全ては、日本学生氷上競技選手権(インカレ)に向けたアンケートで、FW林風汰(教4=東京・早実)が「最近は川本君より上山君が推しです」と書いたことから始まった。実際は、FW川本周平(スポ3=北海道・白樺学園)とFW上山響平(スポ2=北海道・駒大苫小牧)、どちらの方が好きなのか、この対談ではっきりさせる。後半は、関東大学リーグ戦(秋リーグ)の振り返り、そして日本学生氷上競技選手権(インカレ)の展望を真面目に語る。
――他己紹介をお願いします。この対談は林選手の推しを集めた回なので、まずは林選手から川本選手、上山選手の紹介をお願いします
林 (川本について)3年の、学部は…?
川本 政治経済学部です。(正しくはスポーツ科学部)
林 推す理由は、俺に対するアピール、愛がすごいからです。
川本 なんかちょっと耐えられないです…(笑)。
林 何も間違ったこと言ってないよ? そういえば、「得点したら雪見大福買って~」って言って、そこから点取った?
川本 秋リーグはたぶん、取ってない…。
林 じゃあ残念。なので、推す理由は、俺への愛が止まらないっていうのと、とにかく一緒にいる時間が一番長くて、こいつのいろいろなことを知っているが故に、しょうがないから、推してあげました。しゃーなしね。
川本 えっへっへっへっへ。
林 こっちは2年の…何学部? 社学?
上山 うん(正しくはスポーツ科学部)。
林 響平(上山)を推した理由は、ちょっとだけホッケーのセンスがいいってことぐらい。
上山 は? ちょっとだけなんだ…。
林 当たり前じゃん。
上山 ないよ。
林 あ、「あるよ」とか言われなくて良かった。あとは、同じく(自分への)愛が止まらないからしょうがない。
川本 そっちが、「ホッケーのセンスがある」ってさ、こっちはないみたいな…。
林 あったっけ? 俺はないよ? ある人間のほうが少ないんだよ。
川本 あるよ、みんなあるよ。みんな違う個性があるから。
――では、反対に川本選手と上山選手から林選手を紹介してください
林 お前ら嫌いなところしか言わねえだろ。
川本 えー、嫌いなところ?
林 わざわざ嫌いなところ言わなくていいんだよ。
川本 難しいな。じゃあいきます。3年、3年じゃねえや。
林 すげえじゃん、タメじゃん。こわ。
川本 3年(正しくは4年)の、教育学部、林風汰さんです。こっちからの愛が止まらないみたいな話だったけど、全然。こっち(林)から両サイドに。
林 ありがちな、照れ隠しな。
川本 最近ちょっと、いろんな人に浮気されて。
林 それは自分にこういう思い(愛)があるから、他に行っているのが気に食わないっていうことでしょ。これ(川本からの愛)がなかったら、浮気って発生しないのさ。
川本 朝から何の話してるの…。
林 たしかに(笑)。
川本 嫌いなところは、時間にルーズなところです。いっつも時間にルーズ。
林 今日寝坊してないし。そんなに遅れてる?
川本 遅れてそうじゃん。
林 遅れて「そう」なら、遅れてねえじゃん。
上山 遅れてる。
川本 遅れてるし、なんかだらしなそうじゃん。もう見た目が。雰囲気が。
林 偏見やばいな。
――上山選手はどうですか
上山 俺が推してる理由って言うこと? ないな…。強いて言うなら、足が速いところ。
林 足遅えよ。昨日、国体の練習で、「足遅え」って親父にブチギレられて。「ホッケー辞めちまえ」って。
上山 じゃあ辞めればいいじゃん。
林 大学4年生、ホッケー辞めるまで1カ月で「足遅い」って怒られるって、もう末期。
川本 普段、「腰痛い」とか言ってるから。
上山 たしかに。腰痛いって言ってうずくまってるじゃん、いっつも。
川本 うんうん。
林 いや、あれはしょうがない。俺は悪くない。え、褒められた気しないんだけど。
川本 いいんだよ。
上山 自分が思ってないこと言われるのが他己紹介だから。
終始リラックスモードの3人
――理想のクリスマスを教えてください。今年は25日の夜を東京で過ごせます
林 これ、ちょっと話すと俺長くなるんだよな。彼女がいることバレたくなかったな…。理想のクリスマスか、もうしょうがない。彼女と過ごしたいっす。クリスマス彼女と過ごすなんて、人生初めてな気がする俺、たぶん。
上山 嘘つくな。
林 いや、ガチ。中3の時はいたけど、たぶん会ってない。あったっけ。あったら覚えてるもんな、俺。
川本 クリスマスが暇だった覚えがないんだけどな。いつもなんか部活とか、忙しいイメージしかなかった。その辺。
林 で、クリスマスは人生で初めて彼女と過ごせるっていうのにワクワクしております。しかも優勝した後!
上山 25日試合あるの?
川本 あるでしょ。決勝。
林 人生で一番ハッピーな日だ。部活のみんなで祝勝会をやる気はない。彼女を優先します。これ大事。
川本 彼女と過ごしたいとかないんだけど。お前(林)と過ごすじゃん。
林 取られていいの? 俺の彼女なんかに、俺を。
川本 取られてると思ってない。
一同(笑)。
林 怖いわ。
川本 (彼女は)一緒に住んでないじゃん、だって。
林 寮生活じゃなくて、同棲だと思ってるの?
川本 一緒に住んでない、取られてると思ってない! だから、(早慶戦に彼女が来たら)バッティングするんだよ、大丈夫?
林 (笑)。ベンチの中に、観客席に。バッティングしてんだ。すごいじゃん。
川本 で、理想のクリスマスは、決勝で優勝することです。推し、推されてる人(林)と…なんて言えばいいの? ファン? ファンと。
林 お前がファンだよ。
川本 推してるんだから、(林が)ファンだよ。ファンと一緒に優勝することです。推しと一緒に優勝したいわけじゃん?
林 優勝はしたいよ、けどお前としたいかって言われたら…。
川本 いや、この対談そういう設定だから。
林 やば。
川本 推しと一緒に優勝したいらしいです。
――上山選手の理想のクリスマスは
上山 ないな、理想なんて。ホッケーしかしてないからさ。だから、今年もホッケーしてたいかな、いつも通り。(=インカレ決勝に残る)
林 かっけー。アイスマンいる。
上山 いつも通りね。
川本 彼女と遊びたいとか、抜かしてるやつが悪い。試合に集中しろよ。
林 その楽しみのために死ぬ気で頑張るんよ。
上山 は?
川本 え、決勝できること、優勝することが楽しみなんじゃないの?
林 優勝しないとデート楽しくないじゃん。キムタクのセリフ知らないの?(ドラマ『プライド(2004)』、「負けた後のデートは楽しいかい、NO!」という円陣のセリフより)
川本 じゃあ、優勝できなかったら別れて。
上山 優勝できなかったらデート行かなきゃ良いじゃん、楽しくないんだから。
川本 うんうん。
林 たしかに。(川本が)めっちゃニコニコしてるじゃん! 怖いんだけど。優勝したいんだよね、俺とね。
川本 ファンの方(林)と、ね。
上山 (川本に)「ファンの方とホッケーがしたい」でいいんじゃない?
林 うるせえな!
――部内で付き合いたい人は
川本 推しと彼女は違うからね。
林 大丈夫? 歩紀(MG杉林、国教3=埼玉・早大本庄)とかじゃないの?
川本 そういうのは笑えないから…。
林 本当に好きじゃなかったらさ。「いや、歩紀はないわ~」で終わるよ。
川本 …怖いじゃん。
林 そう言うの大好き! でも、ああいうちっちゃくてかわいい子ってね。訳分かんない体育会のでっかいのと付き合ってるっていうね、俺の勝手な偏見があるから。マジで歩紀だけにはそのルート走ってほしくない。バッチバチのイケメンと付き合っといてほしい。とりあえず。
上山 直接言えばいいじゃん。
林 直には言わないよ。
川本 これじゃ歩紀の恋愛話じゃん。
林 これはやっぱり俺の選択が一番大事ってことでしょ。今日はこういう(林から川本、上山に矢印が向いている)回なんでしょ。
川本 それは今日また新しいのが入るかもしれないじゃん!
林 浮気マンみたいになるけど。
川本 推しと付き合おうとしてる、とんでもないファンみたいになってるけど、大丈夫?
林 たしかに、ファン食いみたいになっちゃう。きもいね。誰かな…。DF務台慎太郎主将(スポ4=北海道・駒大苫小牧)、ない。FW木綿宏太副将(スポ4=北海道・駒大苫小牧)、ない。DF金井和(文構4=東京・早実)ありだな、やっぱないな。FW鎌田悠希副将(スポ3=北海道・駒大苫小牧)、ない。FW大塚鵬蓉(スポ3=埼玉栄)、ない。DF松下剛(商3=東京・早実)、ない。
川本 え?
林 FW金井真(スポ3=北海道・苫小牧東)、ない。GK千葉琉矢(スポ3=北海道・武修館)、ない。川本、ない。FW江島陸人(国教3=東京・早稲田)、ない。MG杉林歩紀(国教3=埼玉・早大本庄)、ない。FW平林慶太(スポ2=北海道・釧路江南)、ない。FW田中裕人(スポ2=滋賀・光泉カトリック)いいかも! ああいうおとなしい人と付き合いたい。FW林幹汰(文2=東京・早実)、ない。DF沼田恵祐(文2=青森・八戸)、ない。響平、ない。DF棚橋俊太(スポ2=愛知・東海)、ない。DF有賀峻(社2=北海道・白樺学園)、ない。MG神谷明里(国教2=カナダ・ラングレーセカンダリースクール)、ない。FW仲見颯太(スポ2=北海道・苫小牧東)、ない。1年生。FW清水朝陽(社1=北海道・武修館)、ない。GK飯見拓未(社1=東京・早実)、ない。FW共田野安(国教1=カナダ・ジョージエリオットセカンダリースクール)、ない。MG山田真衣伽(商1=東京・早実)、ない。裕人です!
川本 えー。
林 裕人、結構おもしれえよ、喋ったことないべ? 一時期、漫画喋ったり、ジャズの話したり。趣味が合う。おとなしい感じが良い。俺が一方的に喋るから。
川本 喋りたいだけ。
上山 それ会話って言わないよ。
林 あ、でも、裕人はちゃんと返してくれる。
川本 相槌でしょ。
林 そう、俺の3に対して1返してくれれば良い。
川本 でも誰とでも、こっちが1喋った後10ぐらい返してるよね。
林 たしかに。付き合いたいのは田中です。
川本 剛(松下)は?
林 これ(川本から松下への愛)は、ガチです。
川本 たしかに、「剛かわいい対談」のメンバーに入ってないのはちょっと納得がいかない。
一同(笑)。
川本 剛、真面目そうだし、いいじゃん!
林 今の顔、見た!? マジな顔してた。
川本 へっへっへっへ。
林 (上山に)幹汰(林、実弟)とか言っておけよ。
上山 無理だよ、頭おかしい。
林 お前もだろ。
上山 だって見たでしょ、この間、階段上って一人で壁に頭打ちつけてて。誰もいないのに。
林 おかしいだろ、俺の弟なのに。
川本 でも、今日の対談で、裕人もいいなって思ったなー。
上山 裕人かな、俺も。
川本 じゃあ「田中推し」じゃん、グループ名。
上山 変えるか。
林 ということで、田中(上山)、田中(林)、松下(川本)でした。
ーー学年が上がって、意識的な変化はありましたか
林 毎回、俺同じこと喋っちゃってる気するけど、大丈夫かな。世界中のファンの人たちに、「またこいつ同じこと喋ってるよ」って思われ…。
上山 そんな見てないよ。
林 学年が1個上がって変わったことはない、常に同じ同じ意識を持ってやってた、と言いたいところなんだが、ぶっちゃけ4年生になると変わりました。特に去年、華唯(杉本、令4卒=現横浜GRITS)の存在が大きすぎたが故に。今年の4年生は、全員不甲斐ない4年生なので。特に私とか。みんなで、どう練習をやっていかなきゃいけないか、とか。木綿と務台が練習終わった後、コーチ陣と、「今日こういう練習だった」「チームはこんな感じ」「今日やばかったよ」とか、そういう話とかちょっと聞いて、「俺らがこうしたい」っていうのもあるし、「コーチがこうしたい」っていうのもあるけど、どっちもできるように、みんなでやってこうって(思っています)。あとは、4年生が4人しかいなくて、3年生、特にカマ(鎌田)は3年生でAマークを着けてくれているから、特に3年生とは仲良くしていました。特に今、カマもだけど、すごく真(金井)がやってくれてるのかなっていう気がします。とにかくチーム一丸でやんなきゃいけないっていうところに、着眼点はあるかなと思います。今年は「これだ」っていった選手がいないので。とにかくみんなでやることが大事かなと思う。今までは、「チーム引っ張んなきゃ」「俺が声出さなきゃ」って頭がいっぱいだったけど、4年生はそれもやりながらも、みんなで仲良く、メリハリつけていくようなチーム作りだな、と思って、お前ら(川本、上山)とも仲良くしてあげてます。
上山 あ、仲いいと思ってなかった。俺。
林 嘘でしょ! 本当? 本当なの…?
川本 こういうとこです。風汰がファンだから。
林 そうか。
川本 俺は、情緒が落ち着いた気がする。取り乱さなくなった。3年になってからの前半と後半でも変わってる感じがする。トレーニング真面目にやろうかな、みたいな。最近結構真面目ウィーク。ランとか、スプリントとか真面目にやろうかなって。木綿さんとかが言ってたことが分かるようになったかも。真面目になったじゃん。学年が上がれば、自動的に真面目になるのかな。あと、時間がたつのが早くなりました。1年間が早くなった。流れは去年と一緒だし。去年はインカレとか初めてだったけど、もう3年の終わりになった。
林 お前(上山)は? 金使いが荒くなったとか。
上山 お金ないから使えない。考えることが増えたことかな。でも、結局バカだから、考えられないから、どうしようもできないっていうことかな。
林 すげえ、3秒前までいいこと始まるのかなって思ったのに。こいつに期待した俺がバカだった。
上山 考えること増えたんだけどさ、俺考えたいよ、いろいろ。でも、考えられない。
林 (上山を撫でる)
上山 ほら、こうやって、考えようとしたら、邪魔してくるの! いっつも。
林 じゃ分かった、一回考えてみ。
上山 思いつかないよ…。
林 どっちやねん。
上山 でも、やっぱり学年が上がったら(考えること)増えるじゃん。増えなかった?
林 増えるよ。
上山 それと一緒。何を考えるのか分かんないけど、考えることは増えた。
――夏から入団された、松浦駿コーチ(平24スポ卒=北海道・釧路工)、堤広利監督(平10人卒=東京・早実)はどのような方ですか
林 松浦コーチは、引退したら毎日飲み行きたい。友だちになりたい。
川本 松浦さんのお金で?
林 もちろん! 松浦さんは、
川本 新しいよね。
林 (自分は)高校までずっと守りのこととか考えないで、攻めのことだけ考えてろってホッケーを教わってきた。親父もFWで、攻めることしか、今まで教わってきたことがなかった。高校3年生まで。なのに、(大学に入ったら、コーチが)急にDF2人っていう。でも、松浦コーチっていう、FWのコーチが入ってきてくれて。「好きにやっていいよ」って言われて、「久々のこの感覚だな」「こういうコメントがもっと欲しかった」って。攻めに対するコメントがずっともらえてなかったから、「こうした方がいい」って言ってくれる人が入ってきてくれて、うれしいなって。あとは、なんかタイプが似てる。性格もそうだし、ホッケーのスタイルも。絶対そうだよね、爆弾だよね。ハンドリングを見た感じ。共通点が多いなって。
川本 松浦さん、「お前と一緒にすんなよ」って感じだったらどうすんの。真面目に決まってんだろ。
林 真面目な人が、「お前、なんか肌黒いから白ジャージー似合うな」って言ってこねえよ。来た初日に。
川本 新しいよね。なんかあんまりうちってフォアチェックのやり方とか、なかったけど。新しくなったかなって。
林 あの感じでシステム好きなんだもんね。できねぇ。
上山 初めてやったもん。
林 でも、野安(共田)、めっちゃ見たことあるらしいよ。「あれやるチームたくさんあるよー」って。面白かった。(俺に)普通にタメ口で。
――堤監督はいかがですか
川本 スマート。
林 下から。
川本 パチパチパチパチ(拍手)って感じじゃない?
林 ピリオド間の一言が、簡潔。姿勢が好き。スマートだよね。見た目も、喋ってる言葉も。
――関東大学リーグ戦、印象に残った試合はどの試合ですか
林 法政の試合(2巡目、11月3日、●3ー5)かな。
上山 俺もそれかも。点決めたから。
林 たまたま仲見(ドアマンをしていた)が出し遅れたやつね。「仲見何やってんだ!」っていう、ワンテンポの遅れでこいつ(上山)がビタ(ちょうど間に合った)からね。
上山 でも負けてるからね、関係ねえよ。
林 うん、改めて今年のチーム、弱いんだなと思った。
川本 弱いなっていうか、底力がはないなと思った。法政とか3ピリ(第3ピリオド)でひっくり返されるみたいな。今年は多いじゃん。関大の練習試合もさ、勝ってても、最後追いつかれちゃう。3ピリまで持続力がない。
上山 油断してんの?
川本 油断してるっていうわけでもないけど、ジンクスみたいになってて。3ピリまで調子いいと3ピリで追いつかれる、みたいな。
林 先入観がダメなのさ。
川本 そうなの。言っちゃうと。関大戦もなんかさ、意識して。
上山 気にするから悪いんじゃないの。
――個人としての課題は
上山 試合に出るっていう課題。
林 じゃあ俺らクリアしたやん。
上山 いや、まだしてねえよ。
川本 (自分も)後半出てない。1次リーグの最後の方でもう出てない。夏合宿があって、大会が結構すぐで。流れは良かったんだけど、前半は流れでいったんですけど、大会も長いし、後半になるに連れて、個人としても下がったというか、勢いが続かなかったかなっていう感じがしました。
林 法政戦負けたのもそうだけど、「大黒柱がいないチームってこんな感じなんだ」って。よりインカレはみんなでやんなきゃいけないなって思ったっていうのは課題かな。自分が4年でやんなきゃいけないことができていないが故の結果になっちゃったって感じ。さっき、チームのこと考えなきゃって言ってたところが、できたと思ってたら、できてなかったなって。できてたら、ああいう結果にはならないと思った。
川本 爆弾はいるけど。
林 インカレは核がいるからね、ここにね! 出るからね。陸トレもウエートも氷上も雰囲気いいし、東洋だから、やってみなきゃ分かんないけど、勝てないかもしんないし、勝てるかもしんないし。
上山 勝てるよ。
林 少なくとも、秋リーグよりはいいかたちで入れるんじゃないかな。インカレは期間が短いから、いい感じで入ったらいい感じでいけるし。トーナメントぐらい緊迫感あるといいよね。だって今雰囲気いいよね。
上山 うん。
林 ネガティブなところもあるけど、みんなをポジティブ思考にしていこうっていう。インカレに向けて、今、みんなポジティブにあると思うから。関大ともいい試合できたし。
川本 秋リーグが早く終わったから(良い)、みたいなところも。
林 そう、逆にね。早く終わったから切り替えられて。俺らはインカレだけやん。(秋リーグ)パッパと負けて、きっつい陸トレやってるし。これで勝てなかったらやってらんねえな。こんな思いしてんだから負けるわけねえ。
――最後に、インカレに向けてのアピールポイントと意気込みをお願いします
林 もう、なんかうれしい! やっと出れる立場になって、これ語れるのが。4年目の最後にして。とにかくリンクの上を走り回ってます。やっぱり、ホッケーは走ってないと勝てないスポーツだと、自分の中では思ってるので。シュートとかパスレシーブとか、いっぱいある中でも、とにかく勝つチームっていうのは、とにかく走ってるチームだと思うので。
川本 お父さんに怒られないように。
林 速く走って、とにかく。4年生で、キャラもこんな感じなので「俺がやればみんなついてくるな」っていうのは関西遠征ですごく感じたから。俺がチェックした時だけ、動画見てるとやたらベンチが盛り上がってて(笑)。「チームに愛されし、原動力」ってまさに俺だなと思いながら。4年生として背中を見せられればなと思います。走ります。
川本 僕も走るタイプかなみたいな、どっちかといえば、はい。こいつ(林)に負けない、まあ、負けた覚えはないですけど、こいつ以上に走りたいなと思います。
林 後輩に煽られるぐらいの方がいいので。
川本 得点決めたいです。
林 間違いねぇ! 俺も。
上山 FWだから、点数決めるっていうことかな。守りも大切だと思うけど。FWだから、やっぱり点数決めないと。
――ありがとうございました!
「WE ♡ 田中 (松下)」
(取材・編集 田島璃子)
◆川本周平(かわもと・しゅうへい)(※写真左)
2001(平13)年10月5日生まれ。163センチ。北海道・白樺学園高出身。スポーツ科学部3年。FW。対談では林選手への愛を全面に出しながらも、DF松下剛選手(商3=東京・早実)のことも捨てきれなかった川本選手。さらに、「裕人もいいなあ」と気持ちは落ち着かず。その三股は許され、色紙には「(松下)」と小さく入れることができました!
◆上山響平(かみやま・きょうへい)(※写真中央)
2002(平14)年5月9日生まれ。175センチ。北海道・駒大苫小牧高出身。スポーツ科学部2年。FW。得点しても表情を崩さず、真顔を貫く上山選手。クリスマスに欲しいものは「財布」。現在は財布が壊れたため持っていなく、ポケットにお金を入れているそうです!
◆林風汰(はやし・ふうた)
2000(平12)年10月11日生まれ。167センチ。東京・早実高出身。教育学部4年。FW。秋リーグでは、初めてゴールを守るGK飯見拓未選手(社1=東京・早実)に熱く声をかけ、ベンチから大きな声を出し、製氷後には誰よりも早く氷上を駆け、愚直にチームに献身してきた林選手。早スポへのアンケートでも、長文で感謝のメッセージを記入してくださるなど、ひょうきんな性格に隠された人の良さがピカイチです。対談では川本選手、上山選手への愛が止まらず、幸せそうに語り尽くしていました。気合の入ったインカレで、チームを盛り上げるプレーに期待がかかります!