始まるんですよ。二ヶ月ちょいくらい。あ、三か月かな。
松本 やっと先週終わったって感じですね。
大井 これから全日本選手権もあって、ほんとにジャンプが飛べないっていう時期が4月くらいしかないんですけど。オフ期間っていうか夏で体を作っていく感じですね。私は去年からなんですけど、今シーズンはウエイトトレーニングに取り組んでいます。重点的にではないですけど、高校の時よりスポーツ科学的っていうか。高校の先生はあんまり重いのを持たせられないっていう考え方の先生だったので、(今は)結構重いのを持って筋力、パワーをつけるっていうのをやっています。それ以外では瞬発系ですかね。跳ねたりとか、ダッシュしたりとか。9月くらいまでは長距離、長距離って言っても7キロとか6キロランとかもやっています。
松本 同じ高校だったので、方針が一緒で。20キロとかまでしか持ったことがなくて。高校でやっていなかった重いものをもってトレーニングするのもやったんですけど、リハビリが中心になってしまって。なかなかやりたいトレーニングというか、ジャンプで必要なトレーニングができなかったので、その埋め合わせっていう訳ではないのですが、バイクを漕いだりとか、そこ(スキー部の寮の近く)にある狭山湖、一周16キロくらいあるんですかね。そこを四時間半くらいかけて歩いたりとかしていました。
大井 歩いたりとか、自転車とか乗れるコースっていうか、そういうのがあって。クロカンとかアルペンの選手とかも、ロングランしに行くときはみんな行ったりしてるところです。
――ランニングコースということですか
松本 道なんですけど。
大井 休日とか、日曜日とかに行ったりすると、おじいちゃんとか歩いたりとかしてます。
――オフの日はどのように過ごしていますか
大井 姉が東京に住んでいるのですが、姉の家に行ったりとか、友達と遊んだり、『もう疲れた!』って時はYouTubeとか見てます。普通の大学生って感じですね。
――松本選手はカラオケに行かれるという話をされていましたが
松本 あー。それはなんか、日直っていう1年生の仕事があって。それをうまく合わせていくので、自分のオフじゃなくて練習の後とかに行っています。オフは…オフと言いつつ、プールに行ったり。
大井 結局体動かしてない?祐依。
松本 結局休まず動いていますね。でも、寝るのだけは早くしています。8時とか9時とか。
大井 (松本は寝るのが)めっちゃ早いんですよ!(笑) 私普通に、『日付変わる前には寝よう』とか、『今日は11時半には寝よう』とかなるんですけど、(松本は)8時半とかに「もう眠いですー」とか言って寝ます。知っていたんですよ。合宿の時はそうだったんですけど、合宿だから疲れているのかなって思ってて。高校の時は。合宿の時はカーテンついてる、結構プライベート空間のある…
松本 二段ベットでカーテンついてる。
大井 みたいな感じだったので、『あー、寝たな―』みたいな感じだったのですが、ガチで家とか、普段の生活でもそのような感じだとは思わなかったので、そこは結構大学入って『本当だったんだなー』って思いました(笑)
――大学入って一番びっくりしたことですかね
大井 トップ3には入ってます(笑)。他にも…
松本 寝言がすごいとか?
大井 (松本は)寝言めっちゃ言うんですよ!昨日も!
松本 (笑いが止まらない)
――何を言われたんですか
大井 「みんなで一緒に早くゲームしよう」って。
一同 (笑)
松本 知らなーいー!
大井 しっかり言う。なんか普通に言うんですよ。前は、ベットは私が1段目で、2段目が祐依なんですけど、「栞さん」って呼ばれたんですよ。私は机に座っていて、課題をやっていたのですが、呼ばれたから「何?」って振り返ったら寝てて。『え?』みたいな。めっちゃ面白いです。
――同期の印象はいかがですか
松本 私自身、(これまで)アルペンとかクロカンとかと関わる機会があまりなくて。スキーやってて。どんな人なのかっていうのが全く分からなくて。知り合いもなかなかいなくて、すごく不安だったのですが、みんな慣れてきて、ちゃん付けをやめたりとか、ご飯食べるタイミングとかもいつも一緒で、そこ(にあるテーブル)で6人とかで食べてるんですけど、みんなもうボケしかいなくて、ツッコミがいない状態で(笑)。ずっとゲラゲラ笑っている感じです。競技のことは別として、本当に友達っていうか、仲間っていうか、ルームメイトみたいな。そんな感じでいつも楽しいです。でもみんなそれぞれ競技に向かっている姿勢っていうのがすごく伝わってきて、こういう人たちと切磋琢磨して練習をしているのもすごいし、でも私生活ではみんなで仲良くするっていうのが、オンオフがあっていいんじゃないかなって思います。
――松本さんはツッコミですか
松本 ボケる側です。
大井 周りの先輩とかがツッコミを入れています。結構。
松本 誰もツッコミを入れない。
大井 ずっとボケ。
――大丈夫ですかその状況
一同 (笑)
大井 よく会話が成り立っているなって思ってます。
松本 だから、最初話していたことが本当に分からなくなったりとか。
大井 何から話始まったの?みたいな。
松本 「何話しているんだろう」みたいになったりするんですけど。
――2年生はいかがですか
大井 仲いいですよ。この前も、フリースタイルの西沢(岳人、スポ2=福島・会津学鳳)くんの誕生日の日にみんなで焼き肉食べに行って、カラオケとかもいきました。私の学年はなのかな。他の学年はわからないのですが、誕生日の人がいる月には、みんなでケーキ買ってきて、食堂で「おめでとー」みたいなことをやったりしてます。
――仲いいですね
大井 そうですね。面白いんですよ。西沢と今(颯人、スポ2=北海道・旭川明成)が結構仲いいんですけど、あの二人の絡みっていうかね。
松本 わかります。
大井 もう、何か「付き合ってるの?」みたいな(笑)。結構面白い。
松本 掛け合いがすごい。
大井 掛け合いが。
――漫才みたいな感じですか
大井 いや、なんか。基本は西沢がいじられているんですけど。今がいじって西沢がやられてるみたいな感じです(笑)。「おい、西沢ぁ!」とか言って。
――女子はいかがですか
大井 集まったらすごく喋るし、ご飯もみんなで行ったりするのですが。女子だけっていうのはあまりないんですけど。結構みんな忙しいので。でも、普通に喋るっていうか。私がなんですけど、JISSにトレーニングに行ったりとか、合宿に行ったりすることが多くて。2年生集まる機会ないっていうか、結構少なくて。でもみんな仲いいです。
「2人でワンツーフィニッシュ」(松本)
インカレの目標を語る松本
――今シーズン標準を置いている大会はありますか
松本 今週末に札幌である全日本選手権と、12月の名寄で行われている初戦を目標にしています。全日本選手権では、次の年の全日本のメンバーだったりとか、合宿とかの選考がみんなかかっているので、そこに合わせてくる選手も多いので、そこでしっかり結果を出せるようにしたいと思ってます。
――具体的な目標としては
松本 30番以内に入ることなのですが、目標としては来年の全日本のメンバーに入りたいので、もっと上ですね。今の現状だとどうなのかなって思っているので、もう少しジャンプをみて決めたいです。
――大井さんはいかがですか
大井 インカレに対しての目標は、もちろん優勝を狙っています。去年2位で。日大の選手が1位だったんですけど、女子ジャンプは結構人が少ないので、いつもと変わらないって感じなんですよ。『インカレだから勝たなきゃ』っていうのはあんまりなかったんですけど、でもぼんやりと勝ちたいと思っていたのに勝てなかったので、インカレは優勝を目指しています。自分のシーズンの目標としては、1月に行われるワールドカップ、札幌大会と蔵王大会があるんですけど、そこのメンバーに確実に入って、そこでしっかりポイントを取って、その次の遠征に回るっていうのが今シーズンの目標です。
――松本選手にとっては、初めてのインカレだと思います。何か特別な思いはありますか
松本 初めて学校対抗みたいな大会に出るのですが、『インカレって楽しかった』って話しか聞かないので、チームのために頑張るっていうのもそうですけど、場の雰囲気とか、応援部とかの応援も初めて見るので、そういうのも楽しみですし、やっぱり女子ジャンプがこの大学に二人いて、絶対にポイントを獲得しやすい競技だと思っているので、貢献出来たらいいなと思います。
――インカレの目標などはありますか
松本 2番で。
大井 2番で(笑)。優勝って言えよ(笑)
一同 (笑)
松本 二人でワンツーフィニッシュということで。
大井 そうだね。20点獲得だよね。
松本 負けなーい。
――優勝は譲るということですか
松本 インカレで1番2番とかを決めるとかじゃなくて、やっぱり貢献したいっていう気持ちのほうが強いので。3(番)とか4(番)とかじゃなくて、二人でワンツーがいいなって思います。
――競技を続けていく上で、最終的な目標などはありますか
大井 私は競技の、人生においての最終目標はオリンピックと世界選手権出場です。現状だと不可能ではないと思うのですが、国内トップの高梨選手に比べたら全然だと思うので、頑張っていきたいと思います。
松本 全日本のメンバーに入ることが目標なので、国内の試合で表彰台、優勝を目指しています。ユニバーシアードにも出たいと思ています。
――ありがとうございました!
(取材・編集 山田流之介)
2人の仲の良さを感じる対談となりました!
◆大井 栞(おおい・しほり)(※写真左)
1999(平11)年6月29日生まれ。北海道・札幌日大高出身。スポーツ科学部2年。取材中も常に笑顔で明るく質問に答えてくださった大井選手。色紙には『笑ってJUMP』としたためていただきました。余白が気になる大井選手に対して、松本選手が「ジャンプの絵を描いたらいいんじゃないですか?」と一言。するとその提案に乗っかるように、空いたスペースに顔文字を書き込んでいました。昨年は2位に終わったインカレですが、今年こそ優勝してとびきりのスマイルを見せてくれるでしょう!
◆松本 祐依(まつもと・ゆい)(※写真右)
2000(平12)年4月25日生まれ。北海道・札幌日大高出身。スポーツ科学部1年。「頻度としては1週間に1回は喋る」と大井選手から指摘を受けるほど、寝言が多い松本選手。対談中に話題となった「みんなで一緒に早くゲームしよう」だけではなく、「北海道はでっかいどう」とギャグを言ったり、夢で大学の先生に追いかけられ「キャー」と悲鳴を上げるなど、寝言にも様々な種類があるそうです。競技面だけでなく寝言のレパートリーにも注目ですね。