最終戦で快勝し、春大会を5位で終えた!/日大戦

アイスホッケー

 関東大学選手権(春大会)の最終戦。FW鎌田悠希主将(スポ4=北海道・駒大苫小牧)とFW金井真副将(スポ4=北海道・苫小牧東)が不在の中、日大と対戦する。第1ピリオドの前半、両者シュートが決まらない状態が続く。しかし、終盤の連続得点により一歩リードする早大。その後の第2ピリオド、第3ピリオドではGK千葉琉矢(スポ4=北海道・武修館)の固い守備により相手の得点を許さない。攻撃陣も追加得点を決め、5−0と快勝を飾り、春大会を5位で終えた。

 第1ピリオド序盤、両者果敢にシュートを狙うものの試合が動かない状況が続く。試合開始から4分50秒、相手のペナルティーにより1人多くプレーができるパワープレーが訪れる。このチャンスをものにして、先制点を奪いたい早大。FW清水朝陽(社2=北海道・武修館)が右サイドから切りこみ、FW川本周平(スポ4=北海道・白樺)にパスをする。その後、パスを繋ぎFW林幹汰(文3=東京・早実)が体制を崩しながらシュートを打つものの相手ディフェンスにパックを跳ね返される。その直後、DF有賀峻(社3=北海道・白樺)が左サイドからシュートを狙うが、惜しくも相手GKに止められてしまう。相手のディフェンスに苦しめられるが、第1ピリオド終了残り6分50秒のところで、FW上山響平(スポ3=北海道・駒大苫小牧)がディフェンスを上手くかわし、正面からシュートを打ち、先制点を取った。その後もFW清水が正面からゴールに向かって一点突破。そのまま右サイドに回り、シュートを決めた。しかし、残り時間3分40秒のところで、早大のペナルティーによりキルプレーとなる。ヒヤヒヤする場面もあったが、リードを守りきり、2ー0で第1ピリオドを終える。

相手のパックを狙うFW上山

 点差を広げたい第2ピリオド。早大は第1ピリオドの勢いのまま果敢に攻めこむ。第2ピリオド開始1分40秒でFW江島陸人(国教4=東京・早稲田)がゴール裏に回り、ゴール前にパス。そのままFW仲見颯太(スポ3=北海道・苫小牧東)がシュートを決め、リードを3点に広げる。FW仲見が公式戦で2年ぶりに得点を決めたため、盛り上がる早大。その後GK千葉の活躍もあり、簡単に相手の得点を許さない。積極的にシュートを狙う早大だが、相手のディフェンスによりなかなか追加得点を決めることができず、3−0で第3ピリオドを迎える。

シュートを打つFW笹沼葵(教1=東京・早実)

 第3ピリオドは、早大のパワープレーから始まる。パス回しをしているところでパックを奪われ、相手がカウンターを仕掛けるが、第2ピリオド同様GK千葉の冷静なプレーによりゴールを守りきる。激しく体をぶつけ合い、パックを奪い合う両者。試合終了まで残り5分、FW川本が左から切りこみ、FW林へパス。そして、FW林がシュートを打ち、パックは相手GKの左側をすり抜けて、ゴールネットを揺らし、4−0と大幅にリードをした。その直後、早大のペナルティーによりキルプレーとなり、相手の有利な時間が訪れ、無失点のまま勝利を飾りたい早大。相手のリバウンドからの攻撃で失点してしまいそうな危ない場面もあったが、FW笹沼が相手ディフェンスの隙を見て、シュート決め、快勝へのダメ押しとなった。試合終了まで残り時間わずかな中、集中力を切らさず、相手の攻撃を防ぎ、5−0と勝利し、春大会を5位で終えた。

今試合、キャプテンを任されたDF松下剛(商4=東京・早実)

 終始リードして快勝した今試合。中大に敗北を喫した試合から「得点にこだわる」という部分で成長した春大会となった。鎌田主将と金井副将が不在の中、チームで団結し日大に快勝したことは今後の試合で糧になるだろう。次の公式戦は関東大学リーグ戦(秋リーグ)となる。今回の春大会での収穫から、さらに強い早大に向けて彼らの奮闘は続いていく。

今試合、副将を務めたFW大塚鵬蓉(スポ4=埼玉・埼玉栄)

(記事 荒井理沙、写真 荒井結月、荒井理沙)

※掲載が遅くなり申し訳ありません

 

結果
早大 ピリオド 日大
2(14) 1st 0(8)
1(8) 2nd 0(11)
2(9) 3rd 0(9)
5(31) 0(28)
※( )内はシュート数

※( )内はシュート数

得点経過
チーム 時間 ゴール アシスト1 アシスト2 GS 
早大 13:19 上山 共田 清水 EQ
早大 15:41 清水 棚橋 EQ
早大 21:44 仲見 平林 江島 EQ
早大 54:59 川本 EQ
早大 58:34 笹沼 上山 EQ

早大メンバー
セット DF DF FW FW FW
有賀 沼田 清水 川本
棚橋 共田 上山 笹沼 大塚
松下 江島 平林 仲見
GK 千葉、飯見
コメント

堤広利監督(平10人卒=東京・早実)

――今回の試合を振り返っていかがですか

点数を5点も取れましたし、何よりも失点を0点で終われたということが1番の収穫です。

――今日の試合の勝因は何でしょうか

鎌田キャプテンと金井アシスタントがいない中で普段よりもさらに人数が少なく、主力が抜けた状態でした。ここで踏ん張れるかどうかがこの後の秋シーズンを占っておりますので、このメンバーで頑張れたということが勝因だと思います。

――この春大会全体での収穫は何でしょうか

中大に負けてから、トップリーグには残れなかったので、やはり残る5位をを目指すということで。その後しっかり修正をし、得点にこだわり続けて、最後は無失点で終われたというところが1番の収穫です。

――早慶戦に向けて意気込みをお願いします

早慶戦では慶應さんもしっかりと調整して、勝ちにくると思います。我々もしっかりそれを受け止めて、早稲田らしいホッケーができるようにやっていきたいと思います。

DF松下剛(商4=東京・早実)

――今回の試合を振り返っていかがですか

いつも引っ張ってくれている2人(鎌田主将、金井副将)がいなくて、急遽キャプテンをやっていました。僕がキャプテンやってるとはいえ、チームのみんなが2人の分の穴を埋めようとそれ以上の働きをしてくれていたので、チームの雰囲気が良かったです。

――春大会全体での収穫は何でしょうか

2ピリ勝っているゲームでの試合運びかなと思います。去年のリーグ戦でリードしている状態で3点、4点とひっくり返されるというゲームが多かったので。そこはこの2試合、いい試合運びでやれたことは収穫かなと思います。

――キャプテンを務めるということで、試合前どんな気持ちで試合に挑みましたか

責任感の重さということは感じてました。しかし、チームメイトが僕以上に普段と違くて。自分がやってやろうという選手がたくさんいたので、僕はそこまで気負わずにできたと思います。

――早慶戦に向けての意気込みをお願いします

非公式戦ではありますが、絶対に負けてはならないので、この2週間モチベーション保つことも難しかったりすると思います。しかし、何とか勝たないといけない相手なので、今回の試合運びであったり(を意識して)、しっかり点差をつけて勝ちたいと思います。