午前3時半。太陽がわずかに空を黄色く染める時間。東伏見の道に人が歩く音が響く。4時からのスケートリンクでの練習に備え、スケート部ホッケー部門の選手が移動する足音だ。氷上競技は練習場所が少ない。週の半分以上は午前4時からの練習を重ねている。
12月20日、日本学生氷上競技選手権(インカレ)が開幕する。早大はここ数年、優勝から遠ざかっている。今季を振り返ると、上位校になかなか勝ち星を挙げられず、試合の後には悔しい表情を浮かべてきた。しかし、早大ホッケー部らしい仲の良さで、チームとしての力をぐんぐんと伸ばしている。今回の対談は、25人、全ての部員が登場する。学年を超えた結束力、そしてユーモアあふれるサービス精神。「応援したくなるチーム」、早大スケート部ホッケー部門の魅力が詰まった8本だ。インカレが始まる前に、等身大を見てほしい。
手を伸ばしたらもう少しで届きそうなところに、星がたくさん見えている。さあ、夜明けだ。