先日行われた全日本学生選手権アルペンスーパー大回転において2位につけた早大。きょうはアルペン大回転の試合が開催され、小川彩也香(社4=北海道・札幌第一)が優勝を果たした。また、傳田佳代(スポ4=長野・飯山)は4位、石島瑶子(スポ2=群馬・尾瀬)は7位と入賞しチーム全員が健闘をみせた。総合優勝に向け大きく踏み出した。
早大スキー部は滑走順が序盤に固まっており緊張が高まる中、プレッシャーに打ち勝ち順当な滑りを見せた。昨年の大回転で優勝を果たし、期待がかかる小川は一本目のレース6位と入賞を狙うことができる順位につける。中澤真緒(商4=長野・佐久長聖)も2位につけるなど、滑り切った全員が好成績を収め、2本目の滑りに注目が集まった。
2年ぶりのインカレとなった傳田
続く2本目には石島、傳田が1回目を上回る記録をマークする中、小川も1本目を上回る滑りで見事優勝し、アルペン女子大回転で2連覇を成し遂げた。「ゴールした時点では一番だったので一安心した」という言葉通り、小川はゴール直後チームメイトと抱擁を交わした。しかし、コースのコンディションが悪く終盤転倒者が続出。前半を2位で滑り終えた中澤もゴール前で惜しくも転倒してしまう結果となった。
小川の優勝を泣いて喜ぶチームメイト
スーパー大回転、大回転と優勝を手にした早大。「自分の出場する種目は終わったので出場する選手のサポートをしたい」と傳田が語るように、プレーヤーだけでなく、その選手をサポートするスタッフや監督、また応援をする選手などチームのメンバー全員が一丸となって次の競技も良い成績をあげるだろう。
アルペン大回転2連覇の小川
(記事 阿部かれん、写真 藤田さくら、斉藤俊幸、森迫雄介)
結果
▽女子暫定順位
1位 早大 27.5点
2位 東海大 23点
3位 日体大 12.5点
▽アルペン女子大回転
優勝 小川 2分07秒46
4位 傳田 2分07秒93
7位 石島2分08秒51
コメント
小川彩也香(社4=北海道・札幌第一)
――試合前には緊張などもされていたと思いますが優勝という結果についてはいかがですか
一番自信がある種目だったので勝ちたい気持ちはもちろんあったのですが、一本目で6位でタイム差もコンマ8秒もあってあわよくば表彰台に乗れたらいいなと思っていたら、まさかの優勝ができて自分でも本当にビックリしています。運が良かったと思います。
――ボードにご自身のタイムが表示されたときはいかがでしたか
ゴールした時点ではとりあえず一番だったので一安心していました。
――チームの他の選手の滑りはいかがでしたか
一本目にひとり失敗しちゃったんですけど他は13番、14番で入賞圏内に入れると思っていたので4人で入賞狙おうと思っていました。
――3人が入賞しましたが結果についてはいかがでしたか
中澤は最後失敗しちゃったんですけど、2人は順位が上がってくれて良かったと思います。
――2本目は他大の選手も含めて非常に滑りにくそうに見えたのですが
滑りにくかったです。一本目の後に溝があったりしてコースがガタガタで足とられたりとかで降りてくるのに必死でした。
――小川選手の残す種目は1種目となりました
残りの1種目はあまり得意な種目ではないのですが出るからにはしっかりと入賞を狙ってワセダは大回転、スーパー大回転と優勝できていて、後輩の石島、松本が得意な種目なのでそこに期待しつつ自分も入賞したいなと思います。
傳田佳代(スポ4=長野・飯山)
――きょうの試合を振り返って
最後のインカレというのもあって、1本目は少し緊張してしまって安全に行きすぎ、タイムがあまり伸びませんでした。2本目は1本目の反省を踏まえて思い切って行こうと意識したレースでした。
―4位という結果については
満足はしていませんが、チームが勝つために少しでも点数を取りたいと思っていたので、それに貢献できたのは良かったです。
――チームメイトの滑りに対する印象は
みんな全力で滑っていたので、自分もそれに負けないように滑ろうと思えました。各々が自分の力を発揮して滑っていたと思います。
――地元での大会ということについては
今回のコースは小学生の時から滑っていたので慣れてはいたんですけど、得意なコースではなかったです。起伏もたくさんあって難しかったですけど、頑張れたかなとは思います。
――先ほどお話に出たように最後のインカレでしたが、どのような気持ちで臨まれましたか
今回は最後の年というのもありましたし、1年生の時にこの野沢でインカレに出場しましたが、2、3年生の時はアメリカに行っていて参加できなかったので、みんなでやってきたこのチームで自分も頑張りたいという思いが強かったです。
――チームの総合優勝へ向けて
これで私が出場する試合は全て終わったので、これから出場する選手のサポートをしっかりしていきたいと思っています。