第92回全日本学生選手権(インカレ)がついに開幕した。今年の早大は、創部史上初の男女総合アベック優勝を果たした昨年からの『Re:START』を掲げている。初日に行われたのはアルペン男子大回転。野沢インカレに先立って秋田で行われたスーパー大回転で4位に食い込んだ中川慎(スポ2=北海道・札幌第一)が、舞台を長野・野沢温泉スキー場に移しても勢いそのままに2位入賞を果たした。
ルーキーながら堂々の滑りを披露した今
長野・野沢温泉スキー場カンダハ―コースはウェーブも多く、国内でもトップクラスの難易度を誇るコース。しかし、「荒れも少なく比較的いい状態だった」(中川)と好条件でレースは始まった。「コンマ差の2位に付けられたのは計画通り」という中川が1本目で57秒63のタイムを出し2位につける。さらに「1本目は自分でも納得できるような滑りができた」と振り返るルーキーの今颯人(スポ1=北海道・旭川明成)も58秒33のタイムで5位と続く。勝敗を分ける2本目。午前中と打って変り、雨の舞うコンディションであったが、それでも中川は集中を切らすことなく安定した滑りを見せる。昨年は本来の実力を発揮しきれなかったこのインカレで、1位と0.57秒差の2位に輝いた。今も2本目で順位こそ1つ下げたものの当種目出場の1年生では最高順位となる6位入賞を果たした。
フラワーセレモニーで花束を掲げる中川
昨年の早大は男子アルペン全種目で僅か11点の獲得に止まったが、今大会では2種目終了時点で既に21点を獲得している。さらに、学校対抗得点では強豪日本大学に並び、総合1位で野沢インカレ初日を終え、上々の滑り出しを果たした。ここまでは下級生が調子の良さを見せているが、アルペン男子の最終種目の回転では主将の吉田圭汰(スポ4=北海道・北海学園札幌)に加え、昨年入賞経験のある中平賢郷(スポ3=青森・東奥義塾)など上級生の活躍にも期待がかかる。チーム一丸となって男子総合3連覇を達成したい。
(記事 斉藤俊幸、写真 山田流之介、斉藤俊幸)
結果
▽男子暫定順位
1位 早大 21点
2位 日大 21点
3位 東海大 20点
4位 明治大 14点
▽アルペン男子大回転
2位 中川慎(スポ2=北海道・札幌第一) 2分00秒02
6位 今颯人(スポ1=北海道・旭川明成) 2分00秒51
24位 吉田圭汰(スポ4=北海道・北海学園札幌) 2分02秒76
26位 長谷部宏仁(スポ2=福島・猪苗代) 2分03秒73
DNF 中平賢郷(スポ3=青森・東奥義塾)
DNF 押切凌(スポ3=北海道・札幌第一)
コメント
今颯人(スポ1=北海道・旭川明成)
――今日の滑りを振り返ってみていかがですか
1本目は自分でも納得できるような滑りができて、タイムもそこそこだったので良かったです。2本目はバーンが緩んできてて、最初から自分の思うような滑りができなくて、ちょっと危ないなと思っていたのですが、周りもそのような感じだったので、結果的に順位をひとつ落としてしまったんですけど、入賞できて良かったなという感じです。
――今日の滑りの良かった点と悪かった点をそれぞれ教えてください
良かった点は、初めて滑るスキー場で、警戒してる部分もあったのですが、攻めるところと守るところをうまく使い分けられたところで、悪かった点は、もうちょっと攻められたかなといった部分ですね。守りすぎた部分があったというのが問題点だったと思います。
――6位入賞という順位をどのように捉えていますか
1本目5番だったので、5番よりは上に行きたいという気持ちで滑ったので、6番というのはちょっと残念というか、『あぁ』『しょうがない』という感じでした。
――2本目はバーンが緩んできたという話がありましたが、コースの状態はいかがでしたか
1本目は(雪が)固かったのですが、2本目は雨も降っていて、水を含んだシャバシャバな感じの、滑りにくい感じでした。
――初めてのインカレということで、雰囲気などはいかがですか
チームで戦っているという独特の雰囲気だったのですが、先輩や女子選手などがしっかり選手をサポートしてくれて、リラックスした形でスタートを切れたかなと思います。
――次戦(スラローム)についての意気込みをお願いします
スラロームは僕の苦手種目で、入賞とかに絡めるような位置では戦えないと思うんですけど、ゴールして他の選手にプラスになるような滑りができたらいいなと思います。
中川慎(スポ2=北海道・札幌第一)
――今日の目標というのは
3番以内ということを目標にしていました。
――先日のSG(スーパー大回転)は4位、本日のGSでも2位と好調のように見えます
GS(大回転)については調子が良かったです。元々は一番SL(回転)が得意だったんですけど今年はGSが徐々に良くなっている感覚があります。
――コースコンディションはいかがでしたか
昨日、その時に滑った感じでは中々厳しい感じがしたんですけど、実際に今日滑ってみたら意外と荒れも少なくていい感じだったので気持ち良く滑ることができました。
――1本目を終えた時点ではどのような思いを持っていましたか
1本目はコンマ差の2位に付けたのは計画通りで上手く行ったと思いました。2本目は確実にゴールしようという気持ちでいこうと思っていましたが、スタート前に監督(一戸剛、平11人卒=青森・弘前工)から「転んでもいいから攻めていけ」と言われて攻めていこうと思っていたんですけど、やはりゴールしたいという気持ちが先にいってしまって若干無意識のうちに抑えてしまってようなところがあるので、結果的に2本目はあまりいい滑りができませんでした。
――2位という結果についてはいかがですか
素直に良かったです。
――ここまで早大は日大と並んで1位です。ここまでの振り返りとSLに向けた意気込みをお願いします
ここまでで21点で日大と同率というのは思った以上に上手くいっていると思います。スラロームもこの調子を維持して勝負決められるように頑張ります。