第89回早慶秋季定期戦 1月4日 東京・ダイドードリンコアイスアリーナ
| TEAM | 1P | 2P | 3P | 計 |
| 早大 | 1 | 1 | 0 | 2 |
| 慶大 | 0 | 1 | 0 | 1 |
年が明け早速、早稲田スポーツが大きな盛り上がりを見せている。アイスホッケーも例外ではない。今年初めての日曜日、1月4日に早慶定期戦が行われた。会場の観客席はほぼ埋まり、応援部が先陣を切って両チームに向け大きな声援を送る中、試合は行われた。第1ピリオドでFW高見澤英翔(スポ2=埼玉栄)がゴールを決め先制点を奪い、続く第2ピリオドでもFW笹沼葵(教3=東京・早実)が2点目となるシュートを決めて、優位に立った。その後慶大に1点を返されるものの何とか粘る。2-1で勝利し、昨年の負けを返したかたちとなった。
第1ピリオドでは、比較的早大がパックを保持しながらも、相手の攻撃に油断できない展開となった。7分、FW清水朝陽(社4=北海道・武修館)のアシストによりFW高見澤が先制点を入れ、流れを引き寄せる。

パックを保持するFW高見澤
このピリオドでのシュート数が早大は22、慶大は9と圧倒したものの、相手の守備に阻まれ、なかなか決定打が出ない。FW飯塚創哉(教2=東京・早実)、FW村上太一(スポ1=北海道・白樺学園)などが相手からパックを奪い一人で敵陣へ駆け抜けシュートする場面もあったが、惜しくも外れてしまう。大きな声援に後押しされた慶大も強烈なシュートを何度も放ったが、GK大塚斗琶(スポ2=北海道・苫小牧中央)が膝でブロックし、簡単に得点を許さなかった。

敵陣へ攻めるFW飯塚
第2ピリオドでは、第1ピリオドよりもさらに敵陣へ攻め入り仕掛ける。4分、相手キーパーがゴール前に戻って間もなく体勢が整っていないところへ、FW笹沼がシュートを打ち、2点目を取った。しかし相手も粘り強く攻め、17分に得点を許してしまった。

得点が入り喜ぶ選手たち
第3ピリオドでは、相手の攻撃に耐える時間も多くなった。何度か大きなチャンスを作られたものの、GK大塚による複数の好セーブや守備陣の粘りにより、同点とはさせなかった。双方疲れも見えてきた中、吹奏楽も加わった応援はどんどん盛り上がる。最後には慶大が怒涛の攻撃を仕掛けてきたが、何とか耐え、試合は2-1で勝利した。

ゴールを守るGK大塚
この試合をもって今季の全試合は終了し、4年生は引退となる。昨年の早慶秋季定期戦では50大会ぶりに敗北し、悔しい気持ちを味わった。今年はその借りを返すことができ、今チームの締めくくりとしてふさわしい試合になっただろう。今季からはチームの体制を少し変え、新たな挑戦をしていた。4年生が残したものを引き継ぎつつ、来季も挑戦を続けるであろう後輩たちに期待したい。
(記事 栗原礼佳 写真 田島凜星、池田健晟、齋藤汐李)
※掲載が遅くなり、大変申し訳ございません。
◆コメント◆
FW清水朝陽主将(社4=北海道・武修館)
ーー試合を振り返っていかがですか
去年のリベンジと最初に言った通り、本当にまずは勝てたことに安堵しています。
ーーどのような気持ちで今日を迎えましたか
自分たちの最後の試合だったので、まずは勝って終わりたいというところが一つあったのですが、それよりもミーティングの段階で、いろいろな人に自分たち4年生としてチームに何を残せるかみたいな所がありました。今日の試合自体、本当にタイトなものだったのですが、その中でやるべき事をどこまでやれるかっていうのを、まずプレーとみんなに共有することとっていうところでチーム一丸となることを意識していました。
ーーMVPに選ばれた感想は
春(春季早慶定期戦)も頂いていたので、まさか自分だとは思わなかったのですが、率直に嬉しい気持ちがあります。
ーー早稲田での四年間を振り返っていかがですか
インカレ(日本学生氷上競技選手権大会)は例年通りと言ってしまったらあれですが、ベスト8というところで終わってしまいました。ただこの早慶戦に入るときにしっかり勝って、楽しい青春を締めくくりたいなという思いがあったので、その点本当にいい形で終われたのかなと思います。また、四年間関わってくださった先輩や同期、後輩、そして早稲田の関係者の方々、本当にたくさんの方に感謝しかないですね。
ーー主将として過ごしたこの一年、印象に残っていることはありますか
今年からミーティングの時間を設けていたのですが、ホッケーのIQのところで、大学はいろんなところからチームの色を持った人たちが来ているので、どうしてもそれを一つにまとめなければいけなくて。それぞれやりたいことがあって、大変ではあったのですが、最終的に自分たちがチームに共有したときにみんながひたむきに頑張ってくれました。やっぱり大学生活のなかでホッケーをやっていると、どうしてもそこにフルコミットできないというか、生活リズム的に眠そうにしている子もいたこともあったのですが、みんなが一生懸命メモを取るようになったりとか、発言の量もすごく増えてきているとか、考えてやっているんだなというのがひしひしと伝わるようになっていたので、その辺はとても感動したと言いますか、みんなの成長を感じました。
ーー後輩へメッセージをお願いします
まず自分たちが目指しているところ、おそらく来年もインカレ優勝というのを目指すと思います。山は大東文化大学さんとベスト8の段階で当たると思うので、ここ数年破れていないベスト8の壁をしっかり破ってもらって、そのままの勢いで優勝を目指して、来年の主将を中心にみんなで頑張って欲しいなと思います。
ーーありがとうございました!
DF共田野安副将(国教4=カナダ・George Eliot Secondary School)
ーー今日の試合を振り返っていかがですか
最初の方、第1ピリオドで1-0で勝って。第2ピリオドでも結構良い形でいけてたんですが、最後の方で相手に失点を許してしまいました。そして第3ピリオドではかなり慶應に押されてしまって、シュート数も負けてしまったんですけど、キーパー中心に最後まで守りきって勝ち抜けたところはすごい良かったと思います。
ーーどのような気持ちで今日を迎えましたか
4年生としての引退試合ということで。そこまで実感は無かったのですが、やっているうちに「これ最後だ」となりました。悲しみではないんですけど、最後にこのチームでプレーできてすごく楽しいなと感じて。良い感じで終わることができて本当によかったです。
ーー副将として過ごした一年を振り返っていかがですか
4年生は本当に人数が少なくて。プレーヤーが2人、キーパーの飯見拓未(社4=東京・早実)も一応キーパーなんですけどアナリストとして入部して、そしてマネージャーの4人という少ない中でこれまでやってきました。それでも、本当にこの一年間頑張って良いチームを作ってきて、良い後輩にも恵まれて。インカレではちょっと悔しい結果でしたが、こうやって最後良い形で終われたのが本当に嬉しかったです。
ーー早稲田での四年間を振り返っていかがですか
自分が1年生の時までは、人生ずっとフォワードでやってきました。チームにディフェンスが足りないということで、コンバートしてからは、ずっと2、3、4年生ディフェンスをやってきました。プレー面ではそういった経験でした。1年生の頃からずっと出場して、今回の早慶戦にも毎回参加し、本当にこの早稲田でやることができて良かったなと思えました。ディフェンスやフォワードなど色々やりましたけど、本当に良い思い出しか残っていないです。もちろん悔しい思いもいっぱいありますし、この四年間でインカレベスト8以上にいけたことないのですが。それは後輩に託して、来年は絶対に優勝してくれると信じています。改めてこの四年間を振り返ると、同期やチームメイトに恵まれて、すごく楽しい四年間を過ごせたかなと思います。
ーー後輩へメッセージをお願いします
絶対にこの後輩たちなら来年勝てると思うので、インカレ優勝目指して頑張ってほしいです。
ーーありがとうございました!
飯見拓未(社4=東京・早実)総合主将/アナリスト
ーー久しぶりにユニフォームを着て、試合を見守っていました。どのような気持ちでしたか
この一年間上からしか見ていなくて、意外とベンチの雰囲気が全然自分では分からなくて、なんなら自分がベンチに入って、もっと盛り上げた方がいいんじゃないかと思っていました。でも今日ベンチに入ったら、すごいポジティブだったし、的確なアドバイスがすごく飛んでいて、本当に良い雰囲気を作れていました。本当にこのチームはこの一年で成長できたんだなというのが、外からでは分からなかったことなので、すごい新鮮で感動しました。
ーーアナリストとして過ごしたこの一年を振り返っていかがですか
3、4年生が合計6人しかいないない中でスタートしました。本当に若いチームとしてスタートして、これは本当にちゃんとやらないと、負けた去年の二の舞になるなと思いました。本当に初歩の初歩、基礎の基礎を1からやってきて。今日はもうみんな自分が何をすべきか分かっているし、一人一人が本当に成長を実感できた一年だったので、そのチームを作れて4年生として本当に嬉しいです。
ーー早稲田で過ごした四年間を振り返っていかがですか
最後、自分はプレーではあまり貢献できなかったんですが、元々同期のプレーヤーが合計3人しかいないという中で、自分がどうやってチームに貢献できるかを考え続けた四年間でした。プレーで貢献できないなりに、色々な角度から少しでもチームのためにと考えていたのは、それはやっぱり本当にチームメイトが素晴らしい人ばかりだからです。何か力になりたいなという原動力がチームメイトの皆さんに表れていました。もう本当にチームメイトに恵まれた四年間で、このチームメイトがいなかったらここまで頑張れなかったと思います。
ーー後輩で唯一のキーパー、大塚選手(大塚斗琶、スポ2=北海道・苫小牧中央)の成長はどのように見ていますか
彼は入った時から欠点なんてなくて、自分よりも本当に素晴らしいものをたくさん持っている選手でした。プレーで自分が貢献できたことや、彼に何か伝えられたことはないですが、それ以外のメンタルの持ちようといったところで、少しでも彼の支えになれたことが自分の中でもこの四年間の中でも大きなことでした。すごい人懐っこくて自分にもなついてくれて、自分は何もできなかったですが、大塚が入ってくれて本当に良かったなと心の底から思います。
ーー最後に、後輩にメッセージをお願いします
この一年間本当に去年よりも時間をたくさん割いてもらって、本当にいろんな苦労をかけてしまった一年間でした。来年も上級生が少ないので、多分たくさん苦労するところはあると思いますが、この一年で学んだことをさらにブラッシュアップしてほしいです。真似をする必要はないと思いますし、来年は新たな早稲田の形を作っていってくれればなと思います。
ーーありがとうございました!
MG山田真衣伽(商4=東京・早実)
ーー最高学年として迎えた早慶戦はいかがでしたか
責任者は2年生ではありましたが、最後に決断するのは私なので、緊張とプレッシャーはありました。しかし同時に、準備をしている中で、「四年間終わっちゃうんだな」という悲しさの方が勝ってしまいました。なので、一番運営に集中できなかった年かもしれないです。
ーー早慶戦を運営するにあたって、印象に残っていることはありますか
一番印象に残っているのは、先輩と後輩のマネージャーの存在です。アイスホッケー部のマネージャーは皆、得意な部分が違って良い意味で同じタイプがいないです。すごく先輩には助けられましたし、逆に私の持ち味も活かさせてくれた環境を作ってくれていました。入った時は何も考えずに活動しちゃっていましたが、4年目になって、後輩のことや、先輩はあんな私にこんなことしてくれてたんだなと、ものすごく先輩に感謝する、というのが印象に残っています。
ーー早稲田で過ごした四年間を振り返っていかがですか
すごく人に恵まれた四年間と経験に恵まれた四年間だったと思います。早慶戦の運営を通して、普通じゃ経験できないようなことをものすごくさせていただきました。正直寝る時間がなくて辛い時もありましたが、そんなこともチャラにできるくらい、人間的にもう一回りも二回りも成長できたのかなと思います。そして同期も先輩も後輩もすごく良い人たちで、これ(同期からのプレゼントであるユニフォーム)も今日同期の発案でもらって、こういうことをしてくれるような素晴らしいチームメイトに恵まれて、最高に幸せだったなと思います
ーー同期へメッセージをお願いします
拓未と野安、朝陽の三人が同期で、私は本当に幸せでしたし、誇らしかったと思います。 4年目になってからも三人の働きを見たり、1年生、2年生、3年生、4年生とずっと見てきて人間性も分かってきました。その中で最後ちゃんと4年生としてしっかり締めくくって、というところで、すごく尊敬しています。
ーー最後に、後輩マネージャーへメッセージをお願いします
私が残すものは残したと思うので、これを繋げていってほしいです。後輩も後輩できっと私より優れてるところがたくさんあるので、自分に自信を持ってどんどん顔を出して、自分たちの方がちゃんと頑張っているんだぞという気持ちを持って、いろんな困難に立ち向かっていってほしいです。
ーーありがとうございました!

今試合をもって引退となる4年生
後列左から時計回りに、共田、清水、飯見、山田