【連載】インカレ直前特集『夜が明ける前に』 第5回 FW鎌田悠希副将(スポ3=北海道・駒大苫小牧)✕FW大塚鵬蓉(スポ3=埼玉栄)✕MG杉林歩紀(国教3=埼玉・早大本庄)

アイスホッケー

 第4回は、3年生の中でもチームを積極的にまとめ、けん引する3人が登場。3年生にして副将のAマークを着けているFW鎌田悠希副将(スポ3=北海道・駒大苫小牧)、1セット目で起用されているFW大塚鵬蓉(スポ3=埼玉栄)、そして4年生がいないため、マネジャー陣を最上級生として指揮するMG杉林歩紀(国教3=埼玉・早大本庄)だ。仲の良さが伝わるあたたかな対談で、関東大学リーグ戦(秋リーグ)の振り返り、そして日本学生氷上競技選手権(インカレ)への思いを語る。

面白い、とは言わないんだね。(大塚)

笑顔を見せるFW大塚

――右隣の人の他己紹介をお願いします

鎌田  タコ招待?

杉林 (寝起きで、頭が)まだ起きてない(笑)。

鎌田  なんて言ってるか聞き取れなくて(笑)。

大塚 (杉林について)学部が…国際教養? 3年、杉林歩紀です。マネジャーをやってて、周りをめっちゃ見てくれてるなって。他の2人が2年生、1年生で、マネジャーを引っ張っていってるなっていうのを見ていて思います。性格の特徴? 全部言っちゃって良い?

杉林 全部も何も…(笑)。

大塚 ビシって言うところはビシッと言えるし、後輩も含めて、チーム全体から慕われている感じはする。うーん…。

鎌田  (沈黙が多くて)合コンなら終わってるよ。

大塚 むずいって。うーん、性格、性格…。気を配れます。

杉林 (鎌田について)スポーツ科学部、3年鎌田悠希です。3年生になってから意識が変わったということからも、さらに体の大きさを生かしたプレーをしていて、氷上での存在感が増した。試合中走っている量もこれまでに比べて格段に増えていると思います。私がホッケーについて言うことができないから難しいけど…。

鎌田  ダメだし言ってもいいよ。

杉林 (笑)。私の中では、頼れるプレーをしてくれる印象です。本当に目の色が変わって、試合につながるよう一つひとつのプレーに集中して練習に取り組んでいます。性格の特徴は、面白いことが好き。

大塚 面白い、とは言わないんだね。

杉林 うん。面白いことが好き。「ふふっ」みたいなこと。私のツボには入るんだけど。人を楽しませるのが上手です。

鎌田  以上ですか? 優しい、とかは良いですか?

杉林 いろんな対談で出てるよ。

鎌田  あーそうですか。

杉林 でも本当に、優しいです。優しい。

鎌田  (大塚について)スポーツ科学部3年。大塚…鵬蓉だよね? 脩世(大塚脩世氏、令4卒)ではない?

大塚 ではない。

鎌田  ひろゆき(大塚兄弟の父)?

大塚 ひろゆきでもない。

杉林 (面白いことが好き、というのは)こういうところです(笑)。

鎌田  プレーは、結構特徴的だと思います。「あ、面白い」って思うプレーをよくしているイメージがあります。うちのチームは、走って、ゴリゴリ当たって、シュート打って、みたいな選手が多いけど、そんな中鵬蓉は一人、バランスを取れるプレーができると思っています。パスもそうだし、シュートも。いるポジションのタイミングとか、人とニュアンスが違うところがあるので、それはすごい、真似できないところだなと思っています。性格の特徴は…NGなし?

大塚 率直に言ってくれたら、素直に来てくれたら。

杉林 めっちゃドキドキするよね。

大塚 ね。とんでもないことを言い出さないか。

鎌田  「なんか変」なの。

大塚 失礼な。

鎌田  何が変なのかはわからない、何かが変なの。

杉林 今日ちょうど同じ話を、務台さん(DF、慎太郎主将、スポ4=北海道・駒大苫小牧)と木綿さん(FW、宏太、スポ4=北海道・駒大苫小牧)としてた(笑)。説明難しいんだよね。

鎌田  そう、たまにこの話になるんだけど、なんなんだろう、みたいになるよね。でも、なんか話すってなった時は話すし、言いたいことは言うし。いいキャラしてるんじゃないですか。

――12月3~4日に行われた関西遠征はいかがでしたか。まずは食べ物について

大塚 自分は串カツ食べました。ここの2人とは別に。

鎌田  え、言うよ? 僕は、置いていかれたんです。

大塚 違う違う。説明するとね、あのね、

鎌田  分かってるよ。大丈夫。

杉林 マネジャーは、「パフェが食べたいね」っていう話になって。京都っぽい、抹茶とか、湯葉が食べたいねとか。でも、すごく移動時間が短かったから、食べられず、爆速で熱々のドリアとパフェを食べるっていう。お目当てのお店じゃなかったけど。パフェは、盆栽パフェみたいなやつ(笑)。

一同(笑)。

杉林 抹茶アイスなの! でも、最初に、透明のプレートの中に入ってる盆栽だけ置かれて(笑)。

鎌田  ガチの盆栽? 食えるの?

杉林 たぶんプラスチックでできた盆栽。ケースみたいなのが最初に置かれて、その上に抹茶パフェが置かれたやつ。下2人は、キウイのパフェ食べてた。

大塚 なんで盆栽パフェ選んだの。

杉林 せっかくなら、抹茶。

鎌田  自分は、たこ焼きとお好み焼きを食べたぐらい。あとは、大阪いらっしゃいクーポンみたいなのを使いました。

――関大との練習試合はいかがでしたか

大塚 初めてのリンクだったし、初めてやる相手だったし。しかも関西の人と。なんか、新鮮。関東とはちょっとプレースタイル違くない?

鎌田  うん。

杉林 久しぶりに、3on3とか、練習試合で全部やったかもね。PSとか。

鎌田  (大塚に)PS出た?

大塚 出たよ。

杉林 …外した?

大塚 ふん。

鎌田  結構良い時間だったんじゃない。

杉林 刺激を与えてくれるような感じではあったんじゃないかな。

鎌田  なにかをつかんだ選手は多いよね。琉矢(GK千葉、スポ3=北海道・武修館)も、ケガ明け初めての試合だったし。感覚がどうだったかは聞いてないけど、本人が分かってると思う。

――試合がない期間があったと思いますが、最近の寮での過ごし方は

鎌田  最近はずっとW杯を。みんなで椅子並べて、日本の試合を、騒ぎながら応援してたり。昨日(12月6日0時、クロアチア戦)も夜12時から起きて応援して、そのまま朝練に。「眠い眠い」って言いながら。

――全部見ましたか

鎌田  全部見ました。

杉林 「そろそろ寝るか」って思ってる頃に通知が鳴って、「なんだ?」と思ったら、みんながすごい盛り上がってる動画が送られてくる期間でした。

――一番盛り上がったのはどの試合ですか

鎌田  ドイツも盛り上がったけど、スペインに勝った瞬間の騒ぎ方は尋常じゃなかったよね。そこ(テレビ前)だけ、渋谷みたいだった。

――例年通り、クリスマスの話題に行きたいと思います。今年は25日の夜を東京で過ごせますが、理想のクリスマスは

大塚 歩紀、ついに言う時が来たんじゃない?

杉林 なんもない、なんもない。

大塚 なんもないか…。

杉林 みんなと決勝戦を迎える。

鎌田  たしかにたしかに。で、夜の話でしょ?

大塚 祝勝会だよね。

杉林 (大塚に)あ、話しておかなくて大丈夫?

大塚 25日、しっかり彼女はバイト入れてました。

杉林 出かける予定だったの? 自分の中では。

大塚 夜、どっかで出かけたいかなって思ってたんだけど、しっかりバイト入れてました。

鎌田  どんまい。

――部内で付き合いたい人は

鎌田  大塚はないじゃないですか。

大塚 おかしいよ!

鎌田  僕一途なので、(去年と同じ)務台さんです。

――昨年よりどこが好きですか

鎌田  彼は基本「かわいい」でできてるんでね。そこで勝負してるみたいなとこあるので。かわいいところです。

杉林 私は、明里(MG神谷、国教2=カナダ・ラングレーセカンダリースクール)で。

大塚・鎌田 あー…。

杉林 部内だからね、一応。行き先とかで何があるとかを調べて、すごく楽しみにしているところとか、かわいいな〜って思うので。あと、卵が好きなところも。

――卵が好きとは

杉林 卵系、オムライス、プリンとか。卵でできているものなら何でも好き。

鎌田  明里ちゃんのことだから、シンプルに卵のフォルムが好きなのかと思った。味が好きなんだね。

――大塚選手の付き合いたい人は

大塚 まず、鎌田悠希はないじゃん。

杉林 それは腹いせ?

大塚 ううん、普段の人間性を考えて。

鎌田  今年はむずいよ。

大塚 いないもんなー。同期はないよ。じゃあ、野安(FW共田、国教1=カナダ・ジョージエリオットセカンダリースクール)で。

鎌田  面食い? 面食い?

大塚 結局のところは、面食いでいかせていただきたいなと。かっこいいよね。あいつ。めちゃくちゃおしゃれしてる、ってわけじゃなくても、めっちゃ様になって見えるみたいな。いいなーって。

鎌田  この間、なんでか知らないけど、スーツ着てて。あれやばかった。

杉林 惚れてるじゃん(笑)。

大塚 野安の内面は、どういう人かまだ知らないから置いといて。9月に入ってきて、まだ短いから、これからどんどんボロを出していくと思うけど。寮生活ってそういうもんじゃん。

杉林 細やかな、「ありがとうございます」とか、すごい言ってくれるよね。

――では、紙に書かれた4年生の、好きなところ、直してほしいところ、インカレの注目ポイントを教えてください

大塚 (務台主将について)務台さんの好きなところは、優しいところと、可愛いところと、あと、面白いところだと思います。

鎌田  面白い?

大塚 上げとかないと。

鎌田  びっくりしたわ。

大塚 TWICEが好きなところもいいと思います。直してほしいところは、大塚に当たりが強いとこですね。最近、事あるごとにいきなりどつかれるので、ちょっと直してほしいですね。インカレの注目ポイントは、キャプテンとしてだけじゃなくて、DFの中でもリーダー的存在なので、DF陣を引っ張っていっている務台さんにも注目して見てみてほしいなと思います。

杉林 (FW林風汰、教4=東京・早実、について)風汰さんの、すごくいいなと思うところ。練習中、コーチの周りにみんなが集合する時、すごい真剣にコーチの話に聞き入っているところ。マネジャーの立ち位置から見ると、選手の視線も見えるから、すごく真っすぐで。たまにボード越しにふざけてくる時もあるんだけど(笑)。そういう時にすごく真剣なこと。あとは、みんなの気持ちが落ちてる時とかでも、頑張って盛り上げようとしてくれるところ。そういったところがみんなに尊敬される理由だなって。素敵だなと思うところです。直してほしいところは、基本的にはないです。挙げるとしたら、毎朝私のものまねをしてくるところ。

大塚 どんな真似をしてくるの?

杉林 「おはようございます」って言うと、「おはようございます♡」って。今年になってからハマってるみたいで。インカレは早慶戦を除いて、最後の大会っていうのもあるので、4年間の思いをぶつけてほしいなと。どんな場面であっても、持ち前のみんなを盛り上げる力を発揮して、チームを底から支える存在としても、活躍をしてほしいなと思います。

大塚 木綿さんが一番むずいね。むずいっていうか、言いたくないね。

鎌田  (木綿副将について)この人は、後輩をすごい可愛がってくれる人です。飯行く時とか、どっか遊び行く時とか、すごく面倒見よく誘ってくれたり、連れてってくれたりするので、そういうところはいい人だなって思います。直してほしいところはたくさん言える! 何から言う? 彼はね、メンヘラなのですよ。モメンヘラって呼ばれているくらい。

一同(笑)。

鎌田  例えば、この間、銀だこ酒場に行きたいっていう話を務台さんたちとしてて。なんかのきっかけで、俺と務台さんが出かけてて、ダーツをするってなって、剛(DF松下、商3=東京・早実)も呼んだんです。ダーツが好きだから。木綿さんは用事があって。思いの外の他ダーツが盛り上がって、「銀だこ酒場行かない?」ってなって。(銀だこ酒場に行きました。)それを木綿さんに話したら、「俺がいない時に行きやがって」みたいな。1週間ぐらい永遠に同じ話をされたので、「メンヘラだね」っていう話を務台さんとしてました。これくらいにしておこうかな。

大塚 あんまり言い過ぎるとかわいそうだからね。

鎌田  注目ポイントは、最後の大会、思い残すことがないぐらいやってくれると思うので。同じAマークつけてるもの同士として、理解はありますし。かなり気合入れてプレーしてくれると思うので、「違った木綿宏太」を見れるんじゃないかなっていうふうに期待してます。

杉林 (DF金井和、文構4=東京・早実、について)和さんのいいところは、試合中とか、練習の時に、自分が悔しかったプレーとか、うまくいかなかったプレーがあった時に、すごく悔しい表情をするんです。その悔しさをバネにプレーを改善しようと向き合っているようなイメージがあります。マネジャーへの気配りとして、アイシングが欲しい時とかに、「全然簡単でもいいよ」っていつも声掛けてくださる。そういう、小さい心配りができる方で。あと、真(和の実弟、FW金井真、スポ3=北海道・苫小牧東)とか同期が出ているセットとかは一層力を入れて応援しているイメージが強くて。すごく表に出すわけじゃないけど、熱を持って、いつも試合に臨んでいるなと思います。直してほしいところはなしです。インカレの注目ポイントはDFだからそんなに機会が多いわけではないけど、初ゴールをこのチームで、このメンバーで決めてほしいなと思います。

自分が今できることを考えながら、試行錯誤(さくご)をしています(杉林)

丁寧に語るMG杉林

――昨年に比べ、鎌田選手は副将になり、杉林さんはマネジャーのトップになり、大塚選手はお兄さんがいなくなり、環境の変化があったと思いますが、意識は変わりましたか

鎌田  3年目でAマーク(副将)を着けさせてもらって、去年より一層、「自分が結果を残さなきゃいけない」っていう気持ちが強くなったかな。自覚を持てるようになってきたかな、っていうのは、最近になって思いました。それだけ期待してもらってるところもあると思うし、その期待に応えなきゃいけないなっていうのは、強く感じながらプレーしています。

大塚 2年生から3年生になって、上級生になったってのもあって、今まで以上に「先輩方についていくだけじゃダメだ」って。3年生になった時も思ったし、先輩が今4人だけっていうのもあって、この1年通して深く思いました。あと、自分は練習やって、たまに気が抜けちゃう時に、去年とかは一応、お兄ちゃんの脩世が口出ししてくれることがあったんですけど、今年はそういうのがなくて。その分、自分でしっかりやんないと、って思っています。

杉林 私は最上級生じゃないけど、マネジャーの中では一番学年が上になったことで、仕事の仕方もちょっと変わったかな。ちょっと効率的に仕事をするようになった。人間関係をさらに意識して生活をするようになったなっていうのは、大きくて。仕事ができる後輩2人だから、「自分の役割ってなんだろうな」っていうのを考えたり。あとは去年、万菜さん(浅井、令4卒)にしてきてもらったことと、自分が今できることを考えながら、試行錯誤(さくご)をしています。

――コーチ陣が変わり、試合形式も新しくなった関東大学リーグ戦(秋リーグ)、印象に残った試合はどの試合ですか

大塚 法政戦が印象的でした。1巡目、2巡目、どっちもだけど、特に2巡目(11月3日、●3-5)。1巡目も2巡目も、初めにリードしてたんだけど、最後逆転されて負け、そういう試合展開になってしまって。やっぱり勝ちきれなかった悔しさっていうのと、1巡目、逆転されて、「流れを止めれなかったから、次はこうしよう」みたいな話をしたにもかかわらず、また2巡目で同じことが起きちゃったのがすごく悔しくて。印象に残っています。

鎌田  僕は初戦の日大戦(9月4日、◯4-2)。日大は去年の終わりから今年にかけて、早稲田に近い実力を持つようになってきて。向こうもそれは分かっていると思うし、分かっているからこそ、「早稲田を食ってやろう」っていう気持ちでかかってきて。秋リーグで一番緊張した試合だったんじゃないかなと。負けられないし、いいスタートを切らなきゃいけない、落とすわけにはいかない、っていうのは強く感じていたので、すごく鮮明に覚えています。

杉林 試合結果と少し別の観点でいくと、鎌田の(スケート靴の)刃を取りに行った時。

鎌田  何回かあるよね。

杉林 明治か、中央かな?試合開始して間もなく、いい戦いをしている中で、「スケートの刃が」って言われた時に、「(試合展開が変わる可能性があり)まずい!」と思って、爆走した記憶。目が離せない試合展開の中で、「今ここでこれが必要」っていうのが明確だったから、印象的でした。あと、試合結果的には中央(1巡目、9月24日、△5-5)。マネジャー3人、身を乗り出して、見ていて。

――大会全体を通して見つかったチーム全体の課題は

大塚 さっき言った法政戦(のリードしているところから勝ちきれないところ)がやっぱり課題だなって、今でも思います。まだリードしてる状況で、そのまま勝ち試合にすることができてないので。関西遠征の時に、そういう3-1でリードしてる状況で3ピリ(第3ピリオド)を迎えて、「1試合通して頑張ろう」って言ってたんですけど、それも途中で試合が流れちゃって、できなくて。インカレや、残りの練習試合でも、どういう試合の流れになるかは分からないけど、なんとしてでも勝ちに結び付けられるようにしていかないとな、と思います。

鎌田  基本的なプレー。これは最近練習でも口酸っぱくコーチとかに言われてることなんですけど、パス、シュート、体に当てる部分、声を出すとか、そういうアイスホッケーの基礎になる部分が60分を通してできなかったところを突かれた結果だと思うので。できている時間はあるんだけど、どこかでぽろっと気が抜けて、ミスにつながって、流れも相手に与えてしまうっていうのが、明確にみんな分かっていたと思います。基本的なことを完璧にやるっていうのは、簡単なようで難しいことではあるんですけど、どれだけ完成度を高めていくかっていうのはインカレで戦っていく上の課題かなと。

杉林 例年よりも人数が少ないので、誰か一人がケガをしたら、例えばGKの場合だったら、棄権をせざるを得ないっていう事態で。日々、代わりがいないからこそ、ケガをしながらやり続けるしかない。そういったところを見逃さずにサポートしていけるか。ちょっとした異変に気づかなければいけないな、とすごく思った期間でした。

――個人としての課題はどこにあると思いますか

大塚 自分はFWで、3年生になって、秋リーグで結果を全然残せてないので。第一に結果。自分は変な要らないプレーとかをしちゃうので、チームを勝ちに結びつけるようなプレーを。自分のやりたいプレーっていうよりも、チームが勝てるようにするプレーをやっていかないと、インカレで勝てないなってすごく思って。その2つを頑張っていきたいと思います。

鎌田  僕は決定力。2巡目で、棄権もあって、法政、中央に負けられないっていう時に、一点も決めてない。得点を期待されるポジションにいると思っているし、そういうセットプレーを組んでいたりするし、チームが一番必要としてる時に得点を決めれなかったっていうのは、かなり大きな反省点です。そこはしっかりやっていきたいなって思います。

鎌田  (杉林に)はい、明里ちゃんは、フィジカルの話をしたらしいよ。

杉林 いやぁ。あ、でも、インカレに向けて、パンプスを買い替えたので、めちゃめちゃ走れる準備をしています!

大塚 おー。

鎌田  頼もしいね。

杉林 スピードと、ヒールで走る高度な技術があるので。

鎌田  陸トレは?

杉林 全然やるよ。やってるよ。

鎌田  本当にやってそうで怖いわ。

杉林 真面目な話としては、インカレは独特の緊張感があると思うので、その緊張感に圧倒されないように、どれだけスムーズに作業の準備とかができるかっていうところが勝負だと思います。できるだけ、普段通りな感じで、みんなを試合に送り出せるように、迎え入れられるように準備をしていきたいと思います。

――会場が近いインカレは、感覚は違いますか

杉林 新横(新横浜)でのインカレ、新鮮も何も、去年のインカレが私たちにとって初めてのインカレだから。毎年違う場所っていう感覚だけど。早慶戦感があるね。

大塚 たしかに。

鎌田  環境が変わらないので。北海道行くとかだったら気温も変わるけど、普段の生活と変わらないかなと思ってるんで。うん、逆にいいんじゃないかな。

少ないチャンスをものにしないといけない

笑顔で話す鎌田

――最後に、インカレに向けたアピールポイントと意気込みをお願いします

大塚 インカレ本番、どういうセットになるか分からないですけど、今年全体として、1セット目で使っていただくことが多かったので、結果を出したいなと。あと、4年生が早慶戦を抜いて最後の大会なので、4年生を勝たせてあげれなかったとか、そういう悔いが残らないように、4年生をしっかり送り出せるように、今までの大会以上に頑張っていきたいと思います。

鎌田  サイズもある方だし、その分リンクにいても目立つと思うので、シュートも武器だし。そういうところは、アピールポイントとしてあげられるところだと思います。意気込みとしては、特に東洋とやるってなるってなると、少ないチャンスをものにしないといけないと思うので、決定力は、本当に力を入れてやっていきたいなって思っています。秋リーグみたいに、「あの試合で決めてれば」とか、「ここ外してなければ」って後から考えたくないので、しっかり決めたいと思います。

杉林 アピールポイント…。会場で着ぶくれしているのがいたら、私です。後輩2人にもびっくりされるぐらいなので。意気込みは…なんかちょっと圧を感じる…。

MG杉林(中央)を温かく見つめる鎌田(左)と大塚

杉林 やだ、この構図(笑)。チーム一丸となってっていうのは、マネジャーも含まれてると思うので、

大塚・鎌田 (うなずく)

杉林 一瞬一瞬、気を抜かないように。最後の一瞬まで応援できるように。しっかり気を引き締めて支えていきたいと思います。

――ありがとうございました!

(取材・編集 田島璃子)

◆大塚鵬蓉(おおつか・ほうよう)(※写真左)

2002(平14)年3月3日生まれ。178センチ。埼玉栄高出身。スポーツ科学部3年。FW。クリスマスには「デート使いの香水が欲しい」と答えた大塚選手。取材に入ったウエートトレーニングでは、カメラへ絶え間なくアピール。インカレでも、蛍光色のマウスピースをキラリと輝かせます!

カメラを見つけたFW大塚

レンズを覗き込むFW大塚

◆杉林歩紀(すぎばやし・いぶき)(※写真中央)

2001(平13)年11月22日生まれ。埼玉・早大本庄高出身。国際教養学部3年。MG。4年生はマネジャーがいないため、最上級生として仕事をこなす杉林さん。クリスマスには、どこでもいいから「温泉旅行のチケット」が欲しいとのこと。風呂上がり、ビールを片手に「最高」とつぶやく姿が想像できます!

◆鎌田悠希(かまだ・ゆうき)

2001(平13)年9月19日生まれ。センチ。北海道・駒大苫小牧高出身。スポーツ科学部3年。FW。昨年のインカレ前対談、今春の幹部対談、そして今回の対談も、全く同じパーカーで登場した鎌田選手。そのお気に入りのパーカーは、クマがデザインされたホッケー部門のオフィシャルグッズで、3,800円で販売されています。購入して、鎌田選手とのおそろいグッズを手に入れましょう!