力の差があらわに 中大に6点差で敗戦

アイスホッケー

 関東大学選手権の早大の初戦は、相手校の棄権により不戦勝となった。その空いたリンクを使って行われた中大との練習試合は、第1ピリオド(P)は健闘したものの、結果は1-7と完敗。力の差を感じる試合となった。

 第1Pは点の動かない時間が続いた。両チームとも、体をつかった守備やGKの冷静な判断でなかなか得点につながらない。開始16分、ディフェンスゾーンでのフェイスオフを中大に取られ、そのままシュート。一瞬の隙を突かれた早大は対応できず、相手に得点を許してしまった。

ゴールを守るGK千葉琉矢(スポ3=北海道・武修館)

 迎えた第2P、序盤から早大は果敢に攻めた。相手ゴールへパックを運ぶが、FW木綿宏太(スポ4=北海道・駒大苫小牧)のシュートは惜しくも決まらない。そんな中、1分54秒にFW川本周平(スポ3=北海道・白樺学園)とFW清水朝陽(社1=北海道・武修館)が粘り強くキープしたパックを受け取り、FW林幹汰(文2=東京・早実)がシュートを放つ。パックは相手GKの右側をすり抜け、1点を返した。新体制で初めての、1セット目以外での得点だ。早大に流れが傾くかと思われたが、その39秒後に中大がゴールを決め、再び勝ち越される。パワープレーの場面もあったがなかなかシュートが打てず守りきられてしまい、さらに中大に1点を追加され、1-3で10分を終えた。

得点した林を囲む選手たち

 2人少ないキルプレーで始まった最終Pは、個々のスキルが高い選手を含む、部員数の多い中大に歯が立たない展開となった。開始24秒、2分29秒、どちらも早大が数的不利な状況で中大に2点を加えられ、1-5に。重なる失点に、千葉に対し、控えのGK飯見拓未(社1=東京・早実)からも「琉矢さん、切り替えて!」と声が飛ぶ。早大は13分にタイムアウトを取るが、その後も失点し、1-7で敗戦となった。

タイムアウト中の選手たち

 関東大学選手権はチームの棄権が相次いでいる。大学でも対面授業が増え、外出せざるをえないが、まずは健康にアイスホッケーができる環境を保ちたい。そして、17日の日大戦に勝利し、上位4校が出場できるリーグに上がることが、チームとしての経験を積むことにつながる。

(記事 田島璃子、写真 落合俊、髙田凜太郎)