【連載】新体制特集『第一歩』 ~主将・副将対談~ 新井遥平×瀨戸公大×鈴木ロイ

アイスホッケー

 最終回はチームをまとめる新井遥平主将(スポ4=北海道・駒大苫小牧)、瀨戸公大副将(スポ4=北海道・白樺学園)、鈴木ロイ副将(教3=北海道・苫小牧東)の幹部三人が集結。それぞれが明確な役割を持ち、日々のチーム作りに取り組んでいる。新井政権の現在と今後のビジョンを探った。

※この取材は6月27日に行われたものです。

「(主将は)すごく重みのある役職」(新井)

新井

――新体制発足からしばらく経ちましたが、チームの雰囲気はいかがですか

新井 今は陸トレ期間なんですけど、春の大会では7位という結果に終わってしまったので、今やるべきことをしっかりやっていかなければいけない状況です。昨年と比べてもトレーニングの強度は上がっていますし、それに負けずにトレーニングに励んでいて、雰囲気としてはいいかなと思います。

瀨戸 去年と違うのはトレーナーが変わってきついメニューになったことで、1年生から4年生までモチベーション高く練習に取り組めていると感じています。

鈴木 新しいトレーナーになったことで、みんなで必死についていこうと団結した結果、自分たちの筋力とか能力も上がって、競争意識を持ってできるようになっていい方向に向かっていると思います。

――練習は具体的にはどう変わったのですか

新井 メニューはほとんど変わりましたね。

鈴木 結構クリエイティブですね。去年は練習場所もグラウンドだったんですけど、ことしは近くの公園を使って走ったり、陸上でスティックを持って、テニスボールをパックに見立ててプレーするという氷上を意識した陸上練習もしています。どんどん(パク)グニョンさん(スポ1=韓国・ソウル永信)が新しい発想をチームに落とし込んでくれて僕らがそれに対応しているという感じです。

――7位に終わった関東大学選手権を振り返っていかがですか

新井 思い返せば不甲斐ない試合が続いていて、日体大に負けてずるずる引きずったまま慶大にも負けてしまって、最終的に青学大には勝てたんですけど内容はよくなくて、春を振り返るとここ数年の中でも悪かった試合になってしまったと思います。

瀨戸 いい結果ではないということは自分たちとしても認識していて、やれなかったことやもっとやれたことを自分たちで考え直して、これからのトレーニングに生かしていきたいです。やっぱり最初は全部優勝ということを掲げていく中でああいう結果になってしまったのは実力不足が原因なのですが、過去を追っては仕方ないので、自分たちの力を知るいいきっかけになったのではないかなというのはあります。

鈴木 日体大に負けたのは僕らの実力でしかなかったのでそれが分かったというのはいい機会だったんですけど、そのあとの慶大に負けたことに関しては、去年の秋リーグでもそうだったのですが、負けてから立て直すのが最近のワセダはできていないなと感じています。ことしも日体大に負けたあとに慶大に負けてしまって、あの試合は実力というよりもこっちのモチベーションが下がった状態で臨んだことが原因なので、秋リーグ(関東大学リーグ戦)が始まってもすんなりはいかないと思うんですけど、負けた時にどう立て直すかが大事だと思うので、これからメンタルの部分も改善していきたいです。

――技術的なチームとしての実力の足りない部分はどういったところですか

新井 守りの面で失点するパターンが同じで、得点力もあまり高くなくて、攻守共に技術的にはどのチームと比べても劣っているのかなというのが現状です。

瀨戸 自分はフォワードとして、得点力は春通して足りなくて、いい守りができていなかったというのもあるんですけど、決めるところで決め切れなかったり、そういったところで決められないと落としてしまうという場面も多くありました。フォワードは個人個人のスキルアップが大事で、そこは一つ一つ集中して取り組むことが大事だと感じました。

鈴木 技術的な面は改善するのは時間がかかると思うので、今僕らがやらなきゃいけないのはミスをしないということだと思っています。フォワードで言えばシュートを枠から外してしまったり、ディフェンスで言えばシュートを敵に当ててノーマークを取られてしまったりということで、普通にやればできることを試合で焦ってミスしてしまうことが多かったので、練習から一つ一つのミスを減らすことがチームのレベルアップにつながると思います。

――新井選手はディフェンス陣を総括していかがですか

新井 数的不利をよくつくってしまっていたのかなというのはあります。ディフェンスが2-1を取られてしまったり、3-3の場面で人数が合っているのに、フォワードがポジションをミスして3-2になってしまったりというのがよくあった大会でした。それが失点に直接つながって負けた試合もありましたし、シュートを当ててそのままカウンターを食らって失点につながるというように、一つのミスが失点につながっていました。主にピリオド間際や立ち上がりを集中することによって失点は減るのかなと考えています。

――瀨戸選手と鈴木選手は、得点が伸びなかったフォワード陣についてどう考えていますか

瀨戸 チームとしてシュート数を多くするというのはコーチからも言われていて、自分たちでも意識してできていたというのは数字でも現れていました。そこでシュートを打ってリバウンドを打つことであったり、シュートを工夫するということがなかったのが得点力不足につながっていて、アタッキングゾーンにいる時間もシュートを打っているわりには少なかったです。フォワード陣としてはそういうところを意識して頑張っていきたいです。

鈴木 シュートは打てていたと思うんですけど、最後決め切るということに関して、シュートを打つことが目的になってしまってゴール前の「絶対決めてやるんだ」という気持ちが足りなかったと思います。あとはPP(パワープレー)に出るセットがもう少し工夫して必ず決め切れるようにしたかったです。

――新井選手と鈴木選手は1年生と組むことも多かったですが、その点に関してはいかがですか

鈴木 1年生3人は相当実力があるので、3人に伸び伸びやってもらいたくて、余計なことは言わずに僕らがサポートしたという感じです。ことしはウイングからセンターになったということもあってもちろん周りも使いながら、仁(澤出、スポ1=北海道・武修館)とか太樹(生江、スポ1=北海道・釧路江南)にシュートを打ってもらう時に、最後のゴール前での泥臭い仕事はパワーがある僕がやろうと意識していました。

新井 やっぱり伸び伸びさせるということは僕とロイは意識していました。僕は篠田(純希、スポ1=北海道・苫小牧東)と組んでいて、もう少しトークサポートしてあげられたのかなという心残りはありました。篠田がコーナーで持っている時でも少しゴール裏のカバーを早く入って、トークサポートしてパスをもらってあげたり、アタッキングゾーンだったら生江と澤出が守っている時にもっと呼んであげたり、1年生を助ける声をもっと出していければよかったかなと思いました。

――瀨戸選手にとってはライバルでもある1年生ですが、どのように見ていましたか

瀨戸 釧路出身ということで名前も知っていたのですが、本当にスキルがあってアンダーも経験してきていて、自分も負けずにしっかりやらなければというのもありますし、競争意識を持ってやればチームもいい方向に向かうので、自分もライバル意識を持ってやっていきたいです。

――新井選手は主将をここまで務めてきていかがですか

新井 ここまでは高麗大には勝っていて、春の大会では負けが続いてしまったんですけど、負ける試合になると責任を感じる役職だなと思っています。当然負けたら誰のミスでも自分の責任だと感じますし、去年だったら立樹さん(金子、平29スポ卒=北海道・駒大苫小牧)に頼り切っていたことが多くて、ことし自分がその立場になってみると、すごく重みのある役職なんだなと感じています。

――目指している主将像はありますか

新井 僕自身フワッとした部分があるので(笑)、もう少し厳しめにやらなきゃいけないのかなと思っています。

――瀨戸選手と鈴木選手から見て、これまでの主将と比べてみた新井選手の主将ぶりはどうですか

鈴木 去年の立樹さんとかはプレーで引っ張るタイプで、下級生を寄せ付けないぞという感じだったんですよ。遥平さんは全体のことが見えていて、試合に出られていない選手ともコミュニケーションを取ってみんなの意見を聞こうとしているので、そこは素晴らしいところです。

瀨戸 試合に出ている人だけでなく、出ていない人の気持ちのモチベーションを保ってあげたり、声掛けてあげたりをよくしていて、そういう意味では関わりやすいキャプテンなのかなと感じますね。その中でもキャプテンとして威厳も保っていかないといけないし、プレーとして引っ張ってくれているところもあるので、今のところはすごく頑張ってくれていると思います。

新井 ありがとうございます(笑)。

――瀨戸選手と鈴木選手はここまで副将を務めてきていかがですか

瀨戸 遥平があんまりガツガツ言うタイプではないということもあって、みんなの意見をまとめて言うという感じで、ミーティングとかでは自分は意見を出すようにしています。ロイが後輩の育成を厳しくやってくれているのですが、国際色豊かというかいろんな選手がいて個々の色が強いチームなので、自分は挨拶をしっかりするといった人間的な部分もしっかり教えるようにはしています。

鈴木 僕はチームがうまくいくためにはどうしたらいいかということを1年生の時から自分なりに考えていて、実際3年生になってこのアシスタントという役職に就いてみて、自分が考えていたよりも大変だなと言うのが第一印象です。大変ですけどやりがいはあって、トレーナーも新しくなりましたし、去年10人いた4年生も抜けて新しい1年生が入ってきて、新しいことにチャレンジしては問題が起こって、そのたびにこの三人で話し合っていい解決案を見つけるということが最近は多いです。キャプテンは僕らアシスタントよりも責任を感じていると思うので、キャプテンの耳に届く前に僕らで処理できるように心掛けています。

――ことしのチームスローガンは『一』ですが、そこに込めた思いを教えてください

新井 毎年チームスローガンは4年生で決めるんですけど、このスローガンを出してくれたのは公大でした。毎年英語のスローガンが多かったんですけど、シンプルに日本語の方が分かりやすいんじゃないかなということで『一』にして、いいスローガンだなとたびたび思っています。一回の練習を大切にすることだったり、一つ一つのスキルを上げることだったり、全てのことに『一』が関わってきて、その一つのことをできなければ次のステップにいけないですし、一つの練習、一つの試合というのが積み重なって、最終的に優勝を目指すということで『一』というのが大事だということが分かりました。『一』ということに関しては意識している選手も多いですし、このスローガンにしてよかったかなと思っています。

瀨戸 自分が出した案ということもあるんですけど、大学生活も4年目になって、早いなという実感があって、その中でも一つ一つのことを大事にするということはホッケー以外でも大切だと思っています。それを意識できるかどうかがどんなスローガンでも大事なことなので、それをシーズン通して最後まで意識していきたいです。

鈴木 最初『一』というスローガンが発表された時に、率直にいいなと思いました。いつもは英語で格好つけていたんですけど、分かりやすくて、監督やコーチもこのスローガンをたびたび使ってくださっています。小さいことの積み重ねでしか『一』になるということは絶対ないと思っていて、僕らがもっと選手たちに『一』ということを陸トレから意識させていけば必ずいい結果につながるので、このスローガンをみんなに落とし込めるように伝えていきたいです。

主将・副将同士の褒め合いに?

瀨戸

――新井選手の他己紹介をお願いします

瀨戸 自分はスポーツ科学部の同期で、一緒に学校通ったり、教習所に通ったり、結構長くいる時間があって、楽しく過ごしています。彼は色んな人と関わっている印象が強くあって、いつも面白いので、みんなを楽しませてくれています。同期の草島くん(邦彦、社4=東京・早実)とかいじめたりして、時々バイオレンスな一面も見せてくれるんですけど(笑)、本当に真面目で素敵な人だと思っています。

鈴木選手 僕の遥平さんとの共通点は女性のストライクゾーンが偏っていることで、偏ってるなあと思います(笑)。あと、自分と体型も似ています。

――では瀬戸選手の他己紹介をお願いします

新井 彼とはよく遊びにいく仲なのですが、何をするにしろセンスを感じます。ホッケーもそうなのですが、カラオケもボウリングもうまくて、多分頭がいいんです。要領がよくて、本当にセンスを感じます。ミーティングの時も、みんなが考えないような角度からの意見を出してくれたりして、さまざまな面から見てもセンスがあふれ出ていて…褒めすぎかな(笑)?

一同 (笑)。

新井 アシスタントとしてもさまざまな面からサポートしてくれているので、すごくいい人です。

鈴木 公大さんは、とにかくアクティブです。練習のない日は基本彼女といて(笑)、休日はいつもどこかに出かけていてインスタにアップしてるのでどこにいるか一発で分かります。フットワークが軽いです。

――最後に鈴木選手の他己紹介をお願いします

新井 先ほど彼(鈴木選手)が僕と女性のストライクゾーンが似ていると言っていたのですが、僕からすると、彼は女性のストライクゾーンがかなり偏ってるなと思います(笑)。あと、彼とは一緒にいる時間が多くて、ことしであれば、一緒にバーベキューしたり、プールに行ったりしていて、基本騒がしいですね。寝る時と勉強してる時以外おとなしいことがないです。本当に周りを巻き込む騒がしい人間で、そろそろ近所から苦情が来るんじゃないか、ギリギリのラインですね(笑)。本当に面白い後輩で、一緒にいて飽きないです。プライベート以外では、本当に真面目で努力家で、人として見習う部分が多くて、尊敬できる後輩です。アシスタントとして頑張ってくれているのがすごくよく伝わってきて、公大とロイがアシスタントでよかったなと本当に思います。

瀬戸 ロイはいつも面白いことを考えてますね。先輩、後輩、同期関係なく、フランクに接しています。その一方練習面ではすごく真面目で、体を見てもらえば分かるように、ウエイトトレーニングで出来上がってて、練習からみんなを引っ張ってくれています。そうかと思ったら韓国語を1人で勉強してたり、後輩を異常に可愛いがる一面もあります。

新井 おもちゃ壊すからね。後輩はおもちゃですからね。

鈴木 僕は先輩の方がいいんですよ、壊れないから。

一同 (笑)。

――次にことしの4年生のカラーを教えてください

新井 良くも悪くも個性がないかもしれません。ただいじられキャラが多いです(笑)。野村光平(人4=米国・ウッドブリッジ)、田中創一郎(政経4=東京・早実)、草島のスリートップは2、3、4年誰からもいじられるような人たちなので、僕らのカラーはこの三人と言っても過言ではないかもしれないです。

瀨戸 そうまとめる(笑)?

鈴木 それでいいんですか(笑)。

一同 (笑)。

鈴木 ことしの4年生は近いですよね。すごく接しやすくて、4年生の方からも来てくれるので、近い存在な気がします。

――4年生のムードメーカーはどなたですか。

新井 草島くんかな?彼は体を張って笑いを届けますね。

鈴木 出川(哲郎)みたいな感じです。

新井 なんでも全力なんで。ウケを狙うというよりは天然で、すごいいいキャラ出してますね。

鈴木 ただ4年生を遊びに誘うってなったら遥平さんですね。公大さんはいないですし(笑)。しっかりしてるのは遥平さんですね。

――面白い1年生はいますか

新井 草島の弟は強烈ですね。キャラをまだ隠してて、たまに出すんですけど、この前彼のインスタを見つけてしまいまして、もう芸人ですね(笑)。

――鈴木選手は篠田選手の先輩ですが、高校の頃から関わりはありましたか

鈴木 そうですね。でもやっぱり僕がいると、騒げないですよ(笑)。つつけば面白いことあったりしますけど、逆にこっちがなんかしない限りは自分を出さないです。

新井 一発芸だったら太樹の好きだけどね。

鈴木 生江と草島のコンビ見るの好きですね。

瀨戸 オラオラしてるよね。

――最近ハマっていることを教えてください

新井 いくつかありますが、料理にハマってます。チームとして体脂肪を測定して、高い人とは落としましょう、低い人は増やしましょうって、トレーナーの方が全部計算してくださっていて。僕は体脂肪落とさないといけない方で、カロリー計算とかしてるんですけど、タンパク質を多くとるように自分で野菜炒めを作ったり、ささみを使って何か作ったりにハマってます。食材を買ってきて料理するのが趣味になりつつあります。他にもプールにハマってます。北海道の人結構泳げなくて、僕も泳げないんですけど、ビート板使って泳いだり、いい運動になります。

瀨戸 ハマっていること…彼女とどこかに出掛けることですかね(笑)。女の人は新しいとこに行きたがるので探すのが大変です(笑)。また、海外の人と関わることが多く、英語を勉強したり、前より政治について考えるようになりました。海外の人は日本の人に比べて政治に強い関心があるので。

鈴木 高橋寛伎(国教3=東京インターハイスクール)とつるむのにハマってます。恋人です(笑)。あと韓国語の勉強です。トレーナーの方が韓国の方になるということで、第3外国語として勉強してます。留学生の高麗大学の友だちとコミュニケーションとれるのでやっていてよかったなと思います。

「サマーカップでの印象はかなり大事になってくる」(鈴木)

鈴木

――夏の合宿で強化したいことはなんですか

新井 合宿なんでそれなりにつらくはなると思うんですけど、ディフェンスだったらミスをなくすこと、フォワードだったら得点力というのは上げなきゃいけないことなので絶対に上げることと、チームとしてもコミュニケーションを深めて、秋リーグに向けて一回り成長するためにも重要な時期だと思います。

瀨戸 遥平が挙げたように、強化しないといけないことは多くて、合宿ということでみんなホッケーに集中して、夏、秋と続いていく中で、もう一度気を引き締めて頑張っていきたいです。

鈴木 今は陸トレ期間と言うことで、陸上で走ったりウエイトトレーニングをしていてみんな体力、瞬発力、筋力もついてきたのですが、陸上での体力と氷上での体力は違うので、つけたパワーを氷上でも生かせるようにしっかり夏合宿の期間で氷に慣れていきたいです。今も寮生活してますけど学校とかもあって忙しいので、合宿でたくさんコミュニケーションを取ってチームで一つになって、いい状態で夏の大会に臨めるように準備することが大事だと思います。

――サマーカップでの目標を教えてください

新井 もちろん目指すところは優勝で、それに至るまでに、スローガンの通り練習から一回一回を大切にして、一つ一つ積み上げてチーム一丸となって頑張っていきたいです。

瀨戸 その通りです。

鈴木 秋リーグを戦う上で、サマーカップでの印象はかなり大事になってくると思います。サマーカップで僕らがどう悪い印象を相手チームに植えつけられるかが大事になってくるので、夏合宿でしっかり準備してワセダの「こいつら嫌だな」というところを見せるのが目標です。

――最後に、その後の秋リーグに向けた意気込みをお願いします

新井 リーグ戦は2か月間に渡って続く長い大会なので、一戦一戦の積み重ねだと思います。その中でケアの部分が大事で、ケガや病気で出られない選手がいるとチームとしてはよくないので、体作りやコンディション管理もしっかりして、秋リーグは初戦から快勝するくらいの気持ちでチーム全員でやっていきたいです。

瀨戸 秋リーグは長い期間に渡ってあるのですが、長い期間の中で修正できるところは戦術とかそういったところで、スキルや体力はそれまでにできてないと修正できるところもできないので、そこは意識しながらやっていきたいと思います。

鈴木 秋リーグは長い戦いになって、もちろん目標は優勝です。優勝という目標を設定すると、具体的に何をすればいいか分からなくなってきてしまうので、僕らが選手たちにより近い目標設定をして、モチベーションが続くようにしなきゃいけないと思います。一試合一試合モチベーションを保つことは大変なんですけど、僕らが分かりやすい目標を設定して上げて、そこに向けてみんなが一生懸命やって、というサイクルをつくって、それをやっているうちに優勝するというのが理想です。

――ありがとうございました!

(取材・編集 川浪康太郎、尾崎彩)

いろんな競技の道具を持っていますが、3人ともアイスホッケー部員です

◆新井遥平(あらい・ようへい)(※写真中央)

1995(平7)年4月11日生まれ。174センチ。北海道・駒大苫小牧高出身。スポーツ科学部4年。新チームを率いる主将。歴代の主将とはタイプが異なるそうで、部の全員と仲良く接するフレンドリーなキャプテンを誰もが慕っています。新井選手自身もサポート係の瀨戸選手、指導係の鈴木選手を頼りにしているようです。

◆瀨戸公大(せと・こうだい)(※写真左)

1995(平7)年6月13日生まれ。169センチ。北海道・白樺学園高出身。スポーツ科学部4年。恋愛トークを解禁してくれた瀨戸選手。自他ともに認めるフットワークの軽さは部内でも有名だそうです。またことしのスローガン『一』を考案したのは瀨戸選手で、スローガンに込めた思いも語ってくれました。

◆鈴木ロイ(すずき・ろい)(※写真右)

1996(平10)年4月15日生まれ。175センチ。北海道・苫小牧東高出身。教育学部3年。どんな質問にも丁寧に、熱く答えてくれた鈴木選手。北海道の高校のアイスホッケー事情について聞くと、ホワイトボードを使って詳しく教えてくれました。ちなみに、現在は苫小牧地区の駒大苫小牧、帯広地区の白樺学園、釧路地区の武修館が『三強』だそうです。