エイワ杯関東大学リーグ戦 9月14日 東京・ダイドードリンコアイスアリーナ
TEAM | 1P | 2P | 3P | 計 |
早大 | 1 | 1 | 1 | 3 |
明大 | 2 | 1 | 2 | 5 |
初戦の悔しい敗戦から一週間、早大は強豪・明大との一戦に臨んだ。第1ピリオドでは明大に先制されるが直後に1点を取り返し追いつく。しかしその直後に明大に2点目を許してしまう。第2ピリオドの序盤で早大が2点目を挙げ再び同点に追いついた。しかしその約13分後に明大に勝ち越し点を許し、第3ピリオドでも勢いを止めることができず2点を奪われる。試合終盤直後に1点を返すものの及ばず、関東大学リーグ戦二連敗となった。
試合開始直後、早大の積極的な攻めの姿勢が目立った。パックを死守しDF松下仁(商2=東京・早実)やFW 田中佑志(スポ1=北海道栄)、FW岩村晴翔(社3=東京・早実)などがシュートを積極的に打ち、相手を揺さぶった。DF陣も相手に食らいつき自由に攻撃をさせない。しかし8分、早大のシュート直後にパックを奪った明大がそのまま一直線にゴールへ向かい、先制点を奪われた。ただその直後の9分、今度はFW高見澤英翔(スポ2=埼玉栄)のゴールによりすぐに試合を振り出しに戻す。しかし、そのわずか13秒後に再び明大に2点目を取られてしまった。
パックを奪い攻撃を仕掛けるFW高見澤
前回の敗戦の悔しさから、また、強豪校との対戦にあたりこの日の早大は、相手のミスを見逃さずパックを手堅く拾い攻撃に移す姿勢が多く見られた。第2ピリオド5分、FW清水朝陽(社4=北海道・武修館)、FW笹沼葵(教3=東京・早実)のアシストによりFW村上太一(スポ1=北海道・白樺学園)がゴールし、再び同点に追いつく。しかしその後は何度かシュートを打つものの、得点に結びつかない。相手の猛攻に耐える時間が続き、ついに18分、耐えきれず明大に勝ち越しとなる3点目を許してしまった。
戦況を見つめる選手たち
第3ピリオドでは、序盤のような積極的な攻撃の姿勢が見られにくくなってきた。2分、GK大塚斗琶(スポ2=北海道・苫小牧中央)が少々飛ばされるような勢いの良いシュートにより明大が4点目を挙げ、点差を広げられた。その後はパックがゴールネットに当たる惜しいシュートもあったが、なかなか得点が入らない。14分には反則により早大のプレーヤーが2人欠けた状態、いわゆるキルプレーによってピンチが訪れ、明大の激しい攻撃を何とか止めたものの序盤のような勢いが見られない。早大が6人攻撃を仕掛けている18分には、キーパーのいないゴールにシュートを打たれさらなる追加点を許してしまった。しかしその直後、諦めずに戦う早大にチャンスが訪れた。明大が反則により2人欠け、早大が2人有利な状況、いわゆるパワープレーの状態だ。この間ゴールに向かいシュートを打ち続け、試合終了の19秒前、ゴール前でDF榎本康生(文2=東京・早実)がパックを執念でゴールに押し込み3点目を挙げた。しかしそのまま試合が終了し、敗戦となった。
相手の攻撃からゴールを守るDF陣
今試合は、攻めの姿勢や勝利への思いを殊更に感じた試合だった。第1ピリオド、第2ピリオドでは明大に食らいつき攻撃をしていたものの、第3ピリオドで点差を広げられたことが痛かった。今後も強豪校との対戦が続くが、早大らしいプレーで勝利を手にしてほしい。
(記事 栗原礼佳、写真 加藤涼音、齋藤汐李)
◆コメント◆
FW高見澤英翔(スポ2=埼玉栄)
――今日の試合を振り返っていかがでしたか
第1ピリオド、第2ピリオドはすごく良い試合ができました。ただ第3ピリオドの最初の方で失点してしまって、流れを持っていかれました。色々と課題が見つかりました。
――前回の法大戦ではチームとして無得点でしたが、この試合までどのような対策をしてきましたか
法大戦が終わってからの一週間で、チーム全体で話し合ってきました。チームでゴールへ向かう意識が夏に比べて足りなかったです。そういったところを練習で意識し、今回3点を取ることができました。
――ご自身のゴールを振り返っていかがでしたか
あのゴールは一瞬の出来事であまり覚えていないですが、空中に出てきたものを叩いたらゴールに入ったという感じでした。気持ち良かったです。
――次戦への意気込みをお願いします
中大には夏の大会(大学交流戦苫小牧大会)で惜しくも負けてしまったので、勝てるよう準備して、勝ちたいです。
――ありがとうございました!
DF榎本康生(文2=東京・早実)
――今日の試合を振り返っていかがですか
チームとしては、最初から勢いに乗れるように、流れをつくれるようにという感じでやっていたのですが、最初の5分間の失点がチームの課題としてありました。今日の試合も、第1ピリオド、第2ピリオドは結構いい感じに組み立てられてはいたのですが、第3ピリオドの始めに失点してしまって、最後まで集中力を切らずにやる力がまだまだ必要なのかなと思いました。
――前回(法大戦)の敗戦から、この試合までどのような対策をしてきましたか
前回は夏大会で勝った相手ということもあって、秋リーグ1戦目で0-5で負けてしまったことを自分たちでビデオミーティングしました。そこで主に気持ち的な面、アップからちゃんと気持ちを入れてやった方がいいんじゃないかということや前日から気持ちの入れ方、自分たちの流れでゲームをつくっていくというところで、ピリオド毎の最初の5分間を意識してやりました。
――第3ピリオド残り19秒でのゴールでしたが、どのような気持ちでゴールに押し込みましたか
点を決めることが出来たうれしさもあったのですが、負けている中で追いついたという点ではなかったので、点差を縮めることが出来たうれしさもありましたが喜びきれないところはありました。
――今日の反省点はありますか
失点が5点と多くて、チーム内で3点までかなと最後話し合いをしたので、失点を抑えるということが反省点かなと思います。
――次戦への意気込みを教えてください
中大には夏大会2-4で敗戦しているのですが、自分たちの中では結構いい試合ができた相手でもあるのでリベンジを果たしたいなと思います。
――ありがとうございました!
FW村上太一(スポ1=北海道・白樺学園)
――今日の試合を振り返っていかがですか
前回の夏大会、明大にボロ負けしてしまったので、チームの中でいかに良い試合ができるかということを考えて練習していました。その練習の成果が出た試合だったと思います。
――前回の敗戦から、この試合までどのような対策をしてきましたか
明治大学は個人のスキルがとても高い選手が多いので、そういう選手に1人で立ち向かうのではなく、チームワークを活かして2人、3人で圧をかけて、パックを奪い、良いチャンスを狙って、スコアを取るということを練習してきました。
――ご自身のゴールを振り返っていかがですか
起用されてる理由がスコアをするということなので、しっかりそのスコアができたことはとても嬉しいです。ですが、まだ何度もチャンスがあったので、そういう面でしっかりスコアできてないというのは、これからの課題なのかなと思います。
――次戦に向けては改善したい点はありますか
今回、自分のミスからの失点というケースも何本かあったので、しっかりそこは修正しないといけないです。それこそ先ほど言ったスコアも1点取るだけでは物足りないので、2点、3点決めれるように頑張っていきたいです。
――次戦への意気込みをお願いします
(対明大に関して)結構今回は良い試合ができたと思ってるので、次は勝てるように自分のスコアも絡めながらしっかり勝利していきたいと思います。
(対中大に関して)夏大会に4ー2で良い試合をしたので、はじめから入りをしっかりして、まず先制点をしっかり取ることが大事です。その後はロースコアゲームに持ち込まないと早稲田は勝ちづらいので、しっかり1点取って0で守り抜くということを意識して頑張っていきたいです。
ーーありがとうございました!