インカレ、石川が男子1500メートルで7位入賞

スピードスケート

 日本学生氷上競技選手権(インカレ)が苫小牧市で開幕した。早大からは河合健朗主将(文構2=埼玉・早大本庄)とルーキーの石川将之(スポ1=山梨・北杜)、由井直樹(スポ1=山形中央)がエントリー。大会1日目には河合が男子500メートルに、2日目は由井が男子5000メートル、河合と石川が男子1000メートルに、3日目は石川と由井が男子1500メートルに出場した。中でも石川が男子1500メートルで7位入賞を果たした。なお、最終日の2000メートルリレーおよびチームパシュートには早大は出場していない。

★インカレ開幕、男子500メートルで河合は19位

大会初日、男子500メートルに出場した河合

 大会1日目は男女500メートルのみが行われた。ロングトラックの大会では通常一度の滑走でタイムを計って順位が決定するが、今大会の男女500メートルでは各選手二度滑り、それぞれのタイムの合計で順位が決まる。河合は1回目に38秒93、2回目ではタイムを上げて38秒25で競技を終え、総合成績では77秒18で19位となった。「入賞ラインぐらいまで視野に入れていた」と振り返るように、大会前は自身の調子の良さを実感していた河合。しかし過度な緊張により体が思うように動かなかった。持てるだけの実力を発揮しきれなかった初日のレース。自信があっただけにより悔しさをにじませた。

(記事 廣田妃蘭、写真 冨田千暎)

★男子5000メートルで由井はほろ苦インカレデビュー

大会2日目、男子5000メートルに出場した由井

 ルーキー由井は、男子5000メートルでインカレの初舞台を踏んだ。シーズン前には病気で入院しており、体力強化を図った上で臨んだ今大会。「自分が前半タイムを抑えて後半にもっていけるように考えていました」。このようなレースプランを立てていた由井であったが、終盤でなかなかラップを上げることができなかった。結果は7分23秒14で21位。目標タイムとしていた7分1桁には届かず、悔しいインカレデビューとなった。

(記事 藤岡小雪、写真 杉山睦美)

★スキル身に付けさらなる成長目指す

大会2日目、男子1000メートルに出場した河合

 大会2日目、男子1000メートルにも出場した河合。昨年は、31位という悔しい結果に終わった。河合はショートトラックを主戦場としているものの、ロングトラックである今大会には、自分の一年間の成長を確かめる意味も含まれている。1000メートルに対し苦手意識があったが、悪くない感触を得た河合。日照のため氷のコンディションが悪く、後半ややタイムを落としてしまったが、結果は1分17秒81で23位。きょねんのタイムを約6秒縮め、自身の成長を証明した。しかし、この結果に満足しているわけではない。悪い条件下の中でも、自分らしい滑りができる適応能力をさらに身に付ければ、自然と入賞への道は開けてくるだろう。河合の来年へのさらなる成長を期待したい。

(記事 中澤紅里、写真 川浪康太郎)

★インカレデビューレースに落胆

大会2日目、男子1000メートルに出場した石川

 「思った以上に悪くてつらかった」。大会2日目に行われた男子1000メートル。15位という結果は、優勝を見据えていた石川にとって歓迎できない順位であった。大学の代表として競技を全うするという、インカレならではの重圧を初めて体験したルーキーは緊張感に包まれていた。同じ組の相手選手のスピードを超えることを意識してレースに挑んだ石川。外側のレーンからスタートすると、200メートル地点での最初のラップタイムで差が開いた。その後巻き返しを図るも、抜き去ることはかなわなかった。来年こそ表彰台の頂点に立ち、雪辱を晴らす。

(記事、写真 廣田妃蘭)

★ラスト1周で粘り切れず。惜しくも入賞を逃す

大会3日目、男子1500メートルに出場した由井

 大会3日目に行われた男子1500メートルに出走した由井。入賞を目標に臨んだが、惜しくも10位で届かなかった。レース序盤は積極的なスケーティングを見せ、好タイムをマークする。しかし、ラスト1周となる1100メートル付近で失速。アウターレーンを走った最終コーナーで同組の選手に抜かれてしまう。その選手が8位入賞を果たしていただけに、「そこに勝っていれば」と試合後に悔しさをにじませた。入賞を目標に掲げて臨んだ初めてのインカレを「もっと上にいきたいと思える大会だった」と振り返った由井。来季こそはインカレという大舞台を笑顔で終えたいところだ。

(記事 進藤翔太、写真 中澤紅里)

★応援が力に!石川は1500メートルで7位入賞

大会3日目、男子1500メートルに出場した石川

 初めてのインカレはほろ苦い結果となった。優勝を目指していた石川だったが、大学の名を背負って戦う緊張と、調子をうまく合わせられない不安を抱えたまま今大会を迎えることになる。初日の男子1000メートルでは思った以上に記録を伸ばせず、15位に落ち込んだ。しかし、ここで「少しでもポイントを取ってワセダに貢献する」と気持ちを切り替え、この日は石川がより得意としている男子1500メートルに出場。同じ組には男子5000メートルで大会新記録を出して優勝した実力者・土屋良輔(専大)がいたが、前半は土屋のハイペースにも何とか食らい付いた。しかし700メートル過ぎに突き放されると、石川のペースは急激に落ちてしまう。そのとき、石川の背中を押したのは応援だった。この日は同じスケート部のアイスホッケー部門の選手など多くの人が石川のレースを見つめ大きな声援を送っていた。「やるしかない」。立て直し、7位入賞まで食い込んだ。ただ、納得のいくレースができず自己採点は30点と厳しい。「ワセダの名を大学の対抗の中で出せるような選手になる」。また、一回りも二回りも成長することを誓った。

スケート部の仲間たち(写真後方)の声援を背中に受ける

(記事 加藤佑紀乃、写真 藤岡小雪、中澤紅里)

結果

▽男子500メートル(総合成績)

河合 77秒18 19位

▽男子5000メートル

由井 7分23秒14 21位

▽男子1000メートル

石川 1分15秒98 15位

河合 1分17秒81 23位

▽男子1500メートル

石川 1分57秒32 7位

由井 1分58秒72 10位

コメント

河合健朗(文構2=埼玉・早大本庄)

――500メートルと1000メートルそれぞれの感想をお願いします

苫小牧に12月の中旬ぐらいからずっと来ていたのですが、調子は相当良くて。500メートルに関しては結構いいところまでいけるんじゃないかなと思っていたんですけど。他の大学のコーチに教えてもらっていたのですが、その人には「緊張しすぎて体がガタガタだった」といったこと言われて。500メートルはそれで駄目になってしまいました。1000メートルは苦手だったのですが、それにしては普通ぐらいに滑れたかな、という感じですね。

――今大会どのような気持ちで挑まれましたか

本当にずっと調子良かったんで。入賞ラインぐらいまで視野にいれていたんですけど…。

――今回のロングトラックだけでなく、ショートトラックのインカレ(10月の日本学生選手権)にも出場されましたが、雰囲気的な違いなどはありますか

ショートだったら練習も前日ぐらいまでずっとほかの大学とかとやってもいいんですけど。こっち(ロングトラック)は他の大学が結構バチバチしだすんで。あんまりそういう訳にもいかない、というのはありますね。より対抗意識のようなものがあると思います。

――以前対談で取材した際、インカレでの目標は自己新記録とおっしゃっていましたが

ちょっと、リンク的に無理があったかな。

――リンクの調子が良くなかったのでしょうか

良くない訳じゃないですけど。いや、良くはなかったんですけど…。いないですね、自己新を出す人。ここのリンクで(苦笑)。

――500メートルと1000メートルはショートトラックでも走られていますが、同距離でもどのようにトラックの違いが出ますか

日が出ちゃって(氷が)溶けちゃってるんで。テンポよく走らないと足にくるリンクになっていますね。自分の滑りが走る滑りじゃ全然ないので。ゆっくり(氷に)乗っても伸びない。難しかったかな。うまい人は(リンクと)合わせてくるし、伸びる人はそれで伸びます。「乗っちゃ駄目」というようなことはすごく言われました。

――今大会の自己採点をお願いします

3点ぐらいじゃないですか。そのぐらいで妥当かなと。

石川将之(スポ1=山梨・北杜)

――この2日間のレースを振り返っていかがですか

初めてのインカレで、大学の代表として出るのですごく緊張していました。また今シーズンはあまり調子が上がらずにここまできていたので不安要素もあり、その通りの結果であり昨日の1000メートルに関しては思った以上に悪くてつらかったです。きょうの1500メートルは何とか7位まで入れたという感じでした。

――昨日は特に悪かったということでしたが、昨日ときょうで気持ちの切り替えはされましたか

1本レースを終えたので、ちょっと緊張がほぐれました。きょう2本目の1500メートルはやるしかないと、少しでもポイントを取ってワセダに貢献するという気持ちで滑りました。

――1000メートル、1500メートルのご自身が立てていたレースプランはありますか

同走が昨日もきょうも速かったので、まず同走に勝てるようにというのを意識しました。やはり両方離され負けてしまい、プラン通りにはいかなかったです。

――きょうは1500メートル優勝者と一緒の組でした。後半離されてしまいましたが、きつかったのでしょうか

700メートル通過以降一気に離されてしまって、自分も失速してしまいました。それでも、きょうはアイスホッケー部が応援しに来てくれていたので、何とかやるしかないと、本当に応援が力になりました。

――応援の声は聞こえましたか

そうですね。ラストの200メートルなど、どこでも応援してくれていたので、足を動かす原動力となりました。

――今回自分の自己採点をするなら何点でしょうか

30点くらいですかね。たられば、ではないですが、調子良ければというのがどうしても悔いに残ります。(調子を)合わせてこられなかったというのも自分の責任なので、厳しめにつけておきます。

――調子が合わせられなかった原因を挙げるとすれば何がありますか

今シーズンいいフォームで滑ることができなくて、自分でも分かっているのですが技術的な面が直せなかったというのがシーズン通しての悔いです。

――そこを突き詰めるのが今後の課題でしょうか

そうですね。まだ早いのですが来年に向けて切り替えて、絶対にこういう悔しい思いはしないというのを心に誓ってやっていきたいです。

――逆に収穫はありましたか

初めて大学の名を懸けた大会に出たので、その重み、ワセダの一員としてどう貢献できるかというのを知りました。また(スケート部の)他の部門も来てくれて、団結力というか、一丸となって戦うすごくいい感覚を初めて知りました。そこをどう来年につなげていくかが収穫だと思います。

――試合前など、先輩や応援に来て下さった人から言葉を懸けられましたか

アップしているときから頑張れと言ってくれていました。普段東京から離れるので、自分の姿をあまりアイスホッケー部の方とかは見る機会がないと思いますが、「普段とは違う」とか、「かっこよく見えた」と言われてうれしかったです。来年は表彰台の一番上で立てる実力を持って、悔しい思いを晴らしたいという気持ちが一番です。

――1000メートルと1500メートルでは、どちらに比重を重く置かれていましたか

日付も違ったので、昨日は一発目でしたし、どこまで行けるかやってやろうという気持ちでした。昨日は昨日で終わって、きょうはやるしかないというのと、得意種目であるのでそこで何とかポイントを取ろうという気持ちがありました。(1500メートルと1000メートルでは)6対4くらいです。

――今後の目標と意気込みをお願いします

この大会では自分の不甲斐なさを感じることができたので、シーズン残り少ないですが少しでもいい成績を出せるようにしたいです。来年には、ワセダの名を大学の対抗の中で出せるような選手になることを誓いたいと思います。

由井直樹(スポ1=山形中央)

――まず、5000メートルのレースを振り返ってみていかがでしたか

自分自身の調子があまり良くありませんでしたね。レースのプランとしては、自分の前に滑っていた選手たちは前半に早いラップで入って後半に落ちている選手が多かったので、自分は前半はタイムを抑えて後半にもっていけるように考えていました。それ通りにレースを進められたんですけど、残り3周くらいで思った以上に足にきてしまって。そこからラップが落ちてしまいましたね。そこが反省点です。

――21位という順位に関してはいかがですか

全然駄目ですね。

――目標はどのくらいで設定していたのでしょうか

上位の4選手くらいはもうほぼ決まりという感じだったのですが、それより下の選手はだれにでも入賞のチャンスがあると言えるくらいの差でした。自分は最初のほうの組だったので、順位というよりは7分1桁で滑って終わろうという感じでした。それで入賞することができれば、と考えていました。順位どうこうというよりも、タイムで勝負していこうと思っていました。

――100点満点で自己採点するとしたら何点くらいですか

5000メートルのレースに関しては30、40点くらいですかね。結局順位での争いなので。点数としては低いです。

――では、1500メートルのレースに関して振り返っていかがですか

同じ組だった選手が8位だったので。そこに勝っていれば、と思うと悔しいですね。1100メートルを通過したあたりまでは良かったんですけど、そのあとにペースが落ちてしまって。そこが全てでしたね。

――最後の1周で落ちてしまった原因としては何があったのでしょうか

インナーレーンでのスタートだったので、ゴール直前のコーナーはアウタ―レーンになりますよね。そこで前に出ていないといけないので、さらにその前のコーナーでどれだけ差をつけてラストにつなげられるか、というレースになります。そこで差を広げるだけの力が残っていなかったですね。それが原因だと思います。前に選手が見えているほうが追えますし強いので。

――こちらも自己採点をお願いします

60点ですね。

――10月の距離別からどのように調整してきましたか

実家に帰って、中学や高校の後輩たちと練習していました。基礎体力をまずは上げていこう、と。標高も高いところなので、心肺機能の向上も目的でした。

――その成果の実感はありますか

それをやる前よりは良くなったかな、という程度ですね。ただ、夏の期間の練習が全然足りなかったので。まだまだです。

――早大として臨む初めてのインカレはいかがでしたか

自分以外にも2人もあまりいい成績ではなかったですね。来年は1人後輩も入ってきますし、それにつなげられるようにしたい、もっと上にいきたいと思えるような大会でしたね。悔しいです。