大東大と競った一戦 セカンドリーグに向け確実に勝利/大東大戦

アイスホッケー

 大粒の雨が降り注ぐダイドードリンコアイスアリーナ。関東大学リーグ戦(秋リーグ)第3回戦、大東文化大との試合がスタートした。先制点を挙げられれたが、その後得点すると第2ピリオドで逆転。そして第3ピリオド、ゲーム終了直前に、エンプティーゴールを決め、3-1で勝利した。

 ※掲載が遅れ、申し訳ございません。

 ゲーム開始直後、大東大にパックが回ると簡単にゴールを入れられてしまう。その後試合の流れを変えたい早大はシュートを狙うが決めきれない。しかし、7分48秒。FW木綿宏太副将(スポ4=北海道・駒大苫小牧)からFW大塚鵬蓉(スポ3=埼玉栄)にきれいなパスが回るとパックがネットを揺らしこれが同点打となる。先制したい両チーム、相手の打ったパックも負けじとゴールに飛ぶが、GK飯見拓未(社1=東京・早実)がしっかり止めて1-1のままこのピリオドを終える。

得点する鎌田

 第2ピリオド、激しいパックの奪い合いが続く中、2度のペナルティーでキルプレーの時間帯が続く。しかし、相手のパスミスからパックを奪い、攻める姿勢を見せる。そして、12分36秒。FW鎌田悠希副将(スポ3=北海道・駒大苫小牧)が単独でゴールを決め、逆転に成功する。その後もペナルティーで数的に不利な状況ができ、相手の鋭いシュートにヒヤッとするシーンもあったが、しっかりとゴールを守った。

 そして迎えた最終ピリオド。今度は相手のペナルティーが続き、パワープレーとなるが、得点には繋がらず、1点差のまま試合は進んでいく。どうにか点数を入れたい大東大は試合終了2分前にタイムアウトを取り、6人全員で攻撃を仕掛ける作戦に出る。しかしその間、空いた相手ゴールにFW鎌田がしっかりとパックを打ち込み3-1に。そして早大リードのまま試合は終了した。

パックを保持するFW江島陸人(国教3=東京・早稲田)。この試合は1セット目で出場した

 次戦は中大との対決となる。「常にチャレンジャーの気持ちで、シンプルでハードなプレーをできるかが鍵」と堤広利監督(平10人卒=東京・早実)は話す。チャンスを生かし、愚直にゴールを狙いたい。

(記事 岡すなを 写真 田島璃子)

結果
早大 ピリオド 大東大
1(16) 1st 1(13)
1(17) 2nd

0(11)

1(18) 3rd 0(11)
3(51) 1(35)
※( )内はシュート数

得点経過
チーム 時間 ゴール アシスト1 アシスト2 GS
大東大 00:38 斉藤 宮崎 EQ
早大 07:48 大塚 木綿 江島 EQ
早大 32:36 鎌田 EQ
早大 59:02 鎌田 SH1・EA

早大メンバー
セット FW FW FW DF DF
江島 木綿 大塚 棚橋 沼田
鎌田 平林 川本 務台 松下
林幹 清水 金井真 有賀 金井和
上山 田中 林風
  仲見
GK 飯見
コメント

堤広利監督(平10人卒=東京・早実)

――3-1という点数はどのように受け止めていますか

  最後は相手が6人攻撃をかけた、エンプティネットへのゴールでしたので、実質的は1点差という僅差のゲームでした。もう少し早い段階で得点を取ることができれば、楽な展開になったと思いますが、結果としては競った内容でした。内容的には課題の残る試合でしたが、まずは勝つことができたので、それが何よりです。

――試合前には選手にどのような声掛けをしましたか

  実力的には自分たちの方が上になるが、相手によって戦い方を変えることなく、自分たちのホッケーをするように。また、試合を短く区切って、5分ごとにその時間でするべきことをよく整理して、賢いホッケーを心掛けるように伝えました。

――思うように得点を重ねられませんでしたが、原因はどこにあるでしょうか

  攻めがやや単調であったと分析しています。シュートも単発でリバウンドでのゴールも少なかったことが要因だと考えています。

――次戦以降はここ最近勝てていない相手が続きます。早稲田が勝利するためには、どのようなことが必要になりますか

  上位校との試合が続きますが、常にチャレンジャーの気持ちで、シンプルでハードなプレーをできるかが鍵だと思います。シュートも自分の打ちやすいポジション、タイミングにこだわらず、貪欲にどこからでもゴールに向かう姿勢と、ゴール前のバトルに負けず、粘り強くリバウンドを打つことを繰り返すことができれば、自ずと道が開けると思います。