20日の初戦を完封勝利で飾った早大は、慶大との2回戦に挑んだ。慶大のホームリンクである神奈川・KOSE新横浜スケートセンターで行われた今試合。第1ピリオドはキルプレーでの失点もあり同点で終了したものの、続く第2ピリオドで次々にゴールし点差を広げ、勝負を決定づけた。最終ピリオドでは追加点はなかったが、GK千葉琉矢(スポ3=北海道・武修館)が慶大の攻撃を最後まで落ち着いて処理し、6-2で勝利を収めた。
開始直後から早大は何度も攻撃を仕掛ける。試合が動いたのは6分、FW清水朝陽(社1=北海道・武修館)のアシストでFW鎌田悠希副将(スポ3=北海道・駒大苫小牧)が先制に成功。得点後に勢いを増した早大は直後も隙を与えず攻め続けるものの、慶大ディフェンスも体を張った守備で得点を許さない。終盤に差し掛かった14分には、ペナルティーによりキルプレーとなった早大がピンチを迎える。惜しくもここは守り切ることができず同点となったが、その後はGK千葉も追加点を与えなかった。終了間際は両チームともにペナルティーで選手を欠き、得点は動かないまま第1ピリオドを終えた。
得点直後、喜びを表すDF務台慎太郎主将(スポ4=北海道・駒大苫小牧)
同点で迎えた第2ピリオド。開始早々1分でDF務台主将が幸先よく得点を挙げ、勝ち越しに成功。ベンチは大きく盛り上がり、この得点によって勢いづいた早大はその後も立て続けにシュートを放つ。すると、約1分後にFW川本周平(スポ3=北海道・白樺学園)のゴールでさらに追加点を奪う。早大はチャンスメークで優位に立ち、一気に流れを引き寄せた。さらに中盤29分にはパワープレー終了と同時にFW鎌田が今試合自身2点目となる得点を挙げて点差を広げ、最終的に第2ピリオドでは5得点を追加する猛攻を見せた。
得点を喜ぶベンチ
最終ピリオドは立ち上がりから両者譲らぬ攻防を展開し積極的にゴールを狙ったものの、両チームのGKが確実にセーブする。しかし48分に早大のペナルティーによってキルプレーとなると、粘り切ることができず、マークが外れた慶大に得点を許してしまった。直後、今度は慶大のペナルティーでパワープレーとなり、得点を奪い返したい早大だったが、シュートを得点に結びつけることができない。無得点のままパワープレーが終了した。反則が相次いだ最終ピリオドはこのまま追加点は挙げられず、最終スコアは6-2で試合終了となった。
得点を喜ぶFW清水
初戦に引き続き、危なげない試合展開で勝利を収めた早大。23日に行われる準々決勝では強豪・東洋大と対戦する。タレントぞろいの東洋大にはこれまで思うような試合をさせてもらえず、今大会においても山場だと意識してきた選手は多い。l「少ないチャンスをものにしたい」とGK千葉が話したように、集中力を高めて試合に臨み、準決勝に駒を進めたい。
(記事 濵嶋彩加、田島璃子 写真 大貫潤太、七澤拓未)
結果 | ||
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早大 | ピリオド | 慶大 |
1(28) | 1st | 1(3) |
5(26) | 2nd | 0(2) |
0(17) | 3rd | 1(2) |
6(71) | 計 | 2(7) |
※( )内はシュート数 |
得点経過 | |||||
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チーム | 時間 | ゴール | アシスト1 | アシスト2 | GS |
早大 | 06:00 | 鎌田 | 清水 | - | EQ |
慶大 | 14:27 | 振津 | 長谷川 | 笹山 | SH1 |
早大 | 21:08 | 務台 | 鎌田 | - | EQ |
早大 | 22:12 | 川本 | 清水 | 鎌田 | PP1 |
早大 | 29:42 | 鎌田 | 上山 | 棚橋 | EQ |
早大 | 34:40 | 鎌田 | - | - | EQ |
早大 | 38:05 | 清水 | 務台 | - | EQ |
慶大 | 48:18 | 勝見 | 荘 | 赤坂 | EQ |
早大メンバー | |||||
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セット | FW | FW | FW | DF | DF |
1 | 林風 | 木綿 | 大塚 | 務台 | 沼田 |
2 | 川本 | 清水 | 鎌田 | 棚橋 | 松下 |
3 | 上山 | 共田 | 金井真 | 有賀 | 金井和 |
4 | 平林 | 田中 | 江島 | - | - |
林幹 | 仲見 | - | - | - | |
GK | 千葉 |
堤広利監督(平10人卒=東京・早実)
――試合前にはどのような声をかけましたか
大会を通じて、相手が誰であろうと変わらず、自分たちのプレーをするようにと伝えました。
――あまり得点の動かなかった第1ピリオドはいかがですか
そこはあまり気にしていません。最初からどんどん点を取るというより、しっかり足を動かして、相手にあたって、相手の体力を削ろうと。自分たちのプレーはできるようになってからすればいいというふうに伝えてましたので、予定通りです。
――展開が変わり、得点がたくさん入った第2ピリオドはいかがでしたか
相手は人数も少ないですし、ああいうプレーを続けていれば相手は足が止まってきますので。足が止まって、自分たちにプレーができるようになって、点が入った、そういう期待通りの展開でした。
――第3ピリオドはいかがですか
ちょっと反則が多くなったというところが反省点かなと思っています。これ以上高いレベルになると、反則が1つの命取りになりますので、そういった意味で反省材料です。