リーグ戦開幕、初戦は勝利!

アイスホッケー

 大学交流苫小牧大会から約一週間、早大は日体大と対戦。関東大学リーグ戦(リーグ戦)の開幕戦となった今回のゲームは第1ピリオド(P)で早大が先制点を決めると、その後も点数を重ねていく。一方、日体大もゴールに食らいつき最終Pに1点を返すが、リードを守りきった早大が4―1で勝利。リーグ戦を白星スタートとした。

  「比較的早く、いい時間に点が取れた」と内藤正樹監督(平3二文卒)が振り返った立ち上がりの先制点。第1ピリ開始2分19秒、FW澤出仁(スポ3=北海道・武修館)とFW杉本華唯(スポ2=北海道・駒大苫小牧)のアシストからFW青木孝史朗主将(スポ4=埼玉栄)がゴールを決める。幸先良くゴールを決め、試合の流れを掴みたい早大であったが、その後はPP(※1)という状況の中でもなかなか得点が奪えないもどかしい時間が続く。16本のシュートを打つが、第1Pは1−0で終える。迎えた第2Pは両者ともにシュートを決めきれずこう着状態へ。そんな状況の中でゲームを動かしたのは早大だった。36分14秒にFW生江太樹(スポ3=北海道・釧路江南)がゴール前の混戦の中、2点目を決めた。

 サマーカップでも好調だった生江がこの日もゴールを決めた

  2点リードで迎えた最終P。開始早々にDF草島芳彦(教3=東京・早実)がブルーラインから鋭いシュートが一直線にゴールへと吸い込まれ、3―0とリードを広げる。少しでも点を返したい日体大は激しい攻撃を見せるが、早大も鉄壁の守りをみせ得点を許さない。しかし57分過ぎ、日体大の選手がリンクを一気に駆け上がるとショートハンドゴールを決め、点差を縮められてしまう。さらになんとしてでも追いつきたい日体大は試合終了間際にゴーリーを下げ6人全員オフェンスで攻撃を仕掛ける。だがこの時間をものにしたのは早大だった。残り37秒にFW杉本が相手選手を振り切るとそのままゴール。リーグ初戦は4―1で勝利をつかんだ

最後のリーグ戦となる正GK谷口嘉鷹(社4=東京・早実)

 初戦での「勝ち点3」は優勝を見据えるチームにとっては重要な勝利だったに違いない。しかしサマーカップで課題上がったパスの精度や試合立ち上がりについて指揮官はまだまだ精度は高くないと評価する。リーグ戦はまだまだ始まったばかり。課題を修正しさらに飛躍するチームが楽しみだ。

※1 ペナルティーによる退場で相手チームより人数が多く、数的有利な状態をパワープレーと呼ぶ。

※2 ペナルティーによる退場で相手チームより人数が少なく、数的不利な状態をキルプレーと呼ぶ。

(記事 新藤綾佳、写真 岡すなを)

※( )内はシュート数

結果
早大 ピリオド 日体大
1(16) 1st 0(4)
1(16) 2nd 0(7)
2(22) 3rd 1(8)
4(54) 1(19)
得点経過
チーム 時間 ゴール アシスト1 アシスト2 PK/PP
早大 02:19 青木 澤出 杉本
早大 36:14 生江 北村 澤出
早大 40:59 草島
日体大 57:33 佐野 寺嶋 PK
早大 59:23 杉本
※PKはキルプレー、PPはパワープレー、PSはペナルティショットを指す
 なお、PK/PPの表記は早大にとってPKに当たるかPPに当たるかを表記するものとする
早大メンバー
セット FW FW FW DF DF
澤出 青木 杉本 篠田 務台
木綿 生江 北村 大崎 草島
伊東 河田 前田 吉野 大塚
チェイス 冨田 大石 住友 加賀美
GK谷口
コメント

内藤正樹監督(平3二文卒)

――開幕戦白星スタートとなりました

内容はともかく、試合として勝ち点3を取れたのは良かったと思います。

――サマーカップで課題として上がったパスの精度や立ち上がりの部分はいかがでしたか

まだまだ50点、60点ですね。思ったほど精度は高くないですね。

――先制点を奪えたことが大きかったと思います

そうですね。先制点というのはどの試合でも大事ですけど、比較的早く、いい時間に点が取れたのでそこは良かったと思います。

――シュート数は多かったですが点数はそれほど入りませんでした

シュート数はそれほど多くないですね。あれだけパックを支配できたのにも関わらず、第1Pと第2Pは16本、16本で、20本を超えたのは第3Pだけなので。きょうのゲームの相手の運動量からすると、やっぱり20本は打ってほしいですよね。20本打てば必然的に2点3点入るので、そうなると2ピリの途中くらいで試合を決められたんですけど、それができなかったら3ピリまでいい試合になってしまいましたね。

――最後にショートハンドを決められてしまいました

それも前から言っているように、2点差3点差なので相手も得点がほしいだろうし、選手が飛び出してくるよと何回も言っていたんですけど、それを言いながらも止められないのがまだ甘いですね。

――あすの日大戦へ向けてお願いします

今年は連戦が多いので、今選手にも言ったんですけど、試合終わった後の時間の使い方がとても大事です。あすに向けてしっかりリカバリーして回復させて、あすの試合も全力でできるように今から準備しなければいけません。

DF大崎大祐(先理4=青森・八戸)

――開幕戦で白星を挙げての今の気持ちを教えてください

初戦を勝ちきることができたのが、チームとしてもよかったと思います。

――きょうの試合を振り返ってどうですか

苫小牧で準決勝、3位決定戦とチーム的に良くない負け方をして、悪い流れで東京に戻ってきたんですけど、それをチームの反省点、特に1ピリの入り方に気をつけて試合に臨もうとなり、シュートの意識を多く持って走って体に当たってボールを取りにいくということになりました。得点にはつながらなかったのですが、シュートを打つところで打って、打ちきれないところもあって良くないところもあったのですが、やろうとしていたことに対して取り組もうとしてできたことは良かったと思います。

――サマーカップは怪我で出場できなかったとのことですが、今後のディフェンスの課題を教えていただけますか

今のディフェンスの状況として、ディフェンスの人が少ないというのと、試合経験の少ない選手が多いので、一戦一戦練習からですけど、一つ一つ学んで、それを実際チャレンジしてみて、トライアンドエラーで自分なりの感覚をつかめればいいのかなと思います。

――リーグ戦の今後の目標を教えていただけますか

チームとしての目標は優勝を掲げいてますけど、遠い先のことを考えるのではなくて目の前の試合、一つ一つ勝ちにこだわって試合に入って、勝っていきたいと思います。

DF草島芳彦(教3=東京・早実)

――リーグ開幕戦を白星で飾りましたが、試合を振り返っていかがでしょう

開幕戦は一番難しくて緊張したりするのですが、どのような内容であっても勝てたというのは良かったかなと思います。

――サーマカップの課題として立ち上がりがあったと思いますが、今回のゲームではどうでしたか

サマーカップよりは良かったと思います。

――対戦してみての日体大の印象はいかがですか

日体大は結構体がくるなという印象です。

――ディフェンス面においてでしょうか

フォアチェックやアフターチェックが多かったかなという感じです。

――3点目をブルーラインの周辺から決められましたが、狙っていましたか

狙いました。

――今季は出場機会が多くあると思いますが、個人目標があれば教えてください

アグレッシブにやりたいです。ハードチェック、ハードワークでチームに勢いをつけられるようなディフェンスになりたいです。

――チーム目標を教えてください

優勝です。