【連載】『総活躍』第5回 宇田彬人×田中聖土×湯本啓太

スキー

 今回はクロスカントリー競技を引っ張る3年生トリオに登場していただいた。さくねんはリレーにも出場した3人。早大スキー部としてしばらく手にしていない男子総合優勝に向け、この3人の活躍は欠かせない。インカレに向けお話を伺った。

※この取材は10月8日に行われたものです。

僕たちの代も後輩を引っ張らなきゃいけない(湯本)

丁寧に質問に応じる湯本

――夏合宿はどちらへ行かれましたか

田中 岩手県の安比高原と秋田県の鹿野市花輪とフィンランドと長野県白馬村と菅平高原です。

湯本 もう一回言っときましょうか?(笑)。

――大丈夫です(笑)。合宿では主にどのような練習をしましたか

湯本 主にランニングと、ローラースキーとウェイトトレーニングが主にあって、ランニングだと普通に道路走ったり、山登ったり、走るところはそれぞれ違うんですけど、主にローラースキーとランニングの二つですね。

――どちらが印象に残りましたか

田中 フィンランドの朝氷点下とか?

湯本 それにしとこ(笑)。

田中 8月だったんですけど、フィンランドが朝起きた時に朝氷点下だったんですよね。だからフィンランド生活に慣れてから日本に帰ってくると暑くて暑くてしょうがなかったです。

――海外遠征行かれる機会が多いと思いますが、海外は好きですか

田中 好きです。

湯本 日本が夏だとフィンランドは涼しいってイメージがあると思うんですけど、向こうも同じく夏なので、自然の雪はないんです。でもスキーのトンネルがあって、その中でスキーができるような施設があって、そこに行くために夏場はフィンランドに行ってますね。日本がスキーできない時期にスキーできるっていうのがひとつの大きな利点です。

――普段の練習では何をしていますか

田中 基本的にさっきと一緒で、ランニングとローラースキーっていうのを中心にやってます。所沢キャンパスとか、あと寮の近くに狭山湖っていう湖があってその湖にそって、アスファルトじゃない山道みたいな走れるコースがあるのでそこはスキー部にとっていい練習場所になってます。

――所沢キャンパスの施設は整っていますか

湯本 ローラースキーのちゃんとしたコースはないので、遠征ほど良い練習ができる訳ではないですけど、住んでるところの近くでローラースキーができるっていうのはなかなか恵まれていることだと思うので、そこはうちの強みかなと思います。

――ことしのチームの雰囲気はどうですか

宇田 みんなでワイワイって感じですね。4年生の先輩と一緒になって練習を楽しんで、ふざけあいながらっていったらおかしいですけど。

田中 ほんとのこと言えよ(笑)。

宇田 いじりあいながらやってます(笑)。

湯本 上下関係がきつきつした感じはあんまりなくてわきあいあいとしてます。練習するときはして、オフの時はみんなでワイワイできる感じで、ふざけてる分練習は真剣にやってると思います。

――練習で球技などをやることもあると聞きましたが

田中 バレーボールは、全体合宿っていう各部門全員が集まってやる菅平の合宿でやったんですけど、学年対抗で戦って楽しかったです(笑)。

湯本 日曜日の午前中は、部門関係なく全員が所沢キャンパスに集まって、サッカーをするっていうのが決まりみたいになってます。その時は雨が降ってなかったらサッカーで、降ってたら体育館でバレーかバスケっていうのがあるので、週に一回は球技をやるような体制になってますね

――球技がスキーにつながる部分があるのですか

宇田 僕は好きじゃないですけど、球技上手くなるとスキーでもいろいろうまくこなせるのかなとは思います(笑)。

田中 抽象的すぎじゃない?(笑)。バスケもやるんですけど、バスケにしろサッカーにしろ、シャトルランみたいな走って往復するので、走ることに関しては良い練習になってると思います。

湯本 持久力がつくってことね

田中 模範解答ありがとう!(笑)。

――後輩に対してはどんな印象を持っていますか

湯本 僕らが見てる限りでは良い子たちです(笑)。どっかでストレスは発散してるんだろうなって思うんですけど。一応1,2年が下級生で3,4年が上級生っていう区切りはあるので、1年生がやってしまった失敗も2年生が対応して1、2年の中で納めるっていうのが当たり前で、今のところちゃんと2年生がカバーしているので、しっかりしているなと思います。

――4年生の印象はいかがですか

宇田 きょねんの最上級生がみんな濃くて、引っ張る力が強いっていう印象があったんですけど、ことしは人数が少ないのもあって、近いというか一緒になってやっているっていうかんじですね。

湯本 僕らの代も3年になって、引っ張らなきゃいけない立場にはなったので、もちろん頼りにはしてますけど、4年生と一緒に僕たちの代も後輩たちを引っ張らなきゃいけないかなと思ってます。

食のこだわり

絶妙な掛け合いで盛り上がりました

――お互いの印象は

田中 結構ずばずば言っちゃっていいやつですか?(笑)。

湯本 ふわっとでいいよ(笑)。二人ともすごいハングリーな感じです。

田中 今結構お腹いっぱいだけど?

湯本 そうゆう意味じゃない(笑)。競技だとすごいハングリーな感じで、選手として尊敬できるところがふたりともあります。あとは、聖土はこだわりが強い。主に食ですね。食に関して厳しいというか、おいしい物が好きなタイプです(笑)。宇田くんは、無気力そうに見えるけど、意外とノリがいい(笑)。

――ちなみになにが好きなんですか

田中 甘いものが好きです。あとフルーツと野菜とかお肉とか。ようはおいしければいいですね(笑)。

湯本 おいしいものしか喉を通らないんですこいつ(笑)。

――宇田さんはいかがですか

田中 これ言われる方もドキドキする(笑)。

宇田 競技に関してだと、啓太くんは秘密兵器みたいな(笑)。やるときはやってくれる感じで、頼りにしかしてないです。ことしもやってくれるはずです。聖土は、夏の練習とかでも一番競り合うのが聖土なので、負けられないっていう印象です。競技以外だと、聖土は食に対するこだわりが強い(笑)。

田中 同じかよ!(笑)

宇田 料理とかもオリーブオイルとか使っちゃう感じで、おしゃれなんですよ。啓太はオンオフをはっきりするっていうか、オフはしっかり遊んで、やるときはやるって印象です。

――料理はよくされるのですか

湯本 料理はみんな割とするんですけど、寮のご飯がでない時期に寮にいることもあるので、そうゆう時はオリーブオイルを速水もこみちみたいにかけてます(笑)。

田中 絶対に2メートル以上じゃないとダメなんです。2メートル以上の高さからかけないと香りがダメです(笑)。

――田中さんはいかがですか

田中 啓太は、やるときにやってくれる男って宇田が言っていたのは共感しました。生活面だと結構引っ張っていくタイプっていうか、同学年の中でも、ごはん行くとか集まる機会になった時とか、先頭に立っていろいろ進めてくれるタイプなので、頼りがいがあります。宇田くんも、競技面だと世界大会もたくさん出ていますし、彼は非常にハングリーなので、見習っていきたいなと思います。

――みなさんがスキーをはじめたきっかけはなんですか

田中 お父さんがスキーをしていて、僕も気づいたら地元のスキー場とかで滑っていたというか、記憶をさかのぼるとあれいつからやってたっけってなるぐらい、いつの間にかスキー板を履いていました。父親の影響です。

湯本 僕は、小学校1年生の時の担任の先生がちょうど小学校のクロスカントリースキークラブの顧問の先生だったので、すすめられて始めたのがきっかけです。

宇田 僕は、お父さんがやっていたっていうのと、兄が二人ともやっていて、それを見て僕も小さい時から気づいたらスキー履いてました。

――それぞれの地元の自慢などありますか

田中 僕の出身は秋田県鹿野市花輪っていうところなんですけど、結構大学のインカレとか高校生のインターハイの開催地になっていて、地元のスキー場の良い所として、クロスカントリーとアルペンとジャンプのすべての種目が1か所でできるっていうのがあって。小さい頃も、スキー履かない夏とかも、スキー場によくお散歩しに行ったりしていたので、地元のスキー場が大好きです。

湯本 僕は長野県の山ノ内町出身なんですけど、志賀高原っていうのがあって、アルペンとかもちろんクロスカントリースキーも有名です。あと温泉がいっぱいあって、サルが温泉入るので有名なところもあります。最近外国人もいっぱい来ていて、観光でも盛り上がっています。

宇田 僕の地元は福井県勝山市っていうところで、あるものは恐竜博物館ぐらいなんですけど、田舎っていう感じが僕はすきで、地元帰ってランニングとかすると落ち着きます。I Love 勝山です(笑)。

――東京に来たときどう思いましたか

田中 東京は公共交通機関が便利だな。移動が楽です。でもどっちかと言ったら地元の方が自然に囲まれていて好きです。

湯本 僕も同意見です。東京は面白いし、おいしい物いっぱいあるから楽しいですけど、住むところではないかなっていうのが率直な意見で、たまに遊びにくる程度で、住むのは自然に囲まれたところでゆったり暮らしたいです。

宇田 東京の水道水とか1年生の時初めて飲んだ時とか衝撃でした。

田中 食のこだわり強いっすね(笑)。

一同 (笑)。

――ワセダを選んだ理由はなんですか

湯本 スキー部のレベルが高いっていうのがまずひとつで、僕体育の先生になりたいっていう目標があったので、スポーツ科学部ならなれると思いました。あと、他の部に比べて寮の規律があんまり厳しくないというのを聞いていたので、やりたい事やりながら、スキーもできるだろうし、自分の夢も叶えられるのかなとここに決めました。

宇田 僕が高校の時に一番スキーの強い大学が早稲田大学で、オリンピック出てる宮沢大志さんとか強い先輩がいっぱいいたので、早稲田に入ろうって決めました。

田中 あんまり覚えてない(笑)。確か中学生の時に地元でインカレがあって、その時に早稲田大学のクロスカントリー見ていたんですけど、ほんとに強くて、何人も入賞者出していてので、自分もこうなりたいなって感じました。あとは4年間過ごすので、練習環境とかも聞いたりして、ここがいいと思ったのと、スポーツ科学部があったので、学業の方も自分の競技に活かせる部分があるなと思って選んだはずです。

――お三方ともスポーツ科学部ですが、どんなことをまなんでいますか

田中 結構授業の中でもジャンルがあって、実際の動作とか力学的なことだったり、心理面の事だったり、幅広く広い分野から、自分の競技につなげられるようなことを学んでいます。

――ゼミはみなさんバラバラですか

田中 ゼミは僕と宇田が栄養系のゼミです。わかる通り、食のこだわりが強いので(笑)。

湯本 僕も幅広くスポーツの事を学んでいて、あとは教育系のゼミに入っているので、将来指導者としてスポーツを教える技術とか知識というものを今のうちに学んでおこうかなと思って勉強しています。

宇田 僕は栄養と、あと啓太と同じく教職もとっているので、指導者になるための授業も多くて結構勉強になります。

――オフの日は何をしていますか

湯本 部屋でゆったりすることはもちろんあるんですけど、あとは夜はみんなで近所のごはんやさん行ったり、ボウリングしたりしますし、それぞれ友達と会ったりしてると思います。二人はあんまり遊ばないよね。

宇田 とにかくごろごろしていたいですね(笑)。でも今年はいろんなところ出かけているかもしれない。趣味はお出かけです(笑)。

湯本 地元の方にいると釣りは結構するんですけど、東京だとギター弾くぐらいですかね。

田中 1年生の時とかは、新しい土地に行くと周りはどうなっているんだろうと思って自転車こいでどっかいってました(笑)。

――スキー部で流行っていることはありますか

湯本 「君の名は。」は流行ってるかもね。3回見ました。

田中 2回見ました。

宇田 俺1回も見てない。

湯本 こうゆうキャラなんですよ(笑)。

優勝します

――クロスカントリーの魅力を教えてください

田中 痩せれますよ。ダイエット効果は十分にあると思います(笑)。見てる人からすると、なんでこんな猛吹雪の中苦しそうに山を走ってるのって思うかもしれないんですけど、大自然の中を全身使ってのびのびと前に進んでいる感覚が気持ちいいです。

湯本 持久系のスポーツなので、マラソンと同じイメージをすることがあるじゃないですか。でもマラソンって使う道具が強いて言うなら靴だけだと思うんですけど、スキーはスキー板とかストックとか、あとワックスが一番大事な道具で、それの選択によって、持久力では負けている人がスキー履いたら勝っちゃうこともあるし、道具を使うっていう面で単なる体力比べじゃないっていうところが面白いところだと思います。見てる方も道具に詳しかったりすればするほど面白みが出てくるかなと。

宇田 試合じゃない時は、スキーに乗って雪の上を滑るっていうのはとても気持ち良くて大好きですし、試合になれば50キロとか長いレース終わったら達成感がありますし、他の選手と駆け引きをするっていうのが僕にとっては楽しくて、やめられないですね。

――道具へのこだわりはありますか

湯本 例えば野球選手だったらグローブ硬い方が好きとか柔らかい方が好きみたいなのがあるとすると、スキーはそうゆうのはなくて、自分の体重にあったスキーの硬さっていうのが決まっているし、ポールとかも硬い方がいいに決まっているので、道具としてのこだわりはあんまりないです。ただメーカーごとに色とか形がかっこよかったりはあるので、そうゆうこだわりはある人はありますね。

――レース前に緊張はしますか

田中 しません。

湯本 まじで!?僕はします。

宇田 僕はしないかもしれない。

田中 緊張するとすれば、他の全然関係ないみんなの前でなにかする発表会とか(笑)。

湯本 発表会って(笑)。僕は緊張はするんですけど、嫌な緊張じゃないのでほぐそうとかはなくて、緊張感を楽しんでいます。うわ俺大丈夫かなと思いながらチャレンジする感じで、楽しみだから緊張しちゃう、遠足の前の日みたいな感じです(笑)。

――自分の強みと弱みを教えて下さい

田中 弱みは、結構この二人と比べると顕著に表れるんですけど、ラストスパートとか爆発的なスピード勝負だと勝てることは少ないので、それが僕の弱みです。逆に、短時間にはやいスピードは出せないですけど、そこまで遅くないペースで長い時間や距離を走ることはできるので、持久力は強みです。

湯本 弱みは、心が折れやすいところかなと思います。1回レース中に気持ちが切れてしまうと、結構そこから復活するのは自分の中では難しいのでそこが弱みです。強みは、聖人と反対でスピードを出せるところと、コンディショニングでピークが合えば自分の思っている以上の力を出せるのかなっていう、秘密兵器てきなところです(笑)。

宇田 弱みは、結構気分屋で、練習も気分乗らないと早く切り上げちゃったり、きつい練習もあまりやらなかったりしちゃいますね。とてもダメなんですけど。強みは、他の人よりは体力はあると思います。

――フリーとクラシカルそれぞれの難しさを教えてください

田中 クラシカルはグリップワックスっていう、上るときのために、わざと滑らないワックスを使ってその反発動作で進んでいくんですけど、レース後半とかで疲れてくるとどうしても自分の理想としている姿勢が崩れて、グリップワックスを最大限うまく効かせることができなくて、ペースダウンにつながるっていう面があるので、そこがクラシカルの難しい所だと思います。

湯本 クラシカルのスキー板って平らなところに置くと中心が地面につかないんですよ。多少はたわむけど、それは人が乗っても一緒です。でも中心部分だけにワックスを塗ると、力をこめて踏むことで板が全部雪に着いた時、ベタベタしたワックスも雪面について、滑らなくなるんです。両方の板にうまく乗ると中心が浮くので滑るんですけど、片足に強く乗るとワックスが地面ついて動かなくなる仕組みなんです。それをちゃんと乗るのが難しいっていうのがクラシカルにはあります。技術面でいえばクラシカルの方が複雑なんですけど、フリーはしいて言えば、やっぱり疲れてくると姿勢が崩れて腰が落ちてきちゃうので、腰が落ちないようにしっかり前に体重を乗せ続けるところですかね。

――昨シーズンをふりかえっていかがでしか

宇田 全体的にはまずまずじゃないですかね。ずっとコンスタントにいろんな日本の大会でも、一桁順位ぐらいはずっと取れていたので、結構いいシーズンだったんじゃないかなと思います。

湯本 一言でいうと全然ダメだったかなっていう印象です。そんな中でインカレで2番になれたので、そのせいで秘密兵器って言われていると思います(笑)。他のレースでも上位に入れるようにしていきたいなと。

田中 良い時はよくて悪い時は悪かったです。

――お三方ともインカレではリレーに出られていましたがいかがでしたか

湯元 雪がかなり降っていたんですけど、離れると滑らなくなるので雪が降ると集団が固まるんですよ。みんな固まっていたので、かなり頭を使うレースでした。でもそうゆうレースは得意なので、トップで戻ってこられるかなとおもったんですけど、いまいちワックスが合わずにちょっと先頭からは離れて二番か三番で渡しました。もうちょっといけたかなと思いました。

宇田 僕が2走で、2走もクラシカルなんですけど、さっき言ってたようにグリップワックスっていうのを普通使うんですけど、最近海外でグリップワックス塗らないで腕の力だけで進むっていうのが流行っていて、僕もそれで滑ってみて、めちゃくちゃ良い経験になりました。そんなに良い順位では渡せなかったんですけど、僕にとっては良い経験でした。そのあとコーチにめちゃくちゃ怒られましたけど(笑)。

一同 (笑)

田中 もちろんチームとしては優勝狙っていたので、先頭集団で渡したいと思っていたんですけど、宇田がちょっと遅れてきてしまったので(笑)。もちろん自分自身でコントロールしながら滑っていたんですけど、その遅れを挽回しようと追いつくのにエネルギーを使ってしまって、最後自分自身も離されてしまいました。なので、最後離されたのは僕が悪いですし、頑張りきれなかったっていうのが僕の課題です。

――メンタル面や技術面含めてこの1年で成長した点はありますか

宇田 きょねんとかは練習ばっかりしていたんですけど、ことしは自分の体調とかも考えながら休めるような、心の余裕が持てるようになりました。

湯本 メンタル面ではそんなに変わってないと思いますが、技術面でダブルポールの強化ができたと思います。ダブルポールの強化ができたってそのまま書いといてください(笑)。

田中 宇田君と一緒で、自信を持って休めるようになったというか、休みを効果的に取り入れることによって、練習もフレッシュな気持ちで集中できるっていう、オンとオフの切り替えがはっきりできるようになったと思います。

――今シーズンの目標を教えてください

宇田 ユニバーシアードがカザフスタンであるので、それに出てメダルを取るっていうのと、アジア選手権が札幌であるので、それに出て開会式でドリカムに会うっていうのが目標です(笑)。

一同 (笑)

湯本 その大会ごとに自分の思うような結果を出すっていうのが一番の目標で、具体的な目標としてはインカレの総合優勝っていうのがスキー部としての目標なんですけど、それに貢献できるように三番以内にまた入りたいのと、リレーは優勝したいと思います。

田中 あんまり結果にこだわってやると結構空回りするタイプなので、目の前のレースに集中するっていうのを今までやってきて、それができたレースで今まで成績を残してきたので、ことしもそれを目標にしていこうと思います。

――男女アベック優勝に向けてはいかがですか

湯本 できるんじゃないですかね。女子次第です(笑)。今のは嘘!(笑)

田中 女子はもう5連覇してるじゃん(笑)。勝つでしょ。

湯本 女子は女子でことしもまたやってくれると思うので、男子は男子で頑張っていきたいなと。

――最後にインカレに向けて意気込みをお願いします

田中 優勝します。

湯本 優勝して、またインタビューしてもらえるように頑張ります。

宇田 優勝します。

――ありがとうございました!

(取材・編集 松富リサ、吉田優)

とても良い表情をしてくださいました!

◆田中 聖土(たなか・まさと)(※写真左)

1995(平7)年4月25日生まれ。178センチ。秋田・花輪高出身。スポーツ科学部3年。クロスカントリー競技。食のこだわりが強いという田中選手。おいしい物を食べることが持ち前の持久力につながっているのかもしれません。

◆湯本 啓太(ゆもと・けいた)(※写真中)

1995(平7)年10月18日生まれ。177センチ。長野・中野立志舘高出身。スポーツ科学部3年。クロスカントリー競技。他のお二人から秘密兵器と言われていた湯本選手。ことしのインカレでも爆発的な強さを見れることを期待しています!

◆宇田 彬人(うだ・あきひと)(※写真右)

1995(平7)年7月25日生まれ。180センチ。福井・勝山高出身。スポーツ科学部3年。クロスカントリー競技。世界でも活躍する宇田選手ですが、実は気分屋だそう。休める心の余裕もできてますます強くなっていそうです!