大学日本一の座を懸けた戦いとなる全日本大学選手権(インカレ)の開幕を控えるスキー部。今回はアルペンスキーの部を引っ張る松本達希(スポ3=北海道・札幌第一)と成田伊織(スポ4=北海道・札幌第一)の2人にお話を伺った。ことしこそアベック優勝を懸けた、インカレに対する思いとは。
※この取材は10月8日に行われたものです。
かれこれもう六年くらい一緒
ことしが最後のインカレとなる成田
――まずは昨シーズンの振り返りをお願いします
松本 成績的には、満足までとはいかないですけどそれなりに結果も出て、ワールドカップと世界ジュニアに出ることで経験を積めたっていうのが一番大きいですね。
成田 シーズンを通して自分の思ったような結果が出せなくて焦りも多かったんですけど、インカレのときはそのときだけ心境が違って。できるだけポイントを取りたいっていうのはもちろんだったんですけど、めちゃめちゃ落ち着けて。インカレだけはうまく集中できて自分が思うような成績が出せましたね。毎回ポイントを取ろうと焦って周りの選手のこと気にしすぎたり、アルペンスキーは二本あるんですけど一本良くてももう一本だめとか。そういうところが全然うまくいかなくて難しいシーズンでしたね。
――松本選手はインカレを振り返っていかがですか
松本 インカレが始まる前は大回転が調子良くて。大回転は優勝を狙っていた中で、一本目失敗して二本目巻き返して二番だったんですけど、優勝したかったっていうのが本当の気持ちで。スーパーGに関してはもともと得意じゃなかったんで入賞できて良かったなという感じで。回転は昨年も失敗していたのでことしも結果残したかったんですけど、また失敗してしまったので悔しかったですね。
――オフシーズンは何をしていましたか
松本 変えたことは、これまで走れる体をつくろうとしていたんですけど、ことしはやっぱり自分にパワーが足りないというのもあったんで、走るのを多少犠牲にしてでもパワーをつけるような練習をして、少し走れなくなる分にはいいかなと。自分の足りないところを意識して練習しました。
成田 変えたところはほとんどないですね。まあただ、ことしは就活だったり教育実習だったりで四年生になってやることが増えたんですけど、四年間の中で自分でトレーニングを組み立てるリズムみたいなものは結構つかめていたので、そういったトレーニングができないときでも自分の身体の調子の持っていきかたとかをしっかり意識してトレーニングできたので、シーズンに向けてうまくもっていけるんじゃないかと思います。
――プライベートは何をされていますか
成田 何されてるんですか(笑)。
松本 えー、聞いちゃいます?(笑)。プライベートかあ。去年よりことしの方が、ちょっと充実してないですね。
成田 アハハハハ!(笑)。何があった!
松本 なんかことしは、きょねんはなんか結構遊んだじゃないですけど友達と遊んだという記憶が結構あるんですけど、ことしはこれと言って特になんかあんまり遊べなかったかなあ・・・。
――忙しくなってしまったということですか
松本 そうですね、きょねんよりは割と忙しかったような感じですね。まあでも休みの日は、寝てますかね(笑)。
――趣味は何かありますか
松本 趣味はこれと言ってないですけど、基本的に体動かすことが好きなんで、まあ休みでも割と何かしらスポーツをしてたり。でもこれと言った趣味はありません(笑)。 趣味欲しいですね。趣味募集中です(笑)。
成田 趣味募集中、初めて聞いたなそれ(笑)。
――成田選手は何か趣味はありますか
成田 僕は暇なのが嫌いなので、僕も体動かすことが好きなんですけど、ことしは結構スキー以外だったら登山だったりテニスだったり、ボルダリングだったり、そういうアクティビティ系はよくやりました。夏休みはラフティング行ったりとか。あと最近だったらスポーツ観戦とか。水球部に友達できたんできのうも水球部の日本選手権を観に行ったり、ゴールデンウィークはアメフトの試合観に行ったりだとか。ワセダの他のスポーツ観に行くの結構好きなんですよね。興味あるスポーツはできるだけ行ってますね。
――登山はどこに行くんですか
成田 地元が北海道っていうのもあって実家の近くの山登ったりとか、ちょっと遠出して4時間くらいの山登ったりとか、登山はほんと好きです。
――最近スキー部内で流行っていることはありますか
松本 きょねんは野球だったんですけどね。
成田 そーだねー!去年西武ドームで試合をしたんですよ。深夜帯で貸切みたいな。2時間くらい。
松本 それに向けて一カ月くらい前から結構着々と準備してたんで、結構去年楽しかったですけど、いまはこれと言ってなんですかね、映画『君の名は。』くらいかな(笑)。
成田 出た(笑)。一人平均二回くらい観てますよ(笑)。あと自然に曲を口ずさむとか(笑)。自然と車の中そうなりますね。BGMが。
――いまの競技面でのチームの雰囲気はいかがですか。監督が変わって変化などは
成田 どう感じてます?
松本 監督も僕たちの意見を反映しようとしてくれているので、きょねんまで以上に自分たちの意見を言えて、より良い方向に向かってるかなとは思いますね。
成田 監督に関してはそうなんですけど、監督の年齢が若くなって、よりフレンドリーじゃないですけどいろんな話が聞けて、まあ例年そうなんですけど土日は基本みんなで練習するんで、そういうときは声出して練習したりだとかしてすごく活気が出てて、前期よりもいまのほうがどんどん声を出して励ましあって練習できてるんで、いまとても良い雰囲気になっていると思います。
――成田選手は副将として心がけていることはありますか
成田 そうですね、寝坊しないことですかね(笑)。まあ副将と言ってもほとんど主将の補佐っていう感じなんですけど、その主将が結構海外遠征になることが多いんで、できるだけ部の中で気付いたことを言えるようにしたいとは思ってるんですけど、特にそういう状況はあまりなくて、うーん、何も言えないっす(笑)。
――松本選手から見た成田さんの印象も教えてください
松本 印象ですか、何ですかね、恥ずかしいですね(笑)。退出しようかなここもう(笑)。
成田 何だお前(笑)。
松本 まあ優しさと厳しさを持っているというか、まあ僕高校の頃から一緒でかれこれもう六年間くらい一緒なので、基本的には優しくて仲は良いんですけど、間違ったことは違うとハッキリ言えるってところがすごいと思いますね。僕はあんまり人を叱るとかそういうのは得意じゃないので。見習いたいですね。
成田 うれしいですね。
松本 ふふ(笑)。
成田 去年のインカレで役員が変わるというか、そこで4年生から僕らに役割を与えられるんですけど、そのときに僕が副将に選ばれた理由も結構、思ったことをそのまま口に出せるからというか、いま叱るっていうのにもあったように。僕はあんまりそんなつもりはないんですけど(笑)。まあそう捉えられたのかなと(笑)。
――叱るというのは、具体的にどのようなことを言ったりするのですか
成田 まあそんなになんか・・・、まあエアコン消せよ?みたいな(笑)。
一同 (大笑)。
――松本選手は三年生として心がけていることはありますか
松本 まあ上級生になって後輩も増えて、練習とかでは自分が先頭に立ってというか、スキー部の中ではわりと身体能力も高い方だと思うので、練習を引っ張っていけるように先頭に立ってやっています。あとはまあ、後輩と仲良く。嫌われないように(笑)。
成田 ははははは(笑)。
――後輩の印象はいかがですか
松本 まあいい子たちというか。普通に仲は良いですけど。
成田 何だろう、『いい子たち』だよね(笑)。
松本 いい子たちだからもうちょっとなんかこう。
成田 もうちょっとはしゃいでもいいんだけどね。やんちゃが少ないからね(笑)。
松本 もうちょっとはしゃいでもいいよ、と、伝えたいですね。
成田 上がやんちゃだったからね。
松本 はしゃいでもいいよと。まあ節度を持って(笑)。
成田 節度な(笑)。
――スキー部の『総活躍』というスローガンについてお伺いしたいのですが
松本 チームとして、総合優勝するには一人の力だけでは勝てないというのをこの二年戦ってきてすごい痛感したので、みんなで全体的にレベルアップしてインカレに臨みたいというのがあるんですけど、個人的には総活躍する中でも一番活躍したいというか、個人としてスキー部に一番良い結果を残したいなというのはあります。
成田 まあいま彼の言ったとおり、『総活躍』というスローガンは4年生の同期で話し合って決めたんですけど、これまでインカレはずっと、男子は負けてきて、女子は連覇してきているんですけど、どうしてもアベックは獲れないという状況で。どうしたらインカレアベック優勝に近づけるか考えたときに、一人一人全員が頑張らないと獲れないよね、ということで一人一人の活躍を込めて『総活躍』にしたんですけど。そうですね、インカレ4年目なんですけど、本当に一人が優勝しても他が10位以下とかだったら(総合優勝)獲れないわけで。それがインカレの難しいところですね。みんなで入賞しよう、優勝しようという気持ちの積み重ねが総合優勝に近づいていくと思うので、いままでのずっと東海大学に負けてきたのはそれが足りなかったかなと思っていて、ことしは全員が頭を取りに行くようなそういう意識で戦うことができれば、ことしこそは絶対に勝てると思っています。力をみんな持っているので、そういう思いも込めてのスローガンですね。
北海道と群馬の知られざるふるさと自慢
世界大会にも出場する松本
――ご自身の強みと弱みは何ですか
成田、松本 面接みたい(笑)。
松本 これ結構難しい、自分の強みと弱みって(笑)。
成田 いやほんとね、就活でも聞かれなかったわ(笑)。
松本 何ですか、強みと弱み(笑)。
成田 強みとしては、僕は安定して上位にいることは得意だと思いますね。あの、これまでを振り返って僕、優勝ってないんですよ。全国中学も2位止まりで、インターハイも3位、インカレもまだ2位止まりで。いつも通りの滑りをすれば必ず上位にいけるという自信はあるんですけど。ことしはまあ自分通りの滑りをするっていうのが一つ目標であるんですけど、そういった自信があるのが強みですかね。弱みは、勝てないことかな(笑)。僕は結構緊張しやすくて。気合いを入れれば入れるほどミスをしやすい、っていうのがいままでの経験で分かって、それが去年のシーズンずっと成績出せなかった一つの要因ではあると思うんですけど。でもそれを克服した試合があって。そのシーズン後半に僕をいつも見てくれるコーチがいるんですけど、練習で5割で滑れって言われて。5割?何言ってんだろうこの人、って。5割で滑ったら遅いじゃんって思ってたんですけど。(5割っていうのは)心の問題で。いつも思いが強すぎちゃうんで、5割くらいで、ほんとにそれくらいの気軽さで滑ったらもっとよくなるんじゃないか、って言われて練習で実践して実際に試合でやったら、それが上手く出せて、本来の滑りが出せるようになっていったので。まあそれほんとは色紙に書こうとしてるんだけど。俺5割って書こうとしてんの。
松本 おー(笑)。
成田 ははははは(笑)。
――全然オッケーです、5割(笑)
成田 そうですね、弱みは緊張しやすい、思い詰めやすい、気合いを入れやすい、それで失敗することなんですけど、その弱点の克服は今シーズンで完全にできると思っているので、来年には弱みはなくなってると思います。
――リラックス方法などはありますか
成田 そうですね、特にこれといったこともないんですけど、まあほんとに、普段通りでいければと。そういう心の持っていきかたくらいですかね。特にこれをしたらリラックスできるとか、そういうことは僕あんまり決めてなくて。常に焦らないように、その日の朝から、朝起きる時間からリフト乗る時間からスタート上がる時間から余裕を持っていれば、余裕の持った心の持ちかたができるので。まあこれといって特に決めてはいないですね。余裕を持つことくらいです。
――松本選手はいかがですか
松本 僕の強みは、まあ身体的な能力はまわりの人には負けない自信がある、ってところと、自分の伸びしろですかね。僕わりと成績が出始めたのが結構最近というか。中学高校で目立った成績を出せていなかったんですけどここ最近自分でも成績出てきたなと思ってるんで、昔から速い選手たちに比べると、まだ自分のほうが伸びしろが残っているのかなと。それが強みかなと思っていますね。弱みは、精神的な面というか、人に譲っちゃうというか、グイグイいけないんですよね。まわりの人を差し置いてでも前に行くような強い精神がなくて。昔から結構どうぞどうぞみたいなところがあるんで、それはアルペンスキーにおいてはマイナスな面だと思いますね。あとは、コミュニケーション能力が自分にはまだ足りないと思っていて。それは日本のコーチともそうですし、海外の選手とかコーチとか、英語力も全部そのコミュニケーション能力に入ってると思うんですけど、そこもさっき言ったような引いて見ちゃうというのもあって。コーチとのやり取りとか意見交換も積極的に行えないんで、意思疎通能力や英語力もこれから伸ばしていきたいと思っています。
――英語は普段から勉強されているのですか
松本 ことしは一年のうち3分の1か半年ないくらいは海外で生活してるんですけど、そういう環境にいながらもなかなか自分から英語をしゃべる機会とかがないので、そういう環境にいられるってことを生かしてできるだけコミュニケーションを取っていきたいですね。だからことしから結構遠征中は単語を勉強したりとか、ちょっと頑張ってます。
――プロフィールの成田さんのところに夢の欄に警察24時の刑事になりたいと書いてあったのですが、本当ですか
成田 いやそれ変えてないだけですって(笑)。あはははは(笑)。
松本 あれほんとに毎年変えないとだめですよね(笑)。
――警察24時はよく見るのですか
成田 警察24時は好きですね(笑)。僕刑事ドラマ好きで。踊る大捜査線とか。危ない刑事とか、刑事モノ好きだったので。面白いですけどね。いまは違いますよ(笑)。
――いまの夢は何ですか
成田 いまの夢は、就職先がスキー場を運営している観光会社なので、そこで働いてもっともっとスキーをメジャーにしていきたい、盛り上げていきたいっていうのがありますね。やっぱりいままでずっとスキーで育ってきたので、自分を大きくしてくれたスキーにこれからも携わって、もっとスキーを大きくしていきたいなと。いまの夢はそうですね、書き換えるなら(笑)。
――松本選手は何か夢はありますか
松本 まあスキーに関して言えば、最終的にはオリンピックでメダルを獲るというところを目標にやっていて、スキーを辞めてからの夢は、まあこれと言って決まってないですけど、スキーじゃない世界を知りたいっていうのがありますね。スキーを有名にしたいっていうのももちろんあるんですけど、まあそれ以外の世界も知りたいなという感じですね。
成田 どういう?スポーツでってわけじゃなく、全く関係ない分野?
松本 まあ全く関係なくてもいいですし、他のスポーツっていう可能性もありますけど。特にこれと言ったものはないですね。ただこれまでほんとスキーしかやってこなかったんで、スキーだけで人生終わるのはやだなっていう気持ちがあります(笑)。
成田 なるほどね(笑)。
――お二人は高校が同じという話が先ほども出ましたが、高校のときのお二人のエピソードなどはありますか
成田 二人のエピソード(笑)。恥ずかしいね(笑)。なんだろうなー。
松本 なんすかねえ。あ、チュ、チューした。
成田 あはは!(大笑)。
松本 やばいやばい、思い出した(大笑)。
成田 言っちゃだめー、それー(笑)。しー。
松本 (笑)。
成田 まあ、高校時代3回くらいチューしたんですよ。
――(笑)。ど、どういうタイミングですか
成田 テレビでよくある感じの。サッカーとかバスケとかで、なぜか達希とだけプレー中に、接触があり、チューをしてしまいました(笑)。
松本 たまたまね(笑)。
成田 そう(笑)、振り返ったときに達希がいて、避けようとしたら同じ方向に避けて、チュー、みたいな(笑)。っていうのを何回か。
松本 何回かありましたね。
成田 こいつとしかない(笑)。気が合うのか合わないのか(笑)。
松本 くだらな(笑)。
成田 あとは、こいつの寝顔をよく写真撮ってました。
松本 結構僕、寝顔ひどいんで。まず目を閉じないっていう。普通に寝ててよく声かけられるんですけど。
成田 あ、寝てんの?!みたいな。寝てんの?!って。本気で、冗談じゃなくてこれくらい開いてるんですよ。
――結構開いてますね(笑)
成田 だから結構よく寝顔は写真撮りますね。よくやります(笑)。
――お二人の高校は北海道ということで、何か北海道の自慢のようなものはありますか
成田 おいいま北海道聞かれてんだぞ、群馬出すんじゃないぞ(笑)。
松本 あー!僕結構、客観的に北海道見てるんで(笑)。まあ、素晴らしいですよね、北海道。
成田 あはは(笑)。
松本 そうですね、まずご飯が美味しいっていうのはみなさん知ってると思いますし、あとは、街がキレイ。東京みたいにあんなゴチャゴチャしてない。なのに栄えてるんで、すごい過ごしやすい。あとー、北海道は、そのくらいですかねえ(笑)。
成田 彼はずっと群馬に住んでて、高校から北海道に来て。僕はずっと札幌なんですけど、なんですかね、ほんとに住みやすいんですよ。日本で三番目に選ばれるくらい住みやすい街で。まあ街があって、なんですけど都会都会してるわけじゃなくて。すぐ近くに山があったりとか。ほんと札幌だけで全てを楽しめるようなところで。あとこっちと比べて明らかに違うのが気候で。年中涼しいんで。まあ夏は30度いくときもあるんですけど、湿度が圧倒的にあっちのほうがカラッとしてるんで、やっぱり過ごしやすい住みやすいっていうのが一番大きいですね。大好きです。
松本 魅力的なところいっぱいあるんですけどね、気候でみるとやっぱり群馬県ですね(笑)。
一同 (笑)。
松本 ちょっと群馬県じゃんじゃんアピールしていいですか(笑)。
成田 どうぞどうぞ(笑)。
松本 やっぱりなんか群馬県ってばかにされるじゃないですか。結構テレビとかでも、群馬って言ったら魅力ない県、みたいな。まあたしかに何もないんですよね。僕の地元が嬬恋村ってところなんですけど、まあ村なんですけど、何ですかね魅力・・・。
成田 ・・・ないの?!(笑)。
松本 あれですよ(笑)、キャベツ!知ってます?
――嬬恋村はキャベツが有名ですよね
松本 で、僕の家もキャベツ農家なんで、ひたすらキャベツ作ってるんですよ。まあみなさんの思ってるような群馬ではないということを、お伝えしたいんですけど(笑)。
成田 まだ伝わってないぞ(笑)。まだキャベツしか伝わってないから(笑)。
松本 まあ草津温泉ありますし!富岡製糸場も世界遺産になりましたし、まあ僕行ったことないですけど、あと日本で一番総理大臣出してるのって群馬県なんですよ。
――へー!
松本 まあとにかく、群馬県に来てもらいたいっていうのをお伝えしたいです。
――群馬県のゆるキャラは
松本 ぐんまちゃんです。あの有名ぐんまちゃんですよ。ぐんまちゃんのすごいところは、例えばふなっしーだったらふなっしーの中の人しかふなっしーができないじゃないですか。ぐんまちゃんは誰でもぐんまちゃんやれますからね。
成田 ははは(笑)!
松本 もう群馬の中に、ぐんまちゃんの着ぐるみ何個もあるんですよ。だから、普通に貸し出しやってるんで、ぐんまちゃん貸してくださいって言ったら貸してくれて、使えるんですよ!
成田 ははははは(笑)!
松本 ああいうふなっしーみたいな、公式キャラクターというよりも勝手に使ってくれみたいなスタンスでやってるんで。
成田 へー。初めて知った。
松本 そう、すごいんすよ。
成田 すごい、結構ぐんまちゃんいるのね(笑)。北海道ゆるキャラいるかな。
松本 メロングマ?
成田 あー!メロングマは有名。あとモーリスね。
松本 あー、モーリス。
――モーリス?
松本 知らないですか、モーリス。藻山岩の。
成田 藻山岩ちょー地元!ちょーふもと(笑)。
アベック優勝、します!
――ではまたスキーの話題に戻りまして、今季の目標を教えてください
成田 今季の目標ですか。インカレ優勝です。最後4年なんで、やっぱり自分個人としても優勝したいっていう気持ちもありますし、その上でずっと成しえなかったアベック優勝をこの年でやりたいっていうのがありますね。その意味でのインカレ優勝、あとは全日本が最後のレースになるので、華々しい引退にできるように、表彰台目標に、その二つを僕はことしの目標にして頑張りたいと思っています。
松本 インカレに関しては三種目全部優勝するつもりで、それを目標に頑張りたいです。特にGSは去年から調子も良いので、まあ去年からずっと優勝したいっていう気持ちはあったんですけど、スーパーGと回転も優勝を狙っていきたいですね。あとは、ことしユニバーシアードがあるので、まだ出れるかわかんないんですけど出れるのであれば、三番以内は狙っていきたいと思います。あとは、世界ジュニアに去年初めて出て、わりとこてんぱんにされて結構メンタルやられたんですけど、ことしは世界ジュニア出る最後のチャンスなので、世界ジュニアで、ほんとは優勝したいって言いたいんですけど、いまの実力だと優勝はなかなか厳しいものがあるので、6番以内を目指してやっていきたいっていうのが今シーズンの大きい目標ですね。
成田 ことし世界ジュニアどこ?
松本 世界ジュニアはスウェーデンですね。
成田 ユニバは?
松本 ユニバはカザフスタンですね。
――おー、遠いですね
松本 そうですね、モチベーションがちょっと(笑)。カザフスタンどこどこ?みたいな(笑)。ロシアの近くらしいですけど。
成田 なんかもロシアでやってなかった?
松本 世界ジュニアかな?
成田 あー、世界ジュニアか。
松本 めっちゃ距離ありましたね。遠かったです。
――では最後に、インカレアベック優勝に向けて一言お願いします
成田 えー、します。・・・。
――ありがとうございます(笑)
松本 ・・・、します。
成田 ははははは(笑)。
松本 まあそうですね(笑)、二年間悔しい思いをしてきたので、三度目の正直ということで、アベック優勝したいですね。まあまずそのためにも自分のやるべきことをしっかりやって、チームを引っ張っていきたいです。頑張ります!
成田 えー、じゃあ俺もそういう感じに・・・(笑)。
松本 もっかいもっかい(笑)。
成田 もっかいしますっていうの(笑)?そうですね、アベック優勝、やっぱり、ことしこそはっていうのを来年の後輩たちに言わせたくないので、来年の後輩たちにはことしも、って言わせたいんで。
松本 ウィー!
成田 まあ、何て言うんだろ(笑)、思いは強いんで、いかに自分たちが引っ張って、チームとしてまとめて、副将や上級生としてみんなを引っ張ってモチベーションを上げてみんなで勝ちにいけるか。それこそ総活躍ですね。総活躍できるインカレになればいいなと思ってます。します!
――ありがとうございました!
(取材・編集 寺脇知佳、吉田優)
二人の仲の良さが伝わりました
◆松本達希(まつもと・たつき)(※写真右)
1996(平8)年1月12日生まれ。173センチ。北海道・札幌第一高出身。スポーツ科学部3年。身体能力バツグンの、ワールドワイドな松本選手。実は地元は北海道ではなく群馬県。愛しのぐんまちゃんの魅力を熱弁してくださいました。アベック優勝に向けてチームをグイグイ引っ張っていってください!
◆成田伊織(なりた・いおり)(※写真左)
1994(平6)年5月18日生まれ。175センチ。北海道・札幌第一高出身出身。スポーツ科学部4年。生粋の道産子の成田選手。緊張しいの成田選手は『5割』の力でインカレ本番に臨むそうです。そのためにも神様、普段の成田選手に1.5倍の自信を!最後の年にぜひアベック優勝を成し遂げてください!