北海道の地で、3年前の再現を果たすための戦いが幕を開けた。優勝を目指す早大は、初戦で神戸大と対戦。最終シュート数は相手の4本に対し119本と、終始攻めの姿勢を貫く。FW寺井敏博副将(国教4=米国・チョートローズマリーホール高)が5得点、FW鈴木ロイ(教2=北海道・苫小牧東)が4得点を記録するなど、FW陣が奮闘。14-0と圧倒し、幸先の良いスタートを切った。
ケガをしていたFW金子立樹主将(スポ4=北海道・駒大苫小牧)が、氷上に帰ってきた。格下相手ではあるが、第1セットは最強の布陣。猛攻の口火を切ったのは、やはりその第1セットだった。3分4秒、DF新井遥平副将(スポ3=北海道・駒大苫小牧)がミドルシュートを放つと、そのこぼれ球に食らいついた寺井がゴール前の攻防に競り勝ち先制に成功する。その後も順調に得点を重ね、9分43秒には寺井が早くもハットトリックとなるゴールを決め5点のリードを奪った。しかし第1ピリオド(P)後半と第2P前半、各セットが多彩な攻撃を仕掛けチャンスをつくるもゴールには結びつかない、もどかしい時間帯が続く。
5得点し、チームを勢いづけた寺井
流れを取り戻したのは第2P中盤、数的有利のパワープレーのチャンスを迎えてからだった。金子立のアシストを受けた寺井がまたしても華麗なシュートを放つと、ここからチーム全体が息を吹き返し次々とゴールネットを揺らしていく。第2Pを終えた時点で2桁得点に到達した。第3Pはここまで攻めあぐねていた第3、4セットも機能。FW小澤田匠(スポ1=東京・早実)、FW瀨戸公大(スポ3=北海道・白樺学園)がそれぞれ2つ目のゴール、DF田村心(教3=埼玉・早大本庄)がこの日初めてのゴールを決めるなど、2回戦以降につながる攻撃を見せる。一方のDF陣も反撃の隙を与えず、危なげなく完封勝利を収めた。
公式戦初ゴールを決めた小澤田
力の差があるとはいえ、まずは確実に一つ目の白星を手にした早大。シュート数を増やし、ペナルティを一つも出さないなど、4位に終わった関東大学リーグ戦(リーグ戦)からの修正力を見せた。だが、本当の戦いはここからだ。あす迎え撃つはリーグ戦で早大の一つ下のディビジョンを制した大東大。勢いのあるチームを相手に、本来のホッケーを展開することはできるか。頂点への階段を、一歩ずつ駆け上がっていく。
(記事 川浪康太郎、写真 廣田妃蘭、冨田千瑛)
結果 | ||
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早大 | ピリオド | 神戸大 |
5 | 1st | 0 |
5 | 2nd | 0 |
4 | 3rd | 0 |
14(119) | 計 | 0( 4 ) | ※( )内はシュート数 |
得点経過 | |||||
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チーム | 時間 | ゴール | アシスト1 | アシスト2 | PK/PP |
早大 | 03:04 | 寺井 | 青木優 | 新井 | - |
早大 | 03:38 | 鈴木 | 青木孝 | 大崎 | - |
早大 | 06:47 | 寺井 | 青木孝 | - | - |
早大 | 08:41 | 瀨戸 | 小澤田 | - | - |
早大 | 09:43 | 寺井 | 新井 | - | - | 早大 | 29:28 | 寺井 | 金子立 | 堰合 | - |
早大 | 31:07 | 小澤田 | 瀨戸 | 加賀美俊 | - |
早大 | 32:54 | 鈴木 | 矢島 | - | - |
早大 | 36:50 | 鈴木 | 堰合 | 青木孝 | - |
早大 | 38:24 | 寺井 | 青木優 | - | - | 早大 | 44:47 | 鈴木 | 大崎 | - | - |
早大 | 45:23 | 小澤田 | 瀨戸 | 加賀美太 | - |
早大 | 46:35 | 田村 | 加賀美俊 | マッテオ | - |
早大 | 54:40 | 瀨戸 | - | - | - | ※PKはキルプレー、PPはパワープレー、PSはペナルティショットを指す なお、PK/PPの表記は早大にとってPKに当たるかPPに当たるかを表記するものとする |
早大メンバー | |||||
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セット | FW | FW | FW | DF | DF |
1 | 寺井 | 金子立 | 青木優 | 羽場 | 新井 |
2 | 鈴木 | 青木孝 | 矢島 | 堰合 | 大崎 |
3 | 小澤田 | 瀨戸 | 加賀美太 | 格地 | 野村 |
4 | 加賀美俊 | 田村 | チェイス | 大石 | 志村 | GK谷口→遠藤 |