リレーでアベックV!

スキー

 北海道威子府村でクロスカントリー競技の全日本選手権が行われた。大会4日目にはリレーが男女とも行われ、早大が男女アベック優勝という快挙を果たした。

2走を務めた古谷

 男子は、一人10キロずつの40キロレースが行われた。早大は1走を期待の新人・佐藤友樹(スポ1=新潟・十日町)が務め、全日本学生選手権(インカレ)でも活躍の光った西田順風(人3=北海道・留萌)につないだ。その後はノルディック世界選手権日本代表2人による盤石の走り。3走の宮沢大志(スポ3=新潟・十日町)からアンカーのレンティング陽主将(スポ4=長野・飯山北)につなぎ、1時間55分0秒というタイムで見事優勝した。

1走の佐藤

 女子は一人5キロの15キロレースを行った。女子の1走を務めたのもまた、1年生の半藤成美(スポ1=長野・飯山)。安定した走りで2走の古谷沙理(スポ4=北海道・倶知安)につなぐと、最後はエース柏原理子(スポ4=長野・飯山南)が貫録の走り。2位に13秒8差をつける50分26秒3で史上2度目の優勝を果たした。

 社会人も出場するこの大会でのリレー優勝は、男子が1942年以来71年ぶり、女子も2008年以来5年ぶり。男女アベック優勝は大快挙だ。学生の中だけではなく、日本国内の中でも早大の実力が通用することを証明して見せた。更に、ことし多くの選手が卒業を迎えるクロスカントリー陣だが、今回二人の1年生が活躍を見せたことは来年以降への明るい材料だ。学生の舞台から全日本の舞台、そして世界の舞台へ。早大の選手たちは今後ますます大きな舞台で活躍を見せてくれることだろう。

(記事 辻玲乃、写真提供 スキー部 倉田秀道監督)

アベック優勝を成し遂げた早大の選手たち

結果

▽男子リレー 10キロ×4人

優勝 早大 1時間55分0秒
・1走 佐藤友樹(スポ1=新潟・十日町)
・2走 西田順風(人3=北海道・留萌)
・3走 宮沢大志(スポ3=新潟・十日町)
・4走 レンティング陽主将(スポ4=長野・飯山北)

▽女子リレー 5キロ×3人

優勝 早大 50分26秒3
・1走 半藤成実(スポ1=長野・飯山)
・2走 古谷沙理(スポ4=北海道・倶知安)
・3走 柏原理子(スポ4=長野・飯山南)

コメント

倉田秀道監督(昭59社卒=東京・早実)
 男子・女子ともに全日本タイトルを獲得でき、選手も私も言葉で表現できないほど
の喜びを感じています。
 記者の方から、全日本選手権リレーで、男子は1942年以来、女子は2008年以来2回目の優勝、それも男女アベック優勝は快挙ですと聞きまして、じわじわと実感が湧いてきました。この結果には、いくつもの要因が交錯していますが、強いて挙げるとすば、フルメンバーでの参戦でチームの気持ちが1つになっていたこと、選手一人ひとりが己を信じパフォーマンスを出しきったこと の2つであろうと考えます。
 残りのレースもしっかり戦いきって、いい形でオフシーズンに入れるようにしたいです。多くの関係者の方々に支えられていることに感謝いたします。最後に、多方面からお祝いのメッセージを頂戴しましたので、この場を借りて御礼を申しあげます。