【アイスホッケー】PSSにもつれ込む接戦、あと一歩及ばず/日大戦

アイスホッケー

エイワ杯関東大学リーグ戦 10月5日 東京・ダイドードリンコアイスアリーナ

TEAM 1P 2P 3P
早大
日大

※PSSにより敗北(PSS 1-3)

▽得点者
岩村、飯塚2

 前回の日体大戦で、関東大学リーグ戦初勝利を挙げた早大。セカンドリーグ進出を確定すべく、日大との一戦に臨んだ。一時優勢だったが、第3ピリオド終了1秒前、日大に同点に追いつかれる劇的な展開で、PSSへもつれ込む。PSSでは4人中3人がシュートを成功させることができず、悔しい敗戦となった。

 第1ピリオドでは両者譲らぬ展開が続き、点が動かない。GK大塚斗琶(スポ2=北海道・苫小牧中央)が相手シュートを膝で止めたり、手で掴んだりと、ゴールを死守する。攻撃陣も積極的にシュートを試みるが決めきれず、0-0で第1ピリオドを終えた。

ゴールを守るGK大塚

 第2ピリオドの序盤も一進一退の攻防で、両大学とも得点できない。しかし積極的なシュートを試み、相手を揺さぶり続けた。31分、FW笹沼葵(教3=東京・早実)がパックを持ってゴール近くへ突進すると、ゴール手前でFW岩村晴翔(社3=東京・早実)へアシスト。FW岩村がそのままシュートを放ち見事先制した。36分にはDF榎本康生(文2=東京・早実)、FW笹沼のアシストによりFW飯塚創哉(教2=東京・早実)が追加点を入れ、有利な展開へと持ち込んだ。

パスを出そうとするFW笹沼

 勢いがついた早大は第3ピリオド序盤、相手陣地で積極的に攻撃を仕掛ける。両大学とも勝利へ向け、これまでより気持ちを出したプレーが多くなった。そんな中、46分、日大に1点目を許してしまう。その後52分に2点目を許し、有利な展開から一転、後がない状態となってしまった。DF共田野安(国教4=カナダ・George Eliot Secondary School)が相手からパックを奪い攻撃に繋げようとする場面が多く見られる。GK大塚が相手シュートを必死で止めた。58分、FW清水朝陽(社4=北海道・武修館)、FW笹沼のアシストによりFW飯塚のゴールが決まり、勝ち越し点を奪った。それまで少々悲壮感が漂っていたチームが大きな盛り上がりを見せ、ここで早大の勝利がほぼ確実になったかに思えた。

2得点したFW飯塚

しかし第3ピリオド終了の1秒前、59分59秒に、相手に隙を突かれゴールを決められてしまった。会場は大いに盛り上がりを見せ、同点で第3ピリオドが終了した。

試合を見つめる選手たち

 迎えたPSS。先攻の早大は、一番手でFW飯塚が登場したがシュートを外してしまう。FW清水は成功させるものの、続くDF共田、FW笹沼が相手キーパーに阻まれ成功させることができなかった。GK大塚は4本中3本のシュートを許してしまう。試合は終了し、PSSまでもつれ込んだ熱戦は3-4で敗戦となった。

 今試合でセカンドリーグ進出を決めたかったが、敗戦により確定できなかった。次回、慶大戦の勝敗によりセカンドリーグ進出か、あるいはディビジョンⅠBグループとの入れ替え戦に臨むかが決まる。今試合はチームとしての調整不足があったようだが、次戦では入念な準備のもと、力を出し切って戦ってほしい。

(記事 栗原礼佳、写真 齋藤汐李)

 

 

◆コメント◆

FW笹沼葵副将(教3=東京・早実)

――今日の試合のテーマを教えてください

 「勝利」です。

――前回の勝利から、チームとしてどのような調整を行っていましたか

 降格争いをしていて、今日勝てば決まるところでした。ただ前回はけが人が多くいる中で勝てたので、今回けが人が皆戻ってくることからの心の余裕があって、全然調整はできていなかったです。

――今日の試合展開を振り返っていかがですか

 第2ピリオドまで2-0で勝っていたので、このままいければいいなと思っていました。多分チーム全体的に気が抜けて、ああいう形になってしまったので、あまり良くなかったのかなと思います。

――ご自身のプレーを振り返っていかがですか

 ポイントは残しましたが、PPでのゴールはなかったです。次戦はPPでのゴールが大事になってくると思うので、しっかり調整していきたいなと思っています。

――3得点という結果は、攻撃陣としてはいかがですか

 足りないです。

――最後に今後の意気込みをお願いします

 来週勝たないとセカンドリーグに残れないので、今はそこだけを考えて今週頑張りたいと思います。

ーーありがとうございました!