滝沢の優勝をはじめ入賞続出で女子5連覇を達成!

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 白銀の世界で長きにわたって行われていた全日本学生選手権(インカレ)もいよいよ終盤。この日はクロスカントリー女子5キロフリーが行われた。ここ数年、圧倒的な強さを見せている女子のクロスカントリー競技。雨という悪天候の中行われたが、滝沢こずえ(スポ2=長野・飯山)が優勝、半藤成実(スポ4=長野・飯山)が2位、有路杏子(スポ4=山形・新庄北)が5位入賞とワセダの強さを見せつけた。このため、最終日を待たずして女子は創部史上初の総合5連覇を決めた。

フリーは苦手種目と語るも優勝を決めた滝沢

 先日のクラシカルで3位となった滝沢が、ついに念願の初優勝を決めた。雨の中のレースとなったが、「みんな一緒の状況だ」と考え、そこまでレースに影響はなかったという。本人は苦手と語ったフリー種目であったが、2位と約7秒差をつけての優勝となった。またルーキー境美月(社1=富山・南砺平)も13位と健闘。入賞できなかった悔しさを滲ませるも、来季に向けて「4年生の穴を埋められるくらいの力は付けないといけない」と先輩の背中を引き継ぐ彼女は頼もしい。この悔しさは次の舞台で必ずや晴らしてくれるだろう。

 インカレも残すところは花形種目の男女リレーのみ。男子は自力優勝の可能性が消えてしまったが、リレーを制し有終の美を飾りたい。女子は昨年度覇者のプライドを持って、総合優勝に花を添えたい。「リレーは何としてでも優勝したい」(滝沢)と意気込みは十分だ。「チームワセダ」の最大限の力を、最後に見せずには終われない。

(記事 加藤佑紀乃 写真 井口裕太、加藤佑紀乃)

きょうのレースに出場した4選手は笑顔を見せた

結果

▽女子暫定総合順位

1位 早大 77.5点

2位 日大 59.5点

3位 法大 49.5点

4位 日体大 42.0点

5位 東海大 16.5点


▽クロスカントリー女子5キロフリー

優勝 滝沢 12分24秒3

2位 半藤 12分31秒6

5位 有路 12分57秒

13位 境 13分27秒


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コメント

滝沢こずえ(スポ2=長野・飯山)

――優勝おめでとうございます。まずはいまの率直なお気持ちはいかがですか

優勝に対しては、率直にうれしいです。

――ご自身で走っている途中から優勝できるのではないかと思っていましたか

いや、全然思っていませんでした。フリーは苦手な種目で、優勝はしたいとは思っていましたが、できる自信は全くなくて。どちらかというとクラシカルのほうが優勝できるかなと思っていたんですけど、できなかった感じですね。

――きょう結果が発表されたときは驚かれましたか

そうですね。

――きょうは雨が降っていたと思いますが、レースに影響はありましたか

いや、みんなが一緒の状況なのでそれはそれという感じで、そこまで影響はなかったです。

――本日のレースプランはどのようにお考えでしたか

5キロでしかもこのコースなので、がんがん攻める滑りしかないなと思っていました。

――ご自身の満足のいく滑りができましたか

もうちょっとあそこで休まなかったらと思う部分はあったんですけど、結果的に優勝だったので、そこまでの悔いはないという感じですかね。

――あすはまだリレーが残っていると思いますが、リレーに向けての意気込みをお願います

リレーは何としてでも優勝したいと思っています。

――女子の総合優勝を決まりしたが

うれしいですね。リレーはリレーで表彰がまた別なので、総合優勝とは別にリレーは優勝したいですね、何としてでも。

境美月(社1=富山・南砺平)

――きょうの13位という結果はどのように感じていますか

入賞したかったですね。1年間インカレでワセダの出るメンバー全員で賞状を取って、写真を撮りたいと思っていたので、悔しかったですね。

――途中のタイムでは10位でしたが

スタートが遅いので、最初からとばしていこうと思っていましたけど、奥のほうで疲れてしまいました。

――初めてのインカレでしたが、雰囲気はいかがでしたか

チームで戦っている感じがすごくしました。楽しかったですね。他の試合でも割とワセダはみんなで頑張ろうという感じはありますけど、アルペンやコンバの人もいるので、チームで頑張ろうという感じがしていました。

――サポートメンバーの方はどんな存在でしたか

一緒にずっと頑張ってきて先輩や仲間だったので、応援された時も頑張ろうとなりましたし、(存在が)大きかったですね。ワックスのために来てくださるOBの方もいて、心強かったですね。

――初めてのインカレを戦ってみていかがでしたか

上級生の迫力に圧倒されたなというのは一番あって、インカレはすごく独特な雰囲気だとは聞いていました。実際に本当に独特で、すごいなと思いました。

――監督もこれからの成長を期待しているとのことですが

らいねんからは先輩になるので、いまの4年生がすごく強くてその穴を埋められるくらいの力は付けないといけないと感じていますね。

――これからの目標、抱負をお願いします

(次のインカレでは)表彰台に立って、ワセダに貢献したいですね。いまの4年生にすごく憧れているので、選手としても人間としても近づけるように頑張っていきたいです。