【連載】インカレ直前特集『We Will Be The Champions!』 第2回 青木孝史朗×小澤田匠×大崎大祐×谷口嘉鷹

アイスホッケー

 連載第2回は、青木孝史朗(スポ3=埼玉栄)、小澤田匠(スポ3=東京・早実)、大崎大祐(先理3=青森・八戸)、谷口嘉鷹(社3=東京・早実)の3年生4人。リーグ戦でベスト6に選出された青木を筆頭に、経験を積むことで真価を発揮し始めている。上級生として戦い抜いたリーグ戦、そして迎えるインカレについて伺った。

※この取材は12月3日に行われたものです。

上級生としてのメンタルが強くなった3年生。青木はベスト6にも選出

青木

――スタッフが変わりましたが、大きく変わったことはありましたか

谷口 試合前のイースタート―がなくなりましたね(笑)。

青木 2人のコーチが加入して大きく変わりましたね。 氷上は全部変わったかな。

谷口 今までは前日に送られてきたメニューをただこなす感じだったのが、今は当日にメニューの説明を受けた上で練習するようになったから、質的には上がったんじゃないかなと思います。

青木 毎週対戦する相手に会ったメニューに取り組んでいます。相手はこういうプレーをしてくるからこういう練習をするという説明を受けてからやるので、新鮮だなと思いました。

――5年ぶりの2位という結果はどう受け止めていますか

小澤田 みんな同じだと思うんですけど。準優勝は誇らしいことだとは思うんですけど、満足はしていないです。ずっと首位を走っていて、最後の最後で自ら優勝を逃すような形になってしまったので、もっと上を目指せたぶんみんな悔しい気持ちも大きいと思います。

――リーグで一番印象に残っている試合があれば教えていただきたいです

谷口 個人的には順位決定リーグの中央戦(○2-1)が一番印象に残っています。今までの試合の中で一番つらい試合だったなというのが個人的な印象です。2-1というロースコアなゲームはワセダの勝ちパターンではあるんですけど、なかなか点数が入らなくて、先に取ったけど最後に追いつかれて。気持ち的にも苦しいし、体力的にも限界が来ていたので、すごく印象に残っている試合ですし、これからも忘れることはないと思います。

大崎 自分の中だと順位決定リーグ最終戦の明治戦(●1-7)です。いままで優勝が懸かったような試合を経験したことが無くて、東洋戦、中央戦は優勝が懸かった中ですごく緊張していて、上手くいかない中で最後の明治戦を迎えたんです。そんな、これで最後なんだと割り切って入った試合が、17試合通して個人的に一番動きがよかったんじゃないかなというのと、優勝が懸かった大きな試合でも自分のプレーができるんだとわかって、ホッケーが楽しいじゃないですけど、こんな舞台でホッケーをできるのはすごいなと思いました。負けたのはすごく悔しかったんですけど、緊張はしないと分かったので同じプレーをずっと続けて、次こそ明治に勝ちたいなと思いました。

青木 自分は一巡目の明治戦(○4-2)で、ここ数年勝っていなくて、ワセダとしても苦手意識が強かった明治相手に、一巡目で勝てたことが大きくて。あの試合があったからそのあとの中央、東洋にも勝てたというくらいチームが勢いづいた試合だったなと思います。すごく今でも印象に残っている試合です。

小澤田 自分は二次リーグの慶応戦(●3-4)です。7連勝していて、8試合目で初めて負けた試合で悔しかったというのもあるんですけど、今思い返せばこの負けがあったから今の順位に行けたとも思っていて。みんなすごく浮足立っていたのを、ちゃんとやらなきゃこうなるんだよと気がつくことができたんだと思います。?。皆の気持ちを締める意味でも、一番いいところで負けたんじゃないかなと思っていて。そういう意味では自分たちの教訓として一番覚えている試合だと思います。

――今年はどのセットもバランスよく得点を挙げていますが、セットごとの役割に変化はありましたか

小澤田 昨年の第3セットの考えとはかなり違っています。昨年はつなぐという意識でずっとやっていたんですけど、今年はメンバーを見ても、4年の飛田さん(烈、商4=東京・早実)や2年の生江(太樹、スポ2=北海道・釧路江南)という、得点力のある選手がちゃんといるので、黄色は得点という仕事も新しく加わったんじゃないかなと思いながらプレーしていました。

大崎 昨年までは失点を0に抑える代わりに得点も0でいいという考えだったんですけど、今年はフォワードの3人がすごく走ってゴールに向かうし、実際に決めてきてくれるので、後ろから見たらすごく頼もしいですね。守りもしっかりやるんですけど、攻撃もできるという厚みが昨年とは違うのかなと思います。

――大崎選手もいいスラップショットがありましたね

大崎 いいゴールじゃないですよ(笑)。

小澤田 うれしそうじゃん(笑)。

――第3セットの活躍を青木選手と谷口選手はどう見ていますか

青木 はい。相手にとっても昨年までは、正直に言うと得点を取るチャンスだと思われていたと思うんですけど、今年はどのセットを見ても相手にとって脅威だったのではないかなと。そうなると自分たちもやりやすかったですね。

谷口 自分も、昨年は3つめの時は自分の仕事が増えるなと思っていたんですけど、今年はどのセットが出ても自分の仕事は変わらなくてやりやすかったです。フォワードがしっかりバックチェックしてくれるので、守るディフェンスキーパーとしてもすごく黄色のフォワードにも助けられていて、昨年とは違って守りやすいなと思っていました。

――リーグ終盤はプレッシャーを感じる場面は多かったですか

青木 チームで全国優勝を経験している人が4人か5人しかいないので、あと一回勝てば優勝となったときにすごく意識してそわそわしてしまって、プレーがふわふわしていた部分があったのかもしれないなと振り返ると思いますね。

――スピーディーでアグレッシブに、泥臭くやるというホッケーが出来上がってきたというコメントが多いですが、3年生の皆さんはどう感じていますか

小澤田 昨年まで言っていたスピーディー&アグレッシブとは違って本物というか。このリーグ戦を通してどの選手も足が動いていた選手が多かったと思いますし、言っていたホッケーはこういうホッケーだったんだなと思いました。

大崎 ディフェンスのポジションから見ると、フォワードの相手のパックを持っている選手に対する寄りが速くて、パスを出されてもそこに次の選手が寄ってという感じで、どんどん行くので、ディフェンスも次に何をすればいいかはっきりわかりやすかったです。そのおかげで自分たちも相手の攻め出しに対して、対応しやすくなりますね。どんどん相手のプレーの幅を狭めてくれるので、準備しやすくなって、ディフェンスもアグレッシブなプレッシャーを掛けるホッケーに参加して、チーム全体で出来たのかなと思います。

谷口 プレーヤーがアグレッシブに動いてくれることで、キーパーとしては打たれるシチュエーションが限られてくるので、そういう意味でも守りやすくなったのは秋リーグを通して成長した部分だなと思います。

――青木選手は夏に復帰して実戦が少ない中でのリーグ戦で、ベスト6に選ばれるなど活躍されたシーズンだったと思いますが、振り返っていかがですか

青木 夏に復帰して、サマーカップはありましたけど試合の感覚が戻らない中でのリーグ戦で、正直不安な気持ちの方が大きかったです。でも、自分の今できるプレーを全力でやろうと決めてやっていたら、結果として得点も、ラッキーゴールも多かったですけどついてきて、賞もいただけたので良かったです。

――小澤田選手、谷口選手、大崎選手はフルシーズンで戦う二度目のリーグ戦でしたが、昨年とはどういう違いがありましたか

小澤田 一試合に対する心意気というか、重みが違うような気がしています。もちろん昨年も本気でやっていましたけど、心のどこかで負けても大丈夫と思っていたり、今年ほどの絶対に勝たなければいけないという思いがどうしても無くて。今年はチームの一員として絶対に勝ちたかったし、そういう気持ちで全試合に臨んだのは自分の中では成長につながったし、昨年にはなかったことだなと思いました。

大崎 自分の中だと昨年秋リーグに全試合出て、今年は半分以上の試合で2年生の吉野(泰平、社2=東京・早実)とディフェンスパートナーを組んでいて、彼は昨年の秋リーグの前半くらいまでは出場機会があったんですけど、通しで出たことはなくて。自分は3年だし昨年全試合出たということも自信になって、引っ張っていくぞという気持ちでいました。お互いにディフェンスミスとかしてへこむこともあるんですけど、大丈夫だよとか声掛けをできるようになったのは違いですね。メンタル的に引っ張られる立場から、引っ張る立場に変わったんじゃないかなと感じました。

谷口 個人的には、昨年と違うのはほとんどの試合を通して安定した守りが出来るようになったことだと感じています。それは、昨年一年間リーグ戦を任せてもらった結果だと思っています。昨年は自分の試合経験もなかったので、わからない部分も多かったし、上位校には全然勝てなかったし。そういう経験が負けた歴史というのを、今年全部生かせたのかなとは感じています。

――来年は最高学年になりますが、主力が多く抜けてしまう中でどういうチームにしたいと思いますか

青木 今の4年生は全員主力で出ていて、多くの人がこの4年生が抜けたらまた上位争いをできなくなるんじゃないかと思っている人が多いと思うんですけど、毎年ワセダはそう言われている気がしていて。今年もたぶんそう思われていた中で優勝争いをできたのは、チーム全体にいい意味で仲がいいというか、他のチームにはないワセダの良さがあるからだと思います。来年4年生は抜けてしまうんですけど、それはどこの大学も一緒なので、4年生が抜けた分自分たちが引っ張って、下級生もついてきてくれて、一丸となって戦えれば来年のリーグ戦も確実に優勝争いに入れるし、入りたいと思っています。

同期会の定番はカラオケ。そこで輝く選手も!

小澤田

――他己紹介をお願いします

谷口 じゃあ自分が孝史朗の紹介を。今、同部屋で正直すごく居心地は良いです。干渉し過ぎず、ほどほどにいやすい空間を作ってもらっているのか分からないですけど、部屋は居心地がいいなと思っています。孝史朗を見て分かるように、優しいしのほほんとしてるんですけど、ホッケーになったら急に人が変わるというかプレーでは頼りがいのあるやつだなと思っています。

青木 嘉鷹は同じ部屋で、部屋にいる時は常にゲームしているかドラマ観ているかのどっちかです。世の中でいうインキャっていうやつで(笑)。表にあまり出ずに部屋に引きこもってる感じなんですけど、食事に行く時とかは部屋では見せない一面があるというか、そこではすごくテンションが上がって性格が変わるというキャラの持ち主です。ゴールキーパーというのもあって性格も変わってます、少し他の人とは違いますね。静かっぽいんですけど熱い心を持っていて、試合になると自分のプレーが悪かったりすると、部屋でも悔しがっている姿も見るので、みんながイメージしている嘉鷹とは違う姿をいつも部屋で見ています。負けた試合の後は部屋では無言ですね。

小澤田 大崎は毎年言われていると思うんですけど、勉強大好きなのかは分かんないですけど、常に部屋で勉強していて。真面目だなという印象を受けるんですけど実はそんなこともなくて、ふざけるときはふざけるし韓国のアイドルとか好きだし、そういうみんなが知らない一面もあります。ホッケーの面でいうと第3セットに限らずチームの中ですごく安定したプレーができる選手だと思っていて、自分の中では第3セットでは大黒柱のような存在だと思っています。彼が第3セットから動かないのも彼が抜けたらちょっとやばいというのがあって、ずっとポジションを任されているんだと思います。同じセットで組んでいてあれぐらい安定しているプレーをしてもらえるとすごくありがたいし、やりやすいなという思いを持ちながらずっとプレーしていました。

大崎 めっちゃ褒めちぎるじゃん(笑)。たくは先輩後輩限らず人との接し方がすごく上手くて、自分はあまり人と接するのが上手くできないというのがあるので、すごくいいなと思っています。彼は基本考えていることが面白くて喋ると周りが和むというか、みんなが笑うのもすごくて、自分は人を笑わすことはできないので本当にいい才能を持っているなと思っています。ホッケーの面だと特に粘り強いというかしつこいというか。パックが流れたのに対してたくが一番手で行ってそこでプレーを止めることで、相手の攻めだしをそこで止めるというプレーは本当にすごいと思っています。みんながみんな、そういうプレーをできるわけじゃないと思います。そこは第3セットの中で起爆剤じゃないですけど、そういうプレーができる選手が第3セットにいて守りやすいというか、しつこいプレーがあるから第3セットの得点につながるようになっています。僕も彼は第3セットにいてほしいなと思います。

――では、みなさん3年生は仲は良いですか

青木 とても良いですね。

――遊びに行かれたりしますか

小澤田 人数が多いのでなかなか全員でとはいかないですけど、3年生だけでご飯に行ったりというのは良くあります。

――何かエピソードはありますか

谷口 個人的に3年で行くカラオケ楽しいんだけど。

小澤田 チームの中での会が終わって学年ごとに遊びに行こうとなった時に、大体僕らは最後カラオケに落ち着くんですけど、そこがすごく楽しくてみんなで騒いだりみんないい感じに違う方面からキャラを出してきます。加賀美(俊介、スポ3=北海道・釧路江南)とかそこで輝く選手もいるので(笑)

一同 (笑)。

小澤田  3年生はあまり試合に出られない選手とかもそういう所で輝いています。

――オフは何をされてますか

青木 寝てるっしょ?

谷口 やめろよ。インキャじゃん(笑)。昼間は結局寮で落ち着いて夜に飲みにいくっていうのが多いと思います。

大崎 1人で映画見ながら酒飲んでます。

谷口 インキャじゃん(笑)。

青木 飲みにいくことが多いですね。

――マイブームとかはありますか

大崎 ポケモンGO。部の中で最近また流行りだしてきて、イベントがある時はそこの広い武蔵関公園を1人でぐるぐる歩いて。昨日歩いてたら反対側から来た羽場さん(健太、政経4=東京・早実)とすれ違いました(笑)。

谷口 僕はフォートナイトというPS4のゲームです。無料なんですけど、オープンワールドでバトルロワイヤルのゲームがあって。4人でできて、たくとロイさん(鈴木主将、教育4=北海道・苫小牧東)と寛伎さん(高橋、国教4=東京インターハイスクール)といつもやるんですけど、僕が下手ですぐ倒されるんですよ(笑)倒されすぎて他の3人からいないものだと思われていて、扱いがひどいです。4人でやってるのに、「あれ?1人少ない」っていうことばっかりで、アイテムを持てる数が自分がいる分だけ増えるのでただの荷物持ちみたいな感じでいじめられています(笑)。

青木 自分は、最近はタピオカ。

一同 (笑)。

大崎 飲んでる?

谷口 ガチよ。こいつ1人で行っちゃうもん。

小澤田 気持ちわる~(笑)。

青木 そう思われるのが嫌なので、並んでる時とか女性の方がほとんどなので、そういう時はイヤホンをしてフードを被って静かにして存在を消して並んでます。

小澤田 今チーム内で「SUITS」という海外ドラマを観ている人が多くて、自分もそういうのを観て暇つぶしをしたりしています。

――チーム内で推しメンはいますか

小澤田 自分は圧倒的に一個下の吉野泰平(社2=東京・早実)です。選手ブログでも紹介したんですけど、本当に面白くて。今は同部屋で、目を離した隙にふざけると言いますか。注目したら本当にふざけたやつで、笑いが絶えないというかずっと見てたら気晴らしになるし、面白いですね。

谷口 僕は一個下の太樹(生江、スポ2=北海道・釧路江南)ですかね。部屋が隣で結構いじり倒してます。あいついじると喜ぶタイプでキャラが出てくるので1人で勝手にいじってます(笑)。

大崎 自分は一つ上の坂本之麿さん(社4=青森・八戸工大一)です。地元が一緒でずっと小さい頃から一緒にやっていて、お兄さん的な存在で優しい方なので、推しメンはまろさんで。

青木 自分は同じ高校のハリデー慈英さん(スポ4=埼玉栄)で、部屋も隣なので結構部屋とかに行ってテラスハウスとか、最近だとあいのりとか一緒に見たりします。笑いのツボが一緒でお互いジャルジャルが好きで、昨日M-1やってて、みんなジャルジャル面白くないって言うなか、自分と慈英さんだけ大爆笑で(笑)。そういう所でも合うのかなと思います。プレーとかでもすごい憧れている所があるので、推しメンは慈英さんですね。

――インカレはクリスマスの時期に開催されるということで、みなさんのクリスマスの思い出は何でしょうか

小澤田 1年生、2年生の時は寮でみんなで鍋とタコパをして、それが面白かったですね。クリスマスパーティみたいで楽しかったです。

青木 自分は小学校2年生の時なんですけど、朝起きたら枕元にプレゼントが置いてあったんですけど、それがすごく大きなお菓子の詰め合わせで欲しかったものと違って、すごい大泣きしたのを今でも覚えています。親にすごい文句を言って一緒にトイザらスに行ってゲームを買ってもらいました。今でもすごく印象に残ってますね。

谷口 なんでそうやってちょっとずつ好感度上げてこうとするの?

青木 いや、思い出だから(笑)。

小澤田 ほんと気持ち悪い(笑)。

大崎 覚えてないです。

谷口 覚えてないですね。遡れば、孝史朗とかぶっちゃうから嫌なんですけど、小学生の時のクリスマスって寝て次の日にプレゼントが届いてるっていうのがあるじゃないですか。寝てる時も結構そわそわして寝てたんですけど、夢の中でトナカイをマジで見たと思ったらしく親にトナカイ見た、窓の所を通ったみたいに言ったんですけど、親が全然そういうのに反応してくれなくて。今思えばサンタはいないんだな、というのをその時の親の反応で知ったんですよね。あんまりいい思い出じゃないですけど(笑)。

「ワセダのホッケーを貫き通して必ず優勝したい」(谷口)

大崎(左)と谷口

――ではインカレの話に移らせていただきます。インカレに向けて強化したい点はどこでしょうか

小澤田 チームとしては決定力が大事だと思っていて、シュートも多くなってきた中でどれだけゴールを決められるかがカギになりますし、今までのホッケーを継続しながらどれだけ質を上げられるかというのが勝ちにつながる要因になってくると思います。

谷口 秋リーグを通して優勝争いに絡めるチームになったし、結局最終戦はメイジの方が優勝経験が豊富でそういう戦いに慣れていたので、そういう慣れがワセダは足りていなかったと思うので。でもそれはこの前経験して、それを生かすことがすごく大事だと思っています。勝たなければいけない試合でメイジは存分に力を発揮してきたので、それは見習うべき所だと思います。ワセダも今回の経験を生かして、大事な試合で勝てるように普段の練習から一個の練習を大切にして、気持ちを作っていくのが大切かなと思います。

青木 同じです。

大崎  インカレに向けて一つのプレーに対する適切な判断ができるように、失敗してもいいから練習からいろいろ試行錯誤したいと思います。いろいろやってみて自分の感覚をつかんで、こういうプレーはこのプレーをして、違う時は違うプレーをするというように判断を早くできるようにしたいと思っています。

――メイジにはリーグ戦では勝ち越しましたがインカレでは過去2年負けています。メイジにインカレで勝つために何が重要だと思いますか

谷口 やっぱり勝負強さじゃないですか。メイジはそこがワセダよりも全然あるので。最終的に決めることは決めてくるチームだったので。勝負強さでワセダが勝たないと絶対勝てないと思います。

青木 自分は気持ちの面が大きいかなと思っています。緊張していたというのも大きかったと思うんですけど、インカレは負けたらそこでおしまいなのでそういう場面で、いかにいつも通りのプレーができるかという心の強さを持って、プレーできるかが勝利へのカギかなと思っています。

小澤田 自分も気持ちだと思います。強くプレーしないと絶対勝てないなっていうのはあると思っています。、明治も大事ですけど他のチームにも同じ気持ちで挑まないと落とす可能性は十分にありますし、一つ一つの目の前の試合を、どれだけ強い気持ちを持ってできるかがインカレで優勝につながるカギでもあるし、明治や中央に勝つカギになるんじゃないかなと思います。

大崎 リーグ戦を通して明治に対する苦手意識というのはどの選手からも少しは減ったんじゃないかなと思うし、自分らは明治と対等に戦えるという場所に今いると思います。それを自信と勇気に変えて果敢に挑戦して、自分たが優勝するんだという思いで戦えばどのチームにも負けないと思うので、気持ちが一番大事だと思います。

――インカレに出場した際に自分のここを見てほしいという点はありますか

青木 自分はゴール前やコーナーでの1対1のバトルです。自分は他の選手より体も大きい方なので、そこで負けていてはいけないので、そういう所でしっかり勝って、アシストだったりゴールにつながるプレーを見てほしいな、と思います。

谷口 僕が見てほしいのは安定したセービングです。僕がそういうセーブをすることによって試合のリズムを作ってチームのプラスになるような良い影響を与えられるように、自分が試合のリズムを作っていけたらなと思います。

小澤田 自分はとりあえず一生懸命ハードにプレーをしたいなと思っているので、観客の誰が見ても一番頑張っている選手だなと思われるように頑張りたいです。

大崎 自分は堅実な守りをできるかどうかっていうのを見てほしくて、自分の方からは崩されてないように守っていきたいと思っています。

――インカレと早慶戦で引退される4年生への思いはありますか

小澤田 大学で一緒にプレーしたのは3年間ですけど、これほどに勝たせてあげたいなと思える4年生もあまりいないと思うので、4年生の笑顔を見たいですね。僕らが優勝させてあげるというのは言い過ぎかもしれないですけど、4年生のために頑張って優勝まで導けたらなと思います。

青木 自分も大体同じなんですけど、今の4年生には今までにないくらいお世話になっているので、日常生活でも兄弟のように接してもらっていて、憧れでもある先輩なのでその先輩方のためにも全力でプレーして恩返しという形で、プレーで表現できたらいいなと思っています。

大崎 日常生活ですごくかわいがってくれる先輩方ですごくお世話になって、なおかつホッケーの面ではしっかりと自分たちを指導してくれるホッケーにひたむきな先輩方なので、かわいがってもらった分、自分たちを指導してくれたことへの感謝の気持ちを持って、自分たちが4年生に花を持たせるようなプレーで優勝に貢献したいと思います。

谷口  今の4年生って自分らの代だけじゃなくて、1年生2年生にもすごく優しくて面倒見がいい4年生だなと思っています。そのお陰で今のワセダのチームの雰囲気もすごく良いですし、そういう風に4年生がチーム全体を作ってくれているので、今までの感謝の分もすごく大きいですし、自分たちの感謝を形にするにはインカレ優勝でしか表現できないと思うので最後に4年生が笑って終われるように、自分たちが本当にできることを全部やって必ず優勝したいです。

――インカレへの意気込みをお願いします

小澤田 インカレはどの試合もハードな試合になると思っているので、そういう所で絶対に勝つんだという強い気持ちを持って臨みたいと思います。

 青木 インカレは負けたらおしまいという状態で、緊張もある中でワセダらしいアグレッシブなホッケーをどんどんしていって、必ず最後は優勝という形で終われるように頑張りたいと思います。

大崎  今年1年やってきたことを全て出し切れるようにしたいです。負けたら終わりの試合ですけど気持ちはいつも通りで、プレーに集中して先のことを考えずに、目の前の相手にリーグ戦のように1勝ずつ勝っていって最終的に優勝にたどり着けるように、自分のプレーをただ一生懸命やろうと思います。

谷口 今年までの負けた歴史を無駄にしないで、それを生かして一戦一戦ワセダのホッケーを貫き通して必ず優勝したいと思います。

――ありがとうございました!

(取材・編集 糸賀日向子、小林理沙子、佐々木一款)

優勝して念願のビールかけを果たします!

◆青木孝史朗(あおき・こうしろう)(※写真中央右)

1997(平9)年4月22日生まれ。180センチ。埼玉栄高出身。ホッケーでの攻撃的なプレースタイルからは一転、マイブームはタピオカというかわいい一面を見せてくださいました!おすすめは新宿の「一芳」だそうです。夏にケガから復帰し秋リーグではベスト6を獲得した青木選手。インカレでの得点にも期待がかかります!

◆大崎大祐(おおさき・だいすけ)(※写真中央左)

1997(平9)年9月12日生まれ。168センチ。青森・八戸高出身。今年も昨年に引き続き、同郷の坂本選手への愛を語ってくださった大崎選手。最近はポケモンGOブームの再来だそうで、近くの公園で羽場選手とすれ違うというエピソードを教えてくれました。堅実な守りで第3セットを支えます。

◆小澤田匠(こさわだ・たくみ)(※写真右)

1997(平9)年5月17日生まれ。165センチ。東京・早実高出身。人と接するのが上手く、いつも場を和ませているという小澤田選手。その力で対談も盛り上げてくださいました!「これほど優勝させてあげたいと思える4年生もなかなかいない」という4年生のために、インカレでもハードなプレーで優勝に貢献します。

◆谷口嘉鷹(たにぐち・かよう)(※写真左)

1997(平9)年8月13日生まれ。171センチ。東京・早実高出身。同期からインキャ説を提唱されるも否定し続けた谷口選手。熱い心を持ち、同部屋の青木選手によると負けた後の試合ではいつも無言だそうです。インカレでも正ゴーリーとしてゴールマウスを守り続けます!