連載第4回は、献身的に選手たちを支えるマネジャーの皆さん。高山紗季(人4=群馬・前橋女)、武者樹(先理3=東京・早実)、杉林歩実(文構2=埼玉・早大本庄)、浅井万菜(法1=埼玉・早大本庄)を迎えた。日々の練習のサポートにとどまらず、大会の運営にも参画するマネジャー抜きではスケート部ホッケー部門の活躍は語れない。インカレでは必死に声援を送る姿にも注目だ。
※この取材は12月17日に行われたものです。
「初めて見る人でも熱中して見られるスポーツ」(杉林)
杉林
――マネジャーになった経緯を教えてください
高山 私は高校3年生の時に、群馬県でアイスホッケーの国体を見て、こんなにかっこいいスポーツがあるのかと興味を持っていました。そんな中同期の飛田に勧誘されて入部を決意しました。
武者 私は高校生の時もアイスホッケーの試合を度々見ていて、いいなって思ったんですけど、高校を卒業した時に田村心さん(平30教卒=埼玉・早大本庄)と熊田なつみさん(平30文構卒=神奈川・鎌倉女学院)に誘って頂いて早慶戦もかっこよかったので入ることにしました。
杉林 私は大学に入って新しいことを始めたくてマネジャーを検討していた時に、高校の同級生で今のフィギュア部門の主務の東(真子、法2=埼玉・早大本庄)に紹介してもらいました。試合を観戦させてもらって是非この部で活動したいと思って始めました。
浅井 私は高校時代からマネジャーをやってみたいと思っていて、いろんなサークルや部活動の見学に行ってここが一番いいなと思って始めました。
――マネジャーの仕事の役割分担を教えてください
高山 私とあゆとまなが練習に出ていて、いつきは遠くに住んでいて朝練には出られないので、部のSNS担当として仕事を分担しています。
――練習と試合での具体的な仕事内容を教えてください
高山 練習ではボトル作りや、動画撮影、陸トレ道具の準備などをしています。試合はボトル作り以外に、SNSで試合の速報をして情報を発信したり、SNSにあげる写真の撮影をしたりしています。
――早慶戦でのマネジャーさんの仕事内容を教えてください
杉林 マネジャーの仕事としては、パンフレットやポスターなどの制作物の作成が主な仕事で、あとは当日の会場の流れとかを決めるなどの運営面です。
――春の早慶戦での敗戦からサマーカップ、リーグ戦に向けて、チームの雰囲気に変化はありましたか
武者 私はあまり練習に参加できていないので段階での変化はあまり分からないんですけれども、試合とかで会うたびに思うのは、今年からスタッフ陣が大きく変わって、チームの方向性とか練習内容とか細かく指示が入るようになったので、チームの目標がしっかりと定まったことによってチームとしての基盤が固まってきたということです。春はまだできていなかったんですけど、その結果リーグ戦において2位という結果になったんじゃないかなと思います。
――マネジャーとしてアイスホッケーに携わってきて感じるアイスホッケーの魅力は何ですか
浅井 私は今までに全くホッケーに関わったことがなかったので、初めて見た時スピードとかがすごいなと思いました。でも最初は誰がどんなプレーをするか分からなかったんですけど、試合を見ていくうちにこの人はスピードがあるのが特徴だ、この人はパワーがあるなど知っていくのが楽しいです。
高山 ルールを全く知らなくても初めて見た人が楽しめるスポーツっていうのが魅力ですね。アイスホッケーの面白さを伝えるためには、アイスホッケーに関して何も知らない人にも早慶戦に興味を持ってもらい、リンクに足を運んでもらうことが重要だと考えていて、そのためにはどうすればいいかを常に考えています。
武者 ホッケーは陸上競技と違ってスピードが出ますし、フィギュアスケートとも違って競い合いのスポーツなので点を入れてわかりやすく盛り上がれるところが魅力的ですね。私も最初見た時は全然ルールとか分からなかったんですけど、ゴールに入ったらうれしいっていうのは分かるんでそういうところでおもしろさを感じて徐々にのめりこんでいけるスポーツだと思います。
杉林 自分がスポーツ観戦に興味がなかったっていうのもあるんですけど、入部する前に試合を見た時に、初めて見る人でもこんなに熱中できて飽きずに見られるスポーツだなと思い、魅力を感じました。他のスポーツに比べて日本ではマイナーですが一度見たらすごくおもしろいので、早慶戦がアイスホッケーを知るきっかけになり、その魅力をより多くの人に知ってもらえるように盛り上げるのが私の目標です。
――早稲田のアイスホッケー部の魅力は何ですか
武者 根性強いプレーのできるチームってところですかね。発展途上ではあるんですけど、ちゃんと個人個人が連携することによってみんなで最大限のプレーを発揮できるチームだと思います。
高山 一人一人のスキルは他の大学に比べて劣る部分があると言われてるんですけど、それをカバーできるチーム力が早稲田の強みかなと思ってます。相手が誰であろうとチャレンジャーの気持ちを忘れず、35人全員が同じ方向を向いて早稲田のホッケーをすることを意識しています。
杉林 お二人に競技的な面を言ってもらったんで、私はワセダの清潔感を押したいです。
一同 (笑)
杉林 やっぱり大学のスポーツチームとしてスポーツマンであることは重要だと思います。ファンの方や地域の方に愛されるチームじゃなきゃいけないと思うので。そういうワセダの選手の真面目さが魅力であり、尊敬しています。
高山 ホッケー部は競技以前に、基礎である私生活の面をしっかりしようという目標を掲げています。アイスホッケーに関する部分だけじゃなく、寮生活のこととか、日頃からお世話になっている人たちへの対応などを大切にしています。基本を忘れていたらいくら成績を残しても愛されるチームにはならないと思っているので、そういうところが清潔感に繋がっているんじゃないかなって思います。
浅井 ファンの方を大事にしているっていうのがすごく印象的で、ファンの方と近い距離感で感謝を伝えられるような関係が築けているところがいいなって思います。
――マネジャーの仕事をしていて喜びを感じる瞬間はいつですか
高山 やっぱり選手からお礼を言われたときは最高にうれしいですね。自分がやると決めたことなので、お礼を言われる立場ではないとわかってはいるのですが。こちらこそいつも頑張ってくれてありがとうって思います。それとやっぱりチームが試合に勝った時はすごくうれしくて、今までやってきてよかったなって思う瞬間ですね。
杉林 あと単純に仕事がうまくできた時ですよね。大きな仕事もそうだし、例えばほんとに細かいことで自分がここに飲み物があったら飲みやすいかなって思って置いたものを選手が取ってくれた時、よしってなります。
一同 (笑)
高山 練習中、コーチが話す時に集合するんですけど、その時にジェイの立つ位置が決まっていてそこに水を置いておくとか。
武者 ジェイさんに限ったことじゃないけどね。
一同 (笑)
杉林 あの人何か欲しいんだなと思って用意した物と選手の欲しいものが合致した時の嬉しさはありますね。
――反対にマネジャーをしていて大変な時はいつですか
高山 最初に一番悩んだのは選手とのコミュニケーションの取り方でした。どう選手と仲良くなればいいか悩みましたね。やっぱり男の部活で女子マネジャーなので、コミュニケーションの取り方が女子とは全然違って、最初はみんなの雰囲気に入っていくことへの抵抗と難しさがありました。言葉では説明しにくいんですけど、アイスホッケー部特有の…。
武者 空気感?
高山 そう(笑)。があって、しかも私は女子校出身でそこから男子の部活に入ったということもあって、そもそも男子との接点が全くない環境に身を置いていたので最初はどうやって仲良くなろうってところからでした。
――どうやってコミニュケーションを図っていったんですか
高山 選手と違ってマネジャーは入部が遅いので、すでに部には出来上がった空気感がありました。そのため、自分からコミニュケーションを取りにいかないと待っていてもダメだと思って、ほんとにくだらないことでも一言でもいいんで、毎日違う人にとにかく話しかけるんだって意識しました。
浅井 練習に参加しているなら朝はやっぱり早いですし。自転車でリンクまで通っているので雨の日は大変ですかね。なんかもう朝練の時間は電車が動いてないので。自転車で20分ぐらいの距離のところに住んでいるんですけど、夏はレインコート着ると暑いし、冬だと気温下がって寒いしでそこが大変ですかね。
武者 怪我の対応が分からないとか。
浅井 選手は大変な状況なのに何していいか、どうしたらいいか分からないみたいな。
杉林 初めて救急車を呼んだときはそこからどうすればいいか分からなくて。 でもこの一年ちょっとで2回乗りました(笑)。
高山 練習中での怪我が多くて最初は焦りましたね。でも救急車は4年間でだいぶ慣れたな。今は落ち着いて対応できます(笑)。
武者 慣れるってすごいよね。
高山 ある意味怖いよね。だから社会人になって誰かが倒れても、私が一番早く動ける自信がある。
一同 (笑)
「(お父さんに)洗脳されて・・・」(浅井)
浅井
――それではプライベート面について伺いたいと思います。まず他己紹介をお願いします。まず浅井さんのことをお願いします
杉林 私はまなと高校が同じで、当時知り合いだった訳では無いんですけど、共通の知り合いとかからすごく面白い子だよって聞いていました。最初は緊張しからか静かだったんですが、最近面白い部分がどんどん見られてきているかなと思います。仕事も積極的にこなしてくれていつも私を助けてくれるのでとても助かっています。
高山 東伏見ではないところに住んでいるので毎朝時間をかけて自転車で来てくれて。私も1年の時は遠くから通っていて当時精神的にかなりきつかったので、まなが入部する前からずっと心配していました。それでも入部を決意してくれて、いつも明るく元気に接してくれるのでまなにはとても感謝しています。
武者 まなは、驚いた時のリアクションがすごく面白くて、アクティブなリアクション…。すごく笑顔で対応してくれます。
高山 そうだね。何事にも反応が良いからこっちも嬉しいよね。
武者 何か話しても無反応とかそういうのは絶対ないですね。
――次に杉林さんの他己紹介をお願いします
高山私は3年の秋まで1人で朝練に出ていたんですが、あゆが初めて練習に参加できる後輩として入部してくれました。必ず後輩が入るという保証はないので、私が卒業してあゆが一人になった時に困らないよう、選手のちょっとした変化とか、部についてこう考えているとか、どういうことに悩んだとか、あゆになんでも話して共有してきました。あゆもそれに対して色々考えて答えてくれて、というのをこの一年半ずっとやってたので、私の考えを一番理解してくれているかなと思っています。後輩ですけど、私は相棒みたいに思ってて本当に頼りにしてますし、同期のようです。
武者 すごく仕事が早くて、しっかりしてます。選手との距離の縮め方がすごく上手くて、選手と話すのとかも上手いなと思います。
浅井 オフィシャルとか1、2年でやる時は、マネジャーはあゆみさんと2人なので、他の選手も含め全員でやる時にはあゆみさんと一緒に行動したりご飯一緒に行ったりとかが結構多いです。私は本当に人見知りが激しいんですけど、いっぱい誘ってくれたので溶け込むのを助けてくれた存在という感じですね。
――次に武者さんの他己紹介をお願いします
高山 いつきちゃんはマネジャーの中で一番のムードメーカーです。朝練に参加できない分、選手と話したりする機会は格段に少ないはずなんですけど、みんなから好かれています。「武者さん、武者さん!」みたいな。いつきちゃんの魅力ですね。
杉林 初めからとても気さくに話しかけてくださって、緊張していた私を、いつも優しく気遣ってくれました。練習に出てないからと色んな仕事やってくださったり、すごくカバー力があっていつも頼りにしています。
浅井 私が入った時は陸トレだけの期間で、その時はマネジャーはローテーションでやっていていつきさんと一緒になることが多かったです。そこで気さくに話しかけてくれて本当にムードメーカーで、いっぱい話しかけてくれたのが良かったです。
――最後に高山さんの他己紹介をお願いします
武者 さきさんはすごく優しいです。私が最初に練習参加したのが陸上練習からだったんですけども、全然分からなくて、人の顔とかも一致できてない時に「あの人は誰々さんだよ」とか全部教えてくれて部に馴染むのを助けてくれた存在です。初めての合宿で不安だった時もちゃんと教えてくれて、不安を取り除いてくれたりして本当に頼りになる存在です。
杉林 さっき私はさきさんに同期みたいに思ってるって言ってもらったんですけど、私は同期というよりはお母さんという感じで。
高山 ええっ!?
一同 (笑)。
杉林 入って何もわからない時から2人で氷上練習に参加させてもらって、全部をさきさんから教えてもらいました。いつも私が思ってることとかも言う前から理解してくれて、包み込んでくれる感じで、同期とかじゃなくて一生目標にすべき追いつけない存在という感じがします。
浅井 不安なことを言わなくても先にさきさんからLINEや言葉でも先に言ってくれるところが本当に頼りになるなあと思っています。自分から聞く前に色んなことを心配してくれて、例えば初めて練習試合とかでもその時の注意することとか、不安にならないように連絡をくれました。本当に尊敬する存在です。
――次に部の推しメンを教えてください
高山 難しいですね。みんなそれぞれ個性豊かで良いところがあるのでどこを推そうかな…。まずは、主将の鈴木ロイ(FW、教4=北海道・苫小牧東)ですね。とにかくアイスホッケーを愛していて、ホッケーに対する情熱がすさまじいです。彼はウエイトの後に個人的に体幹をしたり、夜一人で走りに行ったりしていて。影でも一番努力している彼のストイックさには敵わないです。もう一人はハリデー慈英(スポ4=埼玉栄)です。私がすごく尊敬している部分があって、周囲に対する感謝を忘れないところです。マネジャーに対しても感謝の気持ちや、「マネジャーのために勝たないとダメだよね」という言葉をかけてくれて。当たり前を当たり前と思わず、周囲への感謝を忘れないというのは私がマネジャーとして心がけていることでもあるのですが、私が忘れてしまっている時にふと慈英が思い出させてくれます。私が彼に感謝してます。
浅井 私は大石さん(FW浩之、教3=東京・早実)です。マネジャーは練習後とか会議室で座って喋ってることが多いんですけど、そこで入ってきて一緒に楽しくしゃべったりして本当に面白いし、話しやすいです。そんな面もありながら、ホッケーについて熱く真面目に語ることがあって。そこまで深く考えてるんだ、全然いつもの面白い感じじゃ見えないようなことまでしっかり考えているんだなというところがあって、すごく尊敬しますね。
杉林 私は寛伎さん(FW高橋、国教4=東京インターハイスクール)です。大石さんの話と似てるんですけど、いつもひろきさんはすごく明るいイメージで周りを盛り上げてくれる感じなんですけど、ふざけているように見えて誰よりも声を出していたり、練習中チームのみんなが頑張れるように場の盛り上げ役をかって出ているように見えています。そのあたりがすごく素敵だなと思うし、マネジャーに対してもいつも気さくに話しかけてくれて、朝練に来てひろきさんと話すのも楽しみの一つです。自分もそう思ってもらえるような人間になれたらいいなと思うようなかっこよさがあります。
武者 私もロイさんです。チームがプレー面で不利な状況になってもロイさんだったら決めてくれるという信頼感とかあって、チームがちょっとしょんぼりしている時とかもゴールに導いてくれたりする頼れる存在です。かつ、練習面でも威厳があって自分が思ったことをちゃんと口にできる人なので、すごいなと尊敬しています。
――次にそれぞれの同期がどのような学年か教えてください
武者 私の学年は皆色んな方向を向きすぎてて…。
一同 (笑)。
武者 意見がまとまらないことが多々あって色んなこと決めるのに誰かが発言しても誰も反応しなかったりして、個人がやりたいようにやっているという感じです。でも大体それをまとめてくれるのが河田隼弥(FW、教3=東京・早実)で、大体皆に声をかけて色んなことを企画したりしてくれるという感じですかね。
杉林 2年生はとにかく仲がいい学年で、他の学年よりもまとまって動くことが多いように感じます。逆に最初は完成されたまとまりに入っていくのがすごく難しいって感じていた時もあったんですけど、皆が手を差し伸べてくれて、馴染むことが出来てきたかなと思います。私生活では子供っぽさが目立つ学年と思われがちかなと思うんですけど、意外と皆それぞれ考えがあってオンとオフがちゃんとできる学年かなと思います。
浅井 1年は他の学年と比べて少人数で、出身校が早実2人、苫小牧2人、長野一人でそんなバラバラのところから集まってきた訳じゃないというのもあって、5人でまとまって行動することが多いです。インスタグラムのストーリーとかで5人で遊んでいるところを見ていいなーって思います。
――4年生はいかがですか
高山 4年生は個性豊かでみんな面白いし、マネジャーのことも気にかけてくれる優しい人たちです。一人一人タイプは違うんですけど、7人集まることでお互いのかけているところをみんなでうまく補って1つになっている感じがしますね。普段は恥ずかしくて言えないですけど、私は最高の同期に恵まれたなといつも思ってます。
――4年生と1年生の時から一緒に過ごされて、4年生になって変わったなと思う部分はありますか
高山 最上級生になったというのが大きいと思うんですけど、チームのことを一人一人が真剣に考えていて、今までは先輩達がいてそこについて行く部分が大きかったと思うんですけど、今は彼らなりに部が優勝するためにどうすればいいかというのを同期会でもずっと話しています。
――それでは、皆さんはオフの日は何をしてますか
浅井 ゆっくり寝ます。
杉林 目覚ましをかけずに。
武者 私は寝るか、学校の課題が多すぎて追いつかないのでずっと机に向かうかですね。
高山 私はアイスホッケーの試合を見たいという衝動に駆られて、他大の試合を見に行ってます。4年間でここまでアイスホッケーを好きになってたんだって思いました(笑)。1人でも見に行っちゃいます。
――セント・ジョーンズ大との交流試合の時もいらしてましたよね
高山 行きました(笑)。選手が他の大学の人と組んでプレーをしているというのがとても新鮮で。国体の予選とかもあゆと群馬まで行ったり、秋リーグの早稲田以外の試合にも。とにかくアイスホッケーが好きです(笑)。
――マイブームはなんですか
杉林 私は韓国語を勉強していて、それで朝やっている韓国ドラマをいつも見ていました。そしたらそれをさきさんも見てることを知って、一緒に見てました。最近は見れてないんですけど。前期まではロイさんと同じ韓国語の授業も取っていました。
――他の方はいかがですか
武者 私コナンが大好きで、家に漫画があってそういうのを読み返したりとかしています。暇ができたら映画を見つつ他のことをしたりとか。声聞いただけで何となくどこのシーンとか分かるので。
――何回も見てるんですか
武者 何回も見てて「あ、そろそろ何か来るぞ」と思いながら何かやってますね。
高山私は、さっき言っちゃったんですけど、趣味がアイスホッケー観戦みたいになってますね。この前も全日本選手権の試合を見に行きました。プロの方はスピードもフィジカルもスキル面も、大学リーグとは違う迫力があって面白かったです。
浅井 私は、マネジャーの皆さんは周知の通り紅茶が大好きなんですけど、オフの日寝て、午前中は寝て、午後になると一人で適当にカフェ行って一人で紅茶を飲むという。
高山 そんなことしてたんだ、まな。
浅井 味の違いとかはわかんないんですけど、その一瞬を楽しみます。
――今までで一番印象に残ってるクリスマスはいつですか
高山 去年のインカレの時に合宿先でみんなで過ごしたクリスマスが印象に残ってます。その時に監督が選手にケーキを買ってくださったんですけど、選手には内緒でマネジャーには1ホール買ってくださって。部屋でこっそりみんなで食べました(笑)
浅井 私は小さい頃の話なんですけど、お父さんが「外でベルの音が聞こえる…!」みたいな感じで、私も全く聞こえないけど「ホントだー!」って言って。
高山 実際まなも聞こえてなかったんだ(笑)
浅井 お父さんのためとかじゃなくて、洗脳されて、「聞こえるー!」みたいな感じでした。それで「外行ってごらん?」みたいな感じで言われて、見に行ったら外にプレゼントが置いてあったみたいな。
杉林 正確にいつだったかは覚えてないんですけど、小さい時にクリスマスプレゼントと言われて見たらうさぎでした。ペットを飼いたかったという気持ちもあったので嬉しかったんですけど、今考えるとなんでうさぎだったんだろう、と。可愛いので良いんですけどうさぎを欲しいと言った覚えも全くなくって、それが結構記憶に残ってます。
武者 小3の時なんですけど、すごくポケモンが大好きでその頃ちょうどダイヤモンド&パールがすごく欲しくて、親に欲しいなーってずっと言っていました。それでクリスマスの日に「届いてないかな」ってめっちゃ期待してクリスマスツリーの下とかを探してたんですけど無くて、貰えなかったって残念に思ってました。それで一回部屋に戻って、もう一回クリスマスツリーに行ったらてっぺんの方に置いてあって、「やったー!」っていうのが一番嬉しかったクリスマスですね。朝起きて嬉しくなって一日中プレーして、みたいな感じでした。
「この4年間支えてくださったファンの方やOB・OG、保護者の方にお礼を伝えたい」(高山)
高山(左)と武者
――インカレに向けて選手の様子はいかがですか
高山 秋リーグはずっと首位で優勝できるという所まで来ていたのに、2位という悔しい結果になってしまって。この屈辱を晴らす為にもインカレで宿敵・明治と当たるところまで行って、借りは返すと意気込んで練習に臨んでると思います。
杉林 今年は例年と違って合宿がかなり短くて。去年までは今の時期に行っていたのを今年は通常通り朝練をやっているので、ロイさんが先頭に立って特に質を高めるように声をかけて意識して練習できているように感じます。
――マネジャーとして、普段の試合とインカレの気持ちの違いはありますか
高山 私はもう4年で公式戦最後の試合なので、大好きな同期と一緒に優勝してこのチームを卒業したいなと思っています。
武者 秋リーグは優勝が目の前に迫っていて初めて優勝できるという気持ちで舞い上がっていたんですけど、準優勝となってすごく悔しい気持ちでいました。いつも優勝したいという気持ちは変わらないんですけど、インカレは最後の試合でその年に一番強かったチームとして輝ける場だと思うので、絶対インカレは優勝したいという気持ちで臨みます。
――それでは最後にインカレに向けてどのようにチームに携わっていきたいか教えてください
浅井 4年生最後の公式戦になるので、今まで通りではあるけど今まで以上にサポートをしっかりして行きたいです。
杉林 4年生最後の公式戦ですし、優勝に向けてもちろんサポートします。私たちは氷上に乗って一緒に戦える訳では無いけど、選手たちが氷上で全力でプレーできるように、自分たちも悔いがないように身の回りのサポートを滞りなくしていけたらなと思います。
武者 早大スケート部は絶対優勝できるチームだと思っています。絶対優勝できるように身の回りのサポートをして最大限の力を発揮して最高のプレーが出来るようにサポートしていきたいと思います。
高山 選手が試合だけに集中できる環境を作ることはもちろんですが、それに加えて、私はマネジャーとして、この4年間支えてくださったファンの方やOB・OG、保護者の方にお礼を伝えたいと思っています。皆様の期待を背負って、選手と共に優勝という形で恩返しをしたいです。あとは大好きないつき、あゆ、まなと全力で楽しみます。
――ありがとうございました!
(取材・編集 糸賀日向子、林果歩、佐々木一款)
選手たちへの愛をハートで表現してくださいました!
◆高山紗季(たかやま・さき)(※写真右後)
1996(平8)年9月10日生まれ。群馬・前橋女高出身。人間科学部4年。杉林さんからは「お母さんのよう」と紹介された高山さん。オフの日にもアイスホッケー観戦に赴く筋金入りのホッケーファンでもあります。4年間支え続けてきた同期と共に集大成を迎えます!
◆武者樹(むしゃ・いつき)(※写真左後)
1997(平9)年6月26日生まれ。東京・早実高出身。先進理工学部3年。マネジャーの中ではムードメーカーだという武者さん。映像を見なくても『名探偵コナン』のシーンが分かる特技があるそうです!SNS担当として、インカレでのチームの活躍を、世界中に発信します!
◆杉林歩実(すぎばやし・あゆみ)(※写真右前)
1998(平10)年8月10日生まれ。埼玉・早大本庄高出身。文化構想学部2年。高山さんとともに早朝練習を支えている杉林さん。趣味は韓国語の勉強と韓国ドラマの鑑賞で、部内でも輪が広がっているそうです。悔いを残さないように全力で頑張ります!
◆浅井万菜(あさい・まな)(※写真左前)
1999(平11)年8月6日生まれ。埼玉・早大本庄高出身。法学部1年。1年生の浅井さんは、自転車で片道20分かけて朝練に通う強者です。チームになじんできて、段々と持ち前の面白さが見えてきているそうです。カフェめぐりが趣味というおしゃれな大学生らしい一面も。初めてのインカレで先輩たちと共にチームを支えます!