関東大学選手権(春大会)が開幕し、初戦で東海大と対峙した早大。第1ピリオド(P)から早大が主導権を握り、2点を先取する。その後も攻撃を続け、第2Pを5ー0と相手を引き離す。そのままの勢いに乗り、6−0と大差で勝利した。今年度初公式戦で快勝を飾り、次戦に弾みをつけた。
第1ピリオド(P)、試合開始1分21秒にFW上山響平(スポ3=北海道・駒大苫小牧)のアシストから新戦力FW笹沼葵(教1=東京・早実)が大学初得点を決める。その後も早大が攻めの展開が続き、主に相手陣地での試合となる。4分11秒にFW金井真副将(スポ4=北海道・苫小牧東)がリバウンドを押し込みゴールを決める。常に攻撃の姿勢を続け安定したプレーで相手をリードし、2ー0で第1Pを終えた。
シュートを打つFW笹沼
そのままの勢いに乗りたい第2P。22分3秒にFW大塚鵬蓉(スポ4=埼玉・埼玉栄)がゴールを揺らす。その直後に去年FWだったDF共田野安(国教1=カナダ・ジョージエリオットセカンダリースクール)が相手GKの隙を見てが得点を決め、勢いが衰えることを知らない早大。35分20秒からパワープレーとなり早大の有利な時間。その直後、35分36秒にDF棚橋俊太副将(スポ3=愛知・東海)がロングシュートを決め5ー0とリードした。
パックを運ぶFW清水朝陽(社2=北海道・武修館)
第3Pはゴールのチャンスがあるものの得点が動かない展開が続く。相手のペナルティーが続き早大が有利の中、53分49秒に棚橋が本日2得点目を決める。直後に棚橋がペナルティーをもらい相手のキルプレーになるものの、相手のパス回しにうまく付いていき、攻撃を許さない。その後も相手にシュートの機会を与えることなく6ー0で勝利を飾った。
試合前に円陣を組むFW鎌田主将
6ー0と快勝した早大だが、「考えてプレーすることができなかった」とGK千葉琉矢(スポ4=北海道・武修館)は語る。今年度のスローガンは個人で常に考えて動くという意味の「Think」だ。考えてプレーし、さらに強くなるであろう早大の今後に期待したい。次戦の相手は日本学生氷上競技選手権(インカレ)3位の中大だ。初戦、立大相手に主力選手抜きで7−0と快勝し、体力を温存している。そんな相手に選手人数が少ない早大はどれだけ体力を回復できるかが鍵だ。決勝リーグに進出するためには勝たなければならない一戦。ここが早大のスケート部アイスホッケー部門の力の見せ所だ。
(記事、写真 荒井理沙)
結果 | ||
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早大 | ピリオド | 東海大 |
2(18) | 1st | 0(4) |
3(25) | 2nd | 0(2) |
1(25) | 3rd | 0(3) |
5(68) | 計 | 4(9) |
※( )内はシュート数
得点経過 | |||||
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チーム | 時間 | ゴール | アシスト1 | アシスト2 | PK/PP |
早大 | 01:21 | 笹沼 | 上山 | 大塚 | - |
早大 | 04:11 | 金井 | 棚橋 | 清水 | PP1 |
早大 | 22:03 | 大塚 | - | - | - |
早大 | 23:48 | 共田 | 清水 | - | - |
早大 | 35:36 | 棚橋 | 鎌田 | 金井 | PP2 |
早大 | 53:49 | 棚橋 | 金井 | 清水 | PP1 |
※PKはキルプレー、PPはパワープレー、PSはペナルティショットを指す なお、PK/PPの表記は早大にとってPKに当たるかPPに当たるかを表記するものとする |
早大メンバー | |||||
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セット | DF | DF | FW | FW | FW |
1 | 棚橋 | 沼田 | 金井 | 清水 | 鎌田 |
2 | 有賀 | 共田 | 大塚 | 笹沼 | 上山 |
3 | 松下 | ー | 林 | 仲見 | 川本 |
ー | ー | 江島 | 平林 | - | |
GK | 千葉、飯見 |
コメント
堤広利監督(平10人卒=東京・早実)
――今回の試合を振り返っていかがでしたか
新しいチームになって、初戦なので今はまずは勝てて良かったと思います。
――今回の試合終えてどのような部分が課題でしょうか
昨シーズンから選手たちには相手関係なく自分たちのプレーをするように伝えています。 相手が少し格下になると自分たちで(パックを)持つ時間が長くなってくるので、それがミスに繋がります。そういうところも(今回の試合で)見受けられましたので。明日以降、強いチームと(試合を)やる時にその辺を修正しないと、即失点に繋がります。そのため、もう一度そういうところを注意しようということを伝えています。
――この春大会に向けて、どのような目標を掲げて練習をしていましたか
今シーズンのチームのスローガンは「Think」というスローガンにしてます。その名の通りよく考えたプレーをするようにというところはシーズン初めから伝えています。
――最後に明日の意気込みをお願いします
連戦になりますので、メンバーも少し人数少ないですし、疲れをしっかりとってベストなコンディションで明日の試合に備えたいと思います。明日は大一番になりますので、十分勝てる可能性はあると思いますし、勝てるように臨みたいと思います。
GK千葉琉矢(スポ4=北海道・武修館)
――無失点で試合を終えましたが、今の気持ちを教えて下さい
僕はケガをしていて、去年の初戦の春大会は難しい試合をしてしまったので、自分もチームも成長して0点に抑えられて本当に良かったなと思います。
――今日の試合のご自身のパフォーマンスや調子はいかがですか
練習試合は、結構調子が良かったです。その流れで大会に入ったという感じで、(今日の試合は)シュートが全然来なかったので、明日次第ですね。
――明日の試合の目標はありますか
失点するかもしれないですけど、チームを勝たせるということが僕の目標です。
――後ろからチーム全体を見ていて、今日の試合はいかがですか
1年生の葵(笹沼葵、教1=東京・早実)が先制点を決めてくれました。練習試合をこなして、チームの出だしが悪いというのがありました。その中でも2点を取ってくれて良かったです。ただ、相手のレベルもあるのですけど、もうちょっと落ち着いてプレイしてほしかったなと思います。
――今日のチームの課題はありますか
考えてプレイすることができていなかったのかなと思います。監督(堤広利監督、平10年卒=東京・早実)もおっしゃっていたのですけど、パスした後の動きを考えずに貰ってから考えることが多かったので。常に、どういったプレイをしなければいけないのかをパスを貰う前に考えてほしいかなと思います。
――最後に最近の勝負飯を教えて下さい
脂っこいものを食べると勝ちますね。それを食べると罪悪感からか、試合ではちゃんとやらなきゃと思えます。僕は、自分の首を絞めてパフォーマンスを出す、強くなる人間なので。
FW笹沼葵(教1=東京・早実)
――今日の試合を振り返っていかがですか
点を取るとは考えていなかったのですけど、うまく流れてきたのでそこで決められたのかなという感じです。
――試合をしてみて高校との違いはどのようなところですか
全体的に選手のレベルが高いので、プレイスピードが速い分、自分も判断スピードを上げなきゃいけませんでした。その辺は練習試合から通して調整できたのかなと思います。
――明日の意気込みをお願いします
明日は相手がすごく強い相手で、去年もだいぶ大差で負けているので皆で気持ちをいれて勝てたらなと思います。
FW共田野安(国教2=カナダ・ジョージエリオットセカンダリースクール)
――まずは試合を終えてみていかがですか
Bのチームということで、勝って当たり前という試合でした。皆、自分のプレイをできたと思いますがまだまだレベル的には上がいるので、明日はもっと頑張りたいと思います。
――DFへの移行はどのような感じですか
FWだったから、持ったら攻めたがっちゃうのですけど実際もう5試合やってきたので、やっと慣れてきた感じですね。
――実際に公式戦をしてみていかがですか
9月入学で秋リーグしかやっていないので、春大会は初めてなのですけど、秋と比べて春は負けたらすぐ終わってしまいます。明日の試合がすごく重要になってくるので、明日頑張って勝ちます。