【連載】インカレ直前特集『夜が明ける前に』 第1回 DF有賀峻(社2=北海道・白樺学園)✕DF沼田恵祐(文2=青森・八戸)✕MG神谷明里(国教2=カナダ・ラングレーセカンダリースクール)

アイスホッケー

 初回に登場するのは、長髪が特徴的なDF集団。プレーヤーのDF有賀峻(社2=北海道・白樺学園)とDF沼田恵祐(文2=青森・八戸)だけでなく、アイスホッケー経験者のMG神谷明里(国教2=カナダ・ラングレーセカンダリースクール)もDFだった。守りが強い3人だが、対談では守りの姿勢は見せることなく、スピード感のあるトークを繰り広げた。日本学生氷上競技選手権(インカレ)を前に、関東大学リーグ戦(秋リーグ)を振り返り、意気込みを熱く語る。

仲良く話す3人

――今回の組み合わせは、MG神谷さんも含め、長髪DFです

神谷 ちょっと待って(笑)。

沼田 そういうこと!?

有賀 切っちゃったんだけど…。

――右隣の人の他己紹介をお願いします

沼田 自分の右隣の人は、社会学部2年の有賀峻っていう人です。プレーの特徴は、DFで。バトルに強くて、結構頼もしいDFだなって。自分にはないところ(があります)。ガツガツ行って、スピードもあるし。早稲田のチームには必要なのかなって思っています。性格は…。大人しそうに見えて。エネルギッシュ。

有賀 エネルギッシュ。

沼田 内に秘めてるものがあるんだろうなって。普段の生活は大人しいけど、試合とかでガツガツできるんでそういう印象があります。

――では次に、有賀選手からMG神谷さんについて

神谷 プレースタイル聞きたい。

有賀 プレースタイルね。えっと、2年生だよね?

神谷 2年になりました! 9月で!

有賀 神谷明里さん。国際教養学部で9月入学なので、秋、2年になったっていうことです。アイスホッケーのプレーの特徴は僕は分かんないんで言えないんですけど…。

神谷 私も分かんない。

有賀 その代わりにマネジャーとして、どんな感じにいつも動いてくれてるか。

神谷 絶対よろしくないな。

有賀 ちゃんと、ちゃんとね!

神谷 OK、心しておく。

有賀 3人マネジャーがいるんですけど、3年と1年の間でその真ん中にいるということで難しい立ち位置ではあるものの、持ち前の明るい性格と人当たりの良さとか、やっぱり対人関係だよ。強みめちゃめちゃあるの。

神谷 絶対思ってない(笑)。

有賀 マネジャー間だけじゃなくて、チーム全体の中でもコミュニケーション取ってくれて。そういうところで、コミュニケーションっていう面での影響力は、結構大きいのかなって思いますね。性格の面でいったら、言ったみたいに対人関係。コミュニケーション能力だったり、人当たりの良さが一番の特徴です。

神谷 (笑)。

沼田 その通りでしょ。

――では最後に、MG神谷さんからDF沼田選手について

沼田 絶対悪いことしか言わないでしょ!

神谷 文学部2年、沼田恵祐くんです。プレースタイルは、本人がいっつも言ってるんですけど、「冷静なプレー」っていうのを持ち味にしていらっしゃって。俊(有賀)がエネルギッシュなディフェンスだとするならば、どっしり構える、落ち着いて安定感のあるパス、守り方とかそういうので、どちらかというと恵祐(沼田)は「冷静なプレー」っていうイメージが強いです。性格は、プレースタイルもそうですけど、2年生って結構元気なメンバーが多いというか、うるさい人が多いんですけど、その中で一歩引いてみんなのこと見ていて。日常生活においても、冷静にみんなのことを見て、なんかあのツッコミ入れるみたいな感じの、大人っぽい立ち位置ですね。

有賀 大人っぽいというか、おじさんっぽいというか…。

神谷 あ、そうですね、父。

有賀 お兄ちゃんより父。

神谷 父ちゃん?

有賀 いや、親父だね。

沼田 え、ダメや。

神谷 冷静な、親父。

沼田 悪口じゃん、普通に!

神谷 いや、ちゃぶ台とか、ひっくり返さないタイプ。

自分たちがやるべきことができた(沼田)

髪をかきあげる沼田

――12月3~4日の関西遠征はいかがでしたか

神谷 鬼スケジュールだったよね。

有賀 ねー。

神谷 実質24時間で全部終わったよ。関大との練習試合はどうだった?

有賀 関東と関西で、スキルとか考え方が違って。フォアチェックとかもね、全然違ったし。正直、個々のスキルはそんなになかったチームだったけど、その分、総力とか気持ちとか。

神谷 勢いやばかったよね!

有賀 そうそうそうそう。気持ちの面がすごかったから、うちのチームにはあんまり見られない、体を張ったプレーとか、シュートブロックとか。

神谷 プレースタイルが全然違ったね。

有賀 そう。そういうところはやっぱ学ぶべきもの、得られるものがあった遠征だったんじゃないかなって思いますね。

沼田 俊(有賀)は相手チームのことを言ってたので、自分たちのチーム振り返ります。試合から1カ月ぐらい離れてて、「どういう感じの試合になるのかな」って、予想もつかなくて。でも、「1回基礎からやっていこう」っていうチームの方針で、練習で基礎の部分の練習を結構やっていたんですけど、そういうのが出ていて。結果として、思ったより、自分たちがやるべきことができたのかなと。

神谷 早稲田はプレーが真面目ですよね。

沼田 うん。

有賀 そうだね。2試合目が特に良かった。1試合目の1ピリ(第1ピリオド)はひどかったです。

神谷 (移動の)疲れじゃないかなと思ったんだけど。

有賀 移動は結構あると思う。

神谷 2日目、見ていて結構まとまりがあった気がした。

有賀 うんうん。

――関西らしいものは食べられましたか

沼田 疲れてホテルですぐ寝ましたね。だから全然食べてないです。

神谷 終わった後、2日目は?

沼田 2日目の昼はうどんを食べました。本当だよ。丸亀生麺食べて、移動が各自になったので、夜ご飯は普通に駅の弁当食べて…。関西らしいものはなにも食べてないです。

有賀 京都を味わいきる時間があんまりなかったよね。

沼田 過密だったよね。

有賀 俺は、本当は、1日目の試合が終わったあとに、僕らの同期のDF棚橋俊太(スポ2=愛知・東海)に「ご飯行くとき声かけて」って、試合終わりに言ったんですよね。で、1回ホテル帰ってボケっとしてて。1時間半ぐらいたっても連絡来なくて、ぱってSNS見たらすでにたこ焼き食べてて。「あれぇ!」って思って電話してみたら、「あ、悪り、呼び忘れてた」みたいな。沼田もこんな感じだったんで、一人で焼き鳥食べて寝ました。

神谷 2日目、みんな楽しんだのかと思ってた。

沼田 いや、本当に。

有賀 ね。恵祐。

神谷 私は、同い年なので、1年生に紛れて、みんなで1日目に大阪行って、お好み焼き食べて帰ってきて。あ、1日目のお昼は、京都駅で1時間あったんですけど、マネジャーはその時間で超走ってドリアとパフェ食べました。

有賀 え、詰めすぎじゃね?

沼田 ドリア?

神谷 パフェ食べた! レインボーキウイパフェみたいなの食べた!

有賀 どこにそんな行動力があるの…。

神谷 で、夜はお好み焼き。2日目は各自解散だったんですけど、もうマネジャーは1日目に詰めすぎたせいで疲れ過ぎて、2日目は大人しく、指定席で帰って、新幹線の中で駅弁と、新幹線でしか食べれないアイスを3人仲良く食べました。

有賀 俺らより食べてるやん。

神谷 え、うん。めっちゃ食べた!

――最近、寮で空いてる時間は何をしていますか

神谷 めっちゃ気になる〜。

沼田 最近は試合がなかったんで、土日とかフリーな時間が多くて。日中寝て、夜起きちゃって、携帯いじりながら、ベッドでゴロゴロしてるみたいな。昼夜逆転して、ずっと寮にいる、みたいな。

神谷 最悪。

沼田 自分はそんな感じです。

有賀 僕はここ2、3週間基本、練習ない時間は寮にいなくて。まあ遊びに行ったり、バイト行ったりする予定があるのもそうなんですけど、ゼミの活動が始まって。プロモーションビデオ作る担当になったので、そのことをいろいろやらなきゃいけなくて。今日もさっきまでやってたんですけど。沼田とは対極ですね。基本動いてるっていう感じです。

沼田 で? ゼミと、バイトと…?

有賀 あと彼女と遊びに行って、って感じですかね。

沼田 そんなさらっと言う?

神谷 あっさり終わったね。

有賀 最後の人(神谷)がいるから、さらっといかないと。

神谷 私が自宅で何をしてるかですか? 本当にインドアなんで。

有賀・沼田 へー…?

神谷 いやいやいやいや、なにその反応。

有賀 一回聞こうぜ。

神谷 早慶戦の準備が結構忙しくて。動画とか映画とか全く見てなくて、部で共有してるGoogleアカウントに全部早慶戦のファイルとかがあるんですけど、ひたすらそれを見て、ちょっと修正したり、みたいな。ちゃんと意外とお仕事してます。

有賀・沼田 で?

有賀 それだけじゃないよね?

沼田 それでね、24時間うまるわけじゃないもんね。

神谷 あと、新しいアルバイト始めたんで。スケートリンクで短期なんですけど、バイトしてるのと、

有賀・沼田 と?

神谷 友達とご飯行ったり、

有賀・沼田 友達と!?

神谷 友達。

――このまま載せますが大丈夫ですか(笑)

神谷 (笑)。

有賀 大丈夫です!

沼田 そのまんま、そのまんま!

神谷 本当にやり直したいかもしれない!

有賀 あーやっちゃった。

防具もカナダに置いてきちゃった(神谷)

笑顔を絶やさない神谷

――ここからはMG神谷さんについてお伺いします。MG神谷さんは幼い頃からアイスホッケーをしていたと思いますが、大学で日本に戻って、続ける選択肢はありませんでしたか

神谷 0です。そもそも、女子のアイスホッケーが、特に東京だとメジャーじゃないので。やるってなったら、オリンピック選手とかもいるゴリゴリのチームか、結構緩めなチームの両極端で。大学生活を考えた時に、練習の時間帯も深夜だったりするし。オリンピックに行きたい気持ちがあったら、続けてたかもしれないんですけど、そういうことではなくて、本当に趣味でやってたので。カナダで最後結構楽しく終われたので、綺麗にフェードアウトっていう感じで、防具もカナダに置いてきちゃったので。続ける気はなかったです。

――もし、早大に女子チームがあったら

神谷 どうだろう。続けてないと思います。早稲田のアイスホッケー部があったとして、レベルが高そうなので。あったとしたら、そっちのマネジャーをしていたかもしれないです。あ、120%そっちのマネジャーをしたと思います。

沼田 なんそれ。悲しくなるよな。

神谷 思ってないって(笑)。

有賀 悲しいよ。

沼田 危な、女子アイスホッケー部なくて。

神谷 よく言うわ。

――沼田選手、有賀選手は神谷さんがマネジャーになると聞いた時はいかがでし…

沼田 自分はとてもうれしかったです!

神谷 即答が本当によくない! やりすぎだよ!

沼田 すぐ言葉が出てくるぐらい、うれしかったというか。「1人同期が増えるんだ、よっしゃ!」みたいな。

神谷 やりすぎだよ、本当に。

沼田 自分たち8人みんな思ってることだから。

有賀 俺も、もちろん同期が1人増えるってのはうれしいし、マネジャーも人数が少ない中で、早慶戦の事務作業とかいろいろやってくれてたので、そういう面で1人増えるのも、うれしいなって思いました。あと、ちっちゃい頃、僕は東京でプレーしてたんですけど、その時に、一緒だったらしくて。

神谷 一方的に知っていました。

有賀 一方的に知られてたらしくて。「東京でホッケーしてたらしいよ」って言われてたんですけど、入ってくる前、僕はなんにも知らなくて。「え、どんな人なんだろう」ってちょっと興味はありましたね。でも、ちょっと実際に会ってみても、全然思い出せなかったので、ちょっと申し訳ないなって。

神谷 ショックだなー。

――では、毎年恒例ですが、部内で付き合うとしたら誰を挙げますか

有賀 えー、誰だろうな。

神谷 誰だろう…!

有賀 ぱっと思い浮かぶ人いないんだけど。

沼田 自分は9月に入ってきた、1年の共田野安(FW、国教1=カナダ・ジョージエリオットセカンダリースクール)です。今は。理由は、真面目なところと面白いところがあって。恋人の前になったらどういう接し方をするんだろうって気になるので。付き合うなら、野安ですかね。

有賀 付き合うとしたら、1個上の真さん(FW金井真、スポ3=北海道・苫小牧東)かなって思います。

神谷 いや、分かる、分かる!

有賀 なんでかっていうと、あの人ってしっかり切り替えができる人で。遊ぶ時は全力で遊んで、めいいっぱいふざけて。でも、やっていいこととやっちゃいけないことをしっかり分かっていて、周りにもしっかり言える人です。オンの面はやっぱリーダーシップ。堂々としてますし、やることはちゃんとやる。例えば、陸トレでいったら、走るところはちゃんとやる、◯回やるところはちゃんと◯回やるっていうとこで、ちゃんとそういうところのメリハリがあるし、周りにもいい波を広げていける人なので。しっかりした影響力のある人。強い人っていう点で、やっぱ真さんですね。

神谷 どうしようかな。いやでも、やっぱり務台さん(DF務台慎太郎主将、スポ4=北海道・駒大苫小牧)。主将をやってるのを見てて、「自分が自分が」って目立つタイプではなくて、支える側の主将で。「務台さんなら大丈夫」っていう絶大な安心感と信頼があるので。付き合うなら務台さんがいいです。

――秋リーグで一番印象に残っている試合は

神谷 ぱっと出てきたのは中央戦(1巡目、9月24日、△5-5)です。引き分けってのがシンプルに珍しかったからかもしれないんですけど。(他の試合は)試合中盤になって、接戦でも負けちゃうことがあったのかなっていう印象で。でも、中央戦は同点で終わったので。同点が良いかって言ったらそうではないですけど。「おー」ってなった、見応えがあったかなって。

有賀 あー、それはめっちゃ言われた。

沼田 他の人はもう多分「あの試合」っていう試合があると思うので、自分は、1巡目の東洋戦(10月15日、●3-9)ですかね。試合してみて、2ピリ(第2ピリオド)までまあまあいい感じ、プラン通りっていうわけじゃないですけど、大体できてました。でも、3ピリ(第3ピリオド)で結構点数が離されちゃって。個人的にはインカレで当たるのが分かってたので、意識はしてたんですけど、その差が明らかになったっていうか。「まだこれだけの差があるんだな」って痛感した試合でした。

有賀 僕は、1巡目の大東戦(9月18日、◯3-1)で。結果は勝てたんですけど、予想通りの試合運びにはならなかったんですよね。あの試合って、試合運びの中で、自分たちの気持ちの面だったり、基本的なスキルの精度が低かったり。地に足ついたプレーをもう一回見直そう、ってなった、いい機会だったと思います。

いろいろ勉強していかなきゃな(有賀)

丁寧に語る有賀

――大会期間を通して、DF全体の課題はどこにあると感じましたか

神谷 結構波乱だったよね。人が足りなかったり。

有賀 一番きつかったのが、最後の5試合。金井和さん(DF、文構4=東京・早実)がゲームアウトで5試合出場停止ってなって。元々DFは6人しかいないのに5人になって、シンプルに体力の面での課題が。他のチームより人数が少ない分、DF一人ひとりの負担が増えるので、誰か一人じゃなくて、DF全体の体力を上げていかなきゃいけない。体力不足っていうところが、浮き彫りになったのかなって思います。

沼田 早稲田は守る時間が多くて。秋リーグはずっと思ってたんですけど、DFが体力的に疲れて、FWも守りに参加させて、フラストレーションが溜まってしまって。そこから流れが悪くなって。もっとバトルに強くなったり、いいパスを送れたりしたら、良いチームになっていくのかなって感じる時はありましたね。DFのせいでFWに負担かけちゃってる部分があるのかなって思います。

――個人としての課題はどのようなものが見つかりましたか

沼田 個人としての課題は、バトルに弱いのもそうだし、イージーなミスがかなり多いなっていう。例えば、パス出す時に、プレッシャーもかかってないのに、FWが取りづらいパス出しちゃったり、あと、勝手に1人でパックファンブルして、失うこともたまにあって。

有賀 僕の場合は、(秋リーグで確認できたこととしては)さっき恵祐からも言われた、スピードを生かして、対人プレーで止めること。あと、強みにしていきたいのが、プレーの流れを読むことです。プレーを読んで、パスカットしたり。一方で、(課題は)攻め出しのパス。DFから出るパスって攻めはじめの一本なので、そこをしっかり出せるDFがいるチームといないチームでは結構違うと思います。そういうパスを僕はまだ出せてないなって。FWのフラストレーションが溜まってったり、あとは良い攻めにつながらなかったり。「ここ出したら1点だったのに」とか、「こう出したらもうめちゃめちゃチャンスだった」って、チャンスも見逃してるところが多かったので、FWにつなげるパスが僕の今の課題です。

沼田 (神谷に)課題、はい。

神谷 課題? 秋リーグを通して…?

有賀 一番聞きたい。

神谷 自分もフィジカルが足りないところがあって(笑)。

有賀・沼田 おー。

神谷 秋リーグ、ロッカーからアウェーのベンチまで結構距離があるんですけど、そこまで荷物を運んだら、次の日は丸一日肩が痛くて。本当に使い物にならなかったので。

沼田 陸トレしないとだめですね。一緒に、ウエートを。

神谷 ベンチプレスあたりから始めていこうかなって感じで。

有賀 秋リーグ始まる前から言っていた気がするんだけど。

――選手のお二人は、改善するために意識していることは

沼田 イージーなミスは、自分の技術もそうだし、感覚的なところもあるかもしれないので、練習から意識していくぐらいしか改善策はないと思います。最近、個人的にそういうところは意識してるので、それを続けて、インカレまでに直したいと思います。

有賀 僕の場合、ホッケーIQの問題かなって、思ってて。僕は、プロの試合とか、海外の試合とか、周りより見ない人で。チーム内のホッケーIQが高い人を見て、そういう人の日常会話とか聞いたり、どんな動画見てるのか覗き見したりすると、大体ホッケーの話をしていたり、海外のホッケーの動画見ていたり。そういうところが僕にはなくて、単純に、プレーの引き出しが少ないのかなって思います。普段から意識していくこととしては、まずは自分以外の人のプレー見て、時間がある時は、ボケーっとSNS見るんじゃなくて、プロの試合もお金を払えば生で見られますし。海外のプロ、海外のトップリーグの動画とかも。そういうところもやっぱ見ていろいろ勉強していかなきゃなって思いますね。

沼田 ちょっと質問なんですけど、じゃあ、時間がある時に動画見るって言ってたってことは、彼女との連絡とかも制限して動画見るってことなのかなって、個人的には思ってて。そういう時間も省くのかな。

神谷 やっぱり、チームのためにね。

有賀 限られた時間の中で、そこは使い方を考えていこうかなとは思いますけど、まあ、一切ゼロにするとは言わないです。

沼田 え?

有賀 いや、ま、必要最低限の連絡事項とかもあるじゃん。

沼田 ま、今後に期待したいです。そこは。

有賀 なんで俺だけこんなに!

――1年生が入って、先輩になった今年は意識の変化はありますか

沼田 無いですね。自分は。意識しないっていうか、プレーで頼れてるところも多いので。もっと自覚持たなきゃなっていう意識はあります。1年生が頼りがいあるプレーをしてくれるので、そこはもっと頑張らなきゃなって思います。

有賀 僕も先輩になっちゃって、実感は全然なくて。1年生の数自体が少ないってのもありますし、一人ひとりの存在感が大きいっていうのもありますし。1年も早く生まれていないので、あんまり先輩になったって感じはしないですね。頼れるところはめちゃめちゃありますし。

神谷 (MG山田真衣伽、商1=東京・早実と)生まれた年だけで言うと、本当に同い年なので。どちらかというと、本当に友達ぐらいの距離感ではあるんですけど、在籍した期間が長ければ長いほどノウハウとかは違ってくるので。近い存在だからこそ、些細なことでも気軽に教えてあげられる立場だと思うので、いい感じの距離感でできてるんじゃないかなと思います。たぶん。模索中です。

――続いて、4年生についてコメントを頂きたいです。(くじ引きで4年生を決める。)当たった4年生について、好きなところ、直してほしいところ、インカレの注目ポイントを教えてください

有賀 (FW林風汰、教4=東京・早実、について)さっき、付き合うなら、っていうところで、風汰さんも出すか迷いました。良いところ、見てないところでも努力できるところ。目標を立てて、そこのためにいろいろ考えて行動できる人なんですよ。そのためには、どんな犠牲も惜しまないというか。どんな行動もできるっていう行動力と、一貫性がいいところ。あとは、フレンドリー。そういうところが、まあ、やっぱ個人的には好きだなって思うところ。嫌いなところは多々あるんですけど、一番止めてほしいことは、次郎系ラーメン食べた後に息吹きかけてくることですかね。ちょっと嫌いですかね。ま、他にもあげたらきりがないんで、そこらへんにしときます。

神谷 うわー。

有賀 インカレで注目してほしいところは、プレーでも、誰よりも足動かすし、誰よりもチェックに行くところ。うちのチームでは少数派の、ゴリゴリ行くパワー系、体力系の選手で、ある意味チームにとっては、異色の存在で。そんな彼が、総力、体力、あとはフィジカルで向こうをかき乱して、どういう流れをこっちに持ってきてくれるのか。そういうところを見てほしいです。

沼田 (DF金井和について)好きなところは、わがままに付き合ってくれるっていうところ。プライベートで、「和さんこれしたいんすよね」って言ったことに対して、「あー、一緒にやるか」みたいな。そういう事が多くて。表裏一体なんですけど、直してほしいところとしては、2人で共通の趣味があって。内緒にしろって言われてるんですけど、その趣味はやめた方いいよっていうのは伝えたいです。インカレは、4年生なので、熱い思いとかもあるだろうし。あと、和さんは結構静かめな性格なんですけど、試合中ハードなプレーをすることが多いので。そういう熱いプレーに期待してほしいですね。

神谷 (FW木綿宏太副将、スポ4=北海道・駒大苫小牧、について)木綿さんの好きなところは、フレンドリー。年下とか、同年代とか、学年の壁がなく、自然体な感じで常に接してくれて。プライベートだといい意味ですごいラフなんですけど、やっぱり試合になると、ピンチの時とか、いざっていう時に、本当に活躍してくれる選手。オンとオフが本当にはっきりしてて、一回オンになったら頼りがいのあるところがすごいなと思っています。直してほしいところはないです。注目ポイントは、ピンチになった時に、絶対木綿さんが活躍してくれるので、そこに注目してくれればと思います。

神谷 (DF務台慎太郎主将、スポ4=北海道・駒大苫小牧、について)務台さんは、さっき言ったとおりで。(プレーは)やっぱり本当に安定感があって。「絶対的ディフェンス」っていう感じなので、これといって注目してほしいところはいい意味でなくて。試合全部を通して、務台さんは間違いなく、ディフェンスの要として活躍してくれるので、試合全部を通して注目してほしいです。私も注目しています。

――インカレの話に移っていきます。インカレの注目選手を教えてください

沼田 自分はGK千葉琉矢(スポ3=北海道・武修館)ですね。

神谷 言われたー。

沼田 秋リーグはケガで不本意ながら出れなかったんですけど、大一番で出るっていうことで、彼のビックセーブに期待したいですね。

有賀 同じDFとして、4年生の務台さんには、やっぱり注目してもらいたくて。DFとして、チームのゴールを守らなきゃいけないっていう責任がある上に、キャプテンとしても、この1年チームをまとめてくれたので。他の部員よりも、背負うものが多い務台さんが、最後の公式戦でどういうプレーするのかには、やっぱり注目してもらいたいです。

神谷 やっぱり4年生が卒業なので、木綿さん。プライベートは本当にラフでカジュアルなんですけど、アイスホッケーに懸ける思いはめちゃくちゃ熱くて。インカレも、最後の公式戦で、すごく気合が入ってるんじゃないかなと思うので、木綿さんのプレーには注目していただきたいです。

――最後に、インカレに向けて、自身のアピールポイントを教えてください

有賀 対人プレーが僕の強みだと思うので、まず、一対一で勝って、攻めにつなげるっていう点で、チームに勢いをもたらしたいです。インカレ決勝、25日勝てるところまで持っていけるようにしていきたいので、応援よろしくお願いします。

沼田 チームもそうだし、4年生も最後の大会ってことで、熱くなりがちなんですけど、自分は、練習から普段やってることをそのまま試合で出すのが一番ベストだと思うので、そこの軸はぶれないようにして、チームを勝たせられるようなプレーができたらなって思います。

神谷 マネジャーはインカレ当日は、応援することしかできないので、それまでの試合に向けての練習の期間で、みんなが万全に練習に集中できるような環境を作れるように。コツコツ、確実にやろうかなと思います。

――ありがとうございました!

(取材 落合俊、横山勝興 編集 田島璃子)

「負けたら全員髪切りま~す」

◆神谷明里(かみや・あかり)(※写真左)

2003(平15)年7月11日生まれ。カナダ・ラングレーセカンダリースクール出身。国際教養学部2年。MG。抜群のトーク力で対談を引っ張った神谷さん。ホッケー経験者というマネジャーとしては珍しい経歴で、チームを支えています。クリスマスに欲しいものは「アイスクリームケーキ」。食べきれないほどのケーキを、どなたか届けてあげてください!

◆沼田恵祐(ぬまた・けいすけ)(※写真中央)

2002(平14)年9月25日生まれ。178センチ。青森・八戸高出身。文学部2年。DF。サラサラヘアーが特徴的な沼田選手。アンケートでは、備考欄に「むたいさん、実は入学したときから好きでした」と書くなど、ポジションの同じ務台慎太郎主将(DF、スポ4=北海道・駒大苫小牧)を崇拝しているようです!

撮影:2021年12月

◆有賀峻(ありが・しゅん)

2002(平14)年7月22日生まれ。173センチ(スケート部ホッケー部門公式ホームページより)。北海道・白樺学園高出身。社会科学部2年。DF。対談後、早スポ部員とカメラの話で盛り上がっていた有賀選手。あどけない顔立ちですが、ガッツあるプレーでボード際を制します!