第2P(ピリオド)9分42秒。押し込まれたパックは、するするとゴールの中へ吸い込まれていく。2-3。ミスが相次ぎ、足が重い。それでもなんとか逆転し、虎の子の1点を守り抜いた。冬の早慶定期戦は、シーズン最後の試合であり4年生の引退試合。そして、ことしは工藤哲也監督(昭和63社卒=青森・八戸)が指揮を執る最後の試合でもあった。そんな最後の試合で見せたのは、紛れもないワセダの意地だった。
序盤は順調かと思われた。第1P、パワープレー(※1)の好機を逃さず、2点のリードを奪うことに成功。しかし、第2P、キルプレー(※2)の時間に1点を失うと、その後もミスが目立ち立て続けに2失点。あっという間に逆転を許してしまう。ただ、ここで終わらせなかった。「ワセダのエースナンバーである21番を背負っている僕が決めないわけにはいかない。逆境で決めてチームを盛り上げるのは僕だ」(FW矢島雄吾、スポ3=北海道・駒大苫小牧)。失点からわずか1分30秒後に、矢島が1点を返す。それでも、まだ同点。緊迫した状態は続いた。
最後までチームを引っ張った新井
第3P、試合を決めた運命の一閃は4年生コンビから生まれた。FW田中創一郎(政経4=東京・早実)とFW瀨戸公大副将(スポ4=北海道・白樺学園)。これまで最上級生として第3セットを引っ張ってきた二人だ。「瀨戸くんがスピードに乗って持ち上がってくれたので、自分は彼を信じてゴール前に走っていっただけ」(田中)。瀨戸のパスを田中が確実に決める。信頼が貴重な逆転弾を生んだ。そして、その1点を泥臭く守り切った。猛攻を仕掛ける慶大に対し、GK谷口嘉鷹(社2=東京・早実)を中心に気迫の守りを見せる。「第3Pは相手以上に脚を使って声を出していたから勝ち切れた」(工藤監督)。最終スコアは4-3と、内容としては決していいとは言えないが、「チームで勝った」(DF新井遥平主将、スポ4=北海道・駒大苫小牧)という言葉がふさわしい勝利だった。
このチームで取った最後の1点が勝ち越し点となり、歓喜の輪を作る早大陣
ことしのワセダは弱い――。春の関東大学選手権で史上最低の7位となり、こうささやかれることも少なくなかった。しかし、チームはどん底から少しずつ這い上がってきた。陸上トレーニングのメニューは強化され、選手も「きつかった」と口をそろえるほど。試合前には、ミーティングを増やしどの相手に対しても油断することなく対策を練った。関東大学リーグ戦は4位、日本学生氷上競技選手権はベスト8と結果こそ前年度と変わらないが、日を追うごとにまとまり成長を遂げたのは確かだ。指揮官も「春よりも秋、秋よりもインカレと徐々に成長をしてくれた。見ていて楽しいシーズンでした」と振り返る。
ただ、過去4年間はタイトルなしと、4年生は一度も頂点を味わうことなく引退を迎えた。だからこそ、試合後6人の4年生はタイトルへの思いを語り、そして後輩たちに願いを込めた。「きっと彼らならやってくれると思います」(瀨戸)。
※1 ペナルティーによる退場で相手チームより人数が多く、数的有利な状態をパワープレーと呼ぶ。
※2 ペナルティーによる退場で相手チームより人数が少なく、数的不利な状態をキルプレーと呼ぶ。
(記事 加藤佑紀乃、写真 小林理沙子、藤岡小雪、大山遼佳)
MVPには田中が選出された
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結果 | ||
---|---|---|
早大 | ピリオド | 慶大 |
2(19) | 1st | 0(15) |
1(20) | 2nd | 3(11) |
1(17) | 3rd | 0(6) |
4(56) | 計 | 3(32) |
得点経過 | |||||
---|---|---|---|---|---|
チーム | 時間 | ゴール | アシスト1 | アシスト2 | PK/PP |
早大 | 07:12 | 鈴木 | ハリデー | - | PP |
早大 | 15:16 | 坂本 | 高橋 | 新井 | PP |
慶大 | 23:11 | スー | 安藤 | - | PK |
慶大 | 24:08 | 安藤 | 十文字 | 在家 | - |
慶大 | 29:42 | 運上 | 福盛 | - | PK |
早大 | 31:22 | 矢島 | ハリデー | 澤出 | - |
早大 | 46:44 | 田中 | 瀨戸 | - | - |
※PKはキルプレー、PPはパワープレー、PSはペナルティショットを指す なお、PK/PPの表記は早大にとってPKに当たるかPPに当たるかを表記するものとする |
工藤哲也監督(昭63社卒=青森・八戸)
――早慶定期戦を終えて、どんなお気持ちですか
寒い中会場に足を運んでくださったみなさん、早慶戦を開催するに当たって準備をしてくれた関係者やマネージャーに、まずはお礼を言いたいです。
――胴上げをされるシーンもありましが
今シーズンで退任ということで、気を使ってやってもらいました。本当は優勝してやってもらう予定だったんですけど、4年間の中ではかなわなくて、ただ最後にやってもらってうれしかったです。
――指揮を取るのが最後ということで、いつもと違う気持ちはありましたか
このチームが一生懸命やってきた姿はずっと見てきていましたし、最後勝って終わりたいなということだけを思ってやりました。
――勝利で締めくくることができましたが、試合を振り返ってはいかがですか
全体的にうちの選手は脚が重かったかなという印象で、内容的には悪かったのですが、第3ピリオドは相手以上に脚を使って声を出して勝ち切れたのでよかったです。
――決勝ゴールを決めたのは4年生のFW田中創一郎選手(政経4=東京・早実)でした
彼だけでなく、他の4年生もことしに懸けてくれていましたし、最後ああいったかたちで結果を残してくれたことはうれしかったです。
――今季を改めて振り返っていかがですか
このチームのスタートは去年の春の(関東大学選手権)の4月23日、ケイオーに負けたことで、その悔しさをバネに1年間練習を積み重ねてきました。春よりも秋、秋よりもインカレ(日本学生氷上競技選手権)と徐々に成長してくれたので、それに関しては選手の頑張りに感謝していますし、見ていて楽しいシーズンでした
――監督としての4年間を振り返って一言お願いします
結果を残せなかったのは残念なのですが、自分としては精一杯やりましたし、新しく内藤コーチ(正樹、平3第二文卒=北海道・釧路湖陵)が監督になるのですが、強いワセダをまた作ってほしいなと思います。
DF新井遥平主将(スポ4=北海道・駒大苫小牧)
――学生生活最後の早慶戦を終えて、今の気持ちをお聞かせください
無事に最後に勝利して、自分のホッケー人生を終えることができて本当によかったです。それから、工藤さん(哲也監督、昭63社卒=青森・八戸)、内藤さん(正樹コーチ、平3第二文卒=北海道・釧路湖陵)、グニョンさん(パクトレーナー、スポ1=韓国・ソウル永信)、スタッフ、チームメイトだったり、その他にも自分に関わってくださったみなさんに感謝しています。
――きょうの試合全体を振り返っていかがでしたか
結果4対3という接戦になってしまっていましたし、失点した3点も、失点しなくてもいいようなものであって、自分たちのミスから生まれたものがあったので、決していい試合だったとは言えないかもしれないです。
――今回の試合は緊張する場面が続く展開でしたが
接戦だったということもあって、試合自体が緊迫した状態でした。その中でもうちの谷口(嘉鷹、社2=東京・早実)を中心にDFがしっかり守ってくれましたし、他にも3年生や、4点目を決めた創一郎(田中、政経4=東京・早実)など力を合わせて、チームで勝った早慶戦だったと思います。
――きょうのご自身のプレーの満足度は
全然よくなかったです。アシストもラッキーでつきましたし、足もあまり動いていなかった方だと思うので。自己評価としては全然よくはなかったのですが、本当に勝ててよかったと思っています。
――4年間の大学での選手生活を振り返っていかがでしたか
辛いことも楽しいことも多くありました。その中でも、ホッケーやワセダに入ってからの人間関係など、いろいろなところで成長できた期間だったのかなと思います。
――最後に後輩の皆さんへのメッセージをお願いします
まず、一年間主将を務めていた僕についてきてくれて感謝しています。自分が入学してから、ワセダはタイトルが一度も取れていなくて、来年こそはタイトルを取ってほしいと思うので、頑張ってください。
FW瀬戸公大副将(スポ4=北海道・白樺学園)
――最後の試合を終えて、率直な感想は
田中くん(創一郎、政経4=東京・早実)にMVP取られて悔しいです(笑)。まあそれは置いといて、自分は16年間ホッケーをやってきたんですけど、それをいいかたちで終えることができてすごくよかったなと思います。
――きょうの試合内容を振り返っていかがですか
自分たちが2-0で第1ピリオド(P)に先制して、第2Pにパンパンって入れられたんですけど、やっぱりインカレ(日本学生氷上競技選手権)の明大戦も同じように、2-0で勝っていて第2P同じような展開で、第2Pの最初に自分が、そこを思い出してやろうって言ったんですけど、そこで点数取られたのが試合展開としてはよくなかったです。だけど、みんな粘って最後までプレーできたのはすごくよかったと思います。
――きょうのご自身のプレーを振り返っていかがですか
結構点数狙いにいって何回か頑張ったんですけど、それがまあ何回か反則とか勢いづけるプレーにつながっていればよかったのかな、という印象です。
――4年間を振り返って
自分たちの学年はあまり力のある学年じゃなくて、下の学年とか上の学年に助けられてやってきたんですけど、でもそれだけ4年生の絆とかは本当に深まって、最終的にこの4年間、3、2、1年生と上の先輩方とホッケーをすることができて、感謝とうれしさ、それだけですね。
――後輩へのメッセージは
自分たちが優勝、ということを後輩たちに残すことができなかったので、そこは今の3年生、次4年生になるみんなが引っ張ってチーム作ってくれていると思うので、全然心配していないです。きっと彼らならやってくれると思います。
GK草島邦彦(社4=東京・早実)
――学生生活最後の試合が終わりました。今の気持ちを聞かせてください
とにかく勝ってよかったです。
――ベンチから、どんな思いで試合を観ていましたか
出ている人たちに託すしかないので、声を出すなどしていかにサポートできるかということを考えていました。
――試合終盤、谷口選手(嘉鷹、社2=東京・早実)にどんな言葉を掛けていたのですか
あの時間はキーパーにとって一番嫌な時間です。周りにとらわれず、今まで通りのプレーでいつも通りにやれば大丈夫だということを伝えました。
――同期の選手の活躍はどんな気持ちで観ていましたか
本当に誇りに思います。田中(創一郎、政経4=東京・早汁)がMVPを獲るべくして獲ってくれました。彼の得点には瀬戸(公大、スポ4=北海道・白樺学園)とか同期も関わっていたので、僕としてはもう言うことはないです。本当に感謝しています。
――4年間の部での活動を終えていかがですか
きょうの試合が終わった後にとにかく幸せだと感じて、自然と涙が出てきました。きょうは25人ベンチに入っていたのですが、チームみんなに対して、ありがとうという言葉がこれまた自然と出てきました。
――後輩の皆さんに向けて、一言お願いします
僕らの代で、タイトルを獲らせてあげられませんでした。なので来年度こそ、タイトルを獲ってほしいと思います。
FW田中創一郎(政経4=東京・早実)
――決して楽な試合ではなかったと思いますが、試合を振り返っていかがですか
きつい試合でした。
――第1ピリオド(P)は無失点に終わりましたが、慶大はかなり攻めてきている印象がありました
この雰囲気の中で2点先に取れたということで、自分たちは決していいホッケーをしているわけではなく少し浮かれてしまった部分があったと思っていて。そこを少し慶大の勢いにのまれてしまったのかなと思います。
――第2Pで3失点した時はやはり焦りはありましたか
はい。負けられないということをわかっている試合だったので、逆転されてその後のプレーも集中を欠いていた部分があったかなと思います。
――第3Pの前にチームで何か話されたことはありますか
やはり負けられない試合だよということと、シーズンの一番最後だよということを全員で共有しました。最後までワセダの泥臭い走り切るプレーをしようと話しました。
――逆転ゴールはご自身から生まれました。逆転の場面を振り返って
瀨戸公大くん(スポ4=北海道・白樺学園)がスピードに乗って持ち上がってくれたので自分は彼を信じてゴール前に走っていっただけで、いいところに転がってきてくれました。
――最後の試合で決勝ゴールとなりましたが
最高です(笑)。
――MVPにも選ばれましたが、選ばれると思っていましたか
思ってました(笑)。
――アイスホッケー人生でも最後の試合となりました
やはり最後の試合を、マネージャーや主務や副務が頑張ってくれてこんなにいい舞台でやらせていただけたことにまず感謝したいと思います。
――4年間を振り返ってみていかがですか
つらいことが多かったですね。やっぱりタイトルを1つも取れなかったということもそうですし、それ以外にも自分個人としてもチームとしてもやはりきついことがいっぱいあったんですけど、やはり最後こういうかたちで締められたのはよかったなと思います。
――最後に後輩に向けてメッセージをお願いします
まず、このチームで4年ホッケーをやって本当に幸せだったのでまずありがとうと言いたいです。その上で、来年はことし取れなかったタイトルを取れると思うので、もっと強いチームになってほしいと思います。
FW田村心(教4=埼玉・早大本庄)
――早大生活最後の試合が終わりましたが、今の気持ちは
4年間長かったようで短かったです。辞めたい時期もあったんですけど、最高の仲間とここまで来られて、試合にも勝てて引退できたというのはすごくうれしいです。…今あんまり言葉が出てこないんですけど、本当にいい4年間でした。
――きょうの試合をご覧になって、振り返っていかがですか
最初は2点取っていたんですけど、インカレ(日本学生氷上競技選手権)の明大戦も同じ展開で第2ピリオドで逆転されたので、気を緩めないようにと話していました。それから逆転もされてしまいましたが、最終的には底力で勝てたので、非常に早大らしい試合ができたなと思います。
――ベンチからどのような思いできょうの試合をご覧になっていましたか
負けられない試合なので、勝ってくれという思いで見ていました。出ている人たちには声でサポートできるように、勝ってくれという気持ち一心で見ていました。
――出場している選手にはどのような声掛けをしましたか
リンクの上にいる選手には見えない部分もあるので、敵がどこにいるかを教えたり、ベンチに帰ってきた人たちに「いいプレーだった」「ちゃんと気を引き締めていこう」などと声を掛けたりしていました。
――早大での4年間を振り返って
あまりぱっと出てこないんですけど、すごく実のある四年間でした。3時起きの練習とかはすごくつらかったんですけど、二度とできないいい経験だったと思います。幸せな4年間でした。
――では最後に、後輩へのメッセージをお願いします
この1年間一緒にホッケーをやってくれてありがとう。来年は優勝できるチームだと思うので、全力で優勝してください。
DF野村光平(人4=米国・ウッドブリッジ)
――最後の試合を終えて率直な気持ちをお願いします
最初は2-0で勝っていたのですが、途中で逆転されてしまってヒヤヒヤする試合でした。最終的に勝てたのは今シーズンのチームの強さが出たからだと思います。
――試合の内容を振り返っていかがでしたか
第1ピリオド(P)のスタートはよかったのですが、第2Pになってちょっと足が止まってしまって慶大に逆転を許してしまいました。そこが今後のチームの課題になるのかなと思うので、下級生には頑張って欲しいです。
――ご自身のプレーを振り返っていかがでしたか
途中で起用されたので、失点につなげずにいい流れをつくるプレーをしようと意識していました。
――ベンチから試合を見ている時間が長かったですが、チームの雰囲気はいかがでしたか
雰囲気はとてもよかったです。失点をしてもベンチが静かになることもなく、次頑張ろうという掛け声がとても多かったです。今シーズン1番前向きな雰囲気でいい試合だったと自分は思います。
――4年間振り返っていかがでしたか
長かったですね(笑)。長いようで短くもあったのですが、やり切ったと感じています。
――後輩へメッセージをお願いします
僕たちの代は4年間で1度もタイトルを取ることができなかったのですが、後輩たちには来年チャンスがあると思います。内藤新監督(正樹、平3第二文卒=北海道・釧路湖陵)の下、全力で戦って紺碧の空をインカレ(日本学生氷上競技選手権)で歌ったり、タイトルを取ったりして欲しいです。期待しています。
FW鈴木ロイ副将(教3=北海道・苫小牧東)
――きょうの試合を振り返っていかがでしたか
きょうの試合は本当に勝てたことがよかったという言葉に尽きる、それだけです。
――先制点決められましたが、その時の気持ちはいかがでしたか
結構シフトが長くなっていて、かなり長い時間出ていて疲れてたんですけど、チャンスだったので頑張ってゴール前に粘り強く残ってて、でチャンスが来てゴール裏から回ったらキーパーがついてこられなくて、(ゴールにパックが)入ったっていうシュチュエーションでした。試合の流れを決める1点を決められたのはうれしく思っています。
――卒業する4年生にメッセージをお願いします
さっき控室でも言ったんですけど、ことしいろいろ難しかった時期でいろいろ大変なことも多く、春大会(関東大学選手権)7位で大きく低迷したりとかで、OBからの批判とかかなりありました。4年生が1番プレッシャー感じて、その中で僕らを支えてくれてここまで引っ張ってくれたので、4年生に感謝の言葉をしっかり言いたいです。
――今シーズン全体を振り返っていかがですか
春大会7位で大きく出鼻をくじかれて、つらい陸トレ期間を乗り切ったにもかかわらず、なかなか夏(大学交流戦苫小牧大会)成績が振るわなくて、ちょっとふがいない思いして、その後、秋リーグ(関東大学リーグ戦)にかけてみんなでミーティングとかする機会を増やしていってだんだん状態が良くなって、チームとしてもすごいいい状態になってたんですけど、最後のインカレ(日本学生氷上競技選手権)では結果を残せなかったというシーズンで。確実にパワーアップはできたと思うんですけど、日本一になるっていうところまでは突き詰めて練習できてなかったと思うんで、来年はそこをしっかり突き詰めて日本一になるための練習をしていきたいと思います。
――来年は最高学年となりますが、どのようなチームにしていきたいですか
どういうホッケーをするかはまだ試行錯誤段階ですけど、何をやるにしても徹底させたいですね。徹底するという言葉に尽きると思います。何をやるにしても中途半端にやったら駄目なので、これはいい、これは駄目ってしっかり一つ一つ徹底して、氷上でのプレーでも陸上でのトレーニングでも普段の生活でも1個1個徹底してやっていけるチームにしたいと思います。
DF坂本之麿(社3=青森・八戸工大一)
――きょうの試合内容を振り返っていかがでしたか
1回勝ち越されて内心すごく焦っていました。でもチーム全体が常に前向きで逆転できると信じていたので、それがプレーとして現れて、結果的に勝ってよかったです。
――ゴールシーンを振り返っていかがでしたか
高橋(寛伎、国教3=東京インターハイスクール)からすごくいいパスが来たので後は合わせるだけという感じだったんですけど、早慶戦で得点できたことは個人的にもすごくうれしいです。
――4年生に対する思いというのはいかがでしたか
一番長く過ごした先輩でもありますし、特に新井さん(遥平、スポ4=北海道・駒大苫小牧)とはDFでコンビを組んですごくお世話になりました。いなくなってしまうのは寂しいですけど、4年生から学んだ事を来年に生かして頑張っていけたらと思います。
――今季全体を振り返っていかがでしたか
春(関東大学選手権)の7位という厳しい結果から始まって、リーグ戦(関東大学リーグ戦)、インカレ(日本学生氷上競技選手権)と優勝できなかったですけど、最後こうやって勝ったのは本当によかったと思います。来季は4年生ができなかった優勝をすることができたらと思います。
――4年生になるにあたってどのようなことを考えていますか
4年生の自覚をしっかりと持って、後輩に慕われるような先輩になりたいです。そしてチーム全体にとって自分が良い存在でいることができるようになりたいです。
FW矢島雄吾(スポ3=北海道・駒大苫小牧)
――早慶戦に勝利した今のお気持ちをお願いします
ずっと勝ってきた歴史があるので勝たなければいけないという強い気持ちがすごくあって、最初はプレーが固くなってしまうということもあったんですけど、途中で切り替えて勝つことができたので安心というかホッとしたという気持ちです。
――試合内容を振り返って
チームに関しては最初は動きが固くてみんなでこのままじゃダメだということで、しっかり気持ちを入れ直しました。それでも第2ピリオドで同点にされてしまったんですけど、最後1点取って勝てたのはワセダの勝ちたいという気持ちが相手を上回ったのかなと思います。
――ご自身の同点ゴールを振り返っていかがですか
2-3と負けている状況で、ワセダのエースナンバーである21番を背負っている僕が決めないわけにはいかないだろうという気持ちで、逆境で決めてチームを盛り上げるのは僕だという気持ちでやっていたら、ああやってチャンスが訪れたので決められてよかったです。
――4年生と一緒にプレーする最後の試合でしたが、4年生への思いをお願いします
そうですね、めちゃくちゃ感慨深いというか(笑)。大学生活の中で一番長く過ごしていた先輩方ですし、特にキャプテンの新井さん(遥平、スポ4=北海道・駒大苫小牧)は僕が小、中学校から一緒にやってきた方なので、本当に最後勝って送り出すことができてよかったなと思います。
――新井主将へ一言お願いします
また一緒にホッケーしましょう(笑)。
――今シーズン全体の振り返りをお願いします
春(関東大学選手権)に負けてからチームの意識が変わって、ミーティングを増やして、練習への意識がますます高まるのを感じられて、僕はすごくうれしかったです。みんなで一つになって勝利を目指していく感覚というのがすごくよかったので、来年以降もチームが一つになるということを継続していきたいと思います。
――最上級生として迎える一年への意気込みをお願いします
みんなで楽しんで、勝って終わりたいです!
GK谷口嘉鷹(社2=東京・早実)
――試合内容を振り返って個人的にはいかがですか
無失点というのが目標だったので、勝てたのはよかったですが、3失点というのは100点の内容ではなかったです。
――チームとしてはいかがですか
チーム全体としてはやはり絶対に負けられないというのがあったので、最後までみんなでワセダのホッケーを貫き通せたのはよかったです。
――日本学生氷上競技選手権での経験は本日の試合につながりましたか
明大戦で本当に悔しい思いをして、自分だけでなくチーム全体で本当に悔しい思いをしたので、もう二度と繰り返さないようにという思いでやっていました。でも、あの経験は忘れないようにしたいので、経験としてはいい経験になったと思います。
――4年生への思いをお願いします
今の4年生は全員優しくて、常に後輩のことを考えてくれている先輩達だったので、その先輩達が卒業するのは悲しいですし、まだ一緒にホッケーをしていたいというのが本音です。
――今シーズンはどのようなシーズンになりましたか
今シーズンは春の大会(関東大学選手権)が7位から始まって、いろいろな人からワセダは弱いと言われ続けてきたので、そんな中少しずつですけれど、秋リーグ(関東大学リーグ戦)では4位に入れて、きょうの早慶戦でも勝つことができたので、チームとしては大きな1年だったのかなと思います。
――来シーズンへ向けていかがですか
僕としてはやることは変わらず、常にワセダのゴールを守り切らなければいけないので、ことしも自分自身成長した年ではあったのですが、もっともっと成長して、勝てるようにしていきたいです。