大学構内で早慶戦を宣伝 競技と部活の魅力を発信

アイスホッケー

 これまで、ア式蹴球部や野球部、ラグビー蹴球部の早慶戦の際に、競技スポーツセンター学生プロジェクトVIVASEDAの主催で開催されてきた「早慶戦応援ツアー」。アイスホッケーについても、2023年1月7日に開催される第86回早慶定期戦(早慶戦)に向け、応援ツアーの一環である「事前レクリエーション」が開催された。スケート部ホッケー部門からは8人の選手とマネジャーが駆けつけ、34人の参加者と共に交流を楽しんだ。

早慶戦の魅力を話すMG山田真衣伽(商1=東京・早実)

 事前レクリエーションは参加者同士の自己紹介から始まった。4人ずつに分けられた参加者のグループに選手も加わり、「なぜアイスホッケーを始めたのか」などの質問を受けながら、和やかな雰囲気で会話を楽しんでいた。アイスホッケーが日本より欧米での人気が高いためか、英語を主体にコミュニケーションを取る参加者も多く、FW共田野安(国教1=カナダ・ジョージエリオットセカンダリースクール)やGK飯見拓未(社1=東京・早実)が加わったグループでは英語での交流が盛り上がっていた。

 その後、スケート部ホッケー部門の選手より、アイスホッケーの競技ルールや早慶戦の注目選手が紹介された。競技ルールは1年生の担当。MG山田が明るく場を盛り上げ、GK飯見がポジションの紹介を、FW共田がペナルティーの紹介をした。ペナルティーの一種であるエルボーイングについての説明では、実際にFW共田がGK飯見にひじをぶつけ、分かりやすく紹介していた。早慶戦のCMなど、迫力の伝わる映像をはさみ、MG山田が端的に早慶戦の魅力を伝えると、後半は注目選手を紹介。FW平林慶太(スポ2=北海道・釧路江南)DF沼田恵祐(文2=青森・八戸)FW仲見颯太(スポ2=北海道・苫小牧東)FW上山響平(スポ2=北海道・駒大苫小牧)FW田中裕人(スポ2=滋賀・光泉カトリック)がそれぞれ1人ずつを紹介した。DFでは、主将としてもチームをけん引するDF務台慎太郎(スポ4=北海道・駒大苫小牧)、春の早慶戦でMVPを受賞したDF松下剛(商3=東京・早実)、2年生ながら主体的にDFを支えるDF棚橋俊太(スポ2=愛知・東海)が、FWではチームから愛される4年生、FW林風汰(教4=東京・早実)、大事な場面での得点でチームに勝利をもたらすFW金井真(スポ3=北海道・苫小牧東)が選出された。それぞれプレーの特徴や早慶戦で期待される役割に加え、「棚橋選手は最近他大学のマネジャーからモテ始めています」「松下選手はかわいいです」など、意外な一面も合わせて紹介された。

エルボーイングを実演する共田(左)と飯見

 スケート部ホッケー部門のプレゼンの後は、応援部による応援の説明とエールの練習。実際にハリセンが配られ、『紺碧の空』や校歌の練習も行われた。室内競技のアイスホッケーは応援の音がよく響く。応援部による応援は、当日の雰囲気づくりの一端を担う重要な要素だ。応援の練習の成果が発揮されることが期待されるだろう。

応援に見入る選手たち

 最後に、VIVASEDA主催の選手クイズが行われた。参加した8人の選手についての4択クイズが出され、参加者は4人ずつのグループで正解を絞り、回答する。一番盛り上がったのは、FW仲見のオフの過ごし方についてのクイズ。正解であった「韓流ドラマを見る」は多くのグループが正解し、FW仲見もうれしそうにお気に入りのドラマ、『わかっていても』を紹介していた。

 公式戦とは別で開催されるアイスホッケーの早慶戦は、その準備が全て学生によって行われている。だからこそ、「早慶戦を見に来てほしい」という気持ちは切実だ。現在、昼休みにキャンパスで選手本人によるチラシ配布が行われているが、今回開催された応援ツアーなど、他団体との協力の中で早慶戦の認知度を高めることも名案だろう。アイスホッケーはメジャースポーツに比べ、どうしても見に行くハードルが高い。だからこそ、早大生のうちに、早慶戦という、華々しく、比較的敷居の低い一戦で、アイスホッケーの魅力を感じてほしい。

(記事・写真 田島璃子)

コメント

FW平林慶太(スポ2=北海道・釧路江南)

――初めてこうった場に参加し、いかがでしたか

 緊張しました。アイスホッケーは日本ではマイナースポーツなので、早慶戦という舞台は学生の方にアイスホッケーの魅力を知ってもらえる良い機会だと思います。(応援ツアーに参加して)とても良かったと思います。

――最前列で応援部の応援を見たと思いますが、圧倒されましたか

 本当に迫力がすごかったので、自分たちも負けないようにいい試合をしたいと思います。

――沼田選手のクイズ、「好きな食べ物」について、ラーメン、焼肉、カレー、からあげの4択全てに手を上げていましたね

 沼田くんの体は結構ラーメンでできていると言っても過言ではないです。今後もラーメンだけ食べ続けてくれると思います。

カメラを見つけた沼田

VIVASEDA副代表 原碧唯(2年)

司会を務めた原さん

――かなり多くの学生が参加しましたね

 そうですね、今回が過去一番人が多かったんじゃないかと思います。

――その理由はなぜだと思いますか

 アイスホッケーは「レア」で、機会がなければ行くことがないのかなと思います。こういう機会があるからこそ、言ってみようかなと思えた人が多かったのかなと。

――開催してみて、雰囲気はいかがでしたか

 雰囲気はだいぶ柔らかく、クイズも楽しんで参加していただけたので、やってよかったなと思いました。これからまた、友達など(を誘って)輪が広がってくれたらうれしいなと思います。

――原さん自身がアイスホッケー早慶戦で楽しみにしていることを教えてください

 一番は早稲田が勝つことです。同時に、応援部さんや参加者、選手、みんなが一体となって盛り上がる雰囲気を味わいに行くのが魅力かなと思います。

参加者コメント

 マネジャーさんの発表がすごく分かりやすかったです! また、私たちのグループに来た選手が可愛かったです!(2年)

 みんなシュっとしていてかっこよかったです。プライベートな部分も知ることができて親近感が湧きました!(3年)