【連載】インカレ直前特集 第4回 青木孝史朗主将×大崎大祐副将×篠田純希×務台慎太郎

アイスホッケー

 第4回は、シーズンを通して上位セットでプレーし続けた4人が登場。FW青木孝史朗主将(スポ4=埼玉栄)とDF務台慎太郎(スポ1=北海道・駒大苫小牧)の長野出身コンビは第1セットで組み何度も好機を生み出しました。一方、今季初めて組んだというDF大崎大祐副将(先理4=青森・八戸)とDF篠田純希(スポ3=北海道・苫小牧東)も関東大学リーグ戦(リーグ戦)後半は第2セットで早稲田の守りの要として活躍。チームの主力選手である4人にリーグ戦の振り返り、プライベートについて話していただいた。

※この取材は12月9日に行われたものです。

「このチームで勝ちを1個ずつ積み重ねた結果が3位となったのは非常に良かった」(大崎)

大崎

――まずはリーグ戦の振り返りから。リーグ戦3位という結果をどのように受け止めていますか

大崎 最終戦で優勝を狙える位置にいての3位と捉えるととても悔しいし、優勝したかった気持ちはとても強いです。けどリーグ戦全体を通しての3位と捉えるとよく頑張ったのかなと。このチームで勝ちを1個ずつ積み重ねた結果が3位となったのは非常に良かったのかなと思います。

青木 今と同じ感じなんですけど、上位リーグでお互い潰しあって、いい感じで最後目の前に優勝がぶら下がった状態で、勝てば優勝という状況で勝てなかったことはすごい悔しいんですけど、リーグ戦全体を通して下位4チームに全勝できたことや、今まで勝てなかった東洋に勝てたことだったり、明治には勝ててないんですけどいけると思えるようなインカレにつながるようないい試合ができたことはリーグ戦を通していい収穫があったのかなと思っています。

篠田 シーズン当初もともと主力が多く抜けて、けっこう危ない年になるのではないかと言われていたんですけど、これまで秋のリーグ戦までやってきたことが積み重なって、結果として3位という結果で終われたのはいいことかなと思うんですけど、それでも上位4チームに対してそんなに勝利数が多くないというか、まだまだ勝てていないので、そこは厳しく見たほうがいいんじゃないかなと思います。

務台 自分は大学に入って初めての秋リーグで、試合数がとても多くて体力的にきつい面もあったんですけど、どの試合も運動量を意識して早稲田のホッケーができたという点では収穫があったと思います。でもやっぱり優勝というチャンスも目の前にあったのに、それを自分たちの手で手放してしまったというのはほんとに情けないじゃないですけど悔しいし、この借りはインカレで返せたらいいなと思います。

――予選リーグは2位通過となりましたが振り返っていかがでしたか

大崎 さっき孝史朗も言ってたんですけど去年の下位4チームに対してすべて勝てたことは非常に良かったと思います。上位3校に対して中央には2つ勝てたんですけど東洋と明治に対しては勝てなかったのでそこで1勝もしくは2勝できていればもっと優勝に近づける予選リーグだったのかなと思います。

青木 去年、結果的に慶応に落とした試合が大きいということはみんな分かっていて、下の4チームには今年は絶対全勝8勝したいという思いで挑んでいて、あとは上位チームにも2勝はしたいという思いはあったんですけど結果的に中央にしか勝てなかったんですけど下位4チームにしっかり全勝できたというのは大きかったのかなと思っています。

篠田 同じです(笑)。

務台 2位っていう結果は結果だけ見たらすごい良く見えるんですけど、やっぱりインカレとかそういう場面で早稲田が上に行くには明治、東洋、中央に確実に勝つということがほんとに鍵になってくると思うので、今後の練習で上位3校に勝てるように頑張っていきたいと思います。

――順位決定リーグを振り返っていかがでしたか

大崎 去年もそうだったんですけど、予選リーグが良くても結局は上位リーグで勝てないと優勝はできないということが分かったうえでの今年の上位リーグだったんですけど、優勝がちらついたというのもあれば、自分たちのホッケーが思うようにできなかったという、目の前の試合に勝つという気持ちが他の学校と比べてちょっと弱かったのかなと思います。

青木 同じです。

篠田 上位リーグに入ってこれまで勝てていなかった東洋に勝てたのは結構大きくて、それでも逆にそれまで勝てた中央に急に、勝てなくなって。それこそ相手も自分たちのチームにそれぞれ合わせた攻撃とか戦術をしてくるので自分たちももっと相手チームに合わせた戦術とか攻撃の仕方はあったのかなというのは課題に感じています。

務台 決勝リーグに入って、純希さんが言ったことと被るんですけど、中央に負けたっていうのがやっぱり優勝を狙っていくうえであそこがちょっと大きな分岐になったんじゃないかなと思います。あそこは勝っておきたかったです。

――最終戦の明大戦を振り返っていかがでしたか

大崎 結果として去年と同じ、明治とやって勝ったほうが優勝というシチュエーションになった中で去年の自分たちが経験して得たものを出せなかった、勝てば優勝という同じ条件の中でまた去年と同じ失敗をしてしまったのはまだまだ自分たちの実力が足りないのかなと。そんな中で自分たちの隙を明治に捉えられてそこからうまくペースも掴めず、結果としてゲームを支配されてしまったのかなと、悔しい試合だったなと思います。

青木 自分は逆に個人的には60分間通して自分たちのやりたいホッケーができていたのかなと思っていて。去年はほんとに優勝が目の前にあって自分たちのホッケーができなくて慌てたホッケーをしていたんですけど、今回の明治戦は割と1ピリ2ピリは攻めていてチャンスもあった中で、まあ最終的には1番大きく差が出たのは決定力の差かなと思っていて、決めるべきところで早稲田が決めていれば試合がどっちの転がってもおかしくなかったなと思っていて、そういう決めるべきところで決める力というのは明治のほうがかなり上回っていたのでそういうところは練習から意識してやっていかないと、インカレでもそういうところの差が出ちゃうのかなと思っています。

篠田 青木さんがおっしゃっていた通りで、明治戦はどちらかというと去年と比べても自分たちの早稲田のホッケーができていたのが見受けられたので、ほんとにスポーツの面白さじゃないですけど、ミス1個とかチャンス1個決めるかどうかで試合が決まってしまうので、そこまで来ると若干スキル面の話にもなってくんですけど、まだまだ各々の意識を変えて練習していけば改善できるところもあると思うのでそこを直していけたらなと思います。

務台 青木さんがさっき言ったことと被るんですけど、1ピリはほんとに早稲田の目指すホッケーというのがすごくできていて、この調子で行けば優勝もあるんじゃないかなと思っていました。でも、油断でちょっと足元をすくわれたのかなと思って、負けたのがほんとに悔しくて。やっぱり優勝したかったです。あんな思いはもうしたくないです。

篠田 いいぞ!

――青木選手にお聞きします。フォワードという立場から、攻撃面の印象はいかがでしたか

青木 そうですね、フォワード面の印象・・・。去年と比べて正直FWの部分でも戦力ダウンするのではないかと言われていた中でも、1人1人が責任感を持って練習や試合に挑んだ結果、去年と比べて得点力は確かに落ちたかもしれないですけど、守りの面でしっかりFWも意識して守るようにしたので結果的にスコアで見たら勝っている試合が多かったのかなと思うので、フォワード全体として守りの意識をしっかり持って試合に挑んでいたことはよかったのかなと思います。

――大崎選手、ディフェンス陣の総括をお願いします。

大崎 去年までいた4年生、試合に出ていた多くの4年生が抜けて今年試合経験の少ない選手だったり務台だったりが入って、最初どうなるかと思ったんですけど、特に去年全然試合に出れていなかった2年の大塚(脩世、スポ2=長野・佐久長聖)と住友(愛斗、教2=東京・早実)、この2人は怒られながらもよく頑張って、チームが求めるプレーヤーになれたのかなと。そのおかげでチームとしても守りの面で基盤ができたというか固まってきて、そこからうまく守れてそして攻撃にもつなげられるようになったのかなと思います。

リーグ戦を通して、チームとしての課題や収穫は何かありましたか

大崎 収穫としては、今の自分たちのチームというのはみんなが同じ方向を向いて同じプレーをしようとすると負けないチームだなというのをすごく感じたことが主格だと思っています。逆に課題としては、みんなが同じ方向を向いたときは強いんですけど、逆にみんながバラバラの方向を向いているときにはすごい弱いチームだなというのも課題として見つかったので、練習から自分たちがどういうことをしなければいけないのかということを常に意識しながら練習を取り組んでいきたいなと思います。

青木 かなり被っちゃうんですけど、チーム全体として同じ方向を向いて早稲田のホッケーをしようとしているときはどこのチームにも対等または対等以上に戦える自信がついたのが今回のリーグ戦での収穫かなと思っていて、逆にチームがまとまっていない試合だったり個人プレーに走ってしまうときは下位のチームでも危ない試合になってしまうときがあったので、そういうところは常に自分たちのホッケーを貫くということが課題かなと思っています。

篠田 チームの収穫としては、それぞれ早稲田のアイスホッケーに対してだんだん共通認識ができているのかなと感じていて、それがはまると爆発力のあるチームというか、強いチームだと思われることもあると思うのですが、課題としては、特にどちらかと言えばディフェンス視点になってしまうのですがディフェンスの守りの弱さが少し露呈してきているので、逆に露呈している分そこは改善しやすいのかな、意識次第であると思うのでどれだけ押し上げていけるかが課題ですね。

務台 収穫としては、早稲田の目指す一生懸命やる、シュートをシンプルに打ってそのリバウンドに早くついてプレッシャーで、という泥臭い部分での早稲田ホッケーというのをしっかりやれば上位3校にも自分たちの力が通じることが分かったのが収穫だと思います。課題としては、東洋とか明治とかプレッシャーの速いチームになるとビビってるじゃないですけど圧負けしているのかなと思います。相手のペースに飲み込まれていると思うので、そういうのをなくしていければいいと思います。

「自分が早稲田のDFを引っ張って行くぐらいの気持ちを持たないとだめだなと再確認した」(務台)

務台

――個人を振り返っていかがでしたか

大崎 秋リーグの前半はうまくいかないことが多くて、自分が出ているときの失点も多くて非常にチームに迷惑をかけたと思っているんですけど、前半が終わって気持ちを切り替えて純希と組むようにもなって、純希に助けられながらなんとか気持ちもプレーも盛り返したじゃないですけど、なんとかいつもの自分に戻せたのかなと思います。

青木 去年リーグ戦で2位という結果が出ていて、今年はキャプテンとして挑んですごい不安もかなり大きかったんですけど、試合を重ねていくにつれてチームとして成長しているのも感じられたし、個人としても去年と比べてかなりポイントは落ちているんですけどチームのためにと思って常に前向きなプレーを心掛けてやれたことはよかったのかなと思います。

篠田 個人としてディフェンスって正直気持ちの持ちようというか、失敗したら怒られるというか失点にもつながりますし、メンタルの持ち方が難しいと思うんですけど、その中で自分はそんなにぶれずにできるようになってきてその成長を感じられて実際結果としても失点数はそんなに多くなかったですし、そこが良かった点かなと思います。唯一中央戦は大きな悔いが残るというか自分でもそんなに納得のいく試合ができなかったので、技術面も気持ちの面でも、どんな試合でも常にぶれずに戦っていきたいなと思います。

務台 自分は1巡目まで純希さんと組んでいて、頼っているじゃないですけど、純希さんに任せておけばいいのかなというのが自分のどこかにあって。2巡目からセットが変わって純希さんと離れて、1年目だから今回たくさん使ってもらったんですけど、自分が出ているだけで満足するんじゃなくて、自分が早稲田のDFを引っ張って行くぐらいの気持ちを持たないとだめだなというのを再確認させられました。

篠田 いいこと言うじゃん。

――務台選手はアシストがかなり多かった印象があります。得点に絡む場面が多かったと思いますが、それについてはいかがでしたか

務台 できるだけアシストは今回のリーグ戦で意識していて、いいパスを出せばFWが決めてくれるというのもあったんですけど、アシストもなんですけど何試合か連続でアシストをしていて東洋戦でゴールを決めることができて。そこから得点を掴む感覚じゃないですけど、シュートを打てばチャンスにつながるというのもわかったので、アシストとゴールをどちらも取れたというのはほんとに大きいことだと思います。

――下位校には全勝した一方で、上位校には一歩届きませんでした。上位校との差はどこにあったと感じますか

青木 そうですね、下位のときだと自分たちがやっているプレーで失点していなかったシーンでも、上位校とやると技術の差が出て失点しているシーンがあるのかなと思っていて、自分たちが与えてしまうチャンスというのが下位のときと同じような数を与えてしまっていたら上位のときに失点する確率というのもかなり上がると思っていて、自分たちが相手に与えてしまうチャンス、一瞬の隙というのを減らしていかないとたぶん明治、東洋、中央に勝つことは厳しいのかなと思います。

篠田 下位校だと先ほども言ってたんですけど、ちょっとの隙を与えると決められたりしてしまうので、それぞれがチームに献身的であって犠牲心を持つじゃないですけど自分たちは全力で諦めずにプレーするってことしかないので、そこをもっと出していって。上位行に対しては経験値の差とかも正直あると思うんですけど、そこは早稲田ホッケーを崩さずに早稲田ホッケー自体のレベルアップを図っていけたらと思っています。

務台 下位校と試合をするときは自分たちが優位に試合を進めている時間が長いので相手に合わせないようにするっていうのが大事になってくると思うんですけど、

篠田 カメラ意識するなよ(笑)。

一同 (笑)。

務台 すみません(笑)。上位校と試合をするときは、さっきも言ったんですけどビビってるというか、委縮している感が否めないのでそこをなくさないとほんとに勝てないと思うので、自分たちの流れを持ってくるという意識が上位校とやるときは大事だなと思いました。

大崎 みんなが言ったことと同じです、でいっか。1人1回あるから(笑)。

篠田 自分いつの間にか使ってるじゃないですか(笑)。

――リーグ戦を通して印象に残ったのはどの試合ですか

青木 自分は上位戦の東洋戦(〇6-2)が1番印象に残っていて、今シーズン4回?5回目の試合で勝ったんだよね?

篠田 そうじゃないですか?

青木 今まで4回勝てなかった相手にたかたい(戦い)方を大きく変えたってわけじゃないんですけど

務台 たかたい・・・

篠田 馬鹿にしてます。

青木 馬鹿にしてるよな、こいつ(笑)。ちょっと何言おうとしたか忘れちゃった。たかたい(戦い)方を・・・。

一同 (笑)。

青木 大きく変えたわけじゃないんですけど、ビビらないことと、あと東洋には1ピリでかなり失点しているシーンがあったのでそこをしっかり粘って、2、3ピリは自分たち体力に自信があったのでそこでしっかり勝とうという目的意識を持ってやった結果しっかり結果が出て勝利できたというのは大きな自信になったので印象に残っています。

篠田 印象に残った試合は2巡目の中央戦(〇5-3)ですかね。2巡目の中央戦って自分たちのホッケーがすごくできて、けっこうポンポンと点が入って一気に差を付けて、逆に今度なんか気が緩んだのかわからないんですけどどんどん入れられて追いつかれてくるっていうシーンがあって。まさに自分たちのホッケーをちゃんとやればいい結果につながるけど、それに対してちゃんとできずに気持ちもぶれたりするとすぐ追いつかれるっていうのは戒めになったといういい試合だったので印象に残っています。

務台 僕は決勝リーグの中央戦(●3-5)です。負けたっていう点でも悔しさが残るんですごい印象深い、そこで勝っていれば優勝がもっと近づいたのかなというのがあって。あと個人的なことで言えば3点早稲田が入れたんですけど、2ゴール1アシストで全部点に絡むことが個人的にはできたのでそこがやっぱ上位校にも自分の力が通用するってことが分かったので印象に残っています。

大崎 1巡目の中央戦(〇2-1)で、ロースコアなゲームで中央相手に自分らのホッケーが通じてしかも勝てるんだっていう。あの試合がすごいチームとしても個人的にも大きな自信につながった試合だったかなと思います。

――では、一度競技から離れてまずは他己紹介をお願いします。青木選手から務台選手についてお願いします

青木 務台はプレーからまず言うと、すごい熱い、いい意味で1年生らしくないプレーヤーだなと思っていて。同じセットで今年ずっと組んでるのかな。

務台 組んでます。ずっと一緒です。

青木 1年生とは思えない、信頼をしていて、ディフェンスの中でもかなり信頼を置いていて。務台が後ろにいれば大丈夫だろう、というふうに自分の中では思っていて、かなり信頼しているディフェンスの1人です。

篠田 嬉しいな。

務台 嬉しいです。

青木 個人的には長野で、3つ下なんですけど、ちっちゃいとき見てたんですよ。

務台 覚えてますか?

青木 覚えてる、覚えてる。すごいなんか、今一緒にできていることが嬉しく思ってます。

務台 照れる。

青木 性格面から言うと、たぶん今見ていてわかると思うんですけどこういう可愛い感じというか、ホッケーやってる人には見えないというか。私生活ではみんなペットのように可愛がってる。もう可愛い、それだけですね。その一言です、以上です。最近彼女もできて、言わないほうがいい?

務台 言わないほうがいいです。

青木 彼女出来てからぐっと成績も上がって。

篠田 たしかに。

青木 今後の活躍にも期待してほしいです。

――務台選手から青木選手につてお願いします

務台 プレー面から言えば、さっき青木さんも言ったんですけど、今年ほんと1回もセット離れることなくやってて。守りの面ですごい助けられることが多くて、センターとしてすごいやりやすいというか、頼りがいのある人だなと思います。チームのことを考えてるとは思うんですけど、それをあんまり見せないでやるっていう、背中で語るじゃないですけど。そういうキャプテンシーを発揮してくれてるのがすごいかっこいいなと思います。リンク以外のことで言えば、さっき言ってもらったんですけど長野のときから知っていて、僕が小学4年生かな、小学3年生かな、のときに青木さんが小6で、すごい人がいるなとずっと思っていて自分らの世代でホッケーやってる長野の子だったら孝史朗さんのことを知らない人はいないくらいカリスマ的存在。結構本当です。お兄ちゃんもいるじゃないですか。青木兄弟は長野のホッケーやってる人だったら知らない人はいないくらい有名人なんで、早稲田に来て孝史朗さんとホッケーやってるというのはほんとに感慨深いです。

青木 嬉しいね。

――大崎選手から篠田選手についてお願いします

大崎 純希のホッケー面についてなんですけど、自分純希が早稲田に入ってきてから純希と一緒に組んだのが今回が初で。いつもベンチとか試合中はベンチで練習中は自分が休んでいるときとかに見ていて、素直に上手いなと。体ちっちゃいのにでかい相手止めるし、追い込まれても逃げてくるし、すごい上手いなと思っていて、今年実際に組んだらほんと頼りがいのあるディフェンスなんだなっていうのを肌で感じて。

篠田 肌・・・?

大崎 身をもって感じて。身をもってのほうがいいか(笑)。身をもって感じて、すごいディフェンスがいるんだなと。一緒に組めてよかったなと
思っていつもありがたい気持ちでプレーさせてもらってます。性格的な面でいくと、すごい自分にストイックなのかなと。夜ご飯にまで気を使っているところとか、素直にすごいなと。

篠田 そうですか?気使ってますか?

大崎 ご飯とか、米の量こんくらいしかないじゃん。

篠田 ああ、たしかに。

大崎 体にも気を使う、ザ・スポーツマンだなという感じです。

――篠田選手から大崎選手についてお願いします

篠田 大崎さんは今年初めて組んでみて思ったのは、まず自分に自由にプレーさせてもらっていてほんとに感謝していますし、失点数もほんとに少なかったので助けられることも多くて。あとは素直に困ったこととかを聴いてくれるので、寧ろこっちもやってほしいことを言いやすいですし大崎さんからも自分のやってほしいことを共有できているのはほんとに良い関係なのかなと思っています。性格面だと、素直というか常に落ち着いているというイメージで。あとは進学校出身で自分とどこか通じうるものがあって、もっとホッケー面だけじゃなくて幅広く見てやることはやるというか、勉強も助けてもらってますしほんとに感謝しております(笑)。ありがとうございます。

――マイブームはありますか

大崎 ある人から言っていいよ。

青木 自分は最近マイブームというかもともと温泉好きなんですけど、この周辺の温泉っていうのかスパ、久留米のスパジャポっていう岩盤浴と温泉がくっついたところに行って1日ゆったりしたり。あと、お風呂の大沢行ったり。あとは夜中に務台とかに連れて行ってほしいって言われて。

務台 えっ?

篠田 おこがましいな。

務台 孝史朗さんが「行こう」って言ってくれたんですよ

青木 そうそう、行こうって言って。温泉好きで、都内のいいところがあったら行きたいなと思っていて、ブームです。

務台 ハマってるとかじゃないですけど、頑張ってるっていうか教職を取っていて。方法実習っていうのでいろんな協議をやることが多くて、いろんな競技をやる中でホッケーとかと違う刺激をもらうじゃないですけど、いろんなスポーツをやる中でこういう競技もあるんだっていう関心を深めることができました。

篠田 真面目ですね。

――どの競技が楽しかったですか

務台 あんまり運動神経ないので上手くできないんですけど、水泳の授業とか取ってて、泳げないんですけど泳げないなりに頑張ってます。あと鉄棒とか。

大崎 ハマってるものとしては、最近F1を見ること。

一同 ええ~。

大崎 F1見ることにハマってるんですけど、F1もシーズン終わっちゃって今は見るものないんですけど、300キロ超えて走ったと思えば、曲がるためにそこから80、90までブレーキ踏んで曲がるみたいなスピード感がすごいなっていうのにハマってます。

――F1はテレビでやっていますか

大崎 DAZN(ダゾーン)で。

篠田 自分はYouTube見ることですかね。YouTubeで特におすすめしたいチャンネルが2つあって。1つが中田敦彦の大学っていうオリエンタルラジオのあっちゃんが実際にプレゼンしているYouTubeなんですけど、もう1つがサラタメさんっていうチャンネルが2つあって。この2つのいいところが自分の知らない世界っていうか、あっちゃんのほうはギリシア神話の面白いところは~みたいな。実際そんな興味ないじゃないですか、絶対興味持たないのにお笑い芸人の方が実際にプレゼンするとけっこう面白いなと。知らない世界とかしれるので、5Gについてとか。けっこう面白く解説してくれるので、おすすめです!

――見てみます!

篠田 サラタメさんのほうは、本を簡単に短く要約して解説してくれるんですけど、ほんとに話聞きやすくて、アイスホッケーにも役立つメンタルの持ち方とか、あとはSNSやめろとか言ってるんですけど、そういう考え方面白いなみたいな。という感じで見ています。

――リーグ戦後にオフがあったと思いますが、何をされましたか

大崎 つい最近なんですけど、研究室で富士急に行こうみたいな。自分富士急行ったことなかったんですけど、絶叫系も苦手かなと思ってたんですけど、意外と乗れて気持ちがすっきりしたというか、最後のインカレに向けて、高飛車みたいに「ワァッ」ってもう全部出して。

一同 (笑)。

篠田 普通にびっくりしました、どういうことですか(笑)。

大崎 なんかそのリーグ戦で頑張ったじゃないな、たまったもの、

青木 ストレス?

大崎 うん、みたいなものを高飛車でグワンって落ちるのと一緒に1回落としてきて、みたいな。新しい気持ちにすっきり切り替えました。

務台 ついこの間なんですけど、カラオケ行きました。

篠田 何歌ったの?

務台 最近の曲です。back numberとかです。

青木 上手いんでしょ?

篠田 歌上手いです、普通に。

務台 そういうのがストレス発散なのかなって。

篠田 マウント取れるしね。

務台 いやいや、おこがましいです。

篠田 ほんと歌上手いんですよ。発散の方法・・・。

大崎 リーグ戦終わって何したかだよ。

一同 (笑)。

篠田 オフ何したか、オフになって自分は食べることがずっとほぼ趣味なので、めっちゃデブっぽいですけど(笑)。もう好きなものを何でも食べました。

――何を具体的に食べましたか

篠田 具体的に、寿司焼肉ラーメンです。お腹鳴った?

務台 鳴りました。

篠田 お腹減るよな。もうちょいだ、たぶん。

青木 自分さっきと被っちゃうんですけど、長野1回帰って長野の温泉行きました。猿いる温泉わかりますか?地獄谷。

篠田 それ行ったんですか?

青木 猿とは入ってないけど。

篠田 びっくりした。

青木 温泉街の一部で、そこに行って温泉入りました。

――では、インカレが3年連続のクリスマス開催ということで、理想のクリスマスを教えてください

青木 去年ディズニーって言った気がするんだよな、クリスマスディズニー行きたいみたいな。

 

篠田 ええー。

青木 何、ええーって。いけないの?

篠田 いいっすね。ロマンチックっすね(笑)。理想か、お前は彼女とだから彼女とイルミでしょ。

務台 なんすか、そんな。

篠田 今と違って、決められてることと違ってもいいんですよね。決められたことのほうがいいですか?自分たち絶対試合あるじゃないですか。

――クリスマスとして、でお願いします

大崎 言っちゃうよ、ためるとなんか嫌だ。

篠田 たしかに恥ずかしい。

大崎 今パッと浮かんだのは、イルミネーションが綺麗なところでスケートをしたいっていう。

篠田 めっちゃわかります。めっちゃいい!

務台 いいなあ。

大崎 手を引いて。

篠田 ああ、めっちゃいいめっちゃいい!

青木 それは誰となの?彼女なの、それとも女友達なの?

大崎 彼女でしょ。理想は。

一同 おお~。

大崎 はい、終わりました。

篠田 ずるいですそれは。超えられない。

青木 超えられないな、それは。ちょっとダサいんだけど、

篠田 そんな恥ずかしいんですか。務台行け。

務台 夜景見るのが最近好きで。クリスマスも夜景とか見て、普段あんまり行かないちょっと高いレストランに行ってみたいです。

篠田 いいじゃん、教えるよ?

青木 自分は理想ですよ、理想は彼女の家ででかいチキン、足の生えたチキンとクリスマスケーキとワインを置いてパーティーしたいです。

篠田 全部出し尽くしましたね。

大崎 純希誕生日でしょ?

篠田 クリスマスは、自分は誕生日なので、お家でサンタさんの恰好をして、夢を与えていきたいなと思います。

大崎 何、何今の。

務台 彼女にですか?

篠田 はい、もう彼女もお友達も家族も、みんなに夢を与える存在になるのが理想のクリスマスです。

青木 合宿先でやっていいよ。

篠田 やってくださいよ、お願いしますほんとに。待ってます、プレゼント!プレゼントお待ちしてます。

「最後のインカレなのですべてを犠牲にして強い気持ちをもって戦いたい」(青木)

青木

――インカレの話に移ります。インカレに向けてチームとして個人として強化したい点は

大崎 チームとしては勝つために何をするかっていうのを考えながら、残りの練習少ないですけど1つ1つの練習に取り組んでいくことなのかなと思います。個人して強化したいことは向かっていく気持ち、受けるんじゃなくて自分から行くっていう気持ちを数少ない練習の中で意識してやっていけたらと思います。

青木 重なるところがあるんですけど、チームとしてはあと2週間しかないのでここからすごい上達するってことはないので、かなり気持ちの部分が大きいかなと思っているので試合を想定した1回1回の練習だったり、1つ1つのメニューていうのを集中してやっていくことで、結果が大きく変わってくるのかなと思うので気持ちの部分を強く持って練習して強化していきたいです。個人としては、最後のインカレなので怪我してもいいという思いですべてを犠牲にして強い気持ちをもって戦いたいです。

篠田 チームとしては、ほんとに短い期間なので競争意欲をそれぞれが出して、ライバル意識じゃないですけどチーム内から負けない気持ちが強ければ、それこそメンタル面になるんですけど、スキル面でもけっこう変わってくるところがあると思うので競争意欲を出していけたらなと思います。個人的にはその中でも先頭に立って誰にも負けないという気持ちで競争していけたら、また変わるのかなと思います。

務台 チームとしては、秋リーグであんなに悔しい思いをしてそこからどう這い上がるかっていうのが大事になると思うので、あの負けから学んだこととかを発揮してインカレでは絶対に借りを返して優勝したいです。個人としては、僕は高校とか中学とかで大舞台の経験が他の人より多少は多いと思うので、そういう経験っていうのをチームに還元して、自分がDFだったら起点となって勝利に貢献できるような選手になりたいと思います。

「(インカレでは)自分たち3年生がどれだけ4年生の気持ちに応えられるか」(篠田)

篠田

――インカレでの勝利のキーマンを挙げるとしたら誰ですか

大崎 期待を込めて2年の大塚と住友の2人をキーマンにしたいかなと思います。去年、1試合2試合出たか出ないかだったプレーヤー2人ですけど、今年一生懸命頑張って常に試合に出られるポジションまで来たので、今年学んだこと、経験したことをインカレの舞台で遠慮せず思い切ってやってほしいなと思って2人にしました。

青木自分も2人いるんですけど、自分の両サイドの今セットが同じ杉本(華唯、スポ2=北海道・駒大苫小牧)と前田(悠佑、社3=東京・早実)で。前田に関してはさっきあった通り去年はほとんどベンチにも入れず出れていない選手だったんですけど、すごい良いシュートを持ってるし決定力もかなりある選手なので、インカレではしっかり強い気持ちを持っていればかなりいいプレーができる選手なのでそこに期待したいと思っていて。杉本に関しては多くの経験をしてきて、代表だったり大舞台もかなり経験しているのでしっかり生かしてインカレでも大活躍してほしいと思っております。

篠田 少数じゃなくて申し訳ないんですけど、3年生の存在なのかなと思います。理由としては4年生って必ず最後ですし全力でやるってことも決まってますし、あとはいろいろな思いも交錯すると思うので自分たち3年生がどれだけ4年生の気持ちに応えられるかということと、正直もう代替わりでほんとに最後の時期なので自分たちがどれだけ引っ張っていけるかかなと感じています。

務台 まずキーパーの谷口嘉鷹さん(社4=東京・早実)です。この長い1年間を通して特に自分はディフェンスなので嘉鷹さんには助けられて、最後のインカレという舞台で恩返しというか自分が体を張って守ってシュートをできるだけ打たせないようにして嘉鷹さんの負担を減らしていくっていうのがディフェンスに課せられた義務だと思うので、嘉鷹さんのために頑張りたいっていうのと、あともう一人は杉本華唯さんです。早稲田のエース番号を背負っている人で、同じセットで長く組んでるんですけどほんとに頼りになる存在なので、華唯さんに決めてもらって、苦しい局面になったらエースっていう存在が頼りになるんじゃないかなと思うので点を取ってきてほしいなと思います。

――今年のインカレでまず山場になるのが準々決勝の東洋戦だと思いますが、勝つためには何が必要になると思いますか

大崎 受けるのではなくて自分から向かっていく強い気持ちをもってやるしかないのかなと思います。

青木 強い気持ちと粘る気持ちですね。攻められる時間っていうのも長くなるかなと思っているんですけど、そこでしっかり粘ってチャンスで決められれば前みたいに勝てるチャンスはあるので、気持ちと粘る力かなと思っております。

篠田常に前を向いて試合をすることだと思っています。どんな状況になっても雰囲気に飲み込まれずに常に前を向いて行動していれば、絶対試合の中でチャンスは来ますし、流れっていうのはスポーツの中であるのでそこを掴んでいけたらなと思います。

務台 東洋も割と大学の中では早稲田と同じように走って体を使ってという似たようなホッケーをしてくると思うんですけど、自分らはそれを超える運動量を発揮して決勝リーグで東洋に勝ったようなプレーを再現できれば勝ちという結果につながると思うので頑張っていきたいと思います。

――最後にインカレへの意気込みをお願いします

大崎 もうほんとに最後の公式戦なので、悔いが残らないように全力を尽くすだけだと思うので、今までホッケーを十何年間やってきましたけど今までやってきたもののすべてを出せるように戦いたいと思います。

青木 自分も今までの集大成だと思ってさっきも言った通り全力で全身全霊で戦って最後はチーム全員で優勝という形で終われるように頑張りたいと思います。

篠田 ベスト8止まりは飽きたので、全員が一丸となって勝利を掴んで、たしかに優勝までの道のりは長いですけどみんなが優勝っていう強い気持ちを持てばトーナメントですし何が起きるかわからないので全力で勝ちに行きます。

務台 何回も繰り返すことになるんですけど、秋明治に負けたことがほんとに悔しくて、そこからインカレは絶対後悔しないように頑張るという気持ちを込めて今までやってきたので、4年生について行って最後は頂点に立ちたいです。

――ありがとうございました!

(取材・編集 鬼頭遥南、小林理沙子)

古豪復活となる6年ぶりの優勝に期待です!

◆青木孝史朗(あおき・こうしろう)(※写真左)

1997(平9)年4月22日生まれ。180センチ。77キロ。埼玉栄高出身。スポーツ科学部4年。長野出身の青木選手は、長野でホッケーをやっている同世代では知らない人がいないくらいカリスマ的存在だと務台選手が教えてくれました!クリスマスにほしいものは「マフラーと手袋」。マフラーは手編みでもうれしいとのことです。

◆大崎大祐(おおさき・だいすけ)(※写真中央左)

1997(平9)年9月12日生まれ。168センチ。64キロ。青森・八戸高出身。先進理工学部4年。来年の必修科目以外を除けば卒業に必要な単位数を取り終わったという優秀な大崎選手。篠田選手も勉強を助けてもらっていると感謝を述べていました。クリスマスにほしいものはiPad。ノートとしてiPadを使いたいそうです!

◆篠田純希(しのだ・じゅんき)(※写真中央右)

1998(平10)年12月25日生まれ。163センチ。64キロ。北海道・苫小牧東高出身。スポ―ツ科学部3年。今年も対談を盛り上げてくださった篠田選手。誕生日であるクリスマスにほしいものは「サプライズ」。昨年はケーキと子供用のシャンパンでのサプライズだったようです。今年はどんなサプライズが待っているでしょうか!

◆務台慎太郎(むたい・しんたろう)(※写真右)

2000(平12)年4月20日生まれ。174センチ。73キロ。北海道・駒大苫小牧高出身。スポーツ科学部1年。部内で「かわいい」と評判の務台選手ですが、優勝を目前で逃したリーグ最終戦への悔しさをにじませるなど熱い一面も見せてくださいました。クリスマスにほしいものは、「インカレ優勝」だそうです!