秋リーグ開幕! 中大に勝利し、順調な滑り出し/中大戦

アイスホッケー

 関東大学リーグ戦(秋リーグ)が開幕し、初戦となった今試合。相手は8月に行われた大学交流苫小牧大会(サマーカップ)の優勝校である中大だ。厳しい戦いになることが予想されたが、第1ピリオド(P)から拮抗(きっこう)した状況が続き、1−1と同点で第2Pへ。中盤、相手に追加得点を許してしまったが、その直後ゴールを決め、中大に主導権を握らせない。その得点を契機に早大ペースのまま第2Pを終え、いい状態で第3Pを迎える。その後、試合展開に動きがないまま2点リードを守り切り、強敵中大に勝利しリーグ戦を白星スタートとした。

 

 試合開始からスピード感のあるプレーで果敢にシュートを狙い、両者譲らぬ展開が続く。試合開始から3分、早大のペナルティにより1人少ないキルプレーが訪れる。しかし、DF共田野安(国教1=カナダ・ジョージエリオットセカンダリースクール)が相手選手のディフェンスを上手くかわしリンク中央から一点突破。そのまま、FW笹沼葵(教1=東京・早実)にパスして、FW笹沼が相手GKの隙をみてシュート放ち、本試合初得点を決めた。試合中盤、中大の猛勢に苦しむ早大。GK千葉琉矢(スポ4=北海道・武修館)の活躍と粘り強いディフェンスで相手の攻撃に耐えていたが、1150秒にゴールを許し同点に追いつかれてしまう。その後も相手の攻撃は止まらず、危ない場面も続いたが、チームディフェンスでこの窮地(きゅうち)を乗り越えて11と同点で第1Pを終える。

今試合2得点を決めたFW笹沼

 追加得点を決め、相手を引き離したい第2P。序盤両者ゴール付近まで迫るもののなかなか得点につなぐことができない。中盤に差し掛かり、試合が動く。相手が早大のディフェンスをすり抜け、一瞬の隙をみてシュートを放ち中大が2得点目を決める。しかし、その直後、DF棚橋俊太副将(スポ3=愛知・東海)がパックをキープし、ゴール前にいるFW笹沼にパス。そのままFW笹沼がパックを押し込み、2−2と同点に持ち込む。その後もFW林幹汰(文3=東京・早実)、FW川本周平(スポ4=北海道・白樺)が立て続けに得点を決め、4−2と早大が2点リードして、第3Pを迎える。

追加得点を決め、喜ぶ選手たち

 第3P開始直後から、両者パックの奪い合いが続く。ゴールチャンスはあるものの相手GKの活躍もあり、第2Pのような攻撃を見せられず、得点を重ねることができない。中大も攻撃の姿勢を緩めず果敢に得点を狙うがGK千葉が安定したプレーでゴールを許さず、2点のリードを保ち4−2で秋リーグ初戦を勝利し、次戦に弾みをつけた。

久しぶりに試合出場したFW田中裕人(スポ3=滋賀・光泉

 秋リーグ初戦を4−2と勝利し、関東大学選手権(春大会)からの成長が感じられる試合となった今試合。やはりその勝因はFW笹沼が語るように守備の面が大きいだろう。夏のトレーニング期間を経て、攻撃力はもちろんチーム全体での守備が強化され、サマーカップを優勝し勢いにのっている中大に白星を飾ることができた。このままの調子で連勝し、セカンドリーグに進むことを期待する。

試合前に円陣を組むFW鎌田悠希主将(スポ4=北海道・駒大苫小牧泉

(記事 荒井理沙、写真 吉本朱里)

 

結果
早大 ピリオド 中大
1(10) 1st 1(13)
3(8) 2nd 1(12)
0(11) 3rd 0(11)
4(29) 2(36)

※( )内はシュート数

得点経過
チーム 時間 ゴール アシスト1 アシスト2 PK/PP
早大 04:29 笹沼 共田 PK1
中大 11:50 木村 種市
中大 31:26 畑山 種市
早大 31:54 笹沼 棚橋 上山
早大 32:27 金井 松下
早大 38:42 川本 棚橋 金井
※PKはキルプレー、PPはパワープレー、PSはペナルティショットを指す
 なお、PK/PPの表記は早大にとってPKに当たるかPPに当たるかを表記するものとする

早大メンバー
セット DF DF FW FW FW
棚橋 松下 大塚 清水 鎌田
有賀 沼田 田中 金井
共田 上山 平林 笹沼
川本 仲見 江島
GK 千葉、飯見
コメント

FW笹沼葵(教1=東京・早実)

――今日は2得点決めましたが試合を振り返っていかがですか

 結果は4対2だったのですが、攻められる展開も多かったので、そこは全体で守備し、失点を2点に抑えられたのが勝因かなと思います。

――夏合宿の収穫はありましたか

 韓国で高麗大学という強いところとやって、日本とは違った体を使ったプレーやスピード感を経験できたのでそれが生きたのかなと思います。

――秋リーグでの個人の目標を教えてください

 個人の目標は、得点を毎試合決めるということです。そして、チームの勝利に貢献できたらなと思います。

――次戦への意気込みをお願いします

 次回は法政戦なので、自分たちの力を出し切れば勝てると思うので、そこは自信を持ってやりたいなと思います。