男子健闘も総合2位、女子圧勝で締めくくる

スキー

 いよいよ迎えた全日本学生選手権(インカレ)最終日。この日はクロスカントリー競技の男女リレーとスペシャルジャンプ競技が行われた。総合優勝を目指して臨んだ男子は、スペシャルジャンプ競技で原田侑武(スポ4=北海道・札幌光星)が2位で表彰台に立つなどの活躍を見せる。しかし首位に立つ東海大は、この日も早大を上回るポイントを獲得。あと一歩のところで男子の優勝は叶わなかった。一方の女子は、クロスカントリー競技の女子リレーで他大を寄せ付けず圧勝。自力の差を見せつけ、完全優勝を果たした。きょうを持ってインカレの全日程が終了。男子は選手の数が少ない中で健闘したが、ことしも男女アベック優勝の称号を手に入れることはできなかった。

★原田が2位入賞も…

2位入賞を果たした原田

 最終日に行われたジャンプ競技。逆転総合優勝に向け少しでもポイントを稼ぎたい早大は、早大で唯一ジャンプ競技を専門とする原田侑武(スポ4=北海道・札幌光星)に加え、ノルディック複合競技を本職とする片桐慧太(スポ4=長野・下高井農林)と傳田翁玖(スポ1=長野・飯山北)も出場した。1本目には原田が80メートルの大ジャンプを見せ2位につけるなど全員が入賞圏内の順位につける。この時点で首位の東海大・小林潤志郎と原田の差は3.5ポイント。優勝も射程圏内の点差で2本目の好記録が期待された。しかし多くの選手が飛距離を1本目から伸ばす中、原田の記録は78.5メートル。思うように記録を伸ばせず総合2位で競技を終える。惜しくも優勝とは成らなかったものの、自身初のインカレ表彰台に立った。また、2本目に75.5メートルを飛んだ傳田は7位で入賞入り。片桐は14位で入賞を逃したが、早大は12.5ポイントをジャンプ競技で獲得した。しかし、優勝者・小林を擁する東海大は19ポイントを獲得。総合得点の差は開いてしまい、優勝の行方は男子リレーに託された。

(記事 辻玲乃、写真 近藤万里奈)

★片桐が意地のレース

アンカーとして健闘した片桐

 総合優勝の可能性を残し、迎えた男子リレー。第一走は30キロ・フリーで3位に入った西田順風(人3=北海道・留萌)。安定したレース運びを見せ、トップで佐藤友樹(スポ1=新潟・十日町)につなぐ。その後差をつめられるも、なんとか首位で第3走の藤田佑平(スポ2=北海道・旭川大高)のもとへ。藤田は一時4位まで順位を下げるも、最終的に2位でアンカー・片桐慧太(スポ4=長野・下高井農林)にレースを託す。片桐は本来ノルディック複合競技を専門とする選手。しかしノルディック世界選手権出場により選手の少なくなったクロスカントリー勢を援護するため、4番目の選手として走ることに。また片桐はスペシャルジャンプ競技に出場した直後、クロスカントリー会場に移動してのリレー出場となった。この強行スケジュールも「ジャンプを飛んですぐ走るっていうのは結構あるので、そんなに大変だとは感じなかった」と振り返り、「すごく充実したサポートをしてもらった」と感謝の言葉を口にした。片桐はクロスカントリーを専門とする選手たちの中で大健闘。5位でゴールラインを割った。この結果を持って早大の男子総合2位が確定。目標だった総合優勝は逃したものの、ゴール付近で片桐を待ち受ける選手達の表情は晴れやかだった。

(記事 近藤万里奈、写真 荒巻美奈)

★三人のエース、有終の美

リレーで圧勝し、笑顔でゴールする柏原

 きのう、インカレ優勝を決めた女子は、最終競技のリレーを迎えた。ワセダからは本山育未(スポ4=新潟・小出)、古谷沙理(スポ4=北海道・倶知安)、柏原理子(スポ4=長野・飯山南)の3選手が出場。出場選手全員がラップタイムでも首位に立つなど、先頭の座を明け渡すことは一度もなく、地力の差を見せつける完勝となった。まずは1走の本山。スタートから勢いよく飛び出すと、そのまま2位以下を大きく引き離す滑りでチームに勢いをもたらす。「気負い100パーセントで臨みました」という2走・古谷も、クラシカルスプリントでの悔しさを晴らすかのような快走で先頭を維持。チームメイトの声援を力に変え、アンカーの柏原へとつないだ。柏原は体調不良の影響もあり、このリレーが今インカレ初出場。実戦からは離れており、調整不足も懸念されていた。しかしそんなブランクは一切感じさせず、実力を存分に披露。まっさらなゴールに到達すると、両手を突き上げ喜びを爆発させた。

 インカレ最後のレース。ワセダを背負って臨む最後のレース。そして、同期の三人で走る最後のレース。本山も「考えれば考えるほど重みのあるレース」と語ったように、このリレーにはさまざまな思いが込められていた。しかし、そんな重圧さえも乗り越え、完全優勝というこれ以上ない結果を手にすることができた。卒業後、本山、古谷、柏原の三人はそれぞれ別々の進路へと歩んでいく。三人がそろって同じ試合に出場するのも、今インカレが最後となった。レース前、三人全員が特別な心境を口にしていた同期とのラストラン。「こういうかたちで終わることができて本当によかった」(古谷)。ワセダを支えた三人のエースは、最高の締めくくりをもって、新たな舞台へと旅立っていく。

(記事 北川翔一、写真 植田涼介)

 絶対的な強さを誇る早大の男子クロスカントリー陣。しかし今回のインカレはノルディック世界選手権出場のため、レンティング陽主将(スポ4=長野・飯山北)など主力を欠いた中での開催となった。そのため例年よりも厳しい戦いが予想された今大会。だが昨年以上に男子アルペン陣やノルディック複合の選手たちの活躍が光り、多くのポイントを稼いだ。一方の女子はクロスカントリー競技で他大を一歩も寄せ付けず、見事総合2連覇を達成。特に1・2キロ・スプリントクラシカルでは表彰台を独占するなど圧巻の強さを示した。また今大会は男女ともに多くの1年生が入賞を果たすなど活躍。そのため来季への期待も高まる。男子は来年こそ頂点を。女子は更に絶対的な強さを。「もっと強いチームになって来年帰ってくる」(西田)。その言葉を胸に、早大の夢は次世代へと託された。

インカレ全日程を終了し、笑顔の選手たち

結果

▽男子総合順位

優勝 東海大 83点
2位 早大 71.5点
3位 日大 51.5点
4位 東農大 38点
5位 専修大 32点

▽クロスカントリー競技

男子リレー 10キロ×4人
 
5位 早大 1時間48分15秒4
・第一走(クラシカル)西田順風(人3=北海道・留萌)27分43秒2
・第二走(クラシカル)佐藤友樹(スポ1=新潟・十日町)28分04秒7
・第三走(フリー)藤田佑平(スポ2=北海道・旭川大高)25分50秒3
・第四走(フリー)片桐慧太(スポ4=長野・下高井農林)26分37秒0

▽ジャンプ競技

2位 原田侑武(スポ4=北海道・札幌光星)220点
7位 傳田翁玖(スポ1=長野・飯山北)195点
14位 片桐慧太(スポ4=長野・下高井農林)170点
※記録は2本合計得点

▽女子総合順位

優勝 早大 86点
2位 日大 69点
3位 東海大 58.5点
4位 龍谷大 19点
5位 法大 13点

▽クロスカントリー競技

女子リレー 5キロ×3人
優勝 早大
・第一走(クラシカル)本山育未(スポ4=新潟・小出)14分57秒2
・第二走(フリー)古谷沙理(スポ4=北海道・倶知安)15分38秒3
・第三走(フリー)柏原理子(スポ4=長野・飯山南)15分36秒0

コメント

◇クロスカントリー

古谷沙理副将(スポ4=北海道・倶知安)
――きょうを振り返って
女子はもう総合優勝が決まっていて、リレーで勝って完全優勝したいというのがあって、ことしようやく自分たちの学年3人で走ることができて、気負い100パーセントで臨みました(笑)。
――昨夜は緊張もあったか
そうですね、めちゃくちゃ緊張して。寝れなかったです(笑)。でも1走の育未(本山)が意地の塊を見せてくれて、がっつり離してきてくれたので自分も気持ちよく滑ることができました。それで自分も理子(柏原)に1位でつなぐことができて。しかも3人ともラップタイムも1位だったので良いかたちで終われたなと思います。
――リレーに懸ける思いは
同期と走れる最後というのもあったのと、後輩たちが皆で応援してくれてたので、皆に良い姿を見せることができたんじゃないかなと思います。育未も理子も1年から一緒に練習してますし、もう一人の同期もずっとサポートしてくれてましたし、応援も一番キツいところにいてくれて。育未も競技を引退しますし、私も別の競技に転向するので、この3人でリレー組むのも最後だったので、こういうかたちで終わることができて本当によかったなと思います。
――女子総合優勝について
昨年も優勝して、ことしも連続で優勝することができてよかったです。でもやっぱり男女で取りたかったので、そこはちょっと悔しいなと思います。
――きょうのレース展開について
1走がどういう展開になるかにもよったのですが、育未は絶対に一番で来てくれると信じていたので、あとは自分のペースをしっかり守りつつ、少しでも差をつけて理子につなぐことを考えて滑りました。コース脇にはずっとワセダの応援もいて、部門関係なく、後輩たちも応援してくれたので、力になりました。

――声援は聞こえたか
はい。自分が応援しているときに、返事してもらえたら嬉しいなというのもあったので、皆も同じ気持ちで応援してくれてるというのが伝わってきたので、できる限り皆に返事しながら行こうと思っていました。特に同期の横川(郁美、スポ4=富山・南砺総合高平)には絶対に返事しようと思っていて。聞こえてなかったら困るので3回くらい返事しました(笑)。
――今大会の総括
女子として、絶対に優勝したかったので、結構ポイントにこだわっていました。インカレだからこそ、皆のこと気にしながら走ったのかなというのがあったので。また昨年初優勝をとって、夏季インカレでも優勝した女子には勢いを感じていました。今回のインカレでも、アルペンが攻めた勢いでランナーも頑張れたのだと思います。ランナーは春から誰が走っても入賞できるように、と練習してきました。日常から競技間問わず仲の良い皆で総合優勝を守ることができたので嬉しいです。ただ、部の目標は男女で総合をとることだったので、やっぱり悔しい気持ちは大きいです。個人的には、スプリントで2連覇していて、2年生からスプリントでは学生相手に負けてこなかったので、意地を見せられなかったのが悔しいです。でもトータルで考えて、皆で点数が取れてよかったなと思っています。

――4年間を振り返って
1年目のインカレでは自分の不甲斐なさを感じました。2、3年時ではポイントを取ることに必死にななってました。そして、ことしはチームでポイントを取ることが頭にありました。個人レースでは考えすぎた部分もあり、思い切った自分の滑りをすることができなかった部分もあり、個人優勝するという課題は達成できず悔しい気持ちはあるのですが、たくさん点数を取るという課題は達成できたのでよかったなと思います。また、私は高校まで女子はずっと1人という状況でやってきて、同期の女子がたくさんいるスキー部に入って、最初は不安とかいろいろあったのですが、同期や先輩、後輩たちに出会えて、いままで分からなかったつらさ、スキーの楽しさ、仲間や経験に出会えることができて、本当にワセダに来てよかったと感じています。
――ワセダのスキー部から得たものは
周りに意識の高い人がたくさんいる空間で練習してきて、競技の面でも人間的にも成長できたと思います。またスキー部だけではなく、大学としても、選手として、人間としてレベルの高い集団の中で生活することができ、たくさんの仲間と経験を積むことができました。ワセダで学び、ワセダでスキーができたことに感謝しています。
――さしつかえなければ、今後の進路を
確実な決定ではないのですが、陸上自衛隊でバイアスロンという競技を続けます。
――社会人生活に向けて意気込み
続けるからには五輪を狙っているので、競技も変わってまた一からのスタートになるのですが、だからこそ勢いで世界を狙っていきたいと思います。
――後輩へのメッセージ
早稲田大学のスキー部をもっともっと好きになって、もっともっと強い集団になってもらいたいです。

柏原理子(スポ4=長野・飯山南)
――きょうの試合を振り返っていかがですか
身体は良く動いてくれたし、スキーも良く滑ってくれたので自分はただ滑るだけでした。この種目は私にとって初戦だったので、みんなの想いを背負って滑ることができました。
――レース前にチームメイトとは何か話しましたか
楽しく走れればいいねっていうようなことは話しました。
――柏原選手に渡った時点で後続と大差がついていましたがレース展開で意識していたことはありましたか
特に意識していることはなかったです。仲間は1番で帰ってくると信頼していたので、1番で来るのも想定内でした。
――ワセダの女子部は総合優勝も果たしましたが
きょねんに引き続いて優勝することができたので、良かったです。
――ワセダでの4年間はいかがでしたか
大学に入ってから競技成績が伸び悩んでいて、今年なんかは特にそうでした。でもそういう時期があったからこそ、このことは今後に生きてくると思っています。楽しいことも苦しいことも色々と学ぶことができた4年間でした。
――この大会で引退してしまう4年生もいますが
引退しても、他の競技もそうですが、スキーを通して学んだことを生かしていけると思うので、自分らしく頑張ってほしいと思います。
――後輩に向けてメッセージをお願いします
とにかく自分らしさを失わないで、他人の意見に左右されずに笑顔で頑張ってほしいと思います。

本山育未(スポ4=新潟・小出)
――昨日総合優勝が確定しましたが、その時の率直なお気持ちは
プレッシャーもあった中でみんなよく頑張ったんじゃないかなと思います。嬉しいです。
――クラシカルスプリントに続きリレーでも優勝されました
私の中できょうが一番重要なレースだったし、この日のことを自分の中で描きながらこれまでやってきたので最後、最高のかたちで終われたことが本当にうれしいです。
――リレーは4年生3人でのチーム編成でした
最高のメンバーで滑れたので本当に幸せでした。最後4年生だけで意地を見せることができたので、きっと後輩に伝わったものも大きいんじゃないかなと思うし、来年以降、後輩が頑張って(チームを)引っ張ってくれたらなと思います。
――1走でしたが、心がけていたことは
なるべく相手を離すということですね。理子も万全の状態とは言えないと思いますし何があるかわからないので。私もきょうが引退レースだったので、何かを考えていたというわけではないんですけど、(力を)出し切れた結果、他チームを離すことができたので最高に気持ち良かったです。
――悔いは残っていない
悔いはありません。
――2走の古谷選手にどのような気持ちでタッチされましたか
タッチするときに余裕があったら「わっしょい!」って言おうと決めていたんですよね(笑)。それを私は言えたので本当にやりきった気持ちです。沙理も理子に「わっしょい!」と言ってくれたのでもう言うことないですね(笑)。
――なんで「わっしょい!」なんですか
昨年自分は出場できず悔しくて、応援している時に笑わせてやろうと思って「わっしょい!」「わっしょい!」って応援していたんですよ。そういうのもあってことしはタッチの時、「わっしょい!」って言おうと決めていました。ゴールした後もスケート風にお辞儀しようと約束していて、それも全部やったので本当に何も言うことはないです(笑)。
――1走を終えた後、レースを見ていたときの心境は
もう気持ち良かったですね。絶対追い越されないだろうなって思っていたので。やってやったぞ感に溢れていました。
――最終学年として過ごした1年を振り返って
いない時も多かったんですけど、私が何をしたかっていうといつもふざけていただけなんですね。特に役職についていたわけでもないし何もないんですけど、ただメニューのことはコーチと相談したり、コーチがいないときは柏原と相談したり沙理と相談したりしながら、私なりに引っ張ってはきたつもりです。別に何か言葉で伝えようとしてやっていたわけではなかったですけど。本当に毎日ふざけていたので(笑)。毎日ふざけていながら怒るときはかなり怒っていたので後輩には意味のわからない先輩だと思われていたと思うんですけど、でも競技に対する思いとか後輩に対する思いは、ここじゃ言えないような思いがたくさんあります。後輩は良い子たちばっかりなので、皆に伝わっているんじゃないかなと思って期待しています。
――競技を引退されるとのことですが
まったく実感がないんですよ。引退ってなんだろうと思って。あしたまだ練習しているんじゃないかなと思っちゃうし、次の大会なんだろうとか考えるし、そんな気持ちです。いまが幸せすぎて、スキーができた今までの人生が幸せすぎて全然実感がないです。だから実感しないまま次の夢中になることに、自分のやるべきことに力を注いでいけたらなと思います。それが私にとってすごく幸せなことだと思うので。
――引退を決意したきっかけ
クロスカントリー界は続けるところがないので。でもこの競技から完全に離れるつもりはないです。私にもいろいろ人生計画があって、いつかはある意味世界でトップに立てるようになりたいです。選手としてではなく。
――育成などですか
育成とか…。ここでは秘密ですね(笑)。むちゃでがむしゃらにやらなきゃいけないことなんですけど、今までの人生もそうしてきたしこれからもそれが私らしさだと思うので、引退したのは寂しいですけど、すごく楽しみです。

西田順風(人3=北海道・留萌)
――きょうの自分の走りを振り返って
1位で帰ってくるだけではなくて、どれだけ後ろを離して帰ってこれるかということも考えていました。結果的に10秒離したのですが、もっと離したかったと思いますね。
――第一走として意識したことは
自分ができるだけ話して後続が自分の走りをできるように意識していました。
――個人的にことしのインカレを総括すると
世界選手権組がいない中で自分たちが頑張らなくてはいけなかったんですけど。きのうのスプリントが特に言えるんですが、修行し直してきますといった感じですかね。
――チームとしては
チームとしてはアルペンもコンバインド(ノルディック複合)もジャンプも全部上位に入ってきてるんですけど、上位に入る人は限られていて。なので出た人は全員が入賞できるくらいの勢いは欲しいなと思います。なので来年はそのくらいもっと強いチームになってまた帰ってきたいですね。
――今回の結果を受けて個人としてどのあたりを強化しようと考えていますか
スプリント力もですし、全体的なレベルアップを図っていかなければいけないですね。インカレが最終目標なわけではないので、上と戦っていくはまだまだ力が足りないですし。学生の大会で負けているようでは世界とは全然戦えないので。圧倒的な速さが欲しいです。
――最終的な目標は
五輪に出ることです。

藤田佑平(スポ2=北海道・旭川大高)
――きょうのリレーの結果について
あんまり結果はよくなかったですけれど、最後の片桐さんがコンバインドの選手ということで、今のベストはこれなのかなと思います。内容的にはすごく良かったと思います。
――個人的な走りとしては
最初前のほうの形勢に上手く対応できたし、個人のときよりも力をしっかり出しきれました。
――試合にはどのような気持ちで臨んだのか
もう無心ですね。本当につなげることしか考えていませんでした。
――今後どのようなところを強化していきたいか
まずきのう行われたスプリント種目の練習をしっかりしないといけないのと、ディスタンスはきょうそれなりにしっかり走ることができたので、きょうの滑りを意識して練習していこうと思います。

◇ジャンプ競技
片桐慧太(スポ4=長野・下高井農林)
――きょうのジャンプの試合をふりかえって
1本目は結構条件がバラバラしていたんですけれど、そこそこ良い条件で飛べたので、良い順位につけたんですけど、2本目は風に恵まれないのもあって、良いところにつけなかったので、残念でしたね。
――きょうの結果について
1本目で10番っていうポイント圏内につけていたんですけど、2本目とんだ時点で5番っていう結構順位を落としてしまって。ちょっと不甲斐ないですね。やっぱりもうちょっとジャンプ上手くなりたいですね。
――きょうはリレーの試合はジャンプ会場から移動直後でしたが
コンバインドでもジャンプを飛んですぐ走るっていうのは結構あるので、そんなに大変だとは感じなかったです。すごく充実したサポートをしてもらったので、信頼しきって準備できました。なのでそんなに問題はなかったです。
――走っている間はどのようなことを意識されていましたか
周りは僕より速い人ばかりだったので、無理してついて行こうとは思わず、最後まで、自分のペースで走れるギリギリのところまでついて行こうと思って走っていました。
――天候の変化が激しかったですが
結構あのような雪が好きなので、問題ないと思って走っていました。
――今の感想は
とても板が滑りました。サポートが本当に力を発揮してくれて。楽して走れたな、と思います。特に下りで追いつく場面が多かったので、やはり板の滑りが一番大きかったのかな、と思います。
――インカレ全体を振り返って
総合優勝したかったのです。みんなが全力を出し切って出た結果なので、納得しなくてはいけないと思いますが、悔しいです。僕も個人的にはあまり良い調子で臨めた大会ではなかったので、もう少し練習していきたかったです。
――今後の目標は
世界で戦えるような技術力と、精神力をつけたいです。

原田侑武(スポ4=北海道・札幌光星)
――きょうのレースを振り返って
インカレに入る前から練習では結構調子が良かったので、調子を維持できるようにインカレ中は意識してきました。きょうは上手くいきました。
――2本目は1本目より距離が伸びませんでしたが
1本目は自分でもいいジャンプができたと思ったのですが、2本目は自分の動きはできたと思ったけれど距離が伸びませんでした。風とかのせいにしちゃいけないと思うんですけど、あんまり考えないようにしています。
――2位という結果について
これが実力なのかなと思います。優勝はしたかったですけれど、優勝した東海大の潤志郎くんはとても良かったので。
――最後のインカレでしたが
ここまでインカレでよい成績を残せていなかったので、みんなのプレッシャーがありましたが、すごくよい思い出ができました。
――4年間を振り返って
いろいろありましたが今までこんな自分を仲間にしてくれて、本当にありがとうという気持ちでいっぱいです。
――同期の4年生への思いは
同期とはたくさん話していろいろなことを経験してきて、本当にお世話になりました。自分に何かできたかなと考えてみて、何かしらはできたのかなと。これから卒業してもみんなと一緒に付き合っていきたいです。
――後輩へのメッセージをお願いします
自分の考えを大事にすることもいいけど、みんながそれぞれの考えを受け入れあって、今のスキー部よりも一味も二味も違うような新しいスキーを今後期待しています。